未来編
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「ツナさん達遅いですねー
先におフロ入りましょーか」
昼食の用意ができ、そろそろお腹が空く頃だと言うのに、綱吉達は現れる事はなかった。
修行が始まったのかはたまた…そこまで考えた時雨はそっと立ち上がって様子を見てくると2人にランボとイーピンを預け、部屋を出ていく。
「……どこにいると思う?」
『トレーニングルームだろうさ』
「そうよね〜」
『主、念の為俺を連れて行け
部屋の中に置きっぱなしだろう。』
『はは、切国の旦那は心配性だな。
安心しろって、大将には俺っちがついてんだ、
どんな奴も俺っちがぶっすりと柄まで通してやっからよ。』
「あなや、頼もしいわ〜
ふふ、大丈夫よ切国、何かあれば呼ぶわ〜」
『はぁ…主を頼んだぞ薬研』
『りょーかい』
エレベーターに乗り込んで
トレーニングルームのある階へと向かう。
すると凄まじい轟音が聞こえ、修行が始まっているのだと密かに口角をあげる。
「あなや〜賑やかね〜」
「「「!!」」」
「時雨さん!!」
「お昼ご飯できたから呼びに来たわ〜
って…あなや!もう炎を灯せたのね〜!」
獄寺と山本の指に嵌るリングから赤と青の炎が溢れ出ていて、時雨はほけほけ笑いながら3人の元へと歩みを進める。
すると山本が人懐っこい笑みを浮かべ
その指輪を自慢気に見せてきた。
「時雨さんと同じっス!」
「すごいわ〜沢田君はどうかしら〜?」
「それが……」
綱吉の指に嵌る大空のリングには何も反応しておらず、リボーンかラルに殴られたのか、たんこぶができた頭をさすっていた。
「沢田君、ちょっとごめんなさいね〜」
「?」
時雨は懐に入っていた短刀を抜くと
黄色い炎を灯して綱吉の頭に近付ける。
いきなり刀身を向けられ獄寺は目を吊り上げ、綱吉はビクッと肩を揺らすがその炎の温かさに力を抜く。
「あれ…時雨さんの炎って青じゃ…」
「そうよ〜
でも、少しだけこの黄色い炎を灯すこともできるの〜、少しだから大きなケガは治せないけれど、これくらいのケガなら治せるわ〜」
綱吉の頭からたんこぶが消えるのを確認すると
こちらも殴られたのか頬をケガしている山本にも刀を近付ければ、すぐに痣は消えた。
「おお!痛みがなくなった!」
「沢田君は大丈夫そうかしら?」
「は、はい!ありがとうございます!
あ、あのその炎って…」
「沢田君、」
「は、はい!」
「その炎は覚悟の証です。
あなたの本当の思いが炎になって出てきた、
ただそれだけのお話なの。」
「本当の、思い…?」
「あなたが炎を灯す時、何を考え、何を思うのか…答えは案外、近くにあるものよ〜」
「(何を思うのか……!!)」
ニコッと笑った時雨に対して
ハッと何かに気付いた綱吉は唇を結んだ。
すると綺麗な橙の炎がリングを灯しゆらゆらと揺らめいた。
「まさか、時雨に諭されるとはな、
中々いいアドバイスじゃねーか」
「あなや〜リボーンさんに褒められるなんて光栄だわ〜」
“オレの愛人になるか?”
“私は武君だけよ〜”
とののほんとした会話が繰り広げられている傍ら、山本は彼女の言葉に照れ臭そうに笑っていた。
「何ニヤけてんだ気色悪ぃ」
「未来の嫁さんが可愛いなーって」
「え゙、もう受け入れてるの!?」
「んー?だって結婚式の写真も見せてもらったし信じるしかねーだろー?
それに……」
『私達の真価、とくと味わってください。
あなたの、死を持って』
「オレ、あの人の剣捌きに惚れてんだ!」
自分や父親とは全く別の時雨蒼燕流は
流れる水の如き舞のような美しいものだった。
なのにその本人の目はギラギラと輝いていて
相手を逃さんとばかりに喰らいつき、翻弄する。
思い出すだけで高揚とする。
山本は時雨にその話をしようと声をかけようとするものの、ラルがそれを遮った。
「ではいよいよこの匣を開匣してもらう。」
ラルの手には一つの匣があり、
時雨はリボーンと共に下がって
匣を開けようと四苦八苦する彼らの様子を見ていた。
「何も聞かねーのか?」
「立場は弁えていますから〜
私は山本武の妻ではあれど、ボンゴレやマフィアとは無関係なただの一般人ですよ〜」
「フッ、本当にいい女を嫁にしたな。
山本も隅に置けねー男になったもんだぜ。」
「あなや、今は違うのかしら?」
「まだまだ青いガキだぞ。
おまえのようないい女を紹介するのはまだはえーと思ったぐらいだ。」
「まぁ…ふふ、大丈夫よ〜
私も彼らと同じくらいの時は未熟過ぎて手がつけられなかったくらいお転婆だったんだから〜」
「そりゃ会う時が楽しみだな」
「……その時が来たらよろしくね」
「おう。」
先におフロ入りましょーか」
昼食の用意ができ、そろそろお腹が空く頃だと言うのに、綱吉達は現れる事はなかった。
修行が始まったのかはたまた…そこまで考えた時雨はそっと立ち上がって様子を見てくると2人にランボとイーピンを預け、部屋を出ていく。
「……どこにいると思う?」
『トレーニングルームだろうさ』
「そうよね〜」
『主、念の為俺を連れて行け
部屋の中に置きっぱなしだろう。』
『はは、切国の旦那は心配性だな。
安心しろって、大将には俺っちがついてんだ、
どんな奴も俺っちがぶっすりと柄まで通してやっからよ。』
「あなや、頼もしいわ〜
ふふ、大丈夫よ切国、何かあれば呼ぶわ〜」
『はぁ…主を頼んだぞ薬研』
『りょーかい』
エレベーターに乗り込んで
トレーニングルームのある階へと向かう。
すると凄まじい轟音が聞こえ、修行が始まっているのだと密かに口角をあげる。
「あなや〜賑やかね〜」
「「「!!」」」
「時雨さん!!」
「お昼ご飯できたから呼びに来たわ〜
って…あなや!もう炎を灯せたのね〜!」
獄寺と山本の指に嵌るリングから赤と青の炎が溢れ出ていて、時雨はほけほけ笑いながら3人の元へと歩みを進める。
すると山本が人懐っこい笑みを浮かべ
その指輪を自慢気に見せてきた。
「時雨さんと同じっス!」
「すごいわ〜沢田君はどうかしら〜?」
「それが……」
綱吉の指に嵌る大空のリングには何も反応しておらず、リボーンかラルに殴られたのか、たんこぶができた頭をさすっていた。
「沢田君、ちょっとごめんなさいね〜」
「?」
時雨は懐に入っていた短刀を抜くと
黄色い炎を灯して綱吉の頭に近付ける。
いきなり刀身を向けられ獄寺は目を吊り上げ、綱吉はビクッと肩を揺らすがその炎の温かさに力を抜く。
「あれ…時雨さんの炎って青じゃ…」
「そうよ〜
でも、少しだけこの黄色い炎を灯すこともできるの〜、少しだから大きなケガは治せないけれど、これくらいのケガなら治せるわ〜」
綱吉の頭からたんこぶが消えるのを確認すると
こちらも殴られたのか頬をケガしている山本にも刀を近付ければ、すぐに痣は消えた。
「おお!痛みがなくなった!」
「沢田君は大丈夫そうかしら?」
「は、はい!ありがとうございます!
あ、あのその炎って…」
「沢田君、」
「は、はい!」
「その炎は覚悟の証です。
あなたの本当の思いが炎になって出てきた、
ただそれだけのお話なの。」
「本当の、思い…?」
「あなたが炎を灯す時、何を考え、何を思うのか…答えは案外、近くにあるものよ〜」
「(何を思うのか……!!)」
ニコッと笑った時雨に対して
ハッと何かに気付いた綱吉は唇を結んだ。
すると綺麗な橙の炎がリングを灯しゆらゆらと揺らめいた。
「まさか、時雨に諭されるとはな、
中々いいアドバイスじゃねーか」
「あなや〜リボーンさんに褒められるなんて光栄だわ〜」
“オレの愛人になるか?”
“私は武君だけよ〜”
とののほんとした会話が繰り広げられている傍ら、山本は彼女の言葉に照れ臭そうに笑っていた。
「何ニヤけてんだ気色悪ぃ」
「未来の嫁さんが可愛いなーって」
「え゙、もう受け入れてるの!?」
「んー?だって結婚式の写真も見せてもらったし信じるしかねーだろー?
それに……」
『私達の真価、とくと味わってください。
あなたの、死を持って』
「オレ、あの人の剣捌きに惚れてんだ!」
自分や父親とは全く別の時雨蒼燕流は
流れる水の如き舞のような美しいものだった。
なのにその本人の目はギラギラと輝いていて
相手を逃さんとばかりに喰らいつき、翻弄する。
思い出すだけで高揚とする。
山本は時雨にその話をしようと声をかけようとするものの、ラルがそれを遮った。
「ではいよいよこの匣を開匣してもらう。」
ラルの手には一つの匣があり、
時雨はリボーンと共に下がって
匣を開けようと四苦八苦する彼らの様子を見ていた。
「何も聞かねーのか?」
「立場は弁えていますから〜
私は山本武の妻ではあれど、ボンゴレやマフィアとは無関係なただの一般人ですよ〜」
「フッ、本当にいい女を嫁にしたな。
山本も隅に置けねー男になったもんだぜ。」
「あなや、今は違うのかしら?」
「まだまだ青いガキだぞ。
おまえのようないい女を紹介するのはまだはえーと思ったぐらいだ。」
「まぁ…ふふ、大丈夫よ〜
私も彼らと同じくらいの時は未熟過ぎて手がつけられなかったくらいお転婆だったんだから〜」
「そりゃ会う時が楽しみだな」
「……その時が来たらよろしくね」
「おう。」