日常・黒曜・ヴァリアー編
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「綱吉、炎の使い方は?」
「問題ない」
倒れたゴーラ・モスカの背中からミサイルが飛んでくるも、綱吉が放った炎によって相殺される。
「上々。
もう片腕もいで完全に動きを止める。
準備はいい?」
「あぁ」
「……」
「よしっゴーラ・モスカを止めるぞ!」
朝陽の合図で2人は駆け出し、
ゴーラ・モスカのミサイルを上手く躱し翻弄する。
そこへ朝陽も駆け出して軽々と飛んだと思いきや、ゴーラ・モスカの頭を持ち、捻った。
「今だ!奴の腕を取れ!!」
合図と共に綱吉の拳から炎が溢れ、
ゴーラ・モスカへの突っ込み腕を掴む。
そしてバキィッ!!という音と共に片方しか無かった腕をもぎ取った。
「………」
動きが鈍くなったゴーラ・モスカ。
周りが息を呑んで見守る中、朝陽は静かに歩み寄った。
「綱吉。
もし手遅れだとしても、全ての罪は私が背負うからな」
「………え……」
ゴーラ・モスカ
軍が躍起になって揉み消そうとした
人の命をエネルギー源にする人道に反した兵器。
胴体の部分を思いっきり開けば、
一人の男が現れ、倒れてきた。
その姿に見覚えのある綱吉は目を見開いて
男を真剣な顔でゴーラ・モスカから引きずり出している姉貴分を見上げた。
「こ……この人…9代目……!?」
「9代目、9代目ボス・ティモッテオ。
私の声が聞こえますか」
「………あぁ、聞こえるよ…
……君が……10代目の…」
「お初にお目にかかる。
10代目…いや沢田綱吉の風の守護者、
守沢朝陽です。」
「そうか、彼が……アサヒが選んだのは…君か…」
「はい。
9代目風の守護者“アサヒ”から
風のリングを承りました。」
「…彼は、どこへ…」
「“旅に出る”とだけ」
「…………なるほど、彼らしい…」
9代目は柔らかい笑みを浮かべ、
そのまま朝陽の横に立つ綱吉へと目を向けた。
「やっと会えたね…綱吉君…」
「!!」
「すまない…こうなったのはすべて私の弱さゆえ…
私の弱さが………XANXUSを、
永い眠りから目覚めさせてしまった……」
「!?」
「眠りとはどーいうことだ?
XANXUSは揺りかごの後、ファミリーを抜け
ボンゴレの厳重な監視下に置かれてたはずだぞ」
「ゆりかご……?」
「指輪を通して見たことがある。
8年前に起こったボンゴレ史上最大のクーデター…
その首謀者はXANXUS。
9代目の息子でありながら反乱軍を率いたという事実は、ボンゴレにとって内乱を起こしかねないから機密扱いされたとか……」
「それを知るのは上層部とその時戦ったボンゴレの超精鋭のみだがな……」
「XANXUSは…8年間止まったままだったのだ…
あの時のまま眠り続けていたのだよ。
恐ろしいほどの怒りと執念を増幅させて……」
その真意を聞こうとすれば、
9代目は大量の血を吐き、咳き込んだ。
「ああっ
大丈夫ですか!?しっかりして下さい!!」
「綱吉君…」
「9代目、無茶は…」
「…………いつも…
いつも君のことは…リボーンから聞いていたよ…
………朝陽ちゃんが大好きなことや…憧れの女の子のこと…学校のこと……友達のこと………
君はマフィアのボスとしては……
あまりにも不釣り合いな心を持った子だ……
君が今まで一度だって喜んで戦っていないことも知ってるよ……」
朝陽の支えがありながら、
9代目は震えた指先を綱吉の額に当てて
小さな死ぬ気の炎を灯す。
「いつも眉間にシワを寄せ……祈るように拳をふるう……だからこそ私は君を……ボンゴレ10代目に選んだ……」
「……!?(XANXUSを選んだんじゃ…?)」
死ぬ気の炎から昔の記憶が溢れ出る。
小さい頃、9代目と出会ったことを思い出し
綱吉は涙を流すが、それ以外にもう一つ…
「姉さん……オレ…“あの子”を…なんで……」
「……」
『つーくん!』
金の美しい髪を揺らす小さな女の子。
1日…たった、1日しか会ったことのない女の子だったけど……
「(オレは…なんで……)」
呆然としていると指先の炎が消えていく事に気付き、グローブから毛糸の手袋に変わったそれで落ちていく手を掴む。
「すまない…だが、君で……よかった…」
「待って…!!
そんな……待ってください…!!
9代目!!9代目ー!!!」
そのまま目を閉じる9代目と泣き叫ぶ綱吉。
駆け付けたリボーンはボルサリーノを深くかぶり唇を噛んでいた。
横でそれを見ていた朝陽はスッと立ち上がり、XANXUSを真っ直ぐ見据える。
「XANXUS、お前は父である9代目を人道に反する兵器に閉じ込め、利用し、剰 え、その命を散らそうとした。
自分の手でなく、他人の…まだ少年とも呼べる幼い子供の手を使って……
崇高と呼ばれたボンゴレもここまで来れば愚図も同じ、ずいぶんと堕ちたものだなぁ」
「憶測での発言はつつしんでください風の守護者」
「全ての発言は我々が公式で録音しています」
「……チェルベッロ機関は公平に対応するんじゃなかったのか……話にならんな。
……綱吉…お前はどうしたい?」
目の前に立つ朝陽は自分に背を向けたままだった。
だがその声音はいつも通り、優しいものであり、綱吉は毛糸の手袋に包まれた手を握りしめるとスッと立ち上がって朝陽の隣に立つ。
「XANXUS
そのリングは……返してもらう……
おまえに9代目の跡は継がせない!!」
「問題ない」
倒れたゴーラ・モスカの背中からミサイルが飛んでくるも、綱吉が放った炎によって相殺される。
「上々。
もう片腕もいで完全に動きを止める。
準備はいい?」
「あぁ」
「……」
「よしっゴーラ・モスカを止めるぞ!」
朝陽の合図で2人は駆け出し、
ゴーラ・モスカのミサイルを上手く躱し翻弄する。
そこへ朝陽も駆け出して軽々と飛んだと思いきや、ゴーラ・モスカの頭を持ち、捻った。
「今だ!奴の腕を取れ!!」
合図と共に綱吉の拳から炎が溢れ、
ゴーラ・モスカへの突っ込み腕を掴む。
そしてバキィッ!!という音と共に片方しか無かった腕をもぎ取った。
「………」
動きが鈍くなったゴーラ・モスカ。
周りが息を呑んで見守る中、朝陽は静かに歩み寄った。
「綱吉。
もし手遅れだとしても、全ての罪は私が背負うからな」
「………え……」
ゴーラ・モスカ
軍が躍起になって揉み消そうとした
人の命をエネルギー源にする人道に反した兵器。
胴体の部分を思いっきり開けば、
一人の男が現れ、倒れてきた。
その姿に見覚えのある綱吉は目を見開いて
男を真剣な顔でゴーラ・モスカから引きずり出している姉貴分を見上げた。
「こ……この人…9代目……!?」
「9代目、9代目ボス・ティモッテオ。
私の声が聞こえますか」
「………あぁ、聞こえるよ…
……君が……10代目の…」
「お初にお目にかかる。
10代目…いや沢田綱吉の風の守護者、
守沢朝陽です。」
「そうか、彼が……アサヒが選んだのは…君か…」
「はい。
9代目風の守護者“アサヒ”から
風のリングを承りました。」
「…彼は、どこへ…」
「“旅に出る”とだけ」
「…………なるほど、彼らしい…」
9代目は柔らかい笑みを浮かべ、
そのまま朝陽の横に立つ綱吉へと目を向けた。
「やっと会えたね…綱吉君…」
「!!」
「すまない…こうなったのはすべて私の弱さゆえ…
私の弱さが………XANXUSを、
永い眠りから目覚めさせてしまった……」
「!?」
「眠りとはどーいうことだ?
XANXUSは揺りかごの後、ファミリーを抜け
ボンゴレの厳重な監視下に置かれてたはずだぞ」
「ゆりかご……?」
「指輪を通して見たことがある。
8年前に起こったボンゴレ史上最大のクーデター…
その首謀者はXANXUS。
9代目の息子でありながら反乱軍を率いたという事実は、ボンゴレにとって内乱を起こしかねないから機密扱いされたとか……」
「それを知るのは上層部とその時戦ったボンゴレの超精鋭のみだがな……」
「XANXUSは…8年間止まったままだったのだ…
あの時のまま眠り続けていたのだよ。
恐ろしいほどの怒りと執念を増幅させて……」
その真意を聞こうとすれば、
9代目は大量の血を吐き、咳き込んだ。
「ああっ
大丈夫ですか!?しっかりして下さい!!」
「綱吉君…」
「9代目、無茶は…」
「…………いつも…
いつも君のことは…リボーンから聞いていたよ…
………朝陽ちゃんが大好きなことや…憧れの女の子のこと…学校のこと……友達のこと………
君はマフィアのボスとしては……
あまりにも不釣り合いな心を持った子だ……
君が今まで一度だって喜んで戦っていないことも知ってるよ……」
朝陽の支えがありながら、
9代目は震えた指先を綱吉の額に当てて
小さな死ぬ気の炎を灯す。
「いつも眉間にシワを寄せ……祈るように拳をふるう……だからこそ私は君を……ボンゴレ10代目に選んだ……」
「……!?(XANXUSを選んだんじゃ…?)」
死ぬ気の炎から昔の記憶が溢れ出る。
小さい頃、9代目と出会ったことを思い出し
綱吉は涙を流すが、それ以外にもう一つ…
「姉さん……オレ…“あの子”を…なんで……」
「……」
『つーくん!』
金の美しい髪を揺らす小さな女の子。
1日…たった、1日しか会ったことのない女の子だったけど……
「(オレは…なんで……)」
呆然としていると指先の炎が消えていく事に気付き、グローブから毛糸の手袋に変わったそれで落ちていく手を掴む。
「すまない…だが、君で……よかった…」
「待って…!!
そんな……待ってください…!!
9代目!!9代目ー!!!」
そのまま目を閉じる9代目と泣き叫ぶ綱吉。
駆け付けたリボーンはボルサリーノを深くかぶり唇を噛んでいた。
横でそれを見ていた朝陽はスッと立ち上がり、XANXUSを真っ直ぐ見据える。
「XANXUS、お前は父である9代目を人道に反する兵器に閉じ込め、利用し、
自分の手でなく、他人の…まだ少年とも呼べる幼い子供の手を使って……
崇高と呼ばれたボンゴレもここまで来れば愚図も同じ、ずいぶんと堕ちたものだなぁ」
「憶測での発言はつつしんでください風の守護者」
「全ての発言は我々が公式で録音しています」
「……チェルベッロ機関は公平に対応するんじゃなかったのか……話にならんな。
……綱吉…お前はどうしたい?」
目の前に立つ朝陽は自分に背を向けたままだった。
だがその声音はいつも通り、優しいものであり、綱吉は毛糸の手袋に包まれた手を握りしめるとスッと立ち上がって朝陽の隣に立つ。
「XANXUS
そのリングは……返してもらう……
おまえに9代目の跡は継がせない!!」