未来編
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にゃ〜ん
「なんだ?」
いつからいたのか、近くの木の上には黒い猫が面白いものを見ているかのように、その青い瞳を細めている。
「あのネコ…!確か姉君の…!」
「てことは朝陽さんが近くにいんのか!」
猫は木から飛び降りるとある1点を見つめにゃ〜んと可愛らしく鳴く。するとそこから強力な紫色の波動がγに向かって放たれた。
「!?」
「なんだ!?」
「ノワール」
「にゃん♪」
その波動により吹き飛ばされたγを他所に、
落ち着いた女性の声が響き渡る。
猫はその声の主に駆け寄ると甘えるように擦り寄って喉を鳴らした。
「山本、獄寺、無事だね」
“綱吉はどうした”と猫を抱き上げた赤茶の髪を揺らす女はその赤い瞳を山本と獄寺に向けた。
その人物は2人にとって見覚えがありすぎる女性で、山本も獄寺も目を見開いた。
「朝陽さん!?」
「姉君!!」
「そこのお姉さんは大丈夫そうか」
朝陽は山本に抱かれている時雨を見つめた後、地面に刺さっている刀を抜き時雨が持っている鞘へと納めた。
「ヴーッ」
「お?一丁前に嫉妬かい?
あっはっは!ノワールは威嚇する姿も可愛いな!」
「にゃ〜ん」
朝陽の肩に乗った猫、ノワールはまたゴロゴロと喉を鳴らしている。
すると“僕以外の奴とイチャつかないでくれる?”とスーツ姿の雲雀がやって来て朝陽を見下ろした。
「え…」
「ま、まさか……ヒバリ…!?」
「吹き飛ばすのはいいが、まだ生きてるだろう。
無闇に警戒を解くな」
「知らない、興味もない」
「………おいおい、そりゃひでぇ話じゃねぇか。
ドンパチに混ぜて欲しけりゃ名乗るのがスジってもんだぜ。」
吹き飛ばされたγが戻ってきて狐と共に雷を纏う。
どうやらあの雷でガードしていたらしく、目立った傷は無い。
「その必要はないよ。
僕は今、機嫌が悪いんだ…君はここで…咬み殺す。」
雲雀の目が鋭くなっている。
本当に不機嫌だと朝陽を溜息を吐き
そっと山本と獄寺に耳打ちした。
「………山本、そのお姉さん抱き上げられるか」
「!はい」
「獄寺は山本のカバー。
アジトに戻ってお姉さんの治療をするんだ」
「姉君は…」
「恭弥のフォローに入る。
おまえ達はアジトに戻る事だけを考えろ、
お姉さんの命を最優先だ、いいな。」
「「はい!」」
朝陽の言葉に2人は走り出した。
2人を見送った後、ゆっくりと雲雀とγの方を見ると既に戦闘を始めていて、雷と雲が激突していた。
「……仕方ない、ノワール」
ビリヤードの球が雲雀の周りを高速で動いている。
すると1つの弾丸がその球にぶつかり、近くの木を薙ぎ倒した。
「!なんだ………」
「…手助けはいらないんだけど」
「ケガ無しで頼むよ。
包帯とかガーゼとか…あと時間の無駄。」
朝陽の手には銀色に光る銃。
その銃口から紫煙が揺れ上がっていて
あの弾丸は彼女が撃ったものだと理解できた。
「リングも無駄にして…
あのお姉さんが聞いたら卒倒してしまうぞ」
「山本時雨のこと?
勝手にしてればいいさ、彼女も彼女で僕らと関わるのを嫌っているんだろう?」
「お姉さんの心情は私でもわからないさ。
あのお姉さんはきっと山本しか眼中にないんだから。」
γに銃口を向けながら話をしていると、
不意にγの瞳が細められ“あの女は…”と呟いた。
その呟きは朝陽の耳にバッチリ届いていて、赤い瞳が伏せられる。
「…さっさと方を着けよう。」
「!!」
両手に持っている銃をγに向け、引き金を引く。
その弾丸はγの横をすり抜け、狐を射抜き匣へと戻った。
「………風の守護者は守護者の中でも最弱と聞いていたが…見当違いだったか」
「見当違いじゃないさ、
私はずっと昔から、弱いままだよ」
“なぁ、恭弥”と笑えば、“そうだね”と返ってくる。
フォロー無しかよ…と肩を落とすも、雲雀は既にトンファーを構え、走り出していた。
γは足に雷を纏わせ宙に飛ぶ。
だが次の瞬間、腹部に激痛が走り、口から血を吐いた。
「………な……なんだぁ…?こりゃあ…」
背後にはとてつもなく大きな球体。
鋭い針が埋め尽くす球体にはγだけでなく、
朝陽が射抜いた狐も刺さっていた。
「あのハリネズミってここまで大きくなるんだ」
「君の風の炎を元に彼がこれだけの針を発生させたんだ、まるで雲が大気中のチリを元に発生して拡がるようにね。」
「なんだ?」
いつからいたのか、近くの木の上には黒い猫が面白いものを見ているかのように、その青い瞳を細めている。
「あのネコ…!確か姉君の…!」
「てことは朝陽さんが近くにいんのか!」
猫は木から飛び降りるとある1点を見つめにゃ〜んと可愛らしく鳴く。するとそこから強力な紫色の波動がγに向かって放たれた。
「!?」
「なんだ!?」
「ノワール」
「にゃん♪」
その波動により吹き飛ばされたγを他所に、
落ち着いた女性の声が響き渡る。
猫はその声の主に駆け寄ると甘えるように擦り寄って喉を鳴らした。
「山本、獄寺、無事だね」
“綱吉はどうした”と猫を抱き上げた赤茶の髪を揺らす女はその赤い瞳を山本と獄寺に向けた。
その人物は2人にとって見覚えがありすぎる女性で、山本も獄寺も目を見開いた。
「朝陽さん!?」
「姉君!!」
「そこのお姉さんは大丈夫そうか」
朝陽は山本に抱かれている時雨を見つめた後、地面に刺さっている刀を抜き時雨が持っている鞘へと納めた。
「ヴーッ」
「お?一丁前に嫉妬かい?
あっはっは!ノワールは威嚇する姿も可愛いな!」
「にゃ〜ん」
朝陽の肩に乗った猫、ノワールはまたゴロゴロと喉を鳴らしている。
すると“僕以外の奴とイチャつかないでくれる?”とスーツ姿の雲雀がやって来て朝陽を見下ろした。
「え…」
「ま、まさか……ヒバリ…!?」
「吹き飛ばすのはいいが、まだ生きてるだろう。
無闇に警戒を解くな」
「知らない、興味もない」
「………おいおい、そりゃひでぇ話じゃねぇか。
ドンパチに混ぜて欲しけりゃ名乗るのがスジってもんだぜ。」
吹き飛ばされたγが戻ってきて狐と共に雷を纏う。
どうやらあの雷でガードしていたらしく、目立った傷は無い。
「その必要はないよ。
僕は今、機嫌が悪いんだ…君はここで…咬み殺す。」
雲雀の目が鋭くなっている。
本当に不機嫌だと朝陽を溜息を吐き
そっと山本と獄寺に耳打ちした。
「………山本、そのお姉さん抱き上げられるか」
「!はい」
「獄寺は山本のカバー。
アジトに戻ってお姉さんの治療をするんだ」
「姉君は…」
「恭弥のフォローに入る。
おまえ達はアジトに戻る事だけを考えろ、
お姉さんの命を最優先だ、いいな。」
「「はい!」」
朝陽の言葉に2人は走り出した。
2人を見送った後、ゆっくりと雲雀とγの方を見ると既に戦闘を始めていて、雷と雲が激突していた。
「……仕方ない、ノワール」
ビリヤードの球が雲雀の周りを高速で動いている。
すると1つの弾丸がその球にぶつかり、近くの木を薙ぎ倒した。
「!なんだ………」
「…手助けはいらないんだけど」
「ケガ無しで頼むよ。
包帯とかガーゼとか…あと時間の無駄。」
朝陽の手には銀色に光る銃。
その銃口から紫煙が揺れ上がっていて
あの弾丸は彼女が撃ったものだと理解できた。
「リングも無駄にして…
あのお姉さんが聞いたら卒倒してしまうぞ」
「山本時雨のこと?
勝手にしてればいいさ、彼女も彼女で僕らと関わるのを嫌っているんだろう?」
「お姉さんの心情は私でもわからないさ。
あのお姉さんはきっと山本しか眼中にないんだから。」
γに銃口を向けながら話をしていると、
不意にγの瞳が細められ“あの女は…”と呟いた。
その呟きは朝陽の耳にバッチリ届いていて、赤い瞳が伏せられる。
「…さっさと方を着けよう。」
「!!」
両手に持っている銃をγに向け、引き金を引く。
その弾丸はγの横をすり抜け、狐を射抜き匣へと戻った。
「………風の守護者は守護者の中でも最弱と聞いていたが…見当違いだったか」
「見当違いじゃないさ、
私はずっと昔から、弱いままだよ」
“なぁ、恭弥”と笑えば、“そうだね”と返ってくる。
フォロー無しかよ…と肩を落とすも、雲雀は既にトンファーを構え、走り出していた。
γは足に雷を纏わせ宙に飛ぶ。
だが次の瞬間、腹部に激痛が走り、口から血を吐いた。
「………な……なんだぁ…?こりゃあ…」
背後にはとてつもなく大きな球体。
鋭い針が埋め尽くす球体にはγだけでなく、
朝陽が射抜いた狐も刺さっていた。
「あのハリネズミってここまで大きくなるんだ」
「君の風の炎を元に彼がこれだけの針を発生させたんだ、まるで雲が大気中のチリを元に発生して拡がるようにね。」