未来編
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「離せ六道アヤメ!!
オレは1人でも歩ける!!」
「うるっせぇな患者 は黙って医者 の言う事聞け」
ラルを小脇に抱えたまま医務室の扉を開けて
騒いでいるラルをベッドの上に放り投げる。
「何をするっ」
「一々騒ぐんじゃねぇよ、治療すっから黙って受けてろ」
「必要ない!!」
「意地張んじゃねぇよ、
非7³線 の影響で体はもうボロボロ、そんなんで作戦に入る気か?ふざけんじゃねぇぞ」
「っ」
アヤメに睨まれて、怯むラルだが負けじと睨み返すと溜息を吐かれ、何かがラルの腕に刺さった。
「っ!?(メス…!?)」
「睡眠薬を塗ったもんだ、安心して寝ろ」
“誰が!!”ラルはそう叫ぼうとしたが
強い眠気に襲われ、瞼が重く、落ちていく。
「目ぇ覚める頃にはちったぁ楽になるだろーよ」
ーーーーーーーーーー
ガキン!!
「っ!(この人、まだ本気じゃねーのになんて強さだよ…!!)」
大きく振りかぶった時雨金時を短刀だけで抑える時雨。上から押さえつけるように斬りかかっても小さな体を上手く使い、弾いて来るのだ。
「………そこまでです。」
「!」
不意に時雨の力が抜け、
山本もそれに合わせて力を抜くと大きく息を吐いた。
「少し緊張しているようですし、おやつにしましょうか」
“栗羊羹を用意したの〜”といつ設備されたのか、簡易なキッチンから羊羹とお茶を用意し、山本に差し出した。
「時間がないとは言え、焦っちゃダメよ〜?
それで私にやられては意味がないわ〜」
「ゔっ…すみません…
時雨さんってどこで剣道習ったんスか…?
動き変わりすぎて全然読めないんスけど」
出された羊羹を食べながら問えば、時雨はニコニコ笑いながら“ほとんど独学よ〜”と答え、驚いた。
「独学!?あれで!?」
山本は改めて時雨の動きを振り返る。
どれも洗練されていて見ていて惚れ惚れするような舞のような剣戟、あれが独学…と唖然とすると時雨はおかしそうに笑った。
「8歳の頃から始めて、みんなと強くなったの。
それからあなたと出会って…さらに強くなれた。」
左側に置いてある短刀を撫で、山本に目を向ける。
ぽかんとしている彼が可愛らしくて、目を細めると、山本は頬を赤らめてそっぽを向いた。
「あなや〜?
過去の武君は案外照れ屋さんなのね〜
可愛いわ〜」
「からかわないでくださいよ…」
「うふふ、可愛らしい所が見えて嬉しいわ〜
ちゃんと初々しい所あったのね〜」
「………未来のオレは違うんスか…?」
「あなや、成長しているのだから違いは自然と出るものよ〜?
元々素直な殿方だったけれど、言霊の存在を知った途端、愛を囁いてくれる回数が増えたのよね〜」
こっちが照れてしまうわ〜と時雨は照れ臭そうに笑い、お茶を飲む。
すると山本はそういえばと時雨と向き合う。
「オレと時雨さんってどこで会ったんスか?」
その問いに時雨はハッと山本を見つめ
少し言いづらそうに目を伏せ、やがて困ったように眉を寄せ微笑んだ。
「…そうよね、
私達はまだ会ってないから気になるわよね。
詳しい事は言えないけれど、
武君は私を探してくれたの。
最初はボンゴレの…沢田君のためだと思っていたわ…私を探す理由は、それしかないと思っていたから。
でもね、彼は私を純粋に愛してくれた。
私に向き合って、愛を伝えてくれたの」
“本当に、嬉しかったのよ”とお茶を啜った彼女は本当に嬉しそうで、白い頬が紅色に染まっていた。
「っ…(かわいい…)」
「あ、出会いについては私と彼だけの秘密です。」
「へ?
えぇ…なんでですかー
オレの未来なのに、ひでぇの」
「うふふ、ごめんなさいね〜内緒なのよ〜」
ぶーぶー文句を言いながら残った羊羹を口に入れている姿を見て、時雨は目を瞑る。
「(本当にごめんなさいね…
でも今話してしまえば、優しいあなたはきっと私を探しに行ってしまう…だから、これを知るのはまだ早いの。
でも、もし………もし全てを知って、
それでも私を愛してくれるのなら……
これ以上の幸せはないわ。
………願わくば過去の私にも同じ幸せを分けてほしい……なんて、ワガママよね)」
「時雨さん?」
「……なんでもないわ〜
さぁ、お茶飲み終わったら再開しましょうね〜」
「うっス!」
オレは1人でも歩ける!!」
「うるっせぇな
ラルを小脇に抱えたまま医務室の扉を開けて
騒いでいるラルをベッドの上に放り投げる。
「何をするっ」
「一々騒ぐんじゃねぇよ、治療すっから黙って受けてろ」
「必要ない!!」
「意地張んじゃねぇよ、
「っ」
アヤメに睨まれて、怯むラルだが負けじと睨み返すと溜息を吐かれ、何かがラルの腕に刺さった。
「っ!?(メス…!?)」
「睡眠薬を塗ったもんだ、安心して寝ろ」
“誰が!!”ラルはそう叫ぼうとしたが
強い眠気に襲われ、瞼が重く、落ちていく。
「目ぇ覚める頃にはちったぁ楽になるだろーよ」
ーーーーーーーーーー
ガキン!!
「っ!(この人、まだ本気じゃねーのになんて強さだよ…!!)」
大きく振りかぶった時雨金時を短刀だけで抑える時雨。上から押さえつけるように斬りかかっても小さな体を上手く使い、弾いて来るのだ。
「………そこまでです。」
「!」
不意に時雨の力が抜け、
山本もそれに合わせて力を抜くと大きく息を吐いた。
「少し緊張しているようですし、おやつにしましょうか」
“栗羊羹を用意したの〜”といつ設備されたのか、簡易なキッチンから羊羹とお茶を用意し、山本に差し出した。
「時間がないとは言え、焦っちゃダメよ〜?
それで私にやられては意味がないわ〜」
「ゔっ…すみません…
時雨さんってどこで剣道習ったんスか…?
動き変わりすぎて全然読めないんスけど」
出された羊羹を食べながら問えば、時雨はニコニコ笑いながら“ほとんど独学よ〜”と答え、驚いた。
「独学!?あれで!?」
山本は改めて時雨の動きを振り返る。
どれも洗練されていて見ていて惚れ惚れするような舞のような剣戟、あれが独学…と唖然とすると時雨はおかしそうに笑った。
「8歳の頃から始めて、みんなと強くなったの。
それからあなたと出会って…さらに強くなれた。」
左側に置いてある短刀を撫で、山本に目を向ける。
ぽかんとしている彼が可愛らしくて、目を細めると、山本は頬を赤らめてそっぽを向いた。
「あなや〜?
過去の武君は案外照れ屋さんなのね〜
可愛いわ〜」
「からかわないでくださいよ…」
「うふふ、可愛らしい所が見えて嬉しいわ〜
ちゃんと初々しい所あったのね〜」
「………未来のオレは違うんスか…?」
「あなや、成長しているのだから違いは自然と出るものよ〜?
元々素直な殿方だったけれど、言霊の存在を知った途端、愛を囁いてくれる回数が増えたのよね〜」
こっちが照れてしまうわ〜と時雨は照れ臭そうに笑い、お茶を飲む。
すると山本はそういえばと時雨と向き合う。
「オレと時雨さんってどこで会ったんスか?」
その問いに時雨はハッと山本を見つめ
少し言いづらそうに目を伏せ、やがて困ったように眉を寄せ微笑んだ。
「…そうよね、
私達はまだ会ってないから気になるわよね。
詳しい事は言えないけれど、
武君は私を探してくれたの。
最初はボンゴレの…沢田君のためだと思っていたわ…私を探す理由は、それしかないと思っていたから。
でもね、彼は私を純粋に愛してくれた。
私に向き合って、愛を伝えてくれたの」
“本当に、嬉しかったのよ”とお茶を啜った彼女は本当に嬉しそうで、白い頬が紅色に染まっていた。
「っ…(かわいい…)」
「あ、出会いについては私と彼だけの秘密です。」
「へ?
えぇ…なんでですかー
オレの未来なのに、ひでぇの」
「うふふ、ごめんなさいね〜内緒なのよ〜」
ぶーぶー文句を言いながら残った羊羹を口に入れている姿を見て、時雨は目を瞑る。
「(本当にごめんなさいね…
でも今話してしまえば、優しいあなたはきっと私を探しに行ってしまう…だから、これを知るのはまだ早いの。
でも、もし………もし全てを知って、
それでも私を愛してくれるのなら……
これ以上の幸せはないわ。
………願わくば過去の私にも同じ幸せを分けてほしい……なんて、ワガママよね)」
「時雨さん?」
「……なんでもないわ〜
さぁ、お茶飲み終わったら再開しましょうね〜」
「うっス!」