未来編
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「クソッ」
グロが匣にリングを嵌め込むと、
フクロウの勢いが増して大きな波を作り出す。
槍を構えたクロームを抱えて、その部屋から出るとクロームから“なんで…”と戸惑いの視線を向けられた。
「雨属性の炎は鎮静の効果を持つ。
一度被れば体のほとんどの機能を停止される。」
「!」
「死にてぇなら勝手に突っ込んで死ね。
それが嫌なら実力差を見極めろ、傲慢になっていいのはその後だ」
「………っはい」
「よし。
それから骸の声がしたら死ねって言え」
「え…」
「とっととくたばれクソパイナップルでも可」
『聞こえてますよアヤメ…!!』
「!骸様!?」
「消えろクズ」
突如として響いた苛立った男の声。
クロームはすぐに骸だと気付いて辺りを見渡すが、周りには誰もいない。いるのは目の前に立つグロとフクロウ、そして隣に立つアヤメのみ。
アヤメは舌打ちするとまたヒールを鳴らす。
今度は鉄格子を出現させ、グロを閉じ込める。
「何のマネだ」
「なぁに、哀れすぎて最早籍を入れたとは思えなくなった男の為に一工夫入れただけだって」
『巡らせますよ!』
「あのバカをイジれるいい機会だ。
そのフクロウ貰うぜ」
アヤメはフクロウに目をやってニヤリと笑う。
脳内で骸が何か言っているが、聞こえないフリをしてフクロウに向けてメスを飛ばす。
メスはフクロウの右目に直撃し、ヒビが入る。
そのヒビはどんどん広がっていき、やがて六の文字が入った真っ赤な瞳が姿を現した。
「……ムク……、………ロウ?」
「なにぃ!?バカな!!
炎の色が藍色 に!!」
フクロウの纏っていた炎が水のような青から藍色へと変わり、グロに飛びかかるように飛ぶと、アヤメが差し出した左腕に止まった。
「骸様…!」
「よくよく見るとダセェ姿してんな……」
「うるさいですよ!!
帰ったら覚えてなさい!!」
「イジっていいか」
「敵前で愛する夫を傷つける妻がどこにいますか!!」
「オット………あぁ、おまえか」
「アヤメっ!!」
ギャーギャー騒ぎ始めた骸ことムクロウは
アヤメの頬を嘴で突いていたが、アヤメの拳骨を喰らって沈んだ。
「六道…骸…!!
!!……もしや、前回の戦闘で…」
「クフフフ、そうです。
あなたの雨フクロウに少し細工をさせていただきましたよ」
「たんこぶつけたまま喋んのかよ…ダサ…」
「つけた張本人が何を言ってるんです…?」
グロは匣に憑依するなんて…!と驚いていたが
すぐに平常心を取り戻し、懐から匣を取り出した。
「まだ持っていやがったか」
「教えてやろう。
トップオブトップであるAランク以上の6弔花、
その中でもホワイトスペル3名には
白蘭殿よりメイン匣とサブ匣を授けられるのだ。
貴様のその体はサブの匣のそれだ。
とるに足らない相手に使う通常兵器といえる。
だが私の真の力はこのメイン匣
雨巨大イカ にある!!」
グロの足下から巨大なイカの足が出てきて
グロを閉じ込めていた鉄格子が壊れる。
うろたえるクロームと対照的にアヤメはへぇ…と笑いメスを向けた。
「こりゃーいい、私の実験体 が増える」
「また増やすんですか!?」
「骸、テメェはクロームとあのカッパ狙え。
私はあのクラーケンをやる」
「!アヤメ様…」
「無理は禁物ですよ」
「誰に物言ってんだ。
テメェはテメェの心配でもしてろ」
そう言ってイカに突っ込んで行ったアヤメは軽い身の熟しでイカの触手を避け、メスを入れていく。
「さぁて、執刀時間だ。」
「まったく……
クローム、ボンゴレリングを嵌めなさい。
お前の覚悟がリングから炎を引き出し、
幻覚を強めてくれるはずだ。」
「………はい…」
クロームも槍を構えると
藍色の炎をリングに灯し、グロと対峙する。
その瞳には確かな覚悟があり、背を向けているアヤメも口角を上げた。
「さぁて、どうしてくれようか…」
グロが匣にリングを嵌め込むと、
フクロウの勢いが増して大きな波を作り出す。
槍を構えたクロームを抱えて、その部屋から出るとクロームから“なんで…”と戸惑いの視線を向けられた。
「雨属性の炎は鎮静の効果を持つ。
一度被れば体のほとんどの機能を停止される。」
「!」
「死にてぇなら勝手に突っ込んで死ね。
それが嫌なら実力差を見極めろ、傲慢になっていいのはその後だ」
「………っはい」
「よし。
それから骸の声がしたら死ねって言え」
「え…」
「とっととくたばれクソパイナップルでも可」
『聞こえてますよアヤメ…!!』
「!骸様!?」
「消えろクズ」
突如として響いた苛立った男の声。
クロームはすぐに骸だと気付いて辺りを見渡すが、周りには誰もいない。いるのは目の前に立つグロとフクロウ、そして隣に立つアヤメのみ。
アヤメは舌打ちするとまたヒールを鳴らす。
今度は鉄格子を出現させ、グロを閉じ込める。
「何のマネだ」
「なぁに、哀れすぎて最早籍を入れたとは思えなくなった男の為に一工夫入れただけだって」
『巡らせますよ!』
「あのバカをイジれるいい機会だ。
そのフクロウ貰うぜ」
アヤメはフクロウに目をやってニヤリと笑う。
脳内で骸が何か言っているが、聞こえないフリをしてフクロウに向けてメスを飛ばす。
メスはフクロウの右目に直撃し、ヒビが入る。
そのヒビはどんどん広がっていき、やがて六の文字が入った真っ赤な瞳が姿を現した。
「……ムク……、………ロウ?」
「なにぃ!?バカな!!
炎の色が
フクロウの纏っていた炎が水のような青から藍色へと変わり、グロに飛びかかるように飛ぶと、アヤメが差し出した左腕に止まった。
「骸様…!」
「よくよく見るとダセェ姿してんな……」
「うるさいですよ!!
帰ったら覚えてなさい!!」
「イジっていいか」
「敵前で愛する夫を傷つける妻がどこにいますか!!」
「オット………あぁ、おまえか」
「アヤメっ!!」
ギャーギャー騒ぎ始めた骸ことムクロウは
アヤメの頬を嘴で突いていたが、アヤメの拳骨を喰らって沈んだ。
「六道…骸…!!
!!……もしや、前回の戦闘で…」
「クフフフ、そうです。
あなたの雨フクロウに少し細工をさせていただきましたよ」
「たんこぶつけたまま喋んのかよ…ダサ…」
「つけた張本人が何を言ってるんです…?」
グロは匣に憑依するなんて…!と驚いていたが
すぐに平常心を取り戻し、懐から匣を取り出した。
「まだ持っていやがったか」
「教えてやろう。
トップオブトップであるAランク以上の6弔花、
その中でもホワイトスペル3名には
白蘭殿よりメイン匣とサブ匣を授けられるのだ。
貴様のその体はサブの匣のそれだ。
とるに足らない相手に使う通常兵器といえる。
だが私の真の力はこのメイン匣
グロの足下から巨大なイカの足が出てきて
グロを閉じ込めていた鉄格子が壊れる。
うろたえるクロームと対照的にアヤメはへぇ…と笑いメスを向けた。
「こりゃーいい、私の
「また増やすんですか!?」
「骸、テメェはクロームとあのカッパ狙え。
私はあのクラーケンをやる」
「!アヤメ様…」
「無理は禁物ですよ」
「誰に物言ってんだ。
テメェはテメェの心配でもしてろ」
そう言ってイカに突っ込んで行ったアヤメは軽い身の熟しでイカの触手を避け、メスを入れていく。
「さぁて、執刀時間だ。」
「まったく……
クローム、ボンゴレリングを嵌めなさい。
お前の覚悟がリングから炎を引き出し、
幻覚を強めてくれるはずだ。」
「………はい…」
クロームも槍を構えると
藍色の炎をリングに灯し、グロと対峙する。
その瞳には確かな覚悟があり、背を向けているアヤメも口角を上げた。
「さぁて、どうしてくれようか…」