日常・黒曜・ヴァリアー編
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構えるベルフェゴールとマーモンの元に
ボロボロだが同じく武器を構える綱吉陣営。
朝陽も綱吉を抱きしめる腕に力を込め、いつでも走り出せるよう構える。
「ししし、こりゃ100%間違いなし、お前ら死んだわ」
「てめー見えてねーのか?2対6だ!!
分がわりーのはそっちだぜ?」
「2対6?何の事だい?
君達の相手はこの何十倍もの戦力だ。」
「「!?」」
「総勢50名の生えぬきヴァリアー隊が
まもなくここに到着するさ」
「!何を言っている!!」
「なめられたものだな」
「「?」」
「ベルフェゴール、マーモン。
ここに風の守護者がいるのを忘れてはいないか?」
「………はぁ?今更なに?」
「風の守護者の役割の一つにはファミリーに仇なす者の向い風となる…っていうのがある。
悪かったな、その部隊は今頃………」
『『『ぎゃーーーー!!!』』』
「「!?」」
「私が設置した地雷と…
強力な助っ人によって全滅してるだろうさ」
校外から響く無数の悲鳴。
するとヴァリアーの隊服を着た人達が現れ
その場で崩れ落ちた。
「………XANXUSのことだ。 どうせここにいる全員を皆殺しにしようと 精鋭を用意して、完全な独裁政権を築く。 でもそれを見逃す程、私も腐ってないぞ!」
「あの地雷は嬢ちゃんの仕業か。
案外強気な性格してんだな」
ジャラ…と鎖を握り締めた男が、崩れ落ちたヴァリアー隊員の上に立ち、朝陽と綱吉を見つめる。
鋭い目つきだが、その目には優しさが宿っていて
朝陽もニッと笑った。
「取り違えるなよボンゴレ、
オレはおまえを助けにきたのではない、
礼を言いにきた」
「ランチアさん!!」
「地雷結構敷き詰めてきたけど大丈夫だったか」
「ヴァリアーの連中がほとんど踏んでたぜ、
あれほどの地雷を用意するとは…中々にやる。」
「どーも。
チェルベッロ、部外者同士の争いは構わないだろう?」
「ええ、問題ありません」
「なら上々。
さて、どうするベルフェゴール、マーモン。
お前らだけで私達を殺せるのか?」
周りには刀を構える山本とトンファーを構える雲雀、幻術でマーモンを囲むクローム、そして逃げ道を防ぐように笹川が立った。
「10代目!姉君!おケガは!」
「ありがとう…大丈夫」
「私も大丈夫だ、ありがとう獄寺」
完全に囲まれた2人は両手を挙げ、
降参の意を示した。
「………役立たずのカス共が…
くそ!ちくしょう!てめーら全員!!!
呪い殺してやる!!!ぐはっ!!」
「………
姉さん、これでよかったのかな…?」
チェルベッロに囲まれるXANXUSを見つめながら、綱吉は自分を抱いている姉貴分に問う。
「後悔しているか?」
「……ボスにはなりたくないよ…
でも、それで姉さんやみんなが殺されるのは…もっと嫌…」
「………………
そうか、なら胸を張っていてくれ。
オレは友達を大事にできる奴なんだって」
「大事に…?」
「うん。
友達を大事にするのは当然なんだろうけどさ
それって実は、とても大変な事なんだ。
どうしても自分の身が可愛くて
友達を売ったり、放って置いたりしてしまう時がくる。
でも、綱吉はそれをしなかった。
逃げたくても、私の誘いを蹴って、こうして戦い抜いた。」
「!」
『もし、その友達すら放って置いてでも逃げ出したいって思った時は、私の所においで』
修業の時に言われた言葉。
結局、あの時は逃げる事もなく…逃げられるはずもなく、姉貴分の手を取らなかった。
「胸を張っていい。
ボンゴレだとか、マフィアとか二の次にしちゃってさ、今は友達と生き残れた事を誇って、喜んでいいと、私は思う。」
「っ……うん…ありがとう、姉さん」
「お疲れ様でした。
それではリング戦を終了し全ての結果を発表します。
XANXUS様の失格により、
大空戦の勝者は沢田綱吉氏。
よって、ボンゴレの次期後継者となるのは
沢田綱吉氏とその守護者7名です。」
ーーーーーーーーーー
翌日、山本の父が経営する寿司屋にて
盛大なパーティーが行われた。
朝陽も参加し、思いっきり楽しんだ。
「姉さん、ちょっといい?」
「ん…あぁ、いいよ。
みんなもいるし、こっそり出ようか」
「うん」
騒いでいる店内から出て、
2人は清々しく晴れた空を見上げた。
「9代目が、死ぬ気の炎をオレに当てた時ね、
思い出したことがあるんだ」
「思い出したこと?」
「うん…小さい頃に9代目がうちに来てたこと、
オレと、会ってたんだってこと。」
「………」
「それから……
小さい頃、姉さんが連れてきた金髪の女の子のこと」
「………」
「姉さんは、覚えてるんだよね?その子のこと」
朝陽は少し黙ると、静かに笑って綱吉の頬を撫でた。
くすぐったいけれど綱吉も笑ってその優しい手に頬擦りする。
「その子に会いたい?」
「うん…思えば、名前とか何も聞いてないし…」
何度記憶を辿っても、その女の子の名前は出て来ないし、写真すら存在しなかった。
好きなのか…と聞かれればそうじゃないと思う。
でもどうしてもあの綺麗な髪色が頭から離れなかった。
「会いたい、なぁ…」
「あ!10代目!姉君!外にいたんスね!」
「あ、獄寺君…」
「新しいネタが来たんで呼びに来ましたよー!」
「おー!ありがとう!
少ししたら行くから待っててくれ!」
「了解っス!」
奥へ引っ込んでいった獄寺を見送り、
朝陽はもう一度綱吉の頬を撫でた。
「大丈夫、きっとまた会えるよ」
「!うん、そうだね」
また会える……
そう信じて、元の日常を送る事、数日…
綱吉はなぜか棺の中にいた。
ボロボロだが同じく武器を構える綱吉陣営。
朝陽も綱吉を抱きしめる腕に力を込め、いつでも走り出せるよう構える。
「ししし、こりゃ100%間違いなし、お前ら死んだわ」
「てめー見えてねーのか?2対6だ!!
分がわりーのはそっちだぜ?」
「2対6?何の事だい?
君達の相手はこの何十倍もの戦力だ。」
「「!?」」
「総勢50名の生えぬきヴァリアー隊が
まもなくここに到着するさ」
「!何を言っている!!」
「なめられたものだな」
「「?」」
「ベルフェゴール、マーモン。
ここに風の守護者がいるのを忘れてはいないか?」
「………はぁ?今更なに?」
「風の守護者の役割の一つにはファミリーに仇なす者の向い風となる…っていうのがある。
悪かったな、その部隊は今頃………」
『『『ぎゃーーーー!!!』』』
「「!?」」
「私が設置した地雷と…
強力な助っ人によって全滅してるだろうさ」
校外から響く無数の悲鳴。
するとヴァリアーの隊服を着た人達が現れ
その場で崩れ落ちた。
「………XANXUSのことだ。 どうせここにいる全員を皆殺しにしようと 精鋭を用意して、完全な独裁政権を築く。 でもそれを見逃す程、私も腐ってないぞ!」
「あの地雷は嬢ちゃんの仕業か。
案外強気な性格してんだな」
ジャラ…と鎖を握り締めた男が、崩れ落ちたヴァリアー隊員の上に立ち、朝陽と綱吉を見つめる。
鋭い目つきだが、その目には優しさが宿っていて
朝陽もニッと笑った。
「取り違えるなよボンゴレ、
オレはおまえを助けにきたのではない、
礼を言いにきた」
「ランチアさん!!」
「地雷結構敷き詰めてきたけど大丈夫だったか」
「ヴァリアーの連中がほとんど踏んでたぜ、
あれほどの地雷を用意するとは…中々にやる。」
「どーも。
チェルベッロ、部外者同士の争いは構わないだろう?」
「ええ、問題ありません」
「なら上々。
さて、どうするベルフェゴール、マーモン。
お前らだけで私達を殺せるのか?」
周りには刀を構える山本とトンファーを構える雲雀、幻術でマーモンを囲むクローム、そして逃げ道を防ぐように笹川が立った。
「10代目!姉君!おケガは!」
「ありがとう…大丈夫」
「私も大丈夫だ、ありがとう獄寺」
完全に囲まれた2人は両手を挙げ、
降参の意を示した。
「………役立たずのカス共が…
くそ!ちくしょう!てめーら全員!!!
呪い殺してやる!!!ぐはっ!!」
「………
姉さん、これでよかったのかな…?」
チェルベッロに囲まれるXANXUSを見つめながら、綱吉は自分を抱いている姉貴分に問う。
「後悔しているか?」
「……ボスにはなりたくないよ…
でも、それで姉さんやみんなが殺されるのは…もっと嫌…」
「………………
そうか、なら胸を張っていてくれ。
オレは友達を大事にできる奴なんだって」
「大事に…?」
「うん。
友達を大事にするのは当然なんだろうけどさ
それって実は、とても大変な事なんだ。
どうしても自分の身が可愛くて
友達を売ったり、放って置いたりしてしまう時がくる。
でも、綱吉はそれをしなかった。
逃げたくても、私の誘いを蹴って、こうして戦い抜いた。」
「!」
『もし、その友達すら放って置いてでも逃げ出したいって思った時は、私の所においで』
修業の時に言われた言葉。
結局、あの時は逃げる事もなく…逃げられるはずもなく、姉貴分の手を取らなかった。
「胸を張っていい。
ボンゴレだとか、マフィアとか二の次にしちゃってさ、今は友達と生き残れた事を誇って、喜んでいいと、私は思う。」
「っ……うん…ありがとう、姉さん」
「お疲れ様でした。
それではリング戦を終了し全ての結果を発表します。
XANXUS様の失格により、
大空戦の勝者は沢田綱吉氏。
よって、ボンゴレの次期後継者となるのは
沢田綱吉氏とその守護者7名です。」
ーーーーーーーーーー
翌日、山本の父が経営する寿司屋にて
盛大なパーティーが行われた。
朝陽も参加し、思いっきり楽しんだ。
「姉さん、ちょっといい?」
「ん…あぁ、いいよ。
みんなもいるし、こっそり出ようか」
「うん」
騒いでいる店内から出て、
2人は清々しく晴れた空を見上げた。
「9代目が、死ぬ気の炎をオレに当てた時ね、
思い出したことがあるんだ」
「思い出したこと?」
「うん…小さい頃に9代目がうちに来てたこと、
オレと、会ってたんだってこと。」
「………」
「それから……
小さい頃、姉さんが連れてきた金髪の女の子のこと」
「………」
「姉さんは、覚えてるんだよね?その子のこと」
朝陽は少し黙ると、静かに笑って綱吉の頬を撫でた。
くすぐったいけれど綱吉も笑ってその優しい手に頬擦りする。
「その子に会いたい?」
「うん…思えば、名前とか何も聞いてないし…」
何度記憶を辿っても、その女の子の名前は出て来ないし、写真すら存在しなかった。
好きなのか…と聞かれればそうじゃないと思う。
でもどうしてもあの綺麗な髪色が頭から離れなかった。
「会いたい、なぁ…」
「あ!10代目!姉君!外にいたんスね!」
「あ、獄寺君…」
「新しいネタが来たんで呼びに来ましたよー!」
「おー!ありがとう!
少ししたら行くから待っててくれ!」
「了解っス!」
奥へ引っ込んでいった獄寺を見送り、
朝陽はもう一度綱吉の頬を撫でた。
「大丈夫、きっとまた会えるよ」
「!うん、そうだね」
また会える……
そう信じて、元の日常を送る事、数日…
綱吉はなぜか棺の中にいた。