未来編
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「………」
10年前の隼人へ
まだ私とあなたは出会ってないと思うから
はじめましてだね。
多分、朝陽さんから聞いているかもしれないけれど、私は未来の君の妻です。
ワケあって戦いに出られない私でも君の力になりたい、その一心でこの手紙を君に残します。
匣についてだけど、
頭がいい君ならすぐに理解できると思うから
未来の君が作ったSISTEMAC.A.Iの図面と炎の性質をまとめたものを同封しておくから上手く使ってね。
色々と書きたい事もあるけど、
今は沢田君の右腕として守護者のリーダーとして強くなることに集中してほしい。
ちゃんとご飯食べて、ちゃんと寝るんだよ。
修行頑張ってね。
追伸
ビアンキ義姉さんとちゃんと話し合うこと
綺麗な字で綴られた手紙を握り締め、
ビアンキとの修行を再開する。
手紙を書いたのは間違いなく朝陽に見せられた写真に写る女の1人、名前の部分は修正液のせいで見えなくなっていた。
「……チッ…」
ーーーーーーーーーー
燕が宙を舞い、大量の水を放出する。
いつの間にか部屋は水浸しになっていて
動く度にビシャビシャと音を立てる。
「時雨蒼燕流…攻式一の型」
「!!時雨蒼燕流…」
「鉄砲雨!」
「攻式一の型 車軸の雨!」
鋒がぶつかり合い、一瞬の通り雨のように
大量の水飛沫が降り、止むと時雨はゆっくり微笑んで刀を下ろした。
「だいぶ動きがよくなりましたね〜
そろそろこれを解禁しましょうか〜」
?を浮かべる山本を手招きし、
時雨は奥の部屋にあるパソコンを起動した。
「何スかこれ?」
パソコンの横には剣帝への道と書かれた箱があり、中には何十枚ものディスクが入っていた。
時雨は笑いながらそれをセットし準備をする。
「剣帝への道…?
剣帝って確かスクアーロがヴァリアーに入る時に倒したっていう?」
「そうよ〜
ヴァリアーの前ボスにして
剣の帝王と謳われたテュールのこと。
これはリング争奪戦後に誕生した2代目剣帝がその座を不動のものとするまでの記録ビデオなの」
「2代目?」
カチッとクリックボタンを押すと
画面が切り替わり軽快な音と共に“恐怖!剣帝への道、一人目VS劉雲”と映し出された。
「んだこりゃ?」
さらに画面が切り替わると、
今度は2人の男が映し出された。
その1人は山本もよく知るスクアーロ。
スクアーロは剣を構える男に斬りかかり激しい戦闘を行っていた。
「ス…スクアーロ!!」
「これはスクアーロさんが2代目剣帝を名乗るために自身に課した100番勝負を収めたもの。
野球に打ち込んでいたあなたに一勝負ずつ送られてきたものなんだって、未来のあなたが言っていたわ〜」
「え!?」
「スクアーロさんは自慢だと言っていたけれど
きっとあなたの中にある剣の才能を廃れさせたくなかったのかもしれないわ〜
あわよくばあなたを剣の道に………」
時雨はスクアーロの勝負に見入っている山本を見て口を閉ざし、そっと目を閉じた。
「(やっぱり、男の子なのね〜)
武君、これは私からの宿題です」
「!」
「3日後、また私と剣を交える場を設けます。
そこで私を倒してごらんなさい。」
「時雨さん…」
「あなたは朝利時雨とその刀 に鍛えられたの、自信を持ってかかってきて」
「そーっスね!
もし、そこでオレが勝ったら時雨さんのこと聞かせてください!」
「あなや、どうして?」
「オレ、時雨さんのこと気になってるんで!過去に戻って、現代の時雨さんと出会った時のために色々聞いとこうかなって!」
「!」
“なんか、照れ臭いよーな気がするけど…”と少し赤くなった頬をかいて時雨を見る。
彼女は目を丸くしていて自分を見ていた。
「?時雨さん?」
「ぇ、あ……そ、そう…ね……
………わかったわ、あなたが私に勝てたら…
その時は…話せる範囲だけ、話すわね」
時雨はぎこちなく笑うと
また様子見に来るからと出ていってしまった。
「なんか、気に障ることしちまったか…?」
「………フゥー……
覚悟を決めなさい朝利時雨…!」
10年前の隼人へ
まだ私とあなたは出会ってないと思うから
はじめましてだね。
多分、朝陽さんから聞いているかもしれないけれど、私は未来の君の妻です。
ワケあって戦いに出られない私でも君の力になりたい、その一心でこの手紙を君に残します。
匣についてだけど、
頭がいい君ならすぐに理解できると思うから
未来の君が作ったSISTEMAC.A.Iの図面と炎の性質をまとめたものを同封しておくから上手く使ってね。
色々と書きたい事もあるけど、
今は沢田君の右腕として守護者のリーダーとして強くなることに集中してほしい。
ちゃんとご飯食べて、ちゃんと寝るんだよ。
修行頑張ってね。
追伸
ビアンキ義姉さんとちゃんと話し合うこと
綺麗な字で綴られた手紙を握り締め、
ビアンキとの修行を再開する。
手紙を書いたのは間違いなく朝陽に見せられた写真に写る女の1人、名前の部分は修正液のせいで見えなくなっていた。
「……チッ…」
ーーーーーーーーーー
燕が宙を舞い、大量の水を放出する。
いつの間にか部屋は水浸しになっていて
動く度にビシャビシャと音を立てる。
「時雨蒼燕流…攻式一の型」
「!!時雨蒼燕流…」
「鉄砲雨!」
「攻式一の型 車軸の雨!」
鋒がぶつかり合い、一瞬の通り雨のように
大量の水飛沫が降り、止むと時雨はゆっくり微笑んで刀を下ろした。
「だいぶ動きがよくなりましたね〜
そろそろこれを解禁しましょうか〜」
?を浮かべる山本を手招きし、
時雨は奥の部屋にあるパソコンを起動した。
「何スかこれ?」
パソコンの横には剣帝への道と書かれた箱があり、中には何十枚ものディスクが入っていた。
時雨は笑いながらそれをセットし準備をする。
「剣帝への道…?
剣帝って確かスクアーロがヴァリアーに入る時に倒したっていう?」
「そうよ〜
ヴァリアーの前ボスにして
剣の帝王と謳われたテュールのこと。
これはリング争奪戦後に誕生した2代目剣帝がその座を不動のものとするまでの記録ビデオなの」
「2代目?」
カチッとクリックボタンを押すと
画面が切り替わり軽快な音と共に“恐怖!剣帝への道、一人目VS劉雲”と映し出された。
「んだこりゃ?」
さらに画面が切り替わると、
今度は2人の男が映し出された。
その1人は山本もよく知るスクアーロ。
スクアーロは剣を構える男に斬りかかり激しい戦闘を行っていた。
「ス…スクアーロ!!」
「これはスクアーロさんが2代目剣帝を名乗るために自身に課した100番勝負を収めたもの。
野球に打ち込んでいたあなたに一勝負ずつ送られてきたものなんだって、未来のあなたが言っていたわ〜」
「え!?」
「スクアーロさんは自慢だと言っていたけれど
きっとあなたの中にある剣の才能を廃れさせたくなかったのかもしれないわ〜
あわよくばあなたを剣の道に………」
時雨はスクアーロの勝負に見入っている山本を見て口を閉ざし、そっと目を閉じた。
「(やっぱり、男の子なのね〜)
武君、これは私からの宿題です」
「!」
「3日後、また私と剣を交える場を設けます。
そこで私を倒してごらんなさい。」
「時雨さん…」
「あなたは朝利時雨とその
「そーっスね!
もし、そこでオレが勝ったら時雨さんのこと聞かせてください!」
「あなや、どうして?」
「オレ、時雨さんのこと気になってるんで!過去に戻って、現代の時雨さんと出会った時のために色々聞いとこうかなって!」
「!」
“なんか、照れ臭いよーな気がするけど…”と少し赤くなった頬をかいて時雨を見る。
彼女は目を丸くしていて自分を見ていた。
「?時雨さん?」
「ぇ、あ……そ、そう…ね……
………わかったわ、あなたが私に勝てたら…
その時は…話せる範囲だけ、話すわね」
時雨はぎこちなく笑うと
また様子見に来るからと出ていってしまった。
「なんか、気に障ることしちまったか…?」
「………フゥー……
覚悟を決めなさい朝利時雨…!」