日常・黒曜・ヴァリアー編
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「綱吉が入院したーーー!?!!?」
『そうなのよ〜
ディーノ君…あ、ツっ君のお友達の一人なんだけどね、その人とピクニックに行ったら大怪我しちゃって…』
夏の暑さから一転、冬に差し込み寒くなってきた頃、久々に時間が取れそうになったからと沢田家に電話をかければ、可愛い弟分が大怪我をして入院したと言われ、朝陽は顔を青褪めた。
ディーノって誰だよ、
私の弟分に何してくれてんだワレェ…!!と
般若が顔を出しそうになるのを必死に耐え
一言二言話して電話を切る。
するの様子を見ていたマネージャーの源内 が心配そうに顔を覗いてきた。
「大丈夫か?」
「……源内、ちょっとディーノっていう野郎を殺してくる…情報くれ…」
「うん、とりあえず顔を何とかしような。
アイドルがしちゃいけない顔してるぞ」
“車の中で良かった”と源内は笑い、
ハンドルを握り直すが、朝陽から溢れ出る黒いオーラは治まる事を知らなかった。
「どうする?病院行くか?」
「私の綱吉がぁあぁあああ!!」
「聞いてないな」
「綱吉〜〜〜〜〜〜〜!!」
「はいはい、とりあえず見舞い用のフルーツ買って病院行くぞ〜、その間に顔と情緒なんとかしろ」
「うぅううぅううう!!」
ーーーーーーーーーー
変装用で束ねていた髪を三つ編みにして右前に下ろし、伊達メガネをかける。
フルーツを持って病院で綱吉の病室を聞けば
受付の女性は少し言いづらそうに口を動かしていた。
「?あの…」
「ぁ、すみません!
沢田綱吉さんですね…その…沢田さんの病室なんですけど……ヒバリさんと一緒なのでお気をつけて…」
「ヒバリ…」
その名前は並盛に疎い朝陽でも聞いたことがあった。
並盛を牛耳る風紀委員長にして最凶の不良、
雲雀恭弥。
全貌は知らないが、そんな男と一緒で大丈夫なのか…と心配になるけれど、行ってみないとわからない。
朝陽は言われた病室へと赴いて、
そっとノックした。
『誰?』
「失礼するよ、綱吉、だいじょ………ぶ………」
「ね、姉さん…」
ガラッと扉を開ければ、
青褪めた顔をしている綱吉と何故かボコボコにされて倒れている男性達、そして鋭い目つきをした男がベッドに座っているという何ともアンバランスな空間が広がっていた。
「誰?」
「綱吉 の見舞い客さ。
あ、これ見舞い品ね、何か食べる?
リンゴ剥こうか?」
いつも通りに振る舞う朝陽に綱吉は冷や汗をダラダラかいて、姉貴分と訝しげに朝陽を見ている雲雀を見比べている。
「綱吉、顔色悪いから早くベッドに入りな。
あとディーノっていうばか……お前のお友達とやらを紹介してくれ、今すぐぶっころ……社会的に消してくるから」
「(色々言いかけてるけど無視しよう…!!
ダメなことも言ってるけど無視しよう!!)
あ、ありがとう姉さん…オレは大丈夫だよ」
力のない笑顔になってしまったが、
朝陽は1つ溜息を吐いて、優しく抱き締めてくれた。
「本当に無事で良かった…」
耳を擽る心の底からの安堵の声。
綱吉は空いている片腕で背中に腕を回せば
強く抱き締められた。
「ねぇ、聞いてるの」
「っ!!
(しまったー!ヒバリさんの事忘れてた…!!)」
そこへ響き渡る冷たい声。
綱吉はビクゥッ!!と大袈裟に肩を揺らすが
目の前にいる姉貴分は平然と雲雀を見つめていた。
「言っただろう?この子の見舞い客って」
「ふぅん…」
「その人をボコボコにしたのは君?」
「そうだよ、ゲームをしていてね」
「ゲーム?」
「そう。
僕が寝ている間に物音をたてたら咬み殺す」
チャッ
意気揚々とトンファーを構える雲雀に綱吉は悲鳴を上げて朝陽の後ろに隠れる。
「咬み殺すって…君、病人だろう?大丈夫なのかい」
「カゼをこじらせただけだからね、問題ないよ」
「………………」
そう言うと朝陽は黙り込み、
ジッと雲雀を見つめる。
それに気付いた雲雀はトンファーを下げて訝しげに朝陽を見上げる。
「何?」
「ぇ、姉さん…!?」
朝陽はフッと笑うと、
雲雀の丸い頭にポンッと手を乗っける。
その事に雲雀は一瞬固まるも、すぐにキッと朝陽を睨みつけた。
「早くカゼ、治しなよ、委員長君」
「触らないでくれるかい、
何なら君から咬み殺してあげるよ」
「わはは!元気なのはいい事だ!
けどね、無理は行けないよ。
君は並盛の風紀委員長なんだろう?」
睨みつけても尚、笑う彼女に毒気が抜かれたのか、雲雀はそっぽを向いて“君、名前は?”と視線だけを朝陽にむける。
「私は守沢朝陽。
綱吉の幼馴染で姉貴分だよ、よろしく」
「そう」
「……ほら綱吉、ベッドに入りな。
ちゃんと治して、また姉さんと遊ぼうな」
「ぁ…うん…
(スゴイ…あのヒバリさんが大人しくなった…
やっぱり姉さんってスゴイや…)」
ポンポンと今度は綱吉の頭を撫でる朝陽だが、ふとにこやかな顔がスンッと真顔になった。
「それで?ディーノって野郎は?」
「それ続いてたの!?」
「当たり前じゃん!
私の可愛い×∞弟分を傷付けた罰を下さないと!!」
「可愛い言い過ぎ!!」
「うるさいよ」
「すみませんっ!!」
「とりあえず社会的に潰してからコンクリで埋めるか…」
「怖いよ姉さんっ!!」
「安心しろ綱吉、綱吉の平穏と平和は私が守る」
「すっごい複雑だよ!!」
カッコいいはずなのに兄弟子であるディーノへの殺意が溢れてる朝陽に冷や汗が止まらない。
「あ、もうこんな時間か…
すまない、マネージャーを待たせているからお暇させてもらうよ」
「ぁ、うん。
来てくれてありがとう、姉さん」
「雲雀もまたな、早くカゼ治して元気になりなよ」
「君に言われるまでもないから、さっさと行きなよ」
「まったく…それじゃあお大事にな」
部屋を出ていく前に綱吉の頭を撫でれば
ふにゃりと気の抜けた笑顔が返ってくる。
その笑顔に笑って、朝陽は病室を出ていった。
「君の姉貴分、変わってるね」
「…姉さんの、良い所…だと思ってます…」
それより……
「ヒバリさん…は姉さんの事、知らないんですね」
「有名人なの?」
「……トップアイドルで女優ですよ…?」
「ふぅん…」
『そうなのよ〜
ディーノ君…あ、ツっ君のお友達の一人なんだけどね、その人とピクニックに行ったら大怪我しちゃって…』
夏の暑さから一転、冬に差し込み寒くなってきた頃、久々に時間が取れそうになったからと沢田家に電話をかければ、可愛い弟分が大怪我をして入院したと言われ、朝陽は顔を青褪めた。
ディーノって誰だよ、
私の弟分に何してくれてんだワレェ…!!と
般若が顔を出しそうになるのを必死に耐え
一言二言話して電話を切る。
するの様子を見ていたマネージャーの
「大丈夫か?」
「……源内、ちょっとディーノっていう野郎を殺してくる…情報くれ…」
「うん、とりあえず顔を何とかしような。
アイドルがしちゃいけない顔してるぞ」
“車の中で良かった”と源内は笑い、
ハンドルを握り直すが、朝陽から溢れ出る黒いオーラは治まる事を知らなかった。
「どうする?病院行くか?」
「私の綱吉がぁあぁあああ!!」
「聞いてないな」
「綱吉〜〜〜〜〜〜〜!!」
「はいはい、とりあえず見舞い用のフルーツ買って病院行くぞ〜、その間に顔と情緒なんとかしろ」
「うぅううぅううう!!」
ーーーーーーーーーー
変装用で束ねていた髪を三つ編みにして右前に下ろし、伊達メガネをかける。
フルーツを持って病院で綱吉の病室を聞けば
受付の女性は少し言いづらそうに口を動かしていた。
「?あの…」
「ぁ、すみません!
沢田綱吉さんですね…その…沢田さんの病室なんですけど……ヒバリさんと一緒なのでお気をつけて…」
「ヒバリ…」
その名前は並盛に疎い朝陽でも聞いたことがあった。
並盛を牛耳る風紀委員長にして最凶の不良、
雲雀恭弥。
全貌は知らないが、そんな男と一緒で大丈夫なのか…と心配になるけれど、行ってみないとわからない。
朝陽は言われた病室へと赴いて、
そっとノックした。
『誰?』
「失礼するよ、綱吉、だいじょ………ぶ………」
「ね、姉さん…」
ガラッと扉を開ければ、
青褪めた顔をしている綱吉と何故かボコボコにされて倒れている男性達、そして鋭い目つきをした男がベッドに座っているという何ともアンバランスな空間が広がっていた。
「誰?」
「
あ、これ見舞い品ね、何か食べる?
リンゴ剥こうか?」
いつも通りに振る舞う朝陽に綱吉は冷や汗をダラダラかいて、姉貴分と訝しげに朝陽を見ている雲雀を見比べている。
「綱吉、顔色悪いから早くベッドに入りな。
あとディーノっていうばか……お前のお友達とやらを紹介してくれ、今すぐぶっころ……社会的に消してくるから」
「(色々言いかけてるけど無視しよう…!!
ダメなことも言ってるけど無視しよう!!)
あ、ありがとう姉さん…オレは大丈夫だよ」
力のない笑顔になってしまったが、
朝陽は1つ溜息を吐いて、優しく抱き締めてくれた。
「本当に無事で良かった…」
耳を擽る心の底からの安堵の声。
綱吉は空いている片腕で背中に腕を回せば
強く抱き締められた。
「ねぇ、聞いてるの」
「っ!!
(しまったー!ヒバリさんの事忘れてた…!!)」
そこへ響き渡る冷たい声。
綱吉はビクゥッ!!と大袈裟に肩を揺らすが
目の前にいる姉貴分は平然と雲雀を見つめていた。
「言っただろう?この子の見舞い客って」
「ふぅん…」
「その人をボコボコにしたのは君?」
「そうだよ、ゲームをしていてね」
「ゲーム?」
「そう。
僕が寝ている間に物音をたてたら咬み殺す」
チャッ
意気揚々とトンファーを構える雲雀に綱吉は悲鳴を上げて朝陽の後ろに隠れる。
「咬み殺すって…君、病人だろう?大丈夫なのかい」
「カゼをこじらせただけだからね、問題ないよ」
「………………」
そう言うと朝陽は黙り込み、
ジッと雲雀を見つめる。
それに気付いた雲雀はトンファーを下げて訝しげに朝陽を見上げる。
「何?」
「ぇ、姉さん…!?」
朝陽はフッと笑うと、
雲雀の丸い頭にポンッと手を乗っける。
その事に雲雀は一瞬固まるも、すぐにキッと朝陽を睨みつけた。
「早くカゼ、治しなよ、委員長君」
「触らないでくれるかい、
何なら君から咬み殺してあげるよ」
「わはは!元気なのはいい事だ!
けどね、無理は行けないよ。
君は並盛の風紀委員長なんだろう?」
睨みつけても尚、笑う彼女に毒気が抜かれたのか、雲雀はそっぽを向いて“君、名前は?”と視線だけを朝陽にむける。
「私は守沢朝陽。
綱吉の幼馴染で姉貴分だよ、よろしく」
「そう」
「……ほら綱吉、ベッドに入りな。
ちゃんと治して、また姉さんと遊ぼうな」
「ぁ…うん…
(スゴイ…あのヒバリさんが大人しくなった…
やっぱり姉さんってスゴイや…)」
ポンポンと今度は綱吉の頭を撫でる朝陽だが、ふとにこやかな顔がスンッと真顔になった。
「それで?ディーノって野郎は?」
「それ続いてたの!?」
「当たり前じゃん!
私の可愛い×∞弟分を傷付けた罰を下さないと!!」
「可愛い言い過ぎ!!」
「うるさいよ」
「すみませんっ!!」
「とりあえず社会的に潰してからコンクリで埋めるか…」
「怖いよ姉さんっ!!」
「安心しろ綱吉、綱吉の平穏と平和は私が守る」
「すっごい複雑だよ!!」
カッコいいはずなのに兄弟子であるディーノへの殺意が溢れてる朝陽に冷や汗が止まらない。
「あ、もうこんな時間か…
すまない、マネージャーを待たせているからお暇させてもらうよ」
「ぁ、うん。
来てくれてありがとう、姉さん」
「雲雀もまたな、早くカゼ治して元気になりなよ」
「君に言われるまでもないから、さっさと行きなよ」
「まったく…それじゃあお大事にな」
部屋を出ていく前に綱吉の頭を撫でれば
ふにゃりと気の抜けた笑顔が返ってくる。
その笑顔に笑って、朝陽は病室を出ていった。
「君の姉貴分、変わってるね」
「…姉さんの、良い所…だと思ってます…」
それより……
「ヒバリさん…は姉さんの事、知らないんですね」
「有名人なの?」
「……トップアイドルで女優ですよ…?」
「ふぅん…」