未来編
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〜翌日〜
不意に目が覚めて時計を確認すれば4時を指していた。
一人部屋になってしまったそこに寂しさを感じつつ着替えて部屋を出る。
一人、静まり返った廊下を歩いていると
響いていた足音が二人分になって
後ろから低い男の声が響いた。
「よかったのか」
「何が〜?」
「“消えた存在”について、だ。
過去のあいつはまだ主について何も知らないんだぞ。」
日や光にも当たっていないにも関わらず、キラキラと輝く金髪に意志の強そうな翡翠の瞳を持ったその男はこの世のものとは思えない美しさを持っていた。
時雨は男を見上げるとくすくす笑い
甘えるようにその腕に自分の腕を絡める。
「いいのよ〜
過去の私へのプレゼント?みたいな!」
「主のお転婆はいつものことだとして…
過去の主からしたらとんだ迷惑行為だろうに」
「……えぇ、そうね…
でも、過去の私にも知ってほしいの。
人間の愛する事ってとっても素敵なことなんだって、」
「の割には他の奴らの対応はいつも通りじゃないか、距離感を決めかねてるのか?」
「どうかしら〜
でも心は開いた方よ〜?
昔の私なら、笑うことすら無かったと思うわ〜」
“そうでしょ?”と男を見上げれば、
彼は真顔で自分を見つめた後、すぐにフッと笑った。
「そうだな、今のあいつらが昔の主に会ったら…その態度の悪さにひっくり返りそうだ。」
「あなや、酷い。
必要最低限のマナーはちゃんと守ります!」
「どうだかな」
「むぅ…初期刀が酷いわ〜
助けて武く……武君いないんだったわ〜」
“あなや〜”と嘆く彼女を笑い、
押し付けてくる丸い頭を撫でたら
グイグイとさらに押しつけられた。
「まったく……
奴と結婚して甘えたが上昇したな。
良い事なのか悪い事なのか…」
「そこはいい事って言いなさいな〜
主も大人になったな、初期刀として鼻が高いぞって言ってくれてもいいんですよ〜?」
「主もまだまだ子供だな、
初期刀じゃなくても微笑ましく思うぞ」
「あなや〜?」
想定外だと首を傾げる時雨にまた笑い、
男は彼女の手を取り、早足でラウンジへと向かう。
「主、最近まともに飯を食べていないだろう。
たまには俺が握り飯でも作ってやるから
たんと食べろ。」
「あなや、あなたが作ってくれるの?」
「主が好きな特大握り飯を作ってやる。
好きだろう?」
「……えぇ、あの子達が起きる前にお願いね、切国」
「任せろ、俺はあんたの初期刀だからな」
ーーーーーーーーーー
先に起きていて朝食の準備を終えていた時雨。
おはよう〜と呑気に笑う彼女に京子とハルは慌て、もっと早く起きた方が…と言えば、時雨は笑って頭を振った。
「私、昔から早く起きてしまうの〜
だから大丈夫よ〜」
「ならお昼は私達が作ります!
時雨さんはゆっくりしててください!」
「あなや、ありがとう〜
ならお言葉に甘えようかしら〜」
張り切っている彼女達を見送ると、
リボーンを肩に乗せた山本がやって来た。
「おはよーございます!時雨さん!
飯、美味かったっス!」
「おはよう武君、リボーンさん。
お粗末様〜よかったわ〜」
「時雨、
おまえはここでの戦い方を熟知してんのか?」
「私が教えられるのは炎の扱い方と刀の使い方だけ。
匣の扱い方についてはわからないわ〜」
「そうか…」
「ごめんなさいね、
聞くならラルさんや他の守護者に聞くのが一番だわ〜」
「だよな、朝陽とヒバリの所在もわからねぇし……時間を取らせて悪かったな、飯美味かったぞ」
「ありがとう〜
さて、ランボ君、イーピンちゃん、こちらにおいで〜一緒に遊びましょ〜?」
「ガハハ!時雨の布で遊ぶもんねー!」
「〜〜!!」
「あなや〜危ないわよ〜?」
ラルに師事をしてもらうため、ラウンジを去った綱吉達を見送って、布に包まったりバサッと勢いよく広げているランボとそれに怒るイーピンを微笑ましく見守っていると、キッチンの方から物音がした。
「時雨さん!!流しの下に何か…!!」
2人が指さした先には黒い物体、
それはんー…んー…と声を上げながら動いており、2人は小さく悲鳴を上げるが時雨は笑ってその物体に声をかけた。
「出てこれますか〜?」
「おぉ!その声は時雨さん!
すみませんが少しお手をお借りしても?」
「は〜い
いきますよ〜?せ〜の!」
時雨の掛け声と共に引っ張り出されたのはスーツを着た小太りの男。
京子とハルに知り合い…?と問われた時雨は“えぇ”と答え、その男を立たせた。
「彼はジャンニーニと言って
ここの設備を整えてくれる人よ〜
ジャンニーニさん、今までどこにいたんです〜?」
「先週、このフロアの水回りを組み立てたのですが部品を余らせてしまったことに気付きまして探してたんですよ」
「あなやそれは大変。
ラルさんの部屋に綱吉君達がいらっしゃいますから挨拶に行かれてはどうです?」
「おお!そうでしたか!
ではでは私はこれにて!」
スタスタと去っていくジャンニーニを見送り
吹きこぼれそうになっている鍋にかけている火を止める。
それに遅れて気付いた2人は慌てて鍋の中身を確認した。
「吹きこぼれる前なら大丈夫なはずよ〜
私はまたランボ君達見てるから、何かあったら呼んでね」
「「はい!」」
不意に目が覚めて時計を確認すれば4時を指していた。
一人部屋になってしまったそこに寂しさを感じつつ着替えて部屋を出る。
一人、静まり返った廊下を歩いていると
響いていた足音が二人分になって
後ろから低い男の声が響いた。
「よかったのか」
「何が〜?」
「“消えた存在”について、だ。
過去のあいつはまだ主について何も知らないんだぞ。」
日や光にも当たっていないにも関わらず、キラキラと輝く金髪に意志の強そうな翡翠の瞳を持ったその男はこの世のものとは思えない美しさを持っていた。
時雨は男を見上げるとくすくす笑い
甘えるようにその腕に自分の腕を絡める。
「いいのよ〜
過去の私へのプレゼント?みたいな!」
「主のお転婆はいつものことだとして…
過去の主からしたらとんだ迷惑行為だろうに」
「……えぇ、そうね…
でも、過去の私にも知ってほしいの。
人間の愛する事ってとっても素敵なことなんだって、」
「の割には他の奴らの対応はいつも通りじゃないか、距離感を決めかねてるのか?」
「どうかしら〜
でも心は開いた方よ〜?
昔の私なら、笑うことすら無かったと思うわ〜」
“そうでしょ?”と男を見上げれば、
彼は真顔で自分を見つめた後、すぐにフッと笑った。
「そうだな、今のあいつらが昔の主に会ったら…その態度の悪さにひっくり返りそうだ。」
「あなや、酷い。
必要最低限のマナーはちゃんと守ります!」
「どうだかな」
「むぅ…初期刀が酷いわ〜
助けて武く……武君いないんだったわ〜」
“あなや〜”と嘆く彼女を笑い、
押し付けてくる丸い頭を撫でたら
グイグイとさらに押しつけられた。
「まったく……
奴と結婚して甘えたが上昇したな。
良い事なのか悪い事なのか…」
「そこはいい事って言いなさいな〜
主も大人になったな、初期刀として鼻が高いぞって言ってくれてもいいんですよ〜?」
「主もまだまだ子供だな、
初期刀じゃなくても微笑ましく思うぞ」
「あなや〜?」
想定外だと首を傾げる時雨にまた笑い、
男は彼女の手を取り、早足でラウンジへと向かう。
「主、最近まともに飯を食べていないだろう。
たまには俺が握り飯でも作ってやるから
たんと食べろ。」
「あなや、あなたが作ってくれるの?」
「主が好きな特大握り飯を作ってやる。
好きだろう?」
「……えぇ、あの子達が起きる前にお願いね、切国」
「任せろ、俺はあんたの初期刀だからな」
ーーーーーーーーーー
先に起きていて朝食の準備を終えていた時雨。
おはよう〜と呑気に笑う彼女に京子とハルは慌て、もっと早く起きた方が…と言えば、時雨は笑って頭を振った。
「私、昔から早く起きてしまうの〜
だから大丈夫よ〜」
「ならお昼は私達が作ります!
時雨さんはゆっくりしててください!」
「あなや、ありがとう〜
ならお言葉に甘えようかしら〜」
張り切っている彼女達を見送ると、
リボーンを肩に乗せた山本がやって来た。
「おはよーございます!時雨さん!
飯、美味かったっス!」
「おはよう武君、リボーンさん。
お粗末様〜よかったわ〜」
「時雨、
おまえはここでの戦い方を熟知してんのか?」
「私が教えられるのは炎の扱い方と刀の使い方だけ。
匣の扱い方についてはわからないわ〜」
「そうか…」
「ごめんなさいね、
聞くならラルさんや他の守護者に聞くのが一番だわ〜」
「だよな、朝陽とヒバリの所在もわからねぇし……時間を取らせて悪かったな、飯美味かったぞ」
「ありがとう〜
さて、ランボ君、イーピンちゃん、こちらにおいで〜一緒に遊びましょ〜?」
「ガハハ!時雨の布で遊ぶもんねー!」
「〜〜!!」
「あなや〜危ないわよ〜?」
ラルに師事をしてもらうため、ラウンジを去った綱吉達を見送って、布に包まったりバサッと勢いよく広げているランボとそれに怒るイーピンを微笑ましく見守っていると、キッチンの方から物音がした。
「時雨さん!!流しの下に何か…!!」
2人が指さした先には黒い物体、
それはんー…んー…と声を上げながら動いており、2人は小さく悲鳴を上げるが時雨は笑ってその物体に声をかけた。
「出てこれますか〜?」
「おぉ!その声は時雨さん!
すみませんが少しお手をお借りしても?」
「は〜い
いきますよ〜?せ〜の!」
時雨の掛け声と共に引っ張り出されたのはスーツを着た小太りの男。
京子とハルに知り合い…?と問われた時雨は“えぇ”と答え、その男を立たせた。
「彼はジャンニーニと言って
ここの設備を整えてくれる人よ〜
ジャンニーニさん、今までどこにいたんです〜?」
「先週、このフロアの水回りを組み立てたのですが部品を余らせてしまったことに気付きまして探してたんですよ」
「あなやそれは大変。
ラルさんの部屋に綱吉君達がいらっしゃいますから挨拶に行かれてはどうです?」
「おお!そうでしたか!
ではでは私はこれにて!」
スタスタと去っていくジャンニーニを見送り
吹きこぼれそうになっている鍋にかけている火を止める。
それに遅れて気付いた2人は慌てて鍋の中身を確認した。
「吹きこぼれる前なら大丈夫なはずよ〜
私はまたランボ君達見てるから、何かあったら呼んでね」
「「はい!」」