未来編
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「お願い、姉さん」
真っ直ぐと朝陽の目を見つめると、
彼女は困ったように笑って、わしゃわしゃと頭を撫でてきた。
「っ?姉さん…?」
「その子はね、とっても強い子なんだ。
転んでもすぐに起き上がって、泥だらけになっても笑っているような…そんな子」
「…………」
「もう覚えてないかもしれないけど、
綱吉が転んで泣いてしまった時も手を差し伸べて、大丈夫?って言ってくれてたんだよ」
「………優しいんだね…」
“なんで覚えてないんだろ……”と肩を落とした綱吉の頭を再度撫で、朝陽は微笑んだ。
「仕方がないさ、あの子と会ったのはまだ小さい頃の1日だけだったんだから。」
「うーん…」
「写真だけでも見る?」
「この時代の?」
「そうだよ、見に行く?」
綱吉はその言葉に頷いて、そっと立ち上がると
朝陽も並んで立ち上がった。
そして朝陽の案内の廊下を歩いているとどこからか激しい爆発音がして2人は慌てて音の方へと走った。
「誰かいるのか!?」
「す、すごい爆発…」
部屋から溢れ出る煙をかき分けながら中へと入ると、そこには見慣れた銀髪があり、綱吉は目を見開いた。
「ご、獄寺君!!」
「10代目!姉君!」
「ハデにやったなぁ!大丈夫か?」
部屋の中心に立っていたのは爆発の影響かボロボロになった獄寺であり、彼の頭には赤い炎を耳から出しているヒョウ柄の猫が乗っていた。
「手当てするからこっちに来な、そこの猫ちゃんも」
「すみません、姉君……」
見た所大きなケガは無さそうだと、朝陽は安堵しながら各部屋に備え付けられている救急箱に手を伸ばす。
「獄寺君、その猫って匣兵器…?」
「はい。
こいつは誤って出しちまって…
匣にしまおうとしたんすけど、ひっかいて反抗してくるんスよ」
「あれ?炎を与えなければ自然と戻るって聞いてない?」
「それは、わかってるんですけど…
炎が切れかかってきた時のこいつの辛そーな顔見るとつい…」
「にょおん」
「「(情が移ってる!!)」」
軽く手当てを済ませると獄寺がお2人はどうして?と問いかけてきて、綱吉は未来の恋人の写真を見せてもらう事を話した。
「ついでだから獄寺も見るかい?
写真を見るだけなら何ら影響もないだろうし」
「………はい、お願いします。」
少し間があったものの、素直に頷いた獄寺に驚きつつ、朝陽は2人を資料室の隣…物置のような部屋へと案内した。
「はい、これ」
朝陽は乱雑に置かれていた段ボールの中から一冊の本を取り出すと、挟んであった1枚の写真を2人に見せた。
「この人達が……」
その写真には3人の女性が写っていて、
1人は自分達も世話になっている時雨であり、2人の女性と楽しそう笑っていた。
「金髪の女の人が綱吉の恋人で、
黒髪の…特徴的な髪型の女の人が獄寺のお嫁さんだよ。
2人共、時雨さんに負けず劣らずの別嬪さんだろー!」
“2人は時雨さんとも仲良くてなぁ、
3人でよくでかけたりするんだそうだぞ”と朝陽の補足が入る中、綱吉と獄寺はその写真をジッと見つめていた。
綱吉の視線の先には金の緩やかなウェーブがかかった綺麗な長髪に、澄み渡った青空のような瞳を持つ女性。
獄寺の視線の先には黒い、鳥の羽のような特徴的な髪と澄んだ黄緑色の瞳を持つ女性。
どちらもタイプは違えど顔立ちの整った美女とも呼べる3人は写真の中で笑い合っている。
「にしても獄寺まで見るとは思わなかった。
こういうのは興味がないとばかり……」
「………資料室にこれが置いてあったんです…」
獄寺はポケットから何かを取り出すと朝陽に渡した。それは真っ白な封筒でありそこには綺麗な字で“10年前の隼人へ”と書かれていた。
「なるほど、これに何かしらのヒントが書かれていたってことだな」
「っス」
「何て書かれてたの?」
「未来のオレが使っていた匣の使い方のヒントが書かれていました。」
「ヒント?使い方じゃなくて?」
「あの子の事だから獄寺の性格を汲んであえてヒントだけを残したんだろうな」
「おお、ここにおったか!!」
すると部屋の外から笹川がやって来て
作戦について話すから集合しろと言ってきた。
真っ直ぐと朝陽の目を見つめると、
彼女は困ったように笑って、わしゃわしゃと頭を撫でてきた。
「っ?姉さん…?」
「その子はね、とっても強い子なんだ。
転んでもすぐに起き上がって、泥だらけになっても笑っているような…そんな子」
「…………」
「もう覚えてないかもしれないけど、
綱吉が転んで泣いてしまった時も手を差し伸べて、大丈夫?って言ってくれてたんだよ」
「………優しいんだね…」
“なんで覚えてないんだろ……”と肩を落とした綱吉の頭を再度撫で、朝陽は微笑んだ。
「仕方がないさ、あの子と会ったのはまだ小さい頃の1日だけだったんだから。」
「うーん…」
「写真だけでも見る?」
「この時代の?」
「そうだよ、見に行く?」
綱吉はその言葉に頷いて、そっと立ち上がると
朝陽も並んで立ち上がった。
そして朝陽の案内の廊下を歩いているとどこからか激しい爆発音がして2人は慌てて音の方へと走った。
「誰かいるのか!?」
「す、すごい爆発…」
部屋から溢れ出る煙をかき分けながら中へと入ると、そこには見慣れた銀髪があり、綱吉は目を見開いた。
「ご、獄寺君!!」
「10代目!姉君!」
「ハデにやったなぁ!大丈夫か?」
部屋の中心に立っていたのは爆発の影響かボロボロになった獄寺であり、彼の頭には赤い炎を耳から出しているヒョウ柄の猫が乗っていた。
「手当てするからこっちに来な、そこの猫ちゃんも」
「すみません、姉君……」
見た所大きなケガは無さそうだと、朝陽は安堵しながら各部屋に備え付けられている救急箱に手を伸ばす。
「獄寺君、その猫って匣兵器…?」
「はい。
こいつは誤って出しちまって…
匣にしまおうとしたんすけど、ひっかいて反抗してくるんスよ」
「あれ?炎を与えなければ自然と戻るって聞いてない?」
「それは、わかってるんですけど…
炎が切れかかってきた時のこいつの辛そーな顔見るとつい…」
「にょおん」
「「(情が移ってる!!)」」
軽く手当てを済ませると獄寺がお2人はどうして?と問いかけてきて、綱吉は未来の恋人の写真を見せてもらう事を話した。
「ついでだから獄寺も見るかい?
写真を見るだけなら何ら影響もないだろうし」
「………はい、お願いします。」
少し間があったものの、素直に頷いた獄寺に驚きつつ、朝陽は2人を資料室の隣…物置のような部屋へと案内した。
「はい、これ」
朝陽は乱雑に置かれていた段ボールの中から一冊の本を取り出すと、挟んであった1枚の写真を2人に見せた。
「この人達が……」
その写真には3人の女性が写っていて、
1人は自分達も世話になっている時雨であり、2人の女性と楽しそう笑っていた。
「金髪の女の人が綱吉の恋人で、
黒髪の…特徴的な髪型の女の人が獄寺のお嫁さんだよ。
2人共、時雨さんに負けず劣らずの別嬪さんだろー!」
“2人は時雨さんとも仲良くてなぁ、
3人でよくでかけたりするんだそうだぞ”と朝陽の補足が入る中、綱吉と獄寺はその写真をジッと見つめていた。
綱吉の視線の先には金の緩やかなウェーブがかかった綺麗な長髪に、澄み渡った青空のような瞳を持つ女性。
獄寺の視線の先には黒い、鳥の羽のような特徴的な髪と澄んだ黄緑色の瞳を持つ女性。
どちらもタイプは違えど顔立ちの整った美女とも呼べる3人は写真の中で笑い合っている。
「にしても獄寺まで見るとは思わなかった。
こういうのは興味がないとばかり……」
「………資料室にこれが置いてあったんです…」
獄寺はポケットから何かを取り出すと朝陽に渡した。それは真っ白な封筒でありそこには綺麗な字で“10年前の隼人へ”と書かれていた。
「なるほど、これに何かしらのヒントが書かれていたってことだな」
「っス」
「何て書かれてたの?」
「未来のオレが使っていた匣の使い方のヒントが書かれていました。」
「ヒント?使い方じゃなくて?」
「あの子の事だから獄寺の性格を汲んであえてヒントだけを残したんだろうな」
「おお、ここにおったか!!」
すると部屋の外から笹川がやって来て
作戦について話すから集合しろと言ってきた。