尸魂界篇
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「岩鷲の従姉妹って、マジかよっ!?」
約2ヶ月前、ルキアから死神の力を貰い、
人間ながらも死神として虚を討伐してきたその男…
黒崎一護は目の前にいる女と岩鷲を見比べて驚き声を上げた。
長い黒髪に一際目を引く炎のような不思議な瞳。
従兄弟とは言えここまで似ないものなのか…?と思っていると天寧と名乗った女はくすくすと笑った。
「似てないでしょ?
私と岩鷲、それから空鶴姉さんも」
「に、似てねぇっつーかホントに親族か?」
「あら酷いわ、ちゃんと血は繋がってるわよ。
ねー岩鷲…って岩鷲!いつまで寝てるの!起きなさい!!私がいるとは言え一応ここ敵地よ!?」
「がふっ!!?」
目を回している岩鷲の元へ行き、その腹に踵落としを叩き込んだ事で目を覚ました岩鷲はその痛みに悶えながらノロノロと起き上がった。
「(あ、こりゃあ親族だわ)」
志波空鶴の強さを知っている一護は天寧の蹴りを見てあっさりと親族だと認識した。
「ね、姉ちゃん…なんで、ここに…」
「何でも何も、様子を見に来たに決まってるじゃない。私達、家族でしょう」
「姉ちゃん…」
「それに、私もあの子の処刑に納得行ってないの。
ルキアが何を思って君に死神の力を譲渡したかはわからない…でも、優しいあの子の事だし、きっと何か大きな理由があるに違いない。私はそう思っているわ」
“違う?”と首を傾げ、自分を見上げる。
一護は大きく頷きルキアが恩人であることを伝えた。
天寧は少し驚いた顔をするもやがて優しく微笑んで“やっぱり…”と呟いた。
「あの子、ご飯はちゃんと食べてた?
お風呂にもちゃんと入って、ちゃんと眠っていた?」
「人ん家の押し入れに勝手に住み着いてたぜ。
飯も食って風呂にも入ってた、眠ってたどうかは知らねーけどよ」
「ならいいの、あの子が少しでも伸び伸びと生活してただけでも…私は嬉しいわ」
「ルキアの事、可愛がってたのか」
「当然でしょう?
あの子は私の部下以前に、妹分なの。
兄姉は弟妹を可愛がるものよ」
「!」
さも当然のように言う天寧に一護は頬を緩め“そーだな”と応える。天寧もそれに笑い、さて!と腰に手を当てた。
「護廷十三番隊はその名の通り、一から十三まである超がつく程大きい組織…でもその内、私が所属する十三番隊は旅禍 の味方をするわ。
バラバラになってしまった君の仲間達については
まだ無事だって言う事も保証もできない。
でも十三番隊の隊士には旅禍の保護を命じてあるから一先ず安心してほしい」
「そうか…ありがとな」
「お礼を言うのは私の方よ。
ルキアの事、ありがとう…えーっと…」
「一護、黒崎一護だ」
「一護ね、よろしく」
“改めて志波天寧よ”と差し出された手を握る。
少し固めの…小さな手だった。
ーーーーーーーーーーー
一護達と別れ、天寧は十三番隊舎へと戻った。
途中、六番隊副隊長の阿散井恋次と一護が衝突するような霊圧を感じたが、天寧は目を瞑った。
「それで?どーだった?例の旅禍」
「いい子よ、ルキアが力を託した理由もわかる」
握り返された手を思い出し、天寧は頬を緩める。
大きくて優しい、まだまだ頼りないけれど安心できる手だった。
「あと、兄さんに似てた」
「俺に?」
「えぇ、彼…とても優しい目をしてたの。
きっと恋次にも勝つわ」
一護はこれからどんどん強くなっていく。
彼ならルキアを助けてくれる。
天寧はそう直感した、それに気付いた海燕は豪快に笑った。
「そうかそうか!それは何よりだ!
そんじゃ、俺達は俺達にしかできねぇ事をするだけだな」
「あら、元よりそのつもりじゃない」
「そりゃそうだ」
阿散井の霊圧と一護の霊圧が消える。
だが死んではいない、一護側には四番隊の隊士がいたし、阿散井もすぐ回収されるだろう…だが阿散井の上官である朽木白哉はどう思うだろうか…と天寧は人知れず溜息を吐いた。
約2ヶ月前、ルキアから死神の力を貰い、
人間ながらも死神として虚を討伐してきたその男…
黒崎一護は目の前にいる女と岩鷲を見比べて驚き声を上げた。
長い黒髪に一際目を引く炎のような不思議な瞳。
従兄弟とは言えここまで似ないものなのか…?と思っていると天寧と名乗った女はくすくすと笑った。
「似てないでしょ?
私と岩鷲、それから空鶴姉さんも」
「に、似てねぇっつーかホントに親族か?」
「あら酷いわ、ちゃんと血は繋がってるわよ。
ねー岩鷲…って岩鷲!いつまで寝てるの!起きなさい!!私がいるとは言え一応ここ敵地よ!?」
「がふっ!!?」
目を回している岩鷲の元へ行き、その腹に踵落としを叩き込んだ事で目を覚ました岩鷲はその痛みに悶えながらノロノロと起き上がった。
「(あ、こりゃあ親族だわ)」
志波空鶴の強さを知っている一護は天寧の蹴りを見てあっさりと親族だと認識した。
「ね、姉ちゃん…なんで、ここに…」
「何でも何も、様子を見に来たに決まってるじゃない。私達、家族でしょう」
「姉ちゃん…」
「それに、私もあの子の処刑に納得行ってないの。
ルキアが何を思って君に死神の力を譲渡したかはわからない…でも、優しいあの子の事だし、きっと何か大きな理由があるに違いない。私はそう思っているわ」
“違う?”と首を傾げ、自分を見上げる。
一護は大きく頷きルキアが恩人であることを伝えた。
天寧は少し驚いた顔をするもやがて優しく微笑んで“やっぱり…”と呟いた。
「あの子、ご飯はちゃんと食べてた?
お風呂にもちゃんと入って、ちゃんと眠っていた?」
「人ん家の押し入れに勝手に住み着いてたぜ。
飯も食って風呂にも入ってた、眠ってたどうかは知らねーけどよ」
「ならいいの、あの子が少しでも伸び伸びと生活してただけでも…私は嬉しいわ」
「ルキアの事、可愛がってたのか」
「当然でしょう?
あの子は私の部下以前に、妹分なの。
兄姉は弟妹を可愛がるものよ」
「!」
さも当然のように言う天寧に一護は頬を緩め“そーだな”と応える。天寧もそれに笑い、さて!と腰に手を当てた。
「護廷十三番隊はその名の通り、一から十三まである超がつく程大きい組織…でもその内、私が所属する十三番隊は
バラバラになってしまった君の仲間達については
まだ無事だって言う事も保証もできない。
でも十三番隊の隊士には旅禍の保護を命じてあるから一先ず安心してほしい」
「そうか…ありがとな」
「お礼を言うのは私の方よ。
ルキアの事、ありがとう…えーっと…」
「一護、黒崎一護だ」
「一護ね、よろしく」
“改めて志波天寧よ”と差し出された手を握る。
少し固めの…小さな手だった。
ーーーーーーーーーーー
一護達と別れ、天寧は十三番隊舎へと戻った。
途中、六番隊副隊長の阿散井恋次と一護が衝突するような霊圧を感じたが、天寧は目を瞑った。
「それで?どーだった?例の旅禍」
「いい子よ、ルキアが力を託した理由もわかる」
握り返された手を思い出し、天寧は頬を緩める。
大きくて優しい、まだまだ頼りないけれど安心できる手だった。
「あと、兄さんに似てた」
「俺に?」
「えぇ、彼…とても優しい目をしてたの。
きっと恋次にも勝つわ」
一護はこれからどんどん強くなっていく。
彼ならルキアを助けてくれる。
天寧はそう直感した、それに気付いた海燕は豪快に笑った。
「そうかそうか!それは何よりだ!
そんじゃ、俺達は俺達にしかできねぇ事をするだけだな」
「あら、元よりそのつもりじゃない」
「そりゃそうだ」
阿散井の霊圧と一護の霊圧が消える。
だが死んではいない、一護側には四番隊の隊士がいたし、阿散井もすぐ回収されるだろう…だが阿散井の上官である朽木白哉はどう思うだろうか…と天寧は人知れず溜息を吐いた。
