未来・チョイス編
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「君、強いの?」
しばらく匣を見つめていた雲雀が秋悟に声をかけた。投げかけられた話題は雲雀らしいもので、秋悟は微笑みながら雲雀を見た。
「さぁ、どうだろ。
物心ついた時から父さんに鍛えられてるけど
父さんには一度も勝ててないよ」
「ふぅん?」
「今の“弱いまま”の父さんとは、わからないけどね」
秋悟は立ち上がると左腰に装備していた黒い筒状の棒を取り出すと勢いよく振り下ろし、出てきた先端を雲雀に向ける。
雲雀も面白いものを見つけたかのように笑い
立ち上がってトンファーを構えた。
「警棒、それが君の武器かい?」
「うん、父さんがくれたものだよ。
僕の宝物の一つなんだ。
さぁ、今の父さんの実力、見せてよ。
僕が直々に咬み殺してあげるから」
「生意気だね、咬み殺されるのは君の方なのに」
猛禽類のような鋭い目がお互いを射抜き、
その場に緊張感が漂う。
だがそこに1人の男の声が響き渡った。
「まぁ待て恭弥、秋悟」
「「!」」
「そうあわてなくても、みっちり鍛えてやっから」
声のする方へと顔を向ける。
スラッとした体型に金の髪を持つ外国人、
手には鞭、指には大空のリングを嵌めたその人を見て秋悟はありゃ…と声を漏らした。
「こっち、来てたんだディーノおじさん」
「おじさん言うんじゃねーよ!まだ30代だ!」
「“もう”30代の間違いじゃないの?
母さん言ってたよ、これからどんどん老けていって、その内筋肉痛が数日に渡って続くんだって、これから大変だねおじさん」
「だぁぁあ!!朝陽は自分の子になんつーこと教えてんだ!!」
〜アジト〜
「っくし!」
「あなや、朝陽さん、大丈夫です?」
「誰かによる噂だと信じたい、アホ馬め…許さん」
「あほ…?」
「何でもないです。
(まったく…敵がいないとは言え1人で行動するなんて、一体誰に似たのやら)」
子供を産んだことなんて一度もないはずなのに
不思議と庇護欲が湧いてくる。
未来の子供なのだと理解したからなのか…
はたまた…………そこまで考えて頭を振る。
「(だが、冒険心が高いのはいいことだ、
今は何も知らないフリをしていよう)」
あの子を含め、綱吉が無事ならば…と
朝陽は目を閉じ意識を沈めていった。
ーーーーーーーーーー
時雨に夕餉の時間だと起こされ、
ベッドから起き上がる。時計を見れば短針が7を指していてもうそんな時間かと欠伸を漏らした。
「秋悟は?」
「草壁さんから今日は風紀財団の方でお泊りすると連絡がありましたよ〜」
「ならいいんですが…」
ため息を一つ零し、時雨が用意したというお粥と味噌汁に手を付ける。
「今日のご飯も美味しい」
「よかったです〜
そろそろ固形物も増やして行きましょうか〜」
「助かります。
(さて…私もそろそろ動かないといけないな)」
白蘭率いるミルフィオーレの真6弔花の実力は計り知れない、綱吉達もまだ発展途上、自分はあのチョイスに参加できるかどうかもわからない。
自分にできることをやっていこう、
味噌汁を飲み干して“ごちそうさまでした”と手を合わせる。
「お粗末様です〜」
「美味しかったです!」
2日後には修行に取り組めるようにしないと、と
体を伸ばして、新しい匣を取り出す。
ボンゴレの紋章が描かれた真っ白な匣。
「………これからよろしく頼む…」
拳の中で小さく揺れた匣。
朝陽は小さく笑ってその匣と共にベッドへと身を沈めた。
そして数時間後…突然響いた轟音で飛び起きた。
しばらく匣を見つめていた雲雀が秋悟に声をかけた。投げかけられた話題は雲雀らしいもので、秋悟は微笑みながら雲雀を見た。
「さぁ、どうだろ。
物心ついた時から父さんに鍛えられてるけど
父さんには一度も勝ててないよ」
「ふぅん?」
「今の“弱いまま”の父さんとは、わからないけどね」
秋悟は立ち上がると左腰に装備していた黒い筒状の棒を取り出すと勢いよく振り下ろし、出てきた先端を雲雀に向ける。
雲雀も面白いものを見つけたかのように笑い
立ち上がってトンファーを構えた。
「警棒、それが君の武器かい?」
「うん、父さんがくれたものだよ。
僕の宝物の一つなんだ。
さぁ、今の父さんの実力、見せてよ。
僕が直々に咬み殺してあげるから」
「生意気だね、咬み殺されるのは君の方なのに」
猛禽類のような鋭い目がお互いを射抜き、
その場に緊張感が漂う。
だがそこに1人の男の声が響き渡った。
「まぁ待て恭弥、秋悟」
「「!」」
「そうあわてなくても、みっちり鍛えてやっから」
声のする方へと顔を向ける。
スラッとした体型に金の髪を持つ外国人、
手には鞭、指には大空のリングを嵌めたその人を見て秋悟はありゃ…と声を漏らした。
「こっち、来てたんだディーノおじさん」
「おじさん言うんじゃねーよ!まだ30代だ!」
「“もう”30代の間違いじゃないの?
母さん言ってたよ、これからどんどん老けていって、その内筋肉痛が数日に渡って続くんだって、これから大変だねおじさん」
「だぁぁあ!!朝陽は自分の子になんつーこと教えてんだ!!」
〜アジト〜
「っくし!」
「あなや、朝陽さん、大丈夫です?」
「誰かによる噂だと信じたい、アホ馬め…許さん」
「あほ…?」
「何でもないです。
(まったく…敵がいないとは言え1人で行動するなんて、一体誰に似たのやら)」
子供を産んだことなんて一度もないはずなのに
不思議と庇護欲が湧いてくる。
未来の子供なのだと理解したからなのか…
はたまた…………そこまで考えて頭を振る。
「(だが、冒険心が高いのはいいことだ、
今は何も知らないフリをしていよう)」
あの子を含め、綱吉が無事ならば…と
朝陽は目を閉じ意識を沈めていった。
ーーーーーーーーーー
時雨に夕餉の時間だと起こされ、
ベッドから起き上がる。時計を見れば短針が7を指していてもうそんな時間かと欠伸を漏らした。
「秋悟は?」
「草壁さんから今日は風紀財団の方でお泊りすると連絡がありましたよ〜」
「ならいいんですが…」
ため息を一つ零し、時雨が用意したというお粥と味噌汁に手を付ける。
「今日のご飯も美味しい」
「よかったです〜
そろそろ固形物も増やして行きましょうか〜」
「助かります。
(さて…私もそろそろ動かないといけないな)」
白蘭率いるミルフィオーレの真6弔花の実力は計り知れない、綱吉達もまだ発展途上、自分はあのチョイスに参加できるかどうかもわからない。
自分にできることをやっていこう、
味噌汁を飲み干して“ごちそうさまでした”と手を合わせる。
「お粗末様です〜」
「美味しかったです!」
2日後には修行に取り組めるようにしないと、と
体を伸ばして、新しい匣を取り出す。
ボンゴレの紋章が描かれた真っ白な匣。
「………これからよろしく頼む…」
拳の中で小さく揺れた匣。
朝陽は小さく笑ってその匣と共にベッドへと身を沈めた。
そして数時間後…突然響いた轟音で飛び起きた。