未来編
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綱吉の提案により、山本と獄寺は時雨と共にヒバードの反応が消えたとされる並盛神社へ、綱吉はラルと共に笹川の家に向かうことになった。
通信機が無い故に連絡は取れない。
その為、戦闘は避ける事になるが
やむを得ない場合はそれぞれ判断で対応する事に。
「獄寺君は、沢田君と一緒がよかったかしら?」
「……10代目の案だ、反対するわけねーだろ」
時雨を先頭に隠れながら移動する中、
振り向きざまに見えた獄寺の顔は不機嫌そうに歪んでいて、思わず笑ってしまった。
「この時代のあなたはね、
自他共に認める沢田君の右腕なのよ」
「「!」」
「マフィアについては私も知らないことだらけだけれど…あの個性的な守護者達にテキパキと指示を出して沢田君の役に立とうとする姿は素人目から見ても右腕そのものだったわ」
「………」
「でも今のあなた達は思春期で多感な時期。
いきなり未来に連れてこられて、思う事はたくさんあるだろうし、何が正解で何が不正解なのかわからないことだらけだと思う。」
「「…………」」
「その時は迷うこと無く言葉にしてほしい。
今なら私もいるし、
戻ればリボーンさんやラルさんもいる。
比較的素直な武君はともかく、獄寺君は大人を嫌っているから難しいかもしれないけど…」
「…んで知ってんだよ、山本か?」
時雨は数回瞬きして、また笑う。
そして懐に手を伸ばし短刀を抜き取ると
背後に青い斬撃を放った。
「「ぐはっ!!」」
ドサッと落ちてくる2人のブラックスペル。
時雨は刀を納めながら山本と獄寺の手を引いて近くの草むらへと隠れ息を潜めた。
ブラックスペルが倒れた所を見れば
他の人達も現れ、回りを見渡していた。
「やっぱり敵の数が多いわね…」
「時雨さん、オレらも戦えるんだけど…」
「知ってるわ〜
でもあなた達のお仕事は雲雀君や朝陽さんとの合流、敵との戦闘じゃないのよ〜?」
にこにこ笑いながらそう言えば山本はゔっ…と声を漏らし、獄寺も気まずそうに視線をそらした。
まだまだ子どもなのね〜と笑い、先程の質問に答えようと口を開くが、電気が弾けるような音がして口を閉ざす。
「………」
しばらく音を聞いていると、近くで着地する音がし、やがて落ち着いた男の声が響いた。
「ボンゴレの守護者ってのは腰を抜かし、方々へ逃げたって聞いたが、こりゃまたかわいいのが来たな。
いるのはわかってるぜ、出てきたらどうだい」
「……」
「時雨さん」
「……仕方ありませんね…
お初にお目にかかります、電光のγ…でしたっけ?」
2人を率いて草むらから出れば金髪をオールバックにした男が1人おり、時雨を見て眉を小さく動かす。
「(女…?)
雨の守護者と嵐の守護者には間違いないようだが随分と写真より若い……若すぎるな………
まぁいい……ベッラ、そこを退いちゃくれねぇか、ケガしたくねぇだろ?」
「美人 、だなんてお上手なのね〜
でもごめんなさいね〜、
私、夫以外に口説かれるのは嫌いなの〜」
優しい笑みを浮かべながら左の薬指に光る銀を見せつけるように顎に手を当てれば、γはフッと笑って“既婚者か”と呟いた。
「まぁ、私としてはあなたと戦わず
彼らを置いてそのまま逃げても構わないのですが…」
「はぁ!?」
「ちょ、時雨さん!?」
「…何者だ?
守護者2人引き連れて何もねぇ…なんて言わねぇだろうな」
「あなや〜、案外そうでもありませんよ〜?
私自身、守護者の妻ということ以外、ボンゴレとは一切関係がないもの〜」
「!?」
“ですが…”と時雨は左を差し出す。
するとどこからともなく、桃色の花びらが風に舞い、一振りの刀が現れた。
「(刀…!!匣か…!?)」
「私には彼らを守る義務がある。」
ゆっくりとした動作で刀を抜き、構えると
γも雷の炎を纏い、棒のようなものを取り出した。
「時雨さん!!」
「下がってて、
今のあなた達じゃ太刀打ちできないから」
「「っ!」」
「彼はラルさんの言ってた電光のγ。
……まだ炎を上手く制御できてないあなた達には彼の相手は不利よ、例え束になっても…勝つのは難しい。」
「それはあんた1人でも不利だろーが!」
「あなや、1人じゃないわ〜
私にはとっても強くてカッコいい刀 がいるもの〜」
刀を構えつつ、懐刀も抜いて逆手で構える。
ボウッと炎が上がったのと同時に2人は勢いよく地面を蹴った。
通信機が無い故に連絡は取れない。
その為、戦闘は避ける事になるが
やむを得ない場合はそれぞれ判断で対応する事に。
「獄寺君は、沢田君と一緒がよかったかしら?」
「……10代目の案だ、反対するわけねーだろ」
時雨を先頭に隠れながら移動する中、
振り向きざまに見えた獄寺の顔は不機嫌そうに歪んでいて、思わず笑ってしまった。
「この時代のあなたはね、
自他共に認める沢田君の右腕なのよ」
「「!」」
「マフィアについては私も知らないことだらけだけれど…あの個性的な守護者達にテキパキと指示を出して沢田君の役に立とうとする姿は素人目から見ても右腕そのものだったわ」
「………」
「でも今のあなた達は思春期で多感な時期。
いきなり未来に連れてこられて、思う事はたくさんあるだろうし、何が正解で何が不正解なのかわからないことだらけだと思う。」
「「…………」」
「その時は迷うこと無く言葉にしてほしい。
今なら私もいるし、
戻ればリボーンさんやラルさんもいる。
比較的素直な武君はともかく、獄寺君は大人を嫌っているから難しいかもしれないけど…」
「…んで知ってんだよ、山本か?」
時雨は数回瞬きして、また笑う。
そして懐に手を伸ばし短刀を抜き取ると
背後に青い斬撃を放った。
「「ぐはっ!!」」
ドサッと落ちてくる2人のブラックスペル。
時雨は刀を納めながら山本と獄寺の手を引いて近くの草むらへと隠れ息を潜めた。
ブラックスペルが倒れた所を見れば
他の人達も現れ、回りを見渡していた。
「やっぱり敵の数が多いわね…」
「時雨さん、オレらも戦えるんだけど…」
「知ってるわ〜
でもあなた達のお仕事は雲雀君や朝陽さんとの合流、敵との戦闘じゃないのよ〜?」
にこにこ笑いながらそう言えば山本はゔっ…と声を漏らし、獄寺も気まずそうに視線をそらした。
まだまだ子どもなのね〜と笑い、先程の質問に答えようと口を開くが、電気が弾けるような音がして口を閉ざす。
「………」
しばらく音を聞いていると、近くで着地する音がし、やがて落ち着いた男の声が響いた。
「ボンゴレの守護者ってのは腰を抜かし、方々へ逃げたって聞いたが、こりゃまたかわいいのが来たな。
いるのはわかってるぜ、出てきたらどうだい」
「……」
「時雨さん」
「……仕方ありませんね…
お初にお目にかかります、電光のγ…でしたっけ?」
2人を率いて草むらから出れば金髪をオールバックにした男が1人おり、時雨を見て眉を小さく動かす。
「(女…?)
雨の守護者と嵐の守護者には間違いないようだが随分と写真より若い……若すぎるな………
まぁいい……ベッラ、そこを退いちゃくれねぇか、ケガしたくねぇだろ?」
「
でもごめんなさいね〜、
私、夫以外に口説かれるのは嫌いなの〜」
優しい笑みを浮かべながら左の薬指に光る銀を見せつけるように顎に手を当てれば、γはフッと笑って“既婚者か”と呟いた。
「まぁ、私としてはあなたと戦わず
彼らを置いてそのまま逃げても構わないのですが…」
「はぁ!?」
「ちょ、時雨さん!?」
「…何者だ?
守護者2人引き連れて何もねぇ…なんて言わねぇだろうな」
「あなや〜、案外そうでもありませんよ〜?
私自身、守護者の妻ということ以外、ボンゴレとは一切関係がないもの〜」
「!?」
“ですが…”と時雨は左を差し出す。
するとどこからともなく、桃色の花びらが風に舞い、一振りの刀が現れた。
「(刀…!!匣か…!?)」
「私には彼らを守る義務がある。」
ゆっくりとした動作で刀を抜き、構えると
γも雷の炎を纏い、棒のようなものを取り出した。
「時雨さん!!」
「下がってて、
今のあなた達じゃ太刀打ちできないから」
「「っ!」」
「彼はラルさんの言ってた電光のγ。
……まだ炎を上手く制御できてないあなた達には彼の相手は不利よ、例え束になっても…勝つのは難しい。」
「それはあんた1人でも不利だろーが!」
「あなや、1人じゃないわ〜
私にはとっても強くてカッコいい
刀を構えつつ、懐刀も抜いて逆手で構える。
ボウッと炎が上がったのと同時に2人は勢いよく地面を蹴った。