未来編
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エレベーターを使い地下の8階へ向かう。
その間、リボーンと朝陽は無言であり
到着の音と共に扉が開くとどちらともなく銃を向けあった。
「いい反応だな」
「当然」
「フッ怒っているのか」
「恭弥にな。
どうせ今頃、綱吉が出て来ないからって欠伸でもしてるんだよ…ほんと腹立つ。」
見るからに不機嫌そうな顔をしている朝陽に笑い、リボーンは銃を下ろすと歩き出した。朝陽も着いていく。
「朝陽はもう十分に強い。
だからこそオレは朝陽と話がしたかったんだ」
「………そうか」
長い廊下を歩き、ある部屋へと辿り着く。
広い空間、何も無く、ただ広いだけの部屋。
リボーンはまた銃を構え、朝陽は目を細めた。
「……」
「なんで銃を構えねぇ」
「話をするのに銃を向けるのはアウト。
それで?何の話をするんだ?」
朝陽は笑ってその場に座る。
リボーンも銃を下ろして、朝陽を見上げた。
「守沢朝陽、てめーはどこまで知っている」
「何をだ?」
「ボンゴレについてと未来についてだ。
……そうだな、最初に風属性の炎について聞こう。」
隠し事は無しで頼むぜと円な瞳が朝陽を射抜く。
それを笑って受け止め、朝陽は指に嵌まるリングを見つめた。
「風属性の性質は“共有”。
見ての通り、無色透明、炎が灯っているのかすらわからない、そんな炎。」
「それ、今灯ってんのか」
リボーンもリングを見つめるが、
何も出ていない、普通の風のリングに見える。
だが目を凝らすと微かに奥に見える彼女の衣服が揺らいで見えた。
「私は…いや、風属性の波動を持つ者は炎を通じてあらゆるものを共有することができる。
例えば感覚、例えば思い、例えば記憶。」
「なるほどな、
だからファミリーの歴史を紡ぐ風、か。」
風の守護者の使命の1つであるファミリーの歴史を紡ぐため、風のボンゴレリングは継承するたびにその歴史を共有する。
今の彼女には、
これまでのボンゴレの歴史全てを知っている。
「あぁ。
1日2日でわかるものではない…と前は言ったがあれは嘘だ。私は未来に来てからすぐ恭弥と記憶を共有し、全てを知った。」
「なぜ嘘をついた」
「口止めされているんだ、未来の私に」
未来のことを喋り過ぎたらダメだからねと続けて、炎を消す。炎が灯っていないボンゴレリングを見つめてからそっと目を閉じる。
「綱吉はボンゴレⅠ世に似ている」
「……」
「知っての通り、ボンゴレは元々自警団としてイタリアの町を守ろうと旗揚げしたんだ。
それがたった1つの亀裂で崩壊し、今のマフィアになってしまった。
綱吉にはマフィアのボスになんて向いてない。
でもそれ以上にマフィアの…自警団のボスに向いている。
どこまでも優しくて、どこまでも弱いのに
確かな強さを持っている。
本当にそっくりなんだ、Ⅰ世に。」
「それがおめーがツナに肩入れする理由か?」
「まさか。
私が綱吉を愛する理由はそんな小さな事じゃない。」
『ねえちゃ』
「そんな、ちっぽけな事じゃないんだ」
E'la nostra ora incisa sull'anello
「………だからこそ、あの歳で9代続く業を背負わせることを反対したかった。」
「矛盾続きだな。
あの時の言葉は強がりか?」
『綱吉の強さは私達がよく知ってる』
「まさか。
私は綱吉の姉貴分であり風。
あの子の強さも弱さも私がよく知ってるさ。」
臆病で、泣き虫で、引っ込み思案。
運動も勉強もできない、ダメツナ。
全てを諦めた小さな男の子が、大きくなって仲間の為に立ち上がって戦っている。
「ただ私は綱吉に死んで欲しくないだけ」
そう言って笑った朝陽の顔は、
間違いなく弟を思う姉の顔だった。
E'la nostra ora incisa sull'anello
栄えるも滅びるも好きにせよ、ボンゴレⅩ世。
……おまえを待っていた。
ボンゴレの証をここに継承する。
その間、リボーンと朝陽は無言であり
到着の音と共に扉が開くとどちらともなく銃を向けあった。
「いい反応だな」
「当然」
「フッ怒っているのか」
「恭弥にな。
どうせ今頃、綱吉が出て来ないからって欠伸でもしてるんだよ…ほんと腹立つ。」
見るからに不機嫌そうな顔をしている朝陽に笑い、リボーンは銃を下ろすと歩き出した。朝陽も着いていく。
「朝陽はもう十分に強い。
だからこそオレは朝陽と話がしたかったんだ」
「………そうか」
長い廊下を歩き、ある部屋へと辿り着く。
広い空間、何も無く、ただ広いだけの部屋。
リボーンはまた銃を構え、朝陽は目を細めた。
「……」
「なんで銃を構えねぇ」
「話をするのに銃を向けるのはアウト。
それで?何の話をするんだ?」
朝陽は笑ってその場に座る。
リボーンも銃を下ろして、朝陽を見上げた。
「守沢朝陽、てめーはどこまで知っている」
「何をだ?」
「ボンゴレについてと未来についてだ。
……そうだな、最初に風属性の炎について聞こう。」
隠し事は無しで頼むぜと円な瞳が朝陽を射抜く。
それを笑って受け止め、朝陽は指に嵌まるリングを見つめた。
「風属性の性質は“共有”。
見ての通り、無色透明、炎が灯っているのかすらわからない、そんな炎。」
「それ、今灯ってんのか」
リボーンもリングを見つめるが、
何も出ていない、普通の風のリングに見える。
だが目を凝らすと微かに奥に見える彼女の衣服が揺らいで見えた。
「私は…いや、風属性の波動を持つ者は炎を通じてあらゆるものを共有することができる。
例えば感覚、例えば思い、例えば記憶。」
「なるほどな、
だからファミリーの歴史を紡ぐ風、か。」
風の守護者の使命の1つであるファミリーの歴史を紡ぐため、風のボンゴレリングは継承するたびにその歴史を共有する。
今の彼女には、
これまでのボンゴレの歴史全てを知っている。
「あぁ。
1日2日でわかるものではない…と前は言ったがあれは嘘だ。私は未来に来てからすぐ恭弥と記憶を共有し、全てを知った。」
「なぜ嘘をついた」
「口止めされているんだ、未来の私に」
未来のことを喋り過ぎたらダメだからねと続けて、炎を消す。炎が灯っていないボンゴレリングを見つめてからそっと目を閉じる。
「綱吉はボンゴレⅠ世に似ている」
「……」
「知っての通り、ボンゴレは元々自警団としてイタリアの町を守ろうと旗揚げしたんだ。
それがたった1つの亀裂で崩壊し、今のマフィアになってしまった。
綱吉にはマフィアのボスになんて向いてない。
でもそれ以上にマフィアの…自警団のボスに向いている。
どこまでも優しくて、どこまでも弱いのに
確かな強さを持っている。
本当にそっくりなんだ、Ⅰ世に。」
「それがおめーがツナに肩入れする理由か?」
「まさか。
私が綱吉を愛する理由はそんな小さな事じゃない。」
『ねえちゃ』
「そんな、ちっぽけな事じゃないんだ」
E'la nostra ora incisa sull'anello
「………だからこそ、あの歳で9代続く業を背負わせることを反対したかった。」
「矛盾続きだな。
あの時の言葉は強がりか?」
『綱吉の強さは私達がよく知ってる』
「まさか。
私は綱吉の姉貴分であり風。
あの子の強さも弱さも私がよく知ってるさ。」
臆病で、泣き虫で、引っ込み思案。
運動も勉強もできない、ダメツナ。
全てを諦めた小さな男の子が、大きくなって仲間の為に立ち上がって戦っている。
「ただ私は綱吉に死んで欲しくないだけ」
そう言って笑った朝陽の顔は、
間違いなく弟を思う姉の顔だった。
栄えるも滅びるも好きにせよ、ボンゴレⅩ世。
……おまえを待っていた。
ボンゴレの証をここに継承する。