日常・黒曜・ヴァリアー編
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ある日、並盛の商店街で爆発が起きた。
それをTVのニュースで知り、朝陽は慌てて綱吉に連絡をとった。
『も、もしもし…?』
「!!綱吉!無事か!?
今ニュースで並盛の商店街が…!!」
『大丈夫だよ!何もないから!』
「ケガはしてないんだな!?」
『も、もちろん!』
何ともないと言う弟分。
それが嘘だとわかっていても、朝陽は安堵の息を吐いて“そうか、よかった”と言葉を続ける。
「何かあればすぐに連絡をするんだぞ?
姉さんは綱吉の味方だからな」
『う、うん…!
それじゃあオレ、これから補習だから…』
「あぁ、急に悪かったな、気を付けて行くんだぞ」
『うん、ありがとう姉さん、それじゃ』
その言葉を最後に切られた通話。
朝陽はそれを一瞥し、太陽が輝く空を見上げた。
「……リングが…動き出した…」
ボンゴレファミリーのボスとその守護者の証であるハーフボンゴレリングが綱吉を含め7人の人物に行き渡った。
ハーフボンゴレリングという事もあって
そのリングは半分に割られており
もう半分のボンゴレリングはボンゴレファミリーの暗殺部隊“ヴァリアー”に渡っていた。
綱吉達はリングを奪いに来るであろう“ヴァリアー”を迎え撃つ為、各々強くなろうと修行に出ている。
コロン…
「初っ端から仲間外れか、酷いもんだ…」
ーーーーーーーーーー
初代ボンゴレメンバーは個性豊かなメンバーであり、その特徴がリングに刻まれていた。
初代ボスは“すべてに染まりつつすべてを飲みこみ包容する大空”「大空のリング」
その守護者となる部下達は
大空を染めあげる天候にもなぞられており
荒々しく吹きあれる疾風「嵐のリング」
すべてを洗い流す恵みの村雨「雨のリング」
明るく大空を照らす日輪「晴のリング」
なにものにもとらわれず
我が道を行く浮雲「雲のリング」
激しい一撃を秘めた雷電「雷のリング」
実体のつかめぬ幻影「霧のリング」
何よりも近くで大空を見守る風「風のリング」
「風のリングに関しちゃ謎だらけでな、
オレでもわからねーことだらけだ。
だが…代々、風のリングを継承したのは全員“アサヒ”という名前だったらしいぞ」
「アサヒ…?ってことは……
でも姉さんからリングがどうとか言われなかったし…」
「風の守護者に関しては現風の守護者が直々に継承を行うみてーだからヴァリアーの干渉も入んねーはずだ」
人の心配より自分の心配をしろ、さっさとやるぞ、とリボーンに蹴られ、綱吉はまた地獄の特訓に勤しんだ。
「(姉さんは…マフィアの事どう思ってるんだろう)」
ーーーーーーーーーー
修行5日目。
死ぬ気モードのコントロールに移った綱吉は
夜、携帯に耳を当てた。
『もしもし?』
「あ…姉さん、今、いい?」
『構わないが…
綱吉、声が疲れてる、休まなくていいのか?』
「大丈夫だよ、姉さんの声聞いて少し元気出たから」
『あっはっは!嬉しいことを言ってくれる!
それで、どうした?』
「………姉さんは、さ…」
『ん?』
「もし…もしだよ?
逃げたいけど、逃げられないってなった時…
姉さんならどうする…?」
電話越しだが、感情の起伏に敏感な朝陽には自分の声が震えていることに気づいているのだろう…
返事を待っていると、クスッと小さく笑い声が聞こえ、いつの間にか瞑っていた目を開ける。
『綱吉はどうしたい?』
「わからないから姉さんに聞いてるのっ」
『なら、綱吉は逃げたい?』
「っ…そりゃ……もちろん…」
『……それが友達を犠牲にするとしても?』
「っ!!」
『……ごめんな、意地悪を言った。
でも、これは“もしも”の話だ。
お前には、かけかげのない友人がたくさんいる。
それを忘れるな』
朝陽の言葉を聞き、少し黙ってしまう。
獄寺、山本、京子やハル…リボーンを通じてだが、家族と朝陽しかいなかった自分の周りにはいつの間にかたくさんの人がいた。
『もし、その友達すら放って置いてでも逃げ出したいって思った時は、私の所においで』
「え?」
『私が逃がしてあげる。
私が綱吉の味方であり続けるから、
逃げたくなったら、いつでもおいで』
それをTVのニュースで知り、朝陽は慌てて綱吉に連絡をとった。
『も、もしもし…?』
「!!綱吉!無事か!?
今ニュースで並盛の商店街が…!!」
『大丈夫だよ!何もないから!』
「ケガはしてないんだな!?」
『も、もちろん!』
何ともないと言う弟分。
それが嘘だとわかっていても、朝陽は安堵の息を吐いて“そうか、よかった”と言葉を続ける。
「何かあればすぐに連絡をするんだぞ?
姉さんは綱吉の味方だからな」
『う、うん…!
それじゃあオレ、これから補習だから…』
「あぁ、急に悪かったな、気を付けて行くんだぞ」
『うん、ありがとう姉さん、それじゃ』
その言葉を最後に切られた通話。
朝陽はそれを一瞥し、太陽が輝く空を見上げた。
「……リングが…動き出した…」
ボンゴレファミリーのボスとその守護者の証であるハーフボンゴレリングが綱吉を含め7人の人物に行き渡った。
ハーフボンゴレリングという事もあって
そのリングは半分に割られており
もう半分のボンゴレリングはボンゴレファミリーの暗殺部隊“ヴァリアー”に渡っていた。
綱吉達はリングを奪いに来るであろう“ヴァリアー”を迎え撃つ為、各々強くなろうと修行に出ている。
コロン…
「初っ端から仲間外れか、酷いもんだ…」
ーーーーーーーーーー
初代ボンゴレメンバーは個性豊かなメンバーであり、その特徴がリングに刻まれていた。
初代ボスは“すべてに染まりつつすべてを飲みこみ包容する大空”「大空のリング」
その守護者となる部下達は
大空を染めあげる天候にもなぞられており
荒々しく吹きあれる疾風「嵐のリング」
すべてを洗い流す恵みの村雨「雨のリング」
明るく大空を照らす日輪「晴のリング」
なにものにもとらわれず
我が道を行く浮雲「雲のリング」
激しい一撃を秘めた雷電「雷のリング」
実体のつかめぬ幻影「霧のリング」
何よりも近くで大空を見守る風「風のリング」
「風のリングに関しちゃ謎だらけでな、
オレでもわからねーことだらけだ。
だが…代々、風のリングを継承したのは全員“アサヒ”という名前だったらしいぞ」
「アサヒ…?ってことは……
でも姉さんからリングがどうとか言われなかったし…」
「風の守護者に関しては現風の守護者が直々に継承を行うみてーだからヴァリアーの干渉も入んねーはずだ」
人の心配より自分の心配をしろ、さっさとやるぞ、とリボーンに蹴られ、綱吉はまた地獄の特訓に勤しんだ。
「(姉さんは…マフィアの事どう思ってるんだろう)」
ーーーーーーーーーー
修行5日目。
死ぬ気モードのコントロールに移った綱吉は
夜、携帯に耳を当てた。
『もしもし?』
「あ…姉さん、今、いい?」
『構わないが…
綱吉、声が疲れてる、休まなくていいのか?』
「大丈夫だよ、姉さんの声聞いて少し元気出たから」
『あっはっは!嬉しいことを言ってくれる!
それで、どうした?』
「………姉さんは、さ…」
『ん?』
「もし…もしだよ?
逃げたいけど、逃げられないってなった時…
姉さんならどうする…?」
電話越しだが、感情の起伏に敏感な朝陽には自分の声が震えていることに気づいているのだろう…
返事を待っていると、クスッと小さく笑い声が聞こえ、いつの間にか瞑っていた目を開ける。
『綱吉はどうしたい?』
「わからないから姉さんに聞いてるのっ」
『なら、綱吉は逃げたい?』
「っ…そりゃ……もちろん…」
『……それが友達を犠牲にするとしても?』
「っ!!」
『……ごめんな、意地悪を言った。
でも、これは“もしも”の話だ。
お前には、かけかげのない友人がたくさんいる。
それを忘れるな』
朝陽の言葉を聞き、少し黙ってしまう。
獄寺、山本、京子やハル…リボーンを通じてだが、家族と朝陽しかいなかった自分の周りにはいつの間にかたくさんの人がいた。
『もし、その友達すら放って置いてでも逃げ出したいって思った時は、私の所においで』
「え?」
『私が逃がしてあげる。
私が綱吉の味方であり続けるから、
逃げたくなったら、いつでもおいで』