未来編
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『風の守護者・雲雀朝陽だな』
『白蘭様がおまえを所望だ、大人しくついて来い』
『他の風の属性を持つ奴はどこだ』
『風の属性を持つ子達は逃がす。
アヤメ、おまえは……』
『適当にやる、簡単には死なねぇから
朝陽も簡単にくたばんじゃねぇぞ』
『相変わらず口悪いな!』
『過去の姉さんには負担をかけちゃうけど…
お願いできるかな』
『任せてくれ。
過去の私も白蘭の野望を知れば同じ事を思うはずだ。』
「………なんて浅はかな考え…なんだろ…」
永い夢を見た。
重い瞼を開ければ見慣れない天井。
起き上がれば自分にかかっていただろう布団が落ちた。
「起きたのかい?」
同時にその部屋の襖が開いて黒い着流しを身に着けた雲雀が入ってきて、持っていた水を渡してきた。
それを受け取り少し飲めば乾いた喉が潤う。
少し落ち着き、辺りを見渡してみる。
広い和室のようだが、
箪笥や机があるのを見る限り誰かの部屋だろうか…そこまで考えて上を見上げれば紙がぶら下がっており、朝陽はまさか…と口を開いた。
「私の…部屋…?」
「よくわかったね。
まぁ、君の部屋でもよく見た光景かな?」
その紙には五線譜と音符が書かれており
下の方には見慣れたサインがあった。
雲雀はくすくす笑うとその紙を取って朝陽に手渡した。
「アイドルをやめた今でも何かと書いていてね。
インスピレーションがどうとか、宇宙がどうとか、よく叫んでは紙に向き合っているんだよ、僕と言うものがありながら……」
「わはは!そうか!そうか!
こっちの私も相変わらずなのか!よかった!」
「よくないよ、そのせいで貴重な時間を無駄にしたことだってあるんだから、今のうちに改善しといて」
「無理!浮かんだインスピレーションは紙に書かないとそのまま消えて宇宙が消えるんだぞ!それはダメだ!!」
「どうでもいいんだけど」
「よくない!妄想をするんだ!
妄想すれば色々浮かんで楽しいぞ!!
はい!妄想!!」
「はぁ…」
「溜息を吐くな委員長君!」
いつもの頼れる姉貴分はどこに行ったのか…
音楽のことになると変人に様変わりするのは毎日のように見ているが、相手をするのは結構面倒くさい。
「えーっと…ペン…ペン……」
「……何してるの」
「ペン探してる、編曲したい!」
「寝ろ」
「色ペンがいいな!」
「聞け」
紙を奪い取り、強制的に布団に寝かせれば
不服そうな目と合った。
それにまた溜息を吐いて“話聞かなくていいのかい”と脅すように言うと朝陽は大人しくなった。
「体調は大丈夫かい?」
「だいぶ楽になった、ありがとう委員長君」
「ならいいよ。
それから君と僕は夫婦なんだから名前で呼ぶこと、いいね」
「今の私と委員長君は他人だが?」
「未来では夫婦だからいいんだよ、」
「純粋な委員長君はどこへ…?」
「言わないなら話進めないけど」
「えぇ……
まぁいいけど……あ、それより恭弥、」
「なんだい?」
「あれから何時間経ったんだ?
もしかして1日とか経ってるのか?」
「2時間ほどだよ。」
“さすがに1日経つ前には起こすさ”と言われ
朝陽もそうかと頷く。
すると雲雀は懐から朝陽の鞄に入っていた白い匣を取り出した。
「これが君の匣だよ」
「えーっと確かこの窪みに炎を嵌めれば匣が開くんだったな?」
「そうだよ、はい渡しておくね」
「ありがとう。
…にしても私が結婚かー、ボンゴレ幹部のほとんどが結婚してるんだろ?」
「知らないよ、興味のないことだし。
でも君が上機嫌だったのはよく覚えてる。」
「わははー!そりゃそうさ!
なんたって弟分達が妹分達と結婚したんだ!
でも六道に関してはドンマイ…というか…がんばれ…というか…」
「あいつの嫁は君の親友だったね、」
「アヤメな。
口は悪いがいい奴なんだ」
ーーーーーーーーーー
〜イタリア某所〜
「くしっ!」
「あり?ししょーってば風邪でもひいた?」
「どーせ朝陽辺りが噂してんだろ…」
深夜、金と銀が入り混じった不思議な髪色を揺らす女が銀の王冠を乗せる男の髪を乱雑に撫でる。
「しばらく日本に飛ぶが、いい子にしてろよ王子様」
「ししし、オレ王子だし、当然っしょ♪」
「よし、そんじゃあな、クズ共によろしく」
「いってら〜」
『白蘭様がおまえを所望だ、大人しくついて来い』
『他の風の属性を持つ奴はどこだ』
『風の属性を持つ子達は逃がす。
アヤメ、おまえは……』
『適当にやる、簡単には死なねぇから
朝陽も簡単にくたばんじゃねぇぞ』
『相変わらず口悪いな!』
『過去の姉さんには負担をかけちゃうけど…
お願いできるかな』
『任せてくれ。
過去の私も白蘭の野望を知れば同じ事を思うはずだ。』
「………なんて浅はかな考え…なんだろ…」
永い夢を見た。
重い瞼を開ければ見慣れない天井。
起き上がれば自分にかかっていただろう布団が落ちた。
「起きたのかい?」
同時にその部屋の襖が開いて黒い着流しを身に着けた雲雀が入ってきて、持っていた水を渡してきた。
それを受け取り少し飲めば乾いた喉が潤う。
少し落ち着き、辺りを見渡してみる。
広い和室のようだが、
箪笥や机があるのを見る限り誰かの部屋だろうか…そこまで考えて上を見上げれば紙がぶら下がっており、朝陽はまさか…と口を開いた。
「私の…部屋…?」
「よくわかったね。
まぁ、君の部屋でもよく見た光景かな?」
その紙には五線譜と音符が書かれており
下の方には見慣れたサインがあった。
雲雀はくすくす笑うとその紙を取って朝陽に手渡した。
「アイドルをやめた今でも何かと書いていてね。
インスピレーションがどうとか、宇宙がどうとか、よく叫んでは紙に向き合っているんだよ、僕と言うものがありながら……」
「わはは!そうか!そうか!
こっちの私も相変わらずなのか!よかった!」
「よくないよ、そのせいで貴重な時間を無駄にしたことだってあるんだから、今のうちに改善しといて」
「無理!浮かんだインスピレーションは紙に書かないとそのまま消えて宇宙が消えるんだぞ!それはダメだ!!」
「どうでもいいんだけど」
「よくない!妄想をするんだ!
妄想すれば色々浮かんで楽しいぞ!!
はい!妄想!!」
「はぁ…」
「溜息を吐くな委員長君!」
いつもの頼れる姉貴分はどこに行ったのか…
音楽のことになると変人に様変わりするのは毎日のように見ているが、相手をするのは結構面倒くさい。
「えーっと…ペン…ペン……」
「……何してるの」
「ペン探してる、編曲したい!」
「寝ろ」
「色ペンがいいな!」
「聞け」
紙を奪い取り、強制的に布団に寝かせれば
不服そうな目と合った。
それにまた溜息を吐いて“話聞かなくていいのかい”と脅すように言うと朝陽は大人しくなった。
「体調は大丈夫かい?」
「だいぶ楽になった、ありがとう委員長君」
「ならいいよ。
それから君と僕は夫婦なんだから名前で呼ぶこと、いいね」
「今の私と委員長君は他人だが?」
「未来では夫婦だからいいんだよ、」
「純粋な委員長君はどこへ…?」
「言わないなら話進めないけど」
「えぇ……
まぁいいけど……あ、それより恭弥、」
「なんだい?」
「あれから何時間経ったんだ?
もしかして1日とか経ってるのか?」
「2時間ほどだよ。」
“さすがに1日経つ前には起こすさ”と言われ
朝陽もそうかと頷く。
すると雲雀は懐から朝陽の鞄に入っていた白い匣を取り出した。
「これが君の匣だよ」
「えーっと確かこの窪みに炎を嵌めれば匣が開くんだったな?」
「そうだよ、はい渡しておくね」
「ありがとう。
…にしても私が結婚かー、ボンゴレ幹部のほとんどが結婚してるんだろ?」
「知らないよ、興味のないことだし。
でも君が上機嫌だったのはよく覚えてる。」
「わははー!そりゃそうさ!
なんたって弟分達が妹分達と結婚したんだ!
でも六道に関してはドンマイ…というか…がんばれ…というか…」
「あいつの嫁は君の親友だったね、」
「アヤメな。
口は悪いがいい奴なんだ」
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〜イタリア某所〜
「くしっ!」
「あり?ししょーってば風邪でもひいた?」
「どーせ朝陽辺りが噂してんだろ…」
深夜、金と銀が入り混じった不思議な髪色を揺らす女が銀の王冠を乗せる男の髪を乱雑に撫でる。
「しばらく日本に飛ぶが、いい子にしてろよ王子様」
「ししし、オレ王子だし、当然っしょ♪」
「よし、そんじゃあな、クズ共によろしく」
「いってら〜」