未来編
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ヴーヴーヴー
サイレンのような耳を劈くような音が響き
時雨は調理していた手を止める。
すると慌てた様子のハルが部屋に駆け込んできて時雨に抱き着いてきた。
「時雨さん!!京子ちゃんが!!」
「あなや〜どうしたの?」
ハルの手には1枚の紙。
それは家に行くという事とランボやイーピン用のお菓子を持ってくるという京子の書き置きだった。
「まさか外に…」
「ど、どうしましょう!?
外はデンジャラスで…
もし京子ちゃんの身に何かあったら…!!」
慌てふためくハルを落ち着かせて、
ランボやイーピンを見るよう託すと
時雨はみんながいるであろうモニタールームへと駆け込んだ。
「沢田君、リボーンさん」
「!時雨さん!ちょうど良かった!」
「ちゃおっス、どうした時雨。」
「笹川さんがこれを置いて外に出てしまったみたいなの」
「な!?なんだって!?」
驚き顔を青褪めている綱吉に紙を見せると
彼はさらに顔を青褪め、頭を抱えた。
するとジャンニーニから無断で外に出るのは不可能という事が語られた。
「6つある出入口 にはすべて
声紋・指紋ロックが施されているのですから。
一応開閉記録をチェックしてみますが……
あ……私、D出入口 の内側からのロックを修理中でした…開いた形式が…」
「なんでそんな大事なこと!!」
「さっきのサイレンの事もあるでしょうし
笹川さんは私が迎えに……」
「いや、おまえはγの方をお願いしたい」
「γって…確かブラックスペルの…」
ラルは頷いてモニターを見る。
時雨もそれに倣ってモニターを見れば
レーダーによって反応する何かが映し出されていた。
「敵のリングの反応だぞ」
「あの大きい反応、あれがγだ。
時雨、対応できるか」
「対応ならできますよ〜
でもここって笹川さんのお家から遠いですよね?何かあったの?」
「ヒバードが見つかったんだ。
敵の罠かもしれねーが、SOS信号も出たぞ」
「!……なるほど」
時雨は何かを考えるような素振りをすると、ジャンニーニの横に立って、モニターをジッと見つめる。
「時雨さん?」
「笹川さんと雲雀君、
両方取るなら二手に分かれた方がいい。
笹川さんを優先するにしても雲雀君を優先するにしても、敵との戦闘は避けたいから少人数で行くことをおすすめするわ〜」
そう言って綱吉に向かって柔らかく微笑む。
すると綱吉は俯いて目を強く瞑った。
「(ヒバリさんがいるかもしれないってことは姉さんも一緒に……ならっ)京子ちゃんとヒバード、両方一緒に進めよう!!」
「10代目のお考えなら賛成っス!!」
「そうと決まれば準備開始だな!!」
「あの…細かい作戦とか一緒に考えてくれませんか?時雨さんも…」
「よかろう」
「構わないわ〜
あ、でも先に…武君、あなたに武器を渡したいから一緒に来てくれるかしら〜?」
「武器?」
時雨に手招きされて部屋を出る。
連れてこられた先は時雨が使っている部屋だった。
「武君……えーっと、10年後のあなたが置いていった2つの匣はあるかしら?」
「うっス!1つはまだ開かねーんスけど…
あと、練習用の刀が一振りだけ」
「練習用だと折れちゃう可能性があるから
あまり使わないようにね〜
はい、これ、あなたの武器よ〜」
「!時雨金時!!」
時雨から渡されたのは10年後の山本が持ってきていた時雨金時であり、山本はそれを受け取るとゆっくり振るった。
「10年後のあなたはね、雨系のリングと相性悪いからって普通の刀を使っていたの。
でも父から受け継いだ大事な物だからって手入れは欠かさずやっていたから思う存分に振るえるはずよ〜
ボンゴレリングとの相性はわからないから
もし不備があれば私のを貸すわ〜」
「………そっか」
「……」
「連れてくわ。
オレはオヤジの…時雨蒼燕流の後継者だからな」
彼の言葉に頷き、綱吉達の所に戻ろうと部屋を出る。その時に聞こえた“ありがとう”という言葉には気付かないふりをした。
サイレンのような耳を劈くような音が響き
時雨は調理していた手を止める。
すると慌てた様子のハルが部屋に駆け込んできて時雨に抱き着いてきた。
「時雨さん!!京子ちゃんが!!」
「あなや〜どうしたの?」
ハルの手には1枚の紙。
それは家に行くという事とランボやイーピン用のお菓子を持ってくるという京子の書き置きだった。
「まさか外に…」
「ど、どうしましょう!?
外はデンジャラスで…
もし京子ちゃんの身に何かあったら…!!」
慌てふためくハルを落ち着かせて、
ランボやイーピンを見るよう託すと
時雨はみんながいるであろうモニタールームへと駆け込んだ。
「沢田君、リボーンさん」
「!時雨さん!ちょうど良かった!」
「ちゃおっス、どうした時雨。」
「笹川さんがこれを置いて外に出てしまったみたいなの」
「な!?なんだって!?」
驚き顔を青褪めている綱吉に紙を見せると
彼はさらに顔を青褪め、頭を抱えた。
するとジャンニーニから無断で外に出るのは不可能という事が語られた。
「6つある
声紋・指紋ロックが施されているのですから。
一応開閉記録をチェックしてみますが……
あ……私、D
「なんでそんな大事なこと!!」
「さっきのサイレンの事もあるでしょうし
笹川さんは私が迎えに……」
「いや、おまえはγの方をお願いしたい」
「γって…確かブラックスペルの…」
ラルは頷いてモニターを見る。
時雨もそれに倣ってモニターを見れば
レーダーによって反応する何かが映し出されていた。
「敵のリングの反応だぞ」
「あの大きい反応、あれがγだ。
時雨、対応できるか」
「対応ならできますよ〜
でもここって笹川さんのお家から遠いですよね?何かあったの?」
「ヒバードが見つかったんだ。
敵の罠かもしれねーが、SOS信号も出たぞ」
「!……なるほど」
時雨は何かを考えるような素振りをすると、ジャンニーニの横に立って、モニターをジッと見つめる。
「時雨さん?」
「笹川さんと雲雀君、
両方取るなら二手に分かれた方がいい。
笹川さんを優先するにしても雲雀君を優先するにしても、敵との戦闘は避けたいから少人数で行くことをおすすめするわ〜」
そう言って綱吉に向かって柔らかく微笑む。
すると綱吉は俯いて目を強く瞑った。
「(ヒバリさんがいるかもしれないってことは姉さんも一緒に……ならっ)京子ちゃんとヒバード、両方一緒に進めよう!!」
「10代目のお考えなら賛成っス!!」
「そうと決まれば準備開始だな!!」
「あの…細かい作戦とか一緒に考えてくれませんか?時雨さんも…」
「よかろう」
「構わないわ〜
あ、でも先に…武君、あなたに武器を渡したいから一緒に来てくれるかしら〜?」
「武器?」
時雨に手招きされて部屋を出る。
連れてこられた先は時雨が使っている部屋だった。
「武君……えーっと、10年後のあなたが置いていった2つの匣はあるかしら?」
「うっス!1つはまだ開かねーんスけど…
あと、練習用の刀が一振りだけ」
「練習用だと折れちゃう可能性があるから
あまり使わないようにね〜
はい、これ、あなたの武器よ〜」
「!時雨金時!!」
時雨から渡されたのは10年後の山本が持ってきていた時雨金時であり、山本はそれを受け取るとゆっくり振るった。
「10年後のあなたはね、雨系のリングと相性悪いからって普通の刀を使っていたの。
でも父から受け継いだ大事な物だからって手入れは欠かさずやっていたから思う存分に振るえるはずよ〜
ボンゴレリングとの相性はわからないから
もし不備があれば私のを貸すわ〜」
「………そっか」
「……」
「連れてくわ。
オレはオヤジの…時雨蒼燕流の後継者だからな」
彼の言葉に頷き、綱吉達の所に戻ろうと部屋を出る。その時に聞こえた“ありがとう”という言葉には気付かないふりをした。