未来編
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
骸に動きがあったと、
会議室のような所に呼び出された朝陽は早速、机の上にあるモニターを見つめ、かつての風紀委員会副委員長の草壁の言葉に耳を傾けた。
「骸って復讐者の牢屋に入ってるんじゃ…」
「我々もそう思っています。
ですが姐さんの親友であるアヤメさんと接触し、結婚まで行っている事から何かしらの手段を使って外に出ているのかと」
「5年ほど前に城島犬、柿本千種、クロームで六道救出に向かったそうだが失敗に終わってるな。」
「えぇ、その後3人はアヤメさんに保護されたようですが、アヤメさんは情報提供せず、事実上消息不明です。
ただし、半年ほど前妙な噂が立った。」
「妙な噂?」
「骸が倒された、というものです。」
「!」
「どういうこと?」
「発信元はミルフィオーレ。
倒したのは第8部隊長のグロ・キシニア。
数少ないAランクで相当腕の立つ強者です。」
朝陽は画面に写る男を見たあと、
キーボードを操作し、ある写真を表示させる。
それは空港で歩いている男女であり、男の方は帽子と女のせいで全貌はわからなかった。
だが、女の方は一際目を引く美しい顔立ちをしており、綱吉達も見惚れていた。
「この女性がこの時代のアヤメだ。」
「この人が……」
「すっげー美人……」
「じゃあこの横にいるのは…」
「検証結果、六道とは全く別の男らしい。
だが私も恭弥もこいつは六道だと思っている。」
“正確には六道が憑依した誰か”と続け、
今度はアヤメのデータを写す。
「六道と同じアヤメもまた術士だ。
だがその思想は術士向きではないからか
かなり現実 に近い幻術を使う。」
「リアル?」
「アヤメは元々医者であり科学者。
自分の目で見て、手で触れて、感じて
初めて事実を受け入れるような女だ。」
「術士には向いてねーな」
「そうだ。
だがアヤメはその思想を逆手に取り
幻覚を現実にするもの…有幻覚を作り出した。」
「幻覚を現実にだと?」
「そう。だからこの男は…アヤメが作り出した有幻覚に六道が憑依しただけの存在だ。」
「そんなことができんのか?」
「アヤメの実力はトータルで見積もっても恭弥やヴァリアーの連中以上、幻術に関しても有幻覚のおかげで六道と張るレベルだ。
敵に回ったら最後、ボンゴレどころか世界崩壊は間違いなしの化け物クラスだよ」
朝陽の言葉に思わず息を呑む。
するとヴーッという警報音が響き、
モニターに大きな反応が写った。
「何だジャンニーニ」
「一瞬ですがデータに無い強いリングの反応が…黒曜ランド周辺です。」
「!!黒曜ランド!?」
「あともう一つ、
小さなものですがリングの反応が……?」
「どうした」
「これも、データにはありません。
もしかしたら電波障害の関係で誤表示の可能性もあります。」
“あそこは電波障害がひどいので”と続けたジャンニーニに対し、朝陽はまたキーボードを操作し始めた。
「姉さん?」
「うん、間違いない。
このリングの反応はアヤメだ。
雲属性と一緒にごく僅か…本当に小さな反応しかないけど風属性の反応がある。
と、なるとこのデカいのは」
「ボンゴレリングを持ったクローム………」
「ですがデータ不足です。
レーダーに映る黒曜の反応が本物かどうかは…」
「どっちにしろアヤメがいるから問題ないとして……」
朝陽が何かを言おうとした時、
また警報音が鳴り響き、モニターにコンマが並んだ。
「!?」
「今度はなんだ?」
「緊急暗号通信です。」
「コンマってことは…」
「我々の隠語 でコンマとは切り落とした頭…つまり殺しの暗号。暗殺部隊のコードです!」
暗殺部隊と聞いて思い浮かぶのはあの男達であり
獄寺と綱吉は冷や汗をかいていたが
草壁から“世の中には多くのそれが存在する”とフォローが入った。
「多くは存在してほしくなかったな」
「画像データの解読できましたよ、
やはり暗号コードはボンゴレのものです。
デジタル署名も一致」
「つーことはやっぱ」
「ボンゴレ特殊暗殺部隊…」
ジャンニーニが再生ボタンを押すと
凄まじく大きい男の声がアジト中に響き渡った。
会議室のような所に呼び出された朝陽は早速、机の上にあるモニターを見つめ、かつての風紀委員会副委員長の草壁の言葉に耳を傾けた。
「骸って復讐者の牢屋に入ってるんじゃ…」
「我々もそう思っています。
ですが姐さんの親友であるアヤメさんと接触し、結婚まで行っている事から何かしらの手段を使って外に出ているのかと」
「5年ほど前に城島犬、柿本千種、クロームで六道救出に向かったそうだが失敗に終わってるな。」
「えぇ、その後3人はアヤメさんに保護されたようですが、アヤメさんは情報提供せず、事実上消息不明です。
ただし、半年ほど前妙な噂が立った。」
「妙な噂?」
「骸が倒された、というものです。」
「!」
「どういうこと?」
「発信元はミルフィオーレ。
倒したのは第8部隊長のグロ・キシニア。
数少ないAランクで相当腕の立つ強者です。」
朝陽は画面に写る男を見たあと、
キーボードを操作し、ある写真を表示させる。
それは空港で歩いている男女であり、男の方は帽子と女のせいで全貌はわからなかった。
だが、女の方は一際目を引く美しい顔立ちをしており、綱吉達も見惚れていた。
「この女性がこの時代のアヤメだ。」
「この人が……」
「すっげー美人……」
「じゃあこの横にいるのは…」
「検証結果、六道とは全く別の男らしい。
だが私も恭弥もこいつは六道だと思っている。」
“正確には六道が憑依した誰か”と続け、
今度はアヤメのデータを写す。
「六道と同じアヤメもまた術士だ。
だがその思想は術士向きではないからか
かなり
「リアル?」
「アヤメは元々医者であり科学者。
自分の目で見て、手で触れて、感じて
初めて事実を受け入れるような女だ。」
「術士には向いてねーな」
「そうだ。
だがアヤメはその思想を逆手に取り
幻覚を現実にするもの…有幻覚を作り出した。」
「幻覚を現実にだと?」
「そう。だからこの男は…アヤメが作り出した有幻覚に六道が憑依しただけの存在だ。」
「そんなことができんのか?」
「アヤメの実力はトータルで見積もっても恭弥やヴァリアーの連中以上、幻術に関しても有幻覚のおかげで六道と張るレベルだ。
敵に回ったら最後、ボンゴレどころか世界崩壊は間違いなしの化け物クラスだよ」
朝陽の言葉に思わず息を呑む。
するとヴーッという警報音が響き、
モニターに大きな反応が写った。
「何だジャンニーニ」
「一瞬ですがデータに無い強いリングの反応が…黒曜ランド周辺です。」
「!!黒曜ランド!?」
「あともう一つ、
小さなものですがリングの反応が……?」
「どうした」
「これも、データにはありません。
もしかしたら電波障害の関係で誤表示の可能性もあります。」
“あそこは電波障害がひどいので”と続けたジャンニーニに対し、朝陽はまたキーボードを操作し始めた。
「姉さん?」
「うん、間違いない。
このリングの反応はアヤメだ。
雲属性と一緒にごく僅か…本当に小さな反応しかないけど風属性の反応がある。
と、なるとこのデカいのは」
「ボンゴレリングを持ったクローム………」
「ですがデータ不足です。
レーダーに映る黒曜の反応が本物かどうかは…」
「どっちにしろアヤメがいるから問題ないとして……」
朝陽が何かを言おうとした時、
また警報音が鳴り響き、モニターにコンマが並んだ。
「!?」
「今度はなんだ?」
「緊急暗号通信です。」
「コンマってことは…」
「我々の
暗殺部隊と聞いて思い浮かぶのはあの男達であり
獄寺と綱吉は冷や汗をかいていたが
草壁から“世の中には多くのそれが存在する”とフォローが入った。
「多くは存在してほしくなかったな」
「画像データの解読できましたよ、
やはり暗号コードはボンゴレのものです。
デジタル署名も一致」
「つーことはやっぱ」
「ボンゴレ特殊暗殺部隊…」
ジャンニーニが再生ボタンを押すと
凄まじく大きい男の声がアジト中に響き渡った。