未来編
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「六道アヤメ…!!」
「!」
触手に纏う炎が凄まじい勢いで渦を巻き、
アヤメに襲いかかる。
その勢いに目を見開くが、
すぐに面白いものを見る目になりメスを投げた。
するとイカは苦しそうに蠢き、触手の一本がまるで糸が切れたように崩れ落ちた。
「な!?」
「お見事です、アヤメ」
「骸じゃねーか、何でここにいやがんだ」
パチパチと小さな拍手音と共に聞こえてきた男の声、顔を上げれば黒曜の制服を身に着けた骸が立っており、アヤメは首を傾げる。
「僕の能力 を核とし、
ボンゴレリングによって高められたクロームの幻術で肉付けした形ある実体です。」
「あぁ、有幻覚か」
「えぇ、さすがはアヤメ、
理解が早くて助かります。」
「ならさっさと終わらせるぞ」
「ですね。
僕も早く仕事を終わらせ、アヤメと過ごしたいので」
「死ね」
「酷いです…」
フクロウを抱えたクロームを背に
2人は槍とメスを構える。
相対するグロは青筋を立てていて、またイカに炎を灯していた。
「アヤメ、あのイカに何かしました?」
「匣兵器専用の毒を刺しておいた。
だが図体がデケェから毒1つに付き触手1本しか効果が出ねぇ」
「ならグロ・キシニア を叩くしかなさそうですね。」
「私1人で十分だが?」
「クフフ、愛する人を1人で戦わせはしませんよ。
さて、久々の夫婦共同作業です。楽しみましょうか」
「ハッ、嫌な共同作業なこった。
………クロームはそこにいろ、こいつは、私の獲物だ」
「!はい…!」
アヤメが真っ先に駆け出し、
雲属性の炎で増やしたメスをイカに投げつける。
炎の渦を器用に避けたメスはイカの触手に命中し、アヤメが指を動かすと刺さったメスが動き出して触手を細かく切り刻んだ。
「対匣用の毒入りメスだ。
再生するにゃ、膨大な炎が必要だぜ」
「くっ!鎮まれ!!」
アヤメに向けて炎を向けた瞬間、
骸の右目の数字が四に切り替わり、槍で斬りつけられ傷を負う。
「ぐうぅ…この程度……ぐはぁ!?」
そこへ追い打ちをかけるようにアヤメのメスが馬上ムチを持つ手首と足首に刺さりグロはその場に崩れ落ちる。
「本来であれば幻覚と真実の間で揺れ動き、
崩れていく様が見たかったのですが…
アヤメがいる内は何も出来ませんね」
やれやれと肩を落とす骸の頭に拳骨を落とし
グロから匣を回収する。
彼は反抗しようと手を伸ばそうとしていたが
なぜか力が入らず、そのまま倒れた。
「私の作る毒は特別でな。
痛みも感じねぇ、苦しみも感じねぇ。
ただ神経を停止させ、やがて死に至る。
安楽死まっしぐらだ、よかったな」
グロの体を蹴り飛ばし、クロームに歩み寄ると
クロームは力が抜けたのか膝から崩れ落ちた。
「アヤメ、クロームを頼みます」
「あぁ。
気ぃつけろよ骸、白蘭はきっと……」
「必ずあなたの元へ戻りますから」
アヤメの言葉を遮り、彼女の手を握って
その唇に自身のそれを重ねると骸は笑って霧のように消えた。
「……チッ」
グロから奪い取った匣を地面に落とし
ヒールで思いっきり踏む。
匣は粉々に砕け、無残に飛び散る。
眠ってしまったクロームを抱き上げて
外へと出ると1人の男が踏み寄ってきた。
「無事であったか!アヤメ!」
「テメェもこっちに来てたのか」
黄色のYシャツと黒いスーツに身を包んだ
白に近い銀の髪に眉に傷がついた男は
アヤメの腕の中にいるクロームを見て顔を顰めた。
「何かあったのか」
「ホワイトスペルの隊長と戦っただけだ。
幻術と炎を使いすぎて疲れたんだろーな、
疲れからの気絶…寝てるだけだ。」
「そうか、アヤメも無事で何よりだ。
さぁ、極限アジトに向かうぞ」
男、笹川了平はニッと笑うとアヤメを促し、アヤメも頷いて笹川に着いていった。
「!」
触手に纏う炎が凄まじい勢いで渦を巻き、
アヤメに襲いかかる。
その勢いに目を見開くが、
すぐに面白いものを見る目になりメスを投げた。
するとイカは苦しそうに蠢き、触手の一本がまるで糸が切れたように崩れ落ちた。
「な!?」
「お見事です、アヤメ」
「骸じゃねーか、何でここにいやがんだ」
パチパチと小さな拍手音と共に聞こえてきた男の声、顔を上げれば黒曜の制服を身に着けた骸が立っており、アヤメは首を傾げる。
「僕の
ボンゴレリングによって高められたクロームの幻術で肉付けした形ある実体です。」
「あぁ、有幻覚か」
「えぇ、さすがはアヤメ、
理解が早くて助かります。」
「ならさっさと終わらせるぞ」
「ですね。
僕も早く仕事を終わらせ、アヤメと過ごしたいので」
「死ね」
「酷いです…」
フクロウを抱えたクロームを背に
2人は槍とメスを構える。
相対するグロは青筋を立てていて、またイカに炎を灯していた。
「アヤメ、あのイカに何かしました?」
「匣兵器専用の毒を刺しておいた。
だが図体がデケェから毒1つに付き触手1本しか効果が出ねぇ」
「なら
「私1人で十分だが?」
「クフフ、愛する人を1人で戦わせはしませんよ。
さて、久々の夫婦共同作業です。楽しみましょうか」
「ハッ、嫌な共同作業なこった。
………クロームはそこにいろ、こいつは、私の獲物だ」
「!はい…!」
アヤメが真っ先に駆け出し、
雲属性の炎で増やしたメスをイカに投げつける。
炎の渦を器用に避けたメスはイカの触手に命中し、アヤメが指を動かすと刺さったメスが動き出して触手を細かく切り刻んだ。
「対匣用の毒入りメスだ。
再生するにゃ、膨大な炎が必要だぜ」
「くっ!鎮まれ!!」
アヤメに向けて炎を向けた瞬間、
骸の右目の数字が四に切り替わり、槍で斬りつけられ傷を負う。
「ぐうぅ…この程度……ぐはぁ!?」
そこへ追い打ちをかけるようにアヤメのメスが馬上ムチを持つ手首と足首に刺さりグロはその場に崩れ落ちる。
「本来であれば幻覚と真実の間で揺れ動き、
崩れていく様が見たかったのですが…
アヤメがいる内は何も出来ませんね」
やれやれと肩を落とす骸の頭に拳骨を落とし
グロから匣を回収する。
彼は反抗しようと手を伸ばそうとしていたが
なぜか力が入らず、そのまま倒れた。
「私の作る毒は特別でな。
痛みも感じねぇ、苦しみも感じねぇ。
ただ神経を停止させ、やがて死に至る。
安楽死まっしぐらだ、よかったな」
グロの体を蹴り飛ばし、クロームに歩み寄ると
クロームは力が抜けたのか膝から崩れ落ちた。
「アヤメ、クロームを頼みます」
「あぁ。
気ぃつけろよ骸、白蘭はきっと……」
「必ずあなたの元へ戻りますから」
アヤメの言葉を遮り、彼女の手を握って
その唇に自身のそれを重ねると骸は笑って霧のように消えた。
「……チッ」
グロから奪い取った匣を地面に落とし
ヒールで思いっきり踏む。
匣は粉々に砕け、無残に飛び散る。
眠ってしまったクロームを抱き上げて
外へと出ると1人の男が踏み寄ってきた。
「無事であったか!アヤメ!」
「テメェもこっちに来てたのか」
黄色のYシャツと黒いスーツに身を包んだ
白に近い銀の髪に眉に傷がついた男は
アヤメの腕の中にいるクロームを見て顔を顰めた。
「何かあったのか」
「ホワイトスペルの隊長と戦っただけだ。
幻術と炎を使いすぎて疲れたんだろーな、
疲れからの気絶…寝てるだけだ。」
「そうか、アヤメも無事で何よりだ。
さぁ、極限アジトに向かうぞ」
男、笹川了平はニッと笑うとアヤメを促し、アヤメも頷いて笹川に着いていった。