未来編
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〜地下10階〜
「キツくないかしら〜」
「大丈夫っス」
「あの人のお古が残ってて良かったわ〜
それじゃあ本題に入りましょうか」
山本と共に地下10階へとやって来た時雨は早速山本に袴を着るよう促した。
着崩れている箇所を正し、帯をキツく締める。
そして時雨は山本と向き合うと
懐刀を抜き、炎を灯す。
「山本武、
今日から私があなたを強くします。」
「!!
オレを、強く…?」
「はい。山本時雨…
いえ、朝利時雨の名の下に誓いましょう。
あなたを、沢田綱吉の懐刀に育て上げると。」
短刀に雨属性の炎が纏い、揺れる。
山本は少し黙ると手に持つ時雨金時を見つめ
それを構えた。
「時雨金時とリング、その2つを同時に使いこなすことができれば、この時代の剣帝にも負けない。
10年後のあなたはそう言っていました。」
「剣帝……」
「ですがあの人には難しかったようです。
私という一般人 がいる中で、ボンゴレ狩りを食い止めるには…時間が無さすぎた。
ですが今のあなたならば、
私が持てる全ての知恵を吸収し、
時雨金時とリングを使いこなせる手がかりを掴めるやもしれません。」
“早速やってみましょう”と時雨に促され、
竹刀の状態から真剣へと変える。
そしてリングに炎を灯し、刀へと燃え移させる。
「さすがは武君ね、上々です。
ですが…懐、ガラ空きですよ?」
「!」
笑顔のまま立っていた時雨が動き出し、咄嗟に刀を振りかざすが、時雨には届かず、脇腹に刃を突き立てられた。
「あ……あり……
わたっ竹刀に戻っちまった………」
「今ので一回死んでますね。
うーん…まずは炎を灯したままの素振り5000回お願いします。」
「ごせっ…!?」
「私はその後のメニューを組むのでとりあえずやっててください、ちゃんと回数を声に出して、元気よくいきましょう〜」
えいえいおーと拳を挙げた時雨に倣うように山本も拳を挙げるがその顔は青褪めており声も元気が無かった。
だがやるしかないと時雨金時を構えれば、
時雨は満足そうに頷いて、その部屋の隅へと行った。
「掛け声はここまで聞こえるようにお願いしますね〜!」
「わ、わかりました!」
「元気よく行きましょう!!
はい!素振り5000回、開始です!!」
ーーーーーーーーーー
「………どうやら綱吉は打ち破ったみたいだな」
「それも共有してたのか」
「恭弥のハリネズミの視覚をね。
綱吉はあの球針態を打ち破ったからハリネズミとの共有が途切れた。」
ざまぁみろ恭弥!と1人拳を握る朝陽。
本当に雲雀の嫁かと内心ツッコんだリボーンだが、まだ話は終わってないと次の話題に踏み込む。
「朝陽、匣についてはどこまで知っている」
「あー、あれな。
一応財団がその研究を行ってるから粗方は知っている。」
自然の中にあるカタチから兵器を作れないかと4世紀前の生物学者ジェペット・ロレンツィニが残した343編の設計書を元に作られたもの。
だが当時はオーバーテクノロジーだと
再現ができなかった代物だった。
その設計書はジェペット死後もただの紙切れと化し、彼が所属していた秘密結社の倉庫に眠っていた。
「イノチェンティ、ケーニッヒ、ヴェルデの3名が現れてから、その研究がスタートされ…
わずか5年でプロトタイプを完成させた。
生物を模したオリジナルの343の匣を作る傍らで
保存用の匣と道具や武器の匣を作り、多くのマフィアに研究資金の欲しさから安価で売り払っていたという。
だが3人のうち2人は変死。
生き残ったケーニッヒは地下へと潜り
今もなお、匣の研究、開発をしながら闇の武器商人に流しているとか。
まぁ、その匣ができた理由については
ただの偶然でしかない。
これは同じ科学者であるアヤメからの受け売りだが…世界的大発見然り、大発明然り、全ては身近で起きた偶然から始まる。
だが匣開発においての偶然に関しては
異常な程に頻繁に起きているんだ。」
「どーいうことだ?」
「それを恭弥達が調べているんだ。
アヤメも協力関係にあったみたいだが
あいつは1人で研究するのが性に合ってるみたいで、その協力期間も短かったんだ」
「ヒバリみてーな群れを嫌うタイプか?」
「いいや?
あいつは群れより役立たずを嫌ってるんだ。
自分についてこれない奴はいらない、
邪魔だから消えろ、殺すぞって言うタイプ。」
「おまえ、なんで仲良くやってんだ」
「それ恭弥にも言われたなぁ
でも単純な話だ。
ただ単に、あいつが優しいからだよ。」
「キツくないかしら〜」
「大丈夫っス」
「あの人のお古が残ってて良かったわ〜
それじゃあ本題に入りましょうか」
山本と共に地下10階へとやって来た時雨は早速山本に袴を着るよう促した。
着崩れている箇所を正し、帯をキツく締める。
そして時雨は山本と向き合うと
懐刀を抜き、炎を灯す。
「山本武、
今日から私があなたを強くします。」
「!!
オレを、強く…?」
「はい。山本時雨…
いえ、朝利時雨の名の下に誓いましょう。
あなたを、沢田綱吉の懐刀に育て上げると。」
短刀に雨属性の炎が纏い、揺れる。
山本は少し黙ると手に持つ時雨金時を見つめ
それを構えた。
「時雨金時とリング、その2つを同時に使いこなすことができれば、この時代の剣帝にも負けない。
10年後のあなたはそう言っていました。」
「剣帝……」
「ですがあの人には難しかったようです。
私という
ですが今のあなたならば、
私が持てる全ての知恵を吸収し、
時雨金時とリングを使いこなせる手がかりを掴めるやもしれません。」
“早速やってみましょう”と時雨に促され、
竹刀の状態から真剣へと変える。
そしてリングに炎を灯し、刀へと燃え移させる。
「さすがは武君ね、上々です。
ですが…懐、ガラ空きですよ?」
「!」
笑顔のまま立っていた時雨が動き出し、咄嗟に刀を振りかざすが、時雨には届かず、脇腹に刃を突き立てられた。
「あ……あり……
わたっ竹刀に戻っちまった………」
「今ので一回死んでますね。
うーん…まずは炎を灯したままの素振り5000回お願いします。」
「ごせっ…!?」
「私はその後のメニューを組むのでとりあえずやっててください、ちゃんと回数を声に出して、元気よくいきましょう〜」
えいえいおーと拳を挙げた時雨に倣うように山本も拳を挙げるがその顔は青褪めており声も元気が無かった。
だがやるしかないと時雨金時を構えれば、
時雨は満足そうに頷いて、その部屋の隅へと行った。
「掛け声はここまで聞こえるようにお願いしますね〜!」
「わ、わかりました!」
「元気よく行きましょう!!
はい!素振り5000回、開始です!!」
ーーーーーーーーーー
「………どうやら綱吉は打ち破ったみたいだな」
「それも共有してたのか」
「恭弥のハリネズミの視覚をね。
綱吉はあの球針態を打ち破ったからハリネズミとの共有が途切れた。」
ざまぁみろ恭弥!と1人拳を握る朝陽。
本当に雲雀の嫁かと内心ツッコんだリボーンだが、まだ話は終わってないと次の話題に踏み込む。
「朝陽、匣についてはどこまで知っている」
「あー、あれな。
一応財団がその研究を行ってるから粗方は知っている。」
自然の中にあるカタチから兵器を作れないかと4世紀前の生物学者ジェペット・ロレンツィニが残した343編の設計書を元に作られたもの。
だが当時はオーバーテクノロジーだと
再現ができなかった代物だった。
その設計書はジェペット死後もただの紙切れと化し、彼が所属していた秘密結社の倉庫に眠っていた。
「イノチェンティ、ケーニッヒ、ヴェルデの3名が現れてから、その研究がスタートされ…
わずか5年でプロトタイプを完成させた。
生物を模したオリジナルの343の匣を作る傍らで
保存用の匣と道具や武器の匣を作り、多くのマフィアに研究資金の欲しさから安価で売り払っていたという。
だが3人のうち2人は変死。
生き残ったケーニッヒは地下へと潜り
今もなお、匣の研究、開発をしながら闇の武器商人に流しているとか。
まぁ、その匣ができた理由については
ただの偶然でしかない。
これは同じ科学者であるアヤメからの受け売りだが…世界的大発見然り、大発明然り、全ては身近で起きた偶然から始まる。
だが匣開発においての偶然に関しては
異常な程に頻繁に起きているんだ。」
「どーいうことだ?」
「それを恭弥達が調べているんだ。
アヤメも協力関係にあったみたいだが
あいつは1人で研究するのが性に合ってるみたいで、その協力期間も短かったんだ」
「ヒバリみてーな群れを嫌うタイプか?」
「いいや?
あいつは群れより役立たずを嫌ってるんだ。
自分についてこれない奴はいらない、
邪魔だから消えろ、殺すぞって言うタイプ。」
「おまえ、なんで仲良くやってんだ」
「それ恭弥にも言われたなぁ
でも単純な話だ。
ただ単に、あいつが優しいからだよ。」