尸魂界篇
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十一番隊第三席 斑目一角
同隊第五席 綾瀬川弓親
七番隊第四席 一貫坂慈楼坊
六番隊副隊長 阿散井恋次
その他大勢の隊士が旅禍により斃された事で
ついに隊長副隊長の常時帯刀許可が下りた。
「………」
自身の瞳と同じ鮮やかな橙色の柄巻をした斬魄刀を抱き寄せると、日が沈みかけて赤く染まる空を見上げた。
「胸が…ざわつく…
……………まだ、何かあるの…?」
ーーーーーーーーーーー
『僕をあまり、甘く見ないことだ』
日番谷は天寧の姿を探した。
天寧にも伝えないと行けない事があるのに
愛おしいオレンジ色が見えず、歯軋りする。
「どこだ、天寧…!」
阿散井がやられた事で常時帯刀許可が降りた。
長年副隊長補佐を務める婚約者が簡単にやられるとは思わないが、今はそんな事どうでもいい、彼女はどこにいるんだ。
僅かに感じる天寧の霊圧を辿ると赤く染まる空を見上げている彼女の姿を見つけた。
「天寧…!!」
「!冬獅郎?」
刀を持ったまま険しい顔をしている彼女に駆け寄り、“どうかしたのか”と問いかける。
「それはこっちのセリフよ、
こんな緊急時に副官も連れず何してんの?」
「………天寧にも、言っておこうと思ってな…」
首を傾げ疑問符を浮かべる天寧の耳に顔を寄せた。
「三番隊…市丸には気をつけろ」
「…どういうこと?」
「藍染が市丸を疑っているような事を言ってた。
現に最近の市丸の行動は目に余る、警戒しておいて損はねぇはずだ」
「…そう…
私にもって事は他にも言ったの?」
「雛森にな。
あいつは藍染の直属の部下だ、変な事に巻き込まれる可能性もある」
五番隊隊長藍染惣右助…
天寧は昔から彼の事が苦手だった。
温厚で誰にでも優しく、数多くの死神から慕われる藍染だが、天寧は初めて会った時から…底知れない何かを感じていた。
「(いや、まさか、ね…)………」
「天寧…?」
「大丈夫、何でもないわ…」
忠告ありがとう、と告げて踵を返そうとするも
その手を日番谷に取られてしまい、足を止める。
振り返ると険しい顔をした日番谷がいて、思わず目を逸らした。
「何を隠してる」
「何も」
「嘘を言うんじゃねぇ、俺との約束を忘れたのか。
隠し事は無し、どんな事でも包み隠さず言うって…
そんな顔して…隠せると思ってんのかよ」
泣かせたくない、辛い思いはさせたくない…
だから共有しよう、些細な事でも何でもいい隠し事は無しにしよう。
そう約束したというのに、天寧は何も言わず
悲しげに眉を寄せているだけだった。
「……………………」
「天寧…」
「…ごめんね」
不意に掴んだ手を引かれ、天寧に抱き締められる。
痛いくらい強く抱き締められるも、日番谷はそれを甘んじて受け、天寧の背中に腕を回した。
「冬獅郎…あなたも気を付けて…
何か、今までに無いくらい…嫌な予感がするの…」
「!……天寧、今日はもう直帰か」
「…今から官舎に行こうと…」
日番谷は天寧の後頭部に手を回すと
強く引き寄せて彼女の唇に自分のそれを押し付ける。
「帰るぞ」
「!冬獅郎、今日は…」
「官舎に行くなら俺も行く。
今のお前を一人っきりになんかさせっかよ」
大きく見開かれたオレンジ色を見つめ
帰るぞ、と腰を抱き天寧の部屋へ向かおうと歩き出す。すると天寧も観念したのが頭に頬を寄せ、寄りかかってきた。
「さむい…」
「…そうか」
なら早く戻って温めてやんねーとな…
日番谷は天寧の腰を抱く手に力を込め、歩くスピードを速めた。
同隊第五席 綾瀬川弓親
七番隊第四席 一貫坂慈楼坊
六番隊副隊長 阿散井恋次
その他大勢の隊士が旅禍により斃された事で
ついに隊長副隊長の常時帯刀許可が下りた。
「………」
自身の瞳と同じ鮮やかな橙色の柄巻をした斬魄刀を抱き寄せると、日が沈みかけて赤く染まる空を見上げた。
「胸が…ざわつく…
……………まだ、何かあるの…?」
ーーーーーーーーーーー
『僕をあまり、甘く見ないことだ』
日番谷は天寧の姿を探した。
天寧にも伝えないと行けない事があるのに
愛おしいオレンジ色が見えず、歯軋りする。
「どこだ、天寧…!」
阿散井がやられた事で常時帯刀許可が降りた。
長年副隊長補佐を務める婚約者が簡単にやられるとは思わないが、今はそんな事どうでもいい、彼女はどこにいるんだ。
僅かに感じる天寧の霊圧を辿ると赤く染まる空を見上げている彼女の姿を見つけた。
「天寧…!!」
「!冬獅郎?」
刀を持ったまま険しい顔をしている彼女に駆け寄り、“どうかしたのか”と問いかける。
「それはこっちのセリフよ、
こんな緊急時に副官も連れず何してんの?」
「………天寧にも、言っておこうと思ってな…」
首を傾げ疑問符を浮かべる天寧の耳に顔を寄せた。
「三番隊…市丸には気をつけろ」
「…どういうこと?」
「藍染が市丸を疑っているような事を言ってた。
現に最近の市丸の行動は目に余る、警戒しておいて損はねぇはずだ」
「…そう…
私にもって事は他にも言ったの?」
「雛森にな。
あいつは藍染の直属の部下だ、変な事に巻き込まれる可能性もある」
五番隊隊長藍染惣右助…
天寧は昔から彼の事が苦手だった。
温厚で誰にでも優しく、数多くの死神から慕われる藍染だが、天寧は初めて会った時から…底知れない何かを感じていた。
「(いや、まさか、ね…)………」
「天寧…?」
「大丈夫、何でもないわ…」
忠告ありがとう、と告げて踵を返そうとするも
その手を日番谷に取られてしまい、足を止める。
振り返ると険しい顔をした日番谷がいて、思わず目を逸らした。
「何を隠してる」
「何も」
「嘘を言うんじゃねぇ、俺との約束を忘れたのか。
隠し事は無し、どんな事でも包み隠さず言うって…
そんな顔して…隠せると思ってんのかよ」
泣かせたくない、辛い思いはさせたくない…
だから共有しよう、些細な事でも何でもいい隠し事は無しにしよう。
そう約束したというのに、天寧は何も言わず
悲しげに眉を寄せているだけだった。
「……………………」
「天寧…」
「…ごめんね」
不意に掴んだ手を引かれ、天寧に抱き締められる。
痛いくらい強く抱き締められるも、日番谷はそれを甘んじて受け、天寧の背中に腕を回した。
「冬獅郎…あなたも気を付けて…
何か、今までに無いくらい…嫌な予感がするの…」
「!……天寧、今日はもう直帰か」
「…今から官舎に行こうと…」
日番谷は天寧の後頭部に手を回すと
強く引き寄せて彼女の唇に自分のそれを押し付ける。
「帰るぞ」
「!冬獅郎、今日は…」
「官舎に行くなら俺も行く。
今のお前を一人っきりになんかさせっかよ」
大きく見開かれたオレンジ色を見つめ
帰るぞ、と腰を抱き天寧の部屋へ向かおうと歩き出す。すると天寧も観念したのが頭に頬を寄せ、寄りかかってきた。
「さむい…」
「…そうか」
なら早く戻って温めてやんねーとな…
日番谷は天寧の腰を抱く手に力を込め、歩くスピードを速めた。
