未来編
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作戦決行日
自室で眠っていた朝陽は目を開けて
ゆっくりと起き上がると着物から動きやすい私服へと着替え、匣とリングを持って外に出た。
「朝陽、行けるね」
部屋の外にはスーツ姿の雲雀がおり、
朝陽は頷くと彼と共に歩き出した。
「怖い?」
「まさか
敵地へ赴く綱吉達と比べればこの程度
どうってことないさ」
2人が向かったのはアジトの倉庫予定地。
到着と同時に天井が爆破され、
上から多数のブラックスペルとホワイトスペルが降りてきた。
「なんだ、ここは…?」
「大広間か……?」
何やら戸惑っているミルフィオーレの面々を他所に朝陽が壁に設置してあるレバーを下ろす。
すると彼らが爆破した天井が鉄格子で塞がれ
動揺が広がる中、雲雀と朝陽はその上を器用に歩いていく。
「弱いばかりに群れをなし、咬み殺される袋の鼠」
「こんなに人を寄越すなんて
ミルフィオーレはずいぶんと人員過多なんだな」
「わ!!罠だ!!」
雲雀の手には紫の炎を纏ったトンファー、
朝陽の手には金の三叉の槍が握られていて、傍には雲ハリネズミと風兎が浮いていた。
ーーーーーーーーーー
思ったよりも早い襲撃によって
予定よりも早く敵のアジトに向かうことになった綱吉達は急いで敵アジトから近いハッチへ向かった。
『敵の急襲です!!
2km離れた倉庫予定地に大部隊が集合している模様』
『ヒバリと朝陽がすでに向かっているぞ』
「「「!!」」」
「姉さん達が!?
敵は大勢いるんでしょ?二人じゃ無理だ!!
オレ達も行かなきゃ!!」
「ならん!!
それではヒバリと朝陽が体を張る意味がなくなる!!」
アジトに残り、綱吉達の動向を見守るリボーンは笹川の言葉を続け、雲雀と朝陽が敵の兵力を引き受けることによって地上とアジト内を手薄にできると説明した。
『ヒバリと朝陽の行動に報いたければ殴り込みを成功させろ』
『地上監視ポイントより信号確認!!
コースクリア
10代目!!今ならそのままFハッチよりルート312で敵アジトへつっ切れます!!』
「ぐっ…」
『おまえはヒバリの強さも朝陽の強さも知ってるだろ?ツナ』
「…わかった
(ヒバリさん、姉さん、頼みます!!)
開けてくれジャンニーニ!!」
『了解!!
Fハッチ開口!!』
ーーーーーーーーーー
ビアンキとフゥ太の情報と雲雀の元へ送られてきた図面を照らし合わせ、アジトへの潜入ルートを確保できた。
さらにジャンニーニから
マモンチェーンの代わりとなるリングカバーと無線機、地図が入った端末、リボーンからレオン特製の死ぬ気の炎に強いシャツを渡され準備は万全。
「こっちよ」
潜入ルートであるショッピングモールの地下駐車場には一足先にビアンキと時雨が到着していて、みんなを出迎えた。
「ビアンキ!時雨さんも!」
「見送りに来たわ、この中のダクトから行ける」
「こんな危険な所まで………」
「ふふ、私達も強いから気にしなくていいのよ〜?
笹川さん達のことは私達に任せて、
思いっきり暴れてきてください」
「うん…いってきます!」
「行ってくるぜ時雨」
「!えぇ、いってらっしゃい」
ギュッと抱き着いてきた山本の背中に手を回し、“生きて帰ってきてね”と呟く。
その声が届いたのか、背中に回る山本の腕に力がこもった。
「しっかり頼むぜ」
「!!」
「いつまでも過去に縛られてたまっかよ。
敵の主要施設を破壊し入江を倒した後で話がある…」
「ハヤト!」
獄寺もビアンキの方を見なかったものの
その声には確かな覚悟があり、
ビアンキは柔らかく微笑んだ。
「いってらっしゃい」
「気をつけて」
ダクトへと潜っていった綱吉達を見送り、
時雨とビアンキは顔を合わせ
静かに踵を返した。
「話してなかったんですね」
「えぇ…あの様子だとあなたは話したようね、
山本から確かな愛情が見えたわ」
「答えられる範囲で、ですが…
ふふ、少し照れ臭いですね」
「山本の愛ね、清々しい程の純粋な愛情だわ」
「あげませんよ〜?」
「人のものを奪うつもりはないわよ」
ふふふと笑いながらアジトへと戻る。
その足取りは決して軽いものではなかったが
二人は最後まで振り返ることなかった。
自室で眠っていた朝陽は目を開けて
ゆっくりと起き上がると着物から動きやすい私服へと着替え、匣とリングを持って外に出た。
「朝陽、行けるね」
部屋の外にはスーツ姿の雲雀がおり、
朝陽は頷くと彼と共に歩き出した。
「怖い?」
「まさか
敵地へ赴く綱吉達と比べればこの程度
どうってことないさ」
2人が向かったのはアジトの倉庫予定地。
到着と同時に天井が爆破され、
上から多数のブラックスペルとホワイトスペルが降りてきた。
「なんだ、ここは…?」
「大広間か……?」
何やら戸惑っているミルフィオーレの面々を他所に朝陽が壁に設置してあるレバーを下ろす。
すると彼らが爆破した天井が鉄格子で塞がれ
動揺が広がる中、雲雀と朝陽はその上を器用に歩いていく。
「弱いばかりに群れをなし、咬み殺される袋の鼠」
「こんなに人を寄越すなんて
ミルフィオーレはずいぶんと人員過多なんだな」
「わ!!罠だ!!」
雲雀の手には紫の炎を纏ったトンファー、
朝陽の手には金の三叉の槍が握られていて、傍には雲ハリネズミと風兎が浮いていた。
ーーーーーーーーーー
思ったよりも早い襲撃によって
予定よりも早く敵のアジトに向かうことになった綱吉達は急いで敵アジトから近いハッチへ向かった。
『敵の急襲です!!
2km離れた倉庫予定地に大部隊が集合している模様』
『ヒバリと朝陽がすでに向かっているぞ』
「「「!!」」」
「姉さん達が!?
敵は大勢いるんでしょ?二人じゃ無理だ!!
オレ達も行かなきゃ!!」
「ならん!!
それではヒバリと朝陽が体を張る意味がなくなる!!」
アジトに残り、綱吉達の動向を見守るリボーンは笹川の言葉を続け、雲雀と朝陽が敵の兵力を引き受けることによって地上とアジト内を手薄にできると説明した。
『ヒバリと朝陽の行動に報いたければ殴り込みを成功させろ』
『地上監視ポイントより信号確認!!
コースクリア
10代目!!今ならそのままFハッチよりルート312で敵アジトへつっ切れます!!』
「ぐっ…」
『おまえはヒバリの強さも朝陽の強さも知ってるだろ?ツナ』
「…わかった
(ヒバリさん、姉さん、頼みます!!)
開けてくれジャンニーニ!!」
『了解!!
Fハッチ開口!!』
ーーーーーーーーーー
ビアンキとフゥ太の情報と雲雀の元へ送られてきた図面を照らし合わせ、アジトへの潜入ルートを確保できた。
さらにジャンニーニから
マモンチェーンの代わりとなるリングカバーと無線機、地図が入った端末、リボーンからレオン特製の死ぬ気の炎に強いシャツを渡され準備は万全。
「こっちよ」
潜入ルートであるショッピングモールの地下駐車場には一足先にビアンキと時雨が到着していて、みんなを出迎えた。
「ビアンキ!時雨さんも!」
「見送りに来たわ、この中のダクトから行ける」
「こんな危険な所まで………」
「ふふ、私達も強いから気にしなくていいのよ〜?
笹川さん達のことは私達に任せて、
思いっきり暴れてきてください」
「うん…いってきます!」
「行ってくるぜ時雨」
「!えぇ、いってらっしゃい」
ギュッと抱き着いてきた山本の背中に手を回し、“生きて帰ってきてね”と呟く。
その声が届いたのか、背中に回る山本の腕に力がこもった。
「しっかり頼むぜ」
「!!」
「いつまでも過去に縛られてたまっかよ。
敵の主要施設を破壊し入江を倒した後で話がある…」
「ハヤト!」
獄寺もビアンキの方を見なかったものの
その声には確かな覚悟があり、
ビアンキは柔らかく微笑んだ。
「いってらっしゃい」
「気をつけて」
ダクトへと潜っていった綱吉達を見送り、
時雨とビアンキは顔を合わせ
静かに踵を返した。
「話してなかったんですね」
「えぇ…あの様子だとあなたは話したようね、
山本から確かな愛情が見えたわ」
「答えられる範囲で、ですが…
ふふ、少し照れ臭いですね」
「山本の愛ね、清々しい程の純粋な愛情だわ」
「あげませんよ〜?」
「人のものを奪うつもりはないわよ」
ふふふと笑いながらアジトへと戻る。
その足取りは決して軽いものではなかったが
二人は最後まで振り返ることなかった。
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