日常・黒曜・ヴァリアー編
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『今まで自分は後継者にふさわしいのは
家光の息子である沢田綱吉だと考えて
そのように仕向けてきた。
だが最近、死期が近いせいか私の直感は冴えわたり、他によりふさわしい後継者をみつけるに至った。
我が息子XANXUSである。
彼こそが真に10代目にふさわしい。
だがこの変更に不服な者もいるだろう。
現に家光はXANXUSへのリングの継承を拒んだ。
かといって私はファミリー同士の
無益な抗争に突入することを望まない。
そこで皆が納得するボンゴレ公認の決闘をここに開始する』
同じ種類のリングを持つ者同士による一対一。
その戦いの火蓋がボンゴレ9代目ボスによって切って落とされた。
「XANXUS…9代目の息子にして
9代目直属の暗殺部隊のボス。
……なぁ、あの子達はまだ14とか15なんだ…
どれだけ強くても…中学生なんだよ」
晴 笹川了平 VS ルッスーリア
雷 ランボ VS レヴィ・ア・タン
嵐 獄寺隼人 VS ベルフェゴール
雨 山本武 VS S・スクアーロ
霧 クローム髑髏(六道骸) VS マーモン
雲 雲雀恭弥 VS ゴーラ・モスカ
綱吉側が3勝し、有利な状態で雲戦となったが
雲雀の圧倒的な強さによってゴーラ・モスカは一瞬にして沈んだ。
雲雀が椅子に座って観戦していたXANXUSに目を向けてトンファーを構えれば、彼は笑って戦場に降り立った。
「「「!!」」」
「「…………!!」」
「足が滑った」
「だろうね」
「ウソじゃねぇ」
カチッとXANXUSが仕掛けを踏むと、
ゴーラ・モスカがいる場所が爆破した。
「そのガラクタを回収しにきただけだ。
オレ達の負けだ」
「なら大人しくその殺意をしまってくれると助かるなぁ!!」
「「!!」」
トンファーを構える雲雀の手に手を重ね、
気配無く現れた赤にその場にいる全員が驚き目を見開く。
「やっ!会うのは夏祭り以来か!
久しぶりだなぁ、委員長君!」
「守沢朝陽…!」
「……誰だ」
「おっとこれは参った!
変装無しで来たのに私を知らないなんて!
私の知名度もまだまだといった所か!
……なーんて茶番はやめておこう」
XANXUSの赤と朝陽の赤がぶつかり合い
朝陽はゆっくりと口角を上げる。
そこへこの場にはいなかった綱吉とリボーン、そして綱吉の父・家光の部下であるバジルが合流し、いるはずのない姉貴分を見つけた綱吉の目が見開かれた。
「姉さん…!?」
「……あぁ…いい目をするようになったなぁ…
姉さんは鼻が高いぞ綱吉」
母親である奈々によく似たおっとりとした顔立ちは今や凛々しくなり、橙の炎を灯す姿に朝陽は目を細めた。
「ここは仕掛けだらけだ、気を付けて着地するんだぞ」
「あ、あぁ…姉さんはなぜここに……
っまさか…!!」
「待たせたな!
私の名は守沢朝陽、
ボンゴレ10代目ボス・沢田綱吉の風の守護者だ!」
「かっ…」
「「「風の守護者ー!!?」」」
ニッと力強い笑みを浮かべ、
高らかに宣言する朝陽は視界の端にいる褐色の女…チェルベッロに向けて何かを投げた。
「「!」」
「風のリングだ!
疑うなら確認しろ!」
「風のリング…だと…?」
「姉さんが…風の守護者…」
「すぐに合流できなくてごめんな、
色々と準備をしていたら遅くなってしまった」
「確認が取れました!
守沢朝陽を風の守護者と認めます!」
「「「!」」」
「ファミリーの追い風となり
時には仇なす者達の向かい風となる、
ファミリーの歴史を紡ぐ風。
遅くなってすまなかったな、
役者は揃ったぞ」
彼女の長い髪が夜風に靡く。
XANXUSの赤い瞳が朝陽を鋭く睨みつけるが、当の本人はただ笑っている。
「雲の守護者の勝敗は既に決している。
それに向こうのボスもこちらのボスも戦地に立っている、無法地帯と化した今なら私が動いても構わないだろう?」
「……はい、異論ありません」
「この時を待っていたというのか」
「待っていた?
そんなわけがあるか。
可愛い弟分とその友達が命を張って戦っているのに私だけ何もできない。
こんな拷問みたいな事、二度とごめんだ。
自分の無力さに吐き気を覚えたぞ」
あっはっは!と笑いながら、
壊れたゴーラ・モスカに目を向ける。
その目は表情ほど笑っておらず、横で見ていた綱吉は身震いした。
「(怒って…いるのか…)」
「さて、綱吉、委員長君。
あの鈍 を壊すから手伝ってくれ」
「何で僕が」
「いいからいいから。
……さて、
私はボンゴレ9代目ボス・ティモッテオの危急存亡の時故、ここに馳せ参じた!ここにいる全員が証人だ!付き合ってもらうぞ!!」
「危急…存亡…?」
「……ゴーラ・モスカに何をする気だ」
「……XANXUS、私は綱吉が傷つかなければ
他は対してどうでもいい。
綱吉が泣かないよう、傷つかないよう、私は自分が持つ力を最大限に使うと決めているからな」
「!姉さん」
「だからこそ、今回の件、
私は許すことなんてできない。
綱吉が傷付いた、綱吉が泣いた。
綱吉の友が傷付き倒れた。
今すぐにでも綱吉を連れて
ボンゴレファミリーとは無縁の土地に逃げ果せたい所だ。」
「そんな所があると思うのか」
「私は風の守護者。
ボンゴレの全ては既に継承済だ。
それに加え、私にはボンゴレ以上の人脈を持っている。
綱吉とその母である奈々を連れ去る事なんて容易い。」
家光の息子である沢田綱吉だと考えて
そのように仕向けてきた。
だが最近、死期が近いせいか私の直感は冴えわたり、他によりふさわしい後継者をみつけるに至った。
我が息子XANXUSである。
彼こそが真に10代目にふさわしい。
だがこの変更に不服な者もいるだろう。
現に家光はXANXUSへのリングの継承を拒んだ。
かといって私はファミリー同士の
無益な抗争に突入することを望まない。
そこで皆が納得するボンゴレ公認の決闘をここに開始する』
同じ種類のリングを持つ者同士による一対一。
その戦いの火蓋がボンゴレ9代目ボスによって切って落とされた。
「XANXUS…9代目の息子にして
9代目直属の暗殺部隊のボス。
……なぁ、あの子達はまだ14とか15なんだ…
どれだけ強くても…中学生なんだよ」
晴 笹川了平 VS ルッスーリア
雷 ランボ VS レヴィ・ア・タン
嵐 獄寺隼人 VS ベルフェゴール
雨 山本武 VS S・スクアーロ
霧 クローム髑髏(六道骸) VS マーモン
雲 雲雀恭弥 VS ゴーラ・モスカ
綱吉側が3勝し、有利な状態で雲戦となったが
雲雀の圧倒的な強さによってゴーラ・モスカは一瞬にして沈んだ。
雲雀が椅子に座って観戦していたXANXUSに目を向けてトンファーを構えれば、彼は笑って戦場に降り立った。
「「「!!」」」
「「…………!!」」
「足が滑った」
「だろうね」
「ウソじゃねぇ」
カチッとXANXUSが仕掛けを踏むと、
ゴーラ・モスカがいる場所が爆破した。
「そのガラクタを回収しにきただけだ。
オレ達の負けだ」
「なら大人しくその殺意をしまってくれると助かるなぁ!!」
「「!!」」
トンファーを構える雲雀の手に手を重ね、
気配無く現れた赤にその場にいる全員が驚き目を見開く。
「やっ!会うのは夏祭り以来か!
久しぶりだなぁ、委員長君!」
「守沢朝陽…!」
「……誰だ」
「おっとこれは参った!
変装無しで来たのに私を知らないなんて!
私の知名度もまだまだといった所か!
……なーんて茶番はやめておこう」
XANXUSの赤と朝陽の赤がぶつかり合い
朝陽はゆっくりと口角を上げる。
そこへこの場にはいなかった綱吉とリボーン、そして綱吉の父・家光の部下であるバジルが合流し、いるはずのない姉貴分を見つけた綱吉の目が見開かれた。
「姉さん…!?」
「……あぁ…いい目をするようになったなぁ…
姉さんは鼻が高いぞ綱吉」
母親である奈々によく似たおっとりとした顔立ちは今や凛々しくなり、橙の炎を灯す姿に朝陽は目を細めた。
「ここは仕掛けだらけだ、気を付けて着地するんだぞ」
「あ、あぁ…姉さんはなぜここに……
っまさか…!!」
「待たせたな!
私の名は守沢朝陽、
ボンゴレ10代目ボス・沢田綱吉の風の守護者だ!」
「かっ…」
「「「風の守護者ー!!?」」」
ニッと力強い笑みを浮かべ、
高らかに宣言する朝陽は視界の端にいる褐色の女…チェルベッロに向けて何かを投げた。
「「!」」
「風のリングだ!
疑うなら確認しろ!」
「風のリング…だと…?」
「姉さんが…風の守護者…」
「すぐに合流できなくてごめんな、
色々と準備をしていたら遅くなってしまった」
「確認が取れました!
守沢朝陽を風の守護者と認めます!」
「「「!」」」
「ファミリーの追い風となり
時には仇なす者達の向かい風となる、
ファミリーの歴史を紡ぐ風。
遅くなってすまなかったな、
役者は揃ったぞ」
彼女の長い髪が夜風に靡く。
XANXUSの赤い瞳が朝陽を鋭く睨みつけるが、当の本人はただ笑っている。
「雲の守護者の勝敗は既に決している。
それに向こうのボスもこちらのボスも戦地に立っている、無法地帯と化した今なら私が動いても構わないだろう?」
「……はい、異論ありません」
「この時を待っていたというのか」
「待っていた?
そんなわけがあるか。
可愛い弟分とその友達が命を張って戦っているのに私だけ何もできない。
こんな拷問みたいな事、二度とごめんだ。
自分の無力さに吐き気を覚えたぞ」
あっはっは!と笑いながら、
壊れたゴーラ・モスカに目を向ける。
その目は表情ほど笑っておらず、横で見ていた綱吉は身震いした。
「(怒って…いるのか…)」
「さて、綱吉、委員長君。
あの
「何で僕が」
「いいからいいから。
……さて、
私はボンゴレ9代目ボス・ティモッテオの危急存亡の時故、ここに馳せ参じた!ここにいる全員が証人だ!付き合ってもらうぞ!!」
「危急…存亡…?」
「……ゴーラ・モスカに何をする気だ」
「……XANXUS、私は綱吉が傷つかなければ
他は対してどうでもいい。
綱吉が泣かないよう、傷つかないよう、私は自分が持つ力を最大限に使うと決めているからな」
「!姉さん」
「だからこそ、今回の件、
私は許すことなんてできない。
綱吉が傷付いた、綱吉が泣いた。
綱吉の友が傷付き倒れた。
今すぐにでも綱吉を連れて
ボンゴレファミリーとは無縁の土地に逃げ果せたい所だ。」
「そんな所があると思うのか」
「私は風の守護者。
ボンゴレの全ては既に継承済だ。
それに加え、私にはボンゴレ以上の人脈を持っている。
綱吉とその母である奈々を連れ去る事なんて容易い。」