日常・黒曜・ヴァリアー編
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4月、暖かくなり桜が咲く季節。
高校3年生になった朝陽は自身が通う女子校で行われる入学式に参加していた。
「続いて、歓迎の言葉。
生徒会長・守沢朝陽。」
「はい!」
壇上に上がれば、新入生から小さく黄色い声が上がり“本物だー…”、“顔小さーい”、“身長高い…”等の声が聞こえる。
「新入生の皆さん、
この度はご入学おめでとうございます。
そしてようこそ、〇〇女子学園高等部へ。」
堂々と笑顔で言葉を紡ぐ、アイドルではない、女子高校生の朝陽の姿に新入生達は息を呑む。
「改めまして、ご入学おめでとうございます。
新入生の皆さんを在校生を代表して心から歓迎致します。
生徒会長・守沢朝陽。」
その間に朝陽からの言葉は終わっていて
ボーっとしていた新入生はハッと我に返って拍手をする。
その後、式は無事に終了して
先生や来賓との挨拶を終えた朝陽は帰宅しようと校内を出た。
すると記念撮影やお喋りをしていた新入生の何人かが朝陽に気付いて声をかけてくる。
「私、朝陽さんに憧れてて…!」
「小さい頃からファンでした!」
「サインとかお願いできますか!?」
「わはは!ありがとう!
サインについてはサイン会以外ではNGを出されていてね、残念ながら書けないんだ。
でも握手やハグなら大歓迎だよ!
入学おめでとう、これからよろしくの握手をしよう!」
「っ!!」
ギュッとサインを求めてきた女子の手を握れば、今にも泣きそうな顔で手を握り返してくれた。
「本当に、ずっと…!ファンで…!!
ほんと、合格した時は…っうれしくて…!!」
「うんうん!君の表情でわかるよ!ありがとう!」
「あ、あの!私も!」
「私もお願いしますっ!」
「写真は!写真はいいですか!?」
「(やっぱこうなるよねー)」
集まってきた新入生達に苦笑しながら
順番に対応する趣旨を伝えれば
騒ぎを聞きつけた先生によって整列させられた。
「結局握手会になったわね」
「すみません、先生。
でもこうなる事を承知の上で私を生徒会長に推薦、任命したんでしょ?」
「成績、授業態度の良さ、全てをひっくるめての結果だもの、文句はないわ」
「どーも。
それじゃあやっていきますかねー」
ちょいちょいと新入生と一緒に並んでいた保護者に手招きすれば、顔を輝かせて駆け寄ってくる。
「あの!あたし、こういう握手会みたいなの、初めてで…!」
「大丈夫大丈夫!リラーックスー!
はい!1年間よろしくの握手ー!」
「うぅ…!本当に嬉しいです…!
よろしくお願いします!」
「桜と言います!呼んでください!」
「桜!可愛い名前!1年間よろしくの握手ー!」
「きゃー!」
「奏です!生徒会に入れるように頑張ります!」
「待ってるぞ奏!」
「静と言います、朝陽先輩の挨拶ステキでした」
「ありがとう、静!」
ギュッ!ギュッ!と手を握って行き、
終わる頃には日が沈み始めていた。
「うぅ、朝陽さーん…!!」
「おぉ!泣き顔もいい感じ!
笑えばもっといいぞー!はい!握手ー!」
「うれじぃでずぅ!!」
「わはは!ありがとう!」
最後の一人を見送って、自分も帰ろうと
少し崩れた制服を直すと、見覚えのあるボルサリーノが見えて、目を瞬かせる。
「ちゃおっす、朝陽、人気者だな」
「おお!リボーン!
雪合戦の時以来だな!1人か?」
「そうだ、朝陽と話がしたくてな」
「?」
ーーーーーーーーーー
「いいとこに住んでんだな」
「稼いでるからね〜!」
朝陽とマネージャーの源内が住むセキュリティ万全の高級マンションに招待されたリボーンは、出されたエスプレッソに口をつける。
「一人暮らしか?」
「そうだよ、でも隣に保護者兼マネージャーの源内が住んでて、お互いの部屋を行き来してるから一人暮らしって感じはしないけどな!」
カラカラ笑う朝陽を他所に
リボーンはチラッと目線だけを彷徨わせる。
飾られている写真立ては全て沢田家とのもので家族の気配は一切ない。
「それで、話って?」
「ツナの事だぞ」
「……」
その言葉を聞いた途端、朝陽は真顔になってリボーンを見つめる。
「…できれば綱吉から聞きたかったんだけどな…」
「そう言うって事は大体察しは付いてるみてーだな」
「まぁ、あれだけ見せつけられちゃったら…
察さずを得ないっていうか……
……私もさ、芸能界にいる人間だし、情報はすぐに耳に入るんだよ。
……それで、私に何の用なんだ?
イタリアンマフィア・ボンゴレからの使者
殺し屋 のリボーン」
ボルサリーノを目深に被った小さな殺し屋はニヤリと笑い、目の前にある赤を見る。
「ツナはボンゴレファミリー10代目ボスになる。
守沢朝陽、ツナのファミリーに入れ、おめーの力はツナの役に立つ。」
「………………」
高校3年生になった朝陽は自身が通う女子校で行われる入学式に参加していた。
「続いて、歓迎の言葉。
生徒会長・守沢朝陽。」
「はい!」
壇上に上がれば、新入生から小さく黄色い声が上がり“本物だー…”、“顔小さーい”、“身長高い…”等の声が聞こえる。
「新入生の皆さん、
この度はご入学おめでとうございます。
そしてようこそ、〇〇女子学園高等部へ。」
堂々と笑顔で言葉を紡ぐ、アイドルではない、女子高校生の朝陽の姿に新入生達は息を呑む。
「改めまして、ご入学おめでとうございます。
新入生の皆さんを在校生を代表して心から歓迎致します。
生徒会長・守沢朝陽。」
その間に朝陽からの言葉は終わっていて
ボーっとしていた新入生はハッと我に返って拍手をする。
その後、式は無事に終了して
先生や来賓との挨拶を終えた朝陽は帰宅しようと校内を出た。
すると記念撮影やお喋りをしていた新入生の何人かが朝陽に気付いて声をかけてくる。
「私、朝陽さんに憧れてて…!」
「小さい頃からファンでした!」
「サインとかお願いできますか!?」
「わはは!ありがとう!
サインについてはサイン会以外ではNGを出されていてね、残念ながら書けないんだ。
でも握手やハグなら大歓迎だよ!
入学おめでとう、これからよろしくの握手をしよう!」
「っ!!」
ギュッとサインを求めてきた女子の手を握れば、今にも泣きそうな顔で手を握り返してくれた。
「本当に、ずっと…!ファンで…!!
ほんと、合格した時は…っうれしくて…!!」
「うんうん!君の表情でわかるよ!ありがとう!」
「あ、あの!私も!」
「私もお願いしますっ!」
「写真は!写真はいいですか!?」
「(やっぱこうなるよねー)」
集まってきた新入生達に苦笑しながら
順番に対応する趣旨を伝えれば
騒ぎを聞きつけた先生によって整列させられた。
「結局握手会になったわね」
「すみません、先生。
でもこうなる事を承知の上で私を生徒会長に推薦、任命したんでしょ?」
「成績、授業態度の良さ、全てをひっくるめての結果だもの、文句はないわ」
「どーも。
それじゃあやっていきますかねー」
ちょいちょいと新入生と一緒に並んでいた保護者に手招きすれば、顔を輝かせて駆け寄ってくる。
「あの!あたし、こういう握手会みたいなの、初めてで…!」
「大丈夫大丈夫!リラーックスー!
はい!1年間よろしくの握手ー!」
「うぅ…!本当に嬉しいです…!
よろしくお願いします!」
「桜と言います!呼んでください!」
「桜!可愛い名前!1年間よろしくの握手ー!」
「きゃー!」
「奏です!生徒会に入れるように頑張ります!」
「待ってるぞ奏!」
「静と言います、朝陽先輩の挨拶ステキでした」
「ありがとう、静!」
ギュッ!ギュッ!と手を握って行き、
終わる頃には日が沈み始めていた。
「うぅ、朝陽さーん…!!」
「おぉ!泣き顔もいい感じ!
笑えばもっといいぞー!はい!握手ー!」
「うれじぃでずぅ!!」
「わはは!ありがとう!」
最後の一人を見送って、自分も帰ろうと
少し崩れた制服を直すと、見覚えのあるボルサリーノが見えて、目を瞬かせる。
「ちゃおっす、朝陽、人気者だな」
「おお!リボーン!
雪合戦の時以来だな!1人か?」
「そうだ、朝陽と話がしたくてな」
「?」
ーーーーーーーーーー
「いいとこに住んでんだな」
「稼いでるからね〜!」
朝陽とマネージャーの源内が住むセキュリティ万全の高級マンションに招待されたリボーンは、出されたエスプレッソに口をつける。
「一人暮らしか?」
「そうだよ、でも隣に保護者兼マネージャーの源内が住んでて、お互いの部屋を行き来してるから一人暮らしって感じはしないけどな!」
カラカラ笑う朝陽を他所に
リボーンはチラッと目線だけを彷徨わせる。
飾られている写真立ては全て沢田家とのもので家族の気配は一切ない。
「それで、話って?」
「ツナの事だぞ」
「……」
その言葉を聞いた途端、朝陽は真顔になってリボーンを見つめる。
「…できれば綱吉から聞きたかったんだけどな…」
「そう言うって事は大体察しは付いてるみてーだな」
「まぁ、あれだけ見せつけられちゃったら…
察さずを得ないっていうか……
……私もさ、芸能界にいる人間だし、情報はすぐに耳に入るんだよ。
……それで、私に何の用なんだ?
イタリアンマフィア・ボンゴレからの使者
ボルサリーノを目深に被った小さな殺し屋はニヤリと笑い、目の前にある赤を見る。
「ツナはボンゴレファミリー10代目ボスになる。
守沢朝陽、ツナのファミリーに入れ、おめーの力はツナの役に立つ。」
「………………」