未来編
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「朝陽、僕は戻る。
君も早く話終わらせて戻ってきなよ」
「守護者が会議をばっくれるとは何事だ!!
はいお座り!!ステイ!!ハウス!!」
「僕は犬じゃないんだけど」
雲雀の腕を自分のそれでガッチリと掴み、
朝陽は器用に開匣して時雨の元に白兎のブランを出した。
「!」
「ブラン、時雨さんの傍にいてあげて、何かあればすぐに伝えて」
ブランは小さく頷くと、小さな手を頭に持って来る。まるで敬礼しているようなポーズに時雨は声がないながらも笑ってブランの頭を撫でた。
「さ、移動するぞ」
「朝陽」
「ほら行くよー!」
その様子を笑って見ていた朝陽は“ねぇ聞いてるの?”やら“大人しく歩くから”やら言っている雲雀を無視して歩いていく。
「(大人のヒバリさんにも容赦ねー!!
姉さん強すぎるー!!)」
「さすがは朝陽だな、頼もしいぞ」
ーーーーーーーーーー
「とりあえずみんな無事みたいで何よりだ」
戻ってきたラルを加え、朝陽は話を始める。
モニターが設置してある広い部屋、そこにあるソファに座り、状況確認を行った。
「姉さん、さっきのウサギは?」
「未来の私が残した匣だ。
風兎 のブラン。
温和で優しい女の子だから可愛がってやってくれ。」
“あの子も匣なんだ…”とブランを思い浮かべている綱吉に笑いかけ、朝陽はそのまま話を続ける。
「まずヒバード君やブラン、
私のもう一つの匣、風猫 のノワールについてだけれど
君達の同級生なのかな?
黒川花っていう子からの救援要請を受けて
飛ばしたんだよ。」
「く……黒川花!?」
「笹川妹に対する救援要請。
ボンゴレとの取り決めで、ある経路から連絡…SOSがあった時、その現場にヒバード君、及びブランかノワールを飛ばすことになってるみたい。
まぁ、もっぱら行くのはヒバード君か
機動力の高いノワールなんだけども。」
“ブランはのんびり屋だからね”と苦笑を漏らせば
“なんでそんな変わった方法で”と綱吉から疑問が上がった。
「10通り以上ある予備のSOS信号さ。
今回のやつその通信途切れなかった?」
「はい、神社付近で途切れてしまって…」
「多分それはバッテリーとかの接触不良……
故障ってやつだな、心配かけてすまなかった」
「無事合流できたんだ、謝らなくていいぞ。
それで、おまえらの組織は何なんだ?」
ビアンキに抱えられているリボーンの言葉に
朝陽は隣に座る雲雀の腕を小突く。
キッと睨みつけられるが、朝陽も負けじと睨み返す。
「はぁ…」
「溜息を吐くな、
おまえはその組織のボスなんだぞ」
「君はそのボスの秘書兼妻なんだけど?」
「それは未来の私であって今の私じゃない。
はい、さっさと説明する。」
雲雀はもう一度溜息を吐くと
風紀委員会を母体にした、ただの地下組織とだけ答えた。
「まだ風紀委員、関係してんのー!!?」
「簡略しすぎじゃないか…?
……風紀財団と呼ばれている地下財団。
匣の研究や調査をし海外を飛び回っている…らしい。」
「らしいって?」
「私も詳しい事は知らないんだ。
如何せん私もおまえ達と同じ過去の人間、
1日2日じゃまともな状況確認もできやしない。」
「1日2日って…じゃあ姉さんも最近こっちに来たの?」
「あぁ、未来じゃ恭弥と結婚し、行動を共にしていたおかげで合流はスムーズだった。
……おかげさまで綱吉達との合流は大幅に遅れてしまったがな」
「睨まないでくれるかい?
君が睨んだ所で可愛いだけだよ」
愛おしそうにこちらを見る雲雀を無視し、
朝陽はビアンキとフゥ太へと目を向ける。
「2人はもう事情を知ってるんだったか」
「えぇ、リボーンから聞いてるわ。
みんな大変だったわね」
「3日前ツナ兄が10年バズーカで10年後の未来に来てみたら、そこは恐ろしい世界に変わっていた…しかも過去には帰れない。
そんな現状を打破しようと昨日、一昨日で
この時代の守護者を集めに出たけど
途中で出会ったみんなも10年前と入れ替わってしまって…
それでもやっと過去に帰るための方法を見つけて修行をはじめたら、今度は京子姉がアジトを飛び出してしまい、それが元で時雨姉が敵の隊長と交戦…」
「……未来に来て3日しかたってないんだ…
随分昔のことみたいだ…」
「色々あったんだ、仕方がない。
だがこうしてまた会えたわけだし
過去に戻るために頑張ろう、綱吉。
恭弥もしばらくはここに滞在するみたいだし
協力してくれるはずさ(しなかったら殺す)」
「ウ、ウン…ソウダネ……」
「僕らもツナ兄達が過去に帰れるように協力するよ」
フゥ太とビアンキが頷いたのを見て、
綱吉達の顔が明るくなる。
雲雀は相変わらずだが朝陽の言葉を否定しなかった辺り、協力してくれるだろう。
ということで、今後について話し合うことになった。
君も早く話終わらせて戻ってきなよ」
「守護者が会議をばっくれるとは何事だ!!
はいお座り!!ステイ!!ハウス!!」
「僕は犬じゃないんだけど」
雲雀の腕を自分のそれでガッチリと掴み、
朝陽は器用に開匣して時雨の元に白兎のブランを出した。
「!」
「ブラン、時雨さんの傍にいてあげて、何かあればすぐに伝えて」
ブランは小さく頷くと、小さな手を頭に持って来る。まるで敬礼しているようなポーズに時雨は声がないながらも笑ってブランの頭を撫でた。
「さ、移動するぞ」
「朝陽」
「ほら行くよー!」
その様子を笑って見ていた朝陽は“ねぇ聞いてるの?”やら“大人しく歩くから”やら言っている雲雀を無視して歩いていく。
「(大人のヒバリさんにも容赦ねー!!
姉さん強すぎるー!!)」
「さすがは朝陽だな、頼もしいぞ」
ーーーーーーーーーー
「とりあえずみんな無事みたいで何よりだ」
戻ってきたラルを加え、朝陽は話を始める。
モニターが設置してある広い部屋、そこにあるソファに座り、状況確認を行った。
「姉さん、さっきのウサギは?」
「未来の私が残した匣だ。
温和で優しい女の子だから可愛がってやってくれ。」
“あの子も匣なんだ…”とブランを思い浮かべている綱吉に笑いかけ、朝陽はそのまま話を続ける。
「まずヒバード君やブラン、
私のもう一つの匣、
君達の同級生なのかな?
黒川花っていう子からの救援要請を受けて
飛ばしたんだよ。」
「く……黒川花!?」
「笹川妹に対する救援要請。
ボンゴレとの取り決めで、ある経路から連絡…SOSがあった時、その現場にヒバード君、及びブランかノワールを飛ばすことになってるみたい。
まぁ、もっぱら行くのはヒバード君か
機動力の高いノワールなんだけども。」
“ブランはのんびり屋だからね”と苦笑を漏らせば
“なんでそんな変わった方法で”と綱吉から疑問が上がった。
「10通り以上ある予備のSOS信号さ。
今回のやつその通信途切れなかった?」
「はい、神社付近で途切れてしまって…」
「多分それはバッテリーとかの接触不良……
故障ってやつだな、心配かけてすまなかった」
「無事合流できたんだ、謝らなくていいぞ。
それで、おまえらの組織は何なんだ?」
ビアンキに抱えられているリボーンの言葉に
朝陽は隣に座る雲雀の腕を小突く。
キッと睨みつけられるが、朝陽も負けじと睨み返す。
「はぁ…」
「溜息を吐くな、
おまえはその組織のボスなんだぞ」
「君はそのボスの秘書兼妻なんだけど?」
「それは未来の私であって今の私じゃない。
はい、さっさと説明する。」
雲雀はもう一度溜息を吐くと
風紀委員会を母体にした、ただの地下組織とだけ答えた。
「まだ風紀委員、関係してんのー!!?」
「簡略しすぎじゃないか…?
……風紀財団と呼ばれている地下財団。
匣の研究や調査をし海外を飛び回っている…らしい。」
「らしいって?」
「私も詳しい事は知らないんだ。
如何せん私もおまえ達と同じ過去の人間、
1日2日じゃまともな状況確認もできやしない。」
「1日2日って…じゃあ姉さんも最近こっちに来たの?」
「あぁ、未来じゃ恭弥と結婚し、行動を共にしていたおかげで合流はスムーズだった。
……おかげさまで綱吉達との合流は大幅に遅れてしまったがな」
「睨まないでくれるかい?
君が睨んだ所で可愛いだけだよ」
愛おしそうにこちらを見る雲雀を無視し、
朝陽はビアンキとフゥ太へと目を向ける。
「2人はもう事情を知ってるんだったか」
「えぇ、リボーンから聞いてるわ。
みんな大変だったわね」
「3日前ツナ兄が10年バズーカで10年後の未来に来てみたら、そこは恐ろしい世界に変わっていた…しかも過去には帰れない。
そんな現状を打破しようと昨日、一昨日で
この時代の守護者を集めに出たけど
途中で出会ったみんなも10年前と入れ替わってしまって…
それでもやっと過去に帰るための方法を見つけて修行をはじめたら、今度は京子姉がアジトを飛び出してしまい、それが元で時雨姉が敵の隊長と交戦…」
「……未来に来て3日しかたってないんだ…
随分昔のことみたいだ…」
「色々あったんだ、仕方がない。
だがこうしてまた会えたわけだし
過去に戻るために頑張ろう、綱吉。
恭弥もしばらくはここに滞在するみたいだし
協力してくれるはずさ(しなかったら殺す)」
「ウ、ウン…ソウダネ……」
「僕らもツナ兄達が過去に帰れるように協力するよ」
フゥ太とビアンキが頷いたのを見て、
綱吉達の顔が明るくなる。
雲雀は相変わらずだが朝陽の言葉を否定しなかった辺り、協力してくれるだろう。
ということで、今後について話し合うことになった。