未来・チョイス編
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「悪いな」
女性陣を置いてエレベーターに乗り込んだ朝陽は綱吉に向かって謝った。
だがその謝罪は三浦や笹川に向けた言葉へのものではなく、物事を勝手に決めた事へのものだと綱吉はすぐに気づいた。
「どうして、あんなことを…?」
「簡単な話だよ、中途半端な覚悟で戦場に立たれちゃ私達の覚悟も揺らいでしまう」
チョイスまであと1週間。
迷っている暇も止まっている暇もない。
目的地に着いて開いた扉を押さえてみんなを外に出させる。
「綱吉もあの子達を巻き込みたくはないだろう?
なら、話は早いはずだよ」
「………うん」
万が一彼女達が危険な目に遭って、
手遅れな事になったら元も子もない。
仲間外れのような気もする…と言う山本に朝陽はそっと目を伏せた。
「母さん…?」
「………仲間になりたければその覚悟を見せに来るはずだ、その時に話すかどうか決めればいい。
今は修行に集中!
家事については私や時雨さんがやっておくからお前達は力を付けることに集中してくれ」
秋悟も家事なら僕も手伝うと言うも
朝陽に綱吉の修行に付き合えと言われて渋々頷いた。
ーーーーーーーーーー
「…………」
「あなや、ずいぶんと消耗してますね〜」
朝陽は時雨と一緒に風呂に入った。
笹川達が入る時間に被らないよう、大幅に時間をズラして。
「時雨さんは向こうに行くもんだと思っていた」
「私は武君の味方ですから〜
ボンゴレもミルフィオーレも…このボイコットも私には関係のないことですよ」
「時雨さんのそういうドライな所、私は好きだよ」
「まぁ、嬉しいわ〜」
時雨はふふと笑い、湯船から出る。
日焼けを知らない白い肌に残っている夥しい火傷の痕を見ないふりをして朝陽もそろそろ上がろうと立ち上がった。
そして自分の体を見下ろす。
メローネ基地潜入の際にできた傷はやっと治りかけているが…チョイスでまた増えるだろうな…
そう考えていると外から悲鳴のような声が聞こえた。既に眠りに就いているだろう笹川達の声だ。
「どうかしたのか」
「朝陽さ……!朝陽さんもその傷…」
笹川や三浦は朝陽の体に刻まれた傷に悲鳴を上げた。
きっと先程の悲鳴も時雨の火傷の痕を見たから上がったものだろう。
「ほとんどかすり傷だよ、それでどうしたんだ。
良い子はもう寝る時間だぞ」
顔を青くする2人を他所に朝陽と時雨は明日の朝ご飯どうするかと話をしながら着替え始めた。
「……あの、クロームちゃんの背中にも大きな傷があって…」
「修行している以上、傷はつくものだ」
「男の子達はもっと酷いわよ〜
秋悟君も一時期かなり無茶をして傷だらけになったしね」
「それ委員長君の仕業じゃないのか…」
「あなやバレた」
「いやバレるだろ」
クスクスと楽しそうに笑う時雨を横目に
朝陽は俯く2人に近づき視線を合わせるように腰を折った。
「みんな、命を懸けてお前達を元の世界に返そうとしているんだ。お前達に傷ついて欲しくない、無傷で元の世界に返そうとしている。
お前達も逆の立場になった時、そう思うはずだよ」
笹川と三浦はその言葉に目を見開き、また俯いた。
誰だって大切な人が傷つく光景は見たくない。
大切な人の力になりたい。当然だ。
朝陽は目を細め2人の頭に手を置く。
まだまだ小さく、自分の手に収まる大きさだった。
「(朝陽さんの手…大きい…)」
「(はひぃ…男の人みたいです…)」
「さっき秋悟も言っていたが、
お前達には力がない、半端な気持ちで関わったらすぐに死んでしまう。今一度考えてくれ、お前達はどうしたいのか。
それを決めた上で綱吉と話し合ってくれ、
しばらくあいつらの面倒は私達が見るからお前達はゆっくり考えろ、いいな」
そう言い残し、時雨と共に風呂場を去る。
すると時雨が楽しそうに笑っているのが見えて朝陽は振り返った。
「何を笑っているんだ」
「いいえ〜
朝陽さんは優しいな〜と」
「……度し難い…」
女性陣を置いてエレベーターに乗り込んだ朝陽は綱吉に向かって謝った。
だがその謝罪は三浦や笹川に向けた言葉へのものではなく、物事を勝手に決めた事へのものだと綱吉はすぐに気づいた。
「どうして、あんなことを…?」
「簡単な話だよ、中途半端な覚悟で戦場に立たれちゃ私達の覚悟も揺らいでしまう」
チョイスまであと1週間。
迷っている暇も止まっている暇もない。
目的地に着いて開いた扉を押さえてみんなを外に出させる。
「綱吉もあの子達を巻き込みたくはないだろう?
なら、話は早いはずだよ」
「………うん」
万が一彼女達が危険な目に遭って、
手遅れな事になったら元も子もない。
仲間外れのような気もする…と言う山本に朝陽はそっと目を伏せた。
「母さん…?」
「………仲間になりたければその覚悟を見せに来るはずだ、その時に話すかどうか決めればいい。
今は修行に集中!
家事については私や時雨さんがやっておくからお前達は力を付けることに集中してくれ」
秋悟も家事なら僕も手伝うと言うも
朝陽に綱吉の修行に付き合えと言われて渋々頷いた。
ーーーーーーーーーー
「…………」
「あなや、ずいぶんと消耗してますね〜」
朝陽は時雨と一緒に風呂に入った。
笹川達が入る時間に被らないよう、大幅に時間をズラして。
「時雨さんは向こうに行くもんだと思っていた」
「私は武君の味方ですから〜
ボンゴレもミルフィオーレも…このボイコットも私には関係のないことですよ」
「時雨さんのそういうドライな所、私は好きだよ」
「まぁ、嬉しいわ〜」
時雨はふふと笑い、湯船から出る。
日焼けを知らない白い肌に残っている夥しい火傷の痕を見ないふりをして朝陽もそろそろ上がろうと立ち上がった。
そして自分の体を見下ろす。
メローネ基地潜入の際にできた傷はやっと治りかけているが…チョイスでまた増えるだろうな…
そう考えていると外から悲鳴のような声が聞こえた。既に眠りに就いているだろう笹川達の声だ。
「どうかしたのか」
「朝陽さ……!朝陽さんもその傷…」
笹川や三浦は朝陽の体に刻まれた傷に悲鳴を上げた。
きっと先程の悲鳴も時雨の火傷の痕を見たから上がったものだろう。
「ほとんどかすり傷だよ、それでどうしたんだ。
良い子はもう寝る時間だぞ」
顔を青くする2人を他所に朝陽と時雨は明日の朝ご飯どうするかと話をしながら着替え始めた。
「……あの、クロームちゃんの背中にも大きな傷があって…」
「修行している以上、傷はつくものだ」
「男の子達はもっと酷いわよ〜
秋悟君も一時期かなり無茶をして傷だらけになったしね」
「それ委員長君の仕業じゃないのか…」
「あなやバレた」
「いやバレるだろ」
クスクスと楽しそうに笑う時雨を横目に
朝陽は俯く2人に近づき視線を合わせるように腰を折った。
「みんな、命を懸けてお前達を元の世界に返そうとしているんだ。お前達に傷ついて欲しくない、無傷で元の世界に返そうとしている。
お前達も逆の立場になった時、そう思うはずだよ」
笹川と三浦はその言葉に目を見開き、また俯いた。
誰だって大切な人が傷つく光景は見たくない。
大切な人の力になりたい。当然だ。
朝陽は目を細め2人の頭に手を置く。
まだまだ小さく、自分の手に収まる大きさだった。
「(朝陽さんの手…大きい…)」
「(はひぃ…男の人みたいです…)」
「さっき秋悟も言っていたが、
お前達には力がない、半端な気持ちで関わったらすぐに死んでしまう。今一度考えてくれ、お前達はどうしたいのか。
それを決めた上で綱吉と話し合ってくれ、
しばらくあいつらの面倒は私達が見るからお前達はゆっくり考えろ、いいな」
そう言い残し、時雨と共に風呂場を去る。
すると時雨が楽しそうに笑っているのが見えて朝陽は振り返った。
「何を笑っているんだ」
「いいえ〜
朝陽さんは優しいな〜と」
「……度し難い…」