ファイル島編
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「何度も同じ事言わせるなよなー!」
「ダメだ!危険すぎる!
そうやって律が危険な目にあったらどうするんだ!」
「律は俺が守るからいいんだよ!
考えてたってしょうがないだろ!?」
「俺は、少しは考えろって言ってるんだよ!」
「……二人共……」
「ちょっと!変なケンカに律を巻き込まないでちょうだい!!」
あの後、高くそびえる山…ムゲンマウンテンに登るか登らないかで揉め始めた太一とヤマト。
その間には律とルーチェモンがいて、その様子をボーっと見つめたり怒鳴ったりしていた。
「太一は、あの山に行けば全体が見渡せるって」
「確かに、あの位高い山なら全体を見渡せる」
「でも、ヤマトは危険だからって反対してるのよ…」
「あの山には凶暴なデジモンがたくさんいるのよ!」
「うーん…なるほど…それは危険だ…」
「律ちゃんは完全に板挟み。
それでルーチェモンが怒ってるの…」
「なんだよ!
そんな逃げ腰じゃ埒があかないだろ!」
「お前の無鉄砲に突き合わせて
みんなを危険に晒すつもりかよ」
「もー!売り言葉に買い言葉!!
律の前でケンカしないでよー!!」
ムキー!!と怒ってルーチェモンだが
頭に血が登っている2人は目を向けず睨み合っている。
そこへ丈が駆け付け、間に入った。
「まずは落ちついて話し合おう!
ケンカしないでさ!」
「で、丈はどう思う?」
「え?」
「どっちに賛成なんだよ?」
ヤマトと太一に問い詰められ、
丈は渋い顔をしながら口を開く。
「太一の言ってる事は正しいよ…?
あれに登ればこれからの指針にはなると思うよ」
「ほら見ろ!」
「だけど!ヤマトの言う事も尤もだ!
みんなを危険に晒してまであの山に登る意味があるのかと言うと…うーん…」
「「……」」
「いや、結局どっちなのよ…」
だが結局答えは出ず、
太一とヤマトはまたケンカを始めてしまう。
「待てよ!今考えてるんだから!
ちょっと待ってって!落ち着けよ!」
「丈も落ち着きなさいよ…」
「…………太一」
「!律!
律はどうしたい?」
「おい!ここで律に頼るのは違うだろ!?」
「……太一が、行く場所なら…
…それで、ケンカ、やめるなら…」
律の視線の先には涙をためているタケルがいて、ヤマトはハッとする。
太一もバツが悪そうにして、律の頭を撫でた。
「今日の所はもう遅いし」
「そうそう、もう寝る時間だよー」
「続きはまた明日にしようよー」
デジモンたちにも促され
今日は近くの洞穴で眠ることになった。
ーーーーーーーーーー
次の日
日が昇って明るくなり
律は目を覚ます。
「………(音、二つない…)………」
すやすやと眠るみんなの寝息が耳を擽るが、なぜか足りず辺りを見渡す。
すると横で眠っていた空も目を覚まし、律の様子に?を浮かべた。
「おはよう律ちゃん、どうしたの?」
「……丈さん、と、ゴマモン…いません……」
「?もう起きたのかしら…?」
「……いません……」
「え!?」
律の言葉に空は慌てて外に出ると、地面に何か書いてある事に気付いた。
「すぐもどる
この場を動かずまっててくれ、丈。
っ!!まさか1人でムゲンマウンテンへ!? 大変!!律ちゃん!
みんなを起こすわよ!!」
「…はい…」
急いでみんなを起こし
丈を追ってムゲンマウンテンへと向かう。
太一とアグモン、空はバードラモンの足に掴まり、律はルーチェモンに抱えられて空から行くと、丈とゴマモンがペガサスとユニコーンを合わせたようなデジモンに襲われているのが見えた。
「あれはユニモン…!
!空!律をお願い!」
「任せて!」
「グランドクロス!!」
抱きかかえていた律を空に託し、グランドクロスを放てば、無防備だったユニモンに命中した。
「!? ルーチェモン!バードラモンも!」
「助けに来たぜ!」
「太一!空!律!」
「大丈夫!?」
バードラモンから降りて丈の所に行こうとすると、ユニモンは体を起こしてバードラモンに攻撃を放った。
「!!バードラモン!!」
「アグモン!」
「うん! アグモン進化…グレイモン!」
アグモンはグレイモンに進化するも、飛んでいるユニモンに翻弄され、攻撃によって崩れた瓦礫に埋まってしまう。
バードラモンも対抗しようとするが
ユニモンの反撃を喰らい、 空と共に落ちてしまった。
「……ルーチェモン…」
「行くわよ!グランドクロス!!」
つかさずルーチェモンが攻撃するも
ユニモンの技、ホーリーショットによりかき消され、体当たりを喰らってしまった。
「ああっ!!」
「…ルーチェモン…」
「ぅ……だい、じょうぶ……」
倒れたルーチェモンに駆け寄るも
後ろにはユニモンがいて光弾を放とうとしていた。
「っ!!律…!!」
ルーチェモンが慌てて律を抱き締めて守ろうとすると、突然、ユニモンが苦しそうにもがき始めた。
「え!?」
「これを、外せば…!!
律くんとルーチェモンから、離れろ…!!」
「……丈、さん……」
ユニモンの背中には丈がいて、
背中に刺さる黒い歯車を取ろうとしがみついていた。
「僕がみんなを守るんだ…!
僕が、一番、大きいんだから…!
僕が、みんなを守る…うわ!?」
「丈ーーーーーーー!!」
だがユニモンの力には勝てず、
丈は高いところから放り投げられる。
するとゴマモンの叫び声が響き、あの機械とゴマモンの体が光り出した。
「ゴマモン進化…イッカクモン!!」
ゴマモンは角を持った
真っ白な、大きなデジモンになり、丈を助ける。
「すごい!イッカクモン!」
「……」
「ハープーンバルカン!!」
イッカクモンはユニモンの攻撃に負けず、反撃に成功しユニモンにダメージを与える。 それにより背中に刺さっていた黒い歯車が壊れユニモンは去っていった…
「律ちゃん!丈先輩!大丈夫!?」
「律!丈!」
「良かった、みんな無事だったんだね!」
ーーーーーーーーーー
「見直したよ丈、昨日はごめんな」
「丈先輩の勇気が、ゴマモンを進化させたんですね!」
「いやぁ…」
「いや、それは違うよ!」
「「「?」」」
「丈の勇気と言うよりオイラががんばったおかげだよ!たぶん!いや、そうだよ絶対そうに違いない!」
堂々と胸を張ってそう言うゴマモン。
丈が静かに視線を合わせる。
ゴマモンは昨日の事を思い出し〝やるか?〟と喧嘩腰になる…が、
「ありがとうゴマモン、君のおかげで助かったよ」
「へ?ぁ…」
思った反応とは違い、思わず顔が赤らむ。
それに気付いたピヨモンとルーチェモンは顔をニヤつかせながら近寄った。
「ゴマモン照れてる〜!」
「ゴマモンってば素直じゃないわね〜!」
「う、うるさい!照れてなんかない!」
「さっ!みんな行こうぜ!頂上へ!」
ーーーーーーーーーー
4人と4匹で頂上へと到着するが、
そこで見たのはとてつもなく広い海だった…そう、ファイル島は絶海の孤島だったのだ。
「ダメだ!危険すぎる!
そうやって律が危険な目にあったらどうするんだ!」
「律は俺が守るからいいんだよ!
考えてたってしょうがないだろ!?」
「俺は、少しは考えろって言ってるんだよ!」
「……二人共……」
「ちょっと!変なケンカに律を巻き込まないでちょうだい!!」
あの後、高くそびえる山…ムゲンマウンテンに登るか登らないかで揉め始めた太一とヤマト。
その間には律とルーチェモンがいて、その様子をボーっと見つめたり怒鳴ったりしていた。
「太一は、あの山に行けば全体が見渡せるって」
「確かに、あの位高い山なら全体を見渡せる」
「でも、ヤマトは危険だからって反対してるのよ…」
「あの山には凶暴なデジモンがたくさんいるのよ!」
「うーん…なるほど…それは危険だ…」
「律ちゃんは完全に板挟み。
それでルーチェモンが怒ってるの…」
「なんだよ!
そんな逃げ腰じゃ埒があかないだろ!」
「お前の無鉄砲に突き合わせて
みんなを危険に晒すつもりかよ」
「もー!売り言葉に買い言葉!!
律の前でケンカしないでよー!!」
ムキー!!と怒ってルーチェモンだが
頭に血が登っている2人は目を向けず睨み合っている。
そこへ丈が駆け付け、間に入った。
「まずは落ちついて話し合おう!
ケンカしないでさ!」
「で、丈はどう思う?」
「え?」
「どっちに賛成なんだよ?」
ヤマトと太一に問い詰められ、
丈は渋い顔をしながら口を開く。
「太一の言ってる事は正しいよ…?
あれに登ればこれからの指針にはなると思うよ」
「ほら見ろ!」
「だけど!ヤマトの言う事も尤もだ!
みんなを危険に晒してまであの山に登る意味があるのかと言うと…うーん…」
「「……」」
「いや、結局どっちなのよ…」
だが結局答えは出ず、
太一とヤマトはまたケンカを始めてしまう。
「待てよ!今考えてるんだから!
ちょっと待ってって!落ち着けよ!」
「丈も落ち着きなさいよ…」
「…………太一」
「!律!
律はどうしたい?」
「おい!ここで律に頼るのは違うだろ!?」
「……太一が、行く場所なら…
…それで、ケンカ、やめるなら…」
律の視線の先には涙をためているタケルがいて、ヤマトはハッとする。
太一もバツが悪そうにして、律の頭を撫でた。
「今日の所はもう遅いし」
「そうそう、もう寝る時間だよー」
「続きはまた明日にしようよー」
デジモンたちにも促され
今日は近くの洞穴で眠ることになった。
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次の日
日が昇って明るくなり
律は目を覚ます。
「………(音、二つない…)………」
すやすやと眠るみんなの寝息が耳を擽るが、なぜか足りず辺りを見渡す。
すると横で眠っていた空も目を覚まし、律の様子に?を浮かべた。
「おはよう律ちゃん、どうしたの?」
「……丈さん、と、ゴマモン…いません……」
「?もう起きたのかしら…?」
「……いません……」
「え!?」
律の言葉に空は慌てて外に出ると、地面に何か書いてある事に気付いた。
「すぐもどる
この場を動かずまっててくれ、丈。
っ!!まさか1人でムゲンマウンテンへ!? 大変!!律ちゃん!
みんなを起こすわよ!!」
「…はい…」
急いでみんなを起こし
丈を追ってムゲンマウンテンへと向かう。
太一とアグモン、空はバードラモンの足に掴まり、律はルーチェモンに抱えられて空から行くと、丈とゴマモンがペガサスとユニコーンを合わせたようなデジモンに襲われているのが見えた。
「あれはユニモン…!
!空!律をお願い!」
「任せて!」
「グランドクロス!!」
抱きかかえていた律を空に託し、グランドクロスを放てば、無防備だったユニモンに命中した。
「!? ルーチェモン!バードラモンも!」
「助けに来たぜ!」
「太一!空!律!」
「大丈夫!?」
バードラモンから降りて丈の所に行こうとすると、ユニモンは体を起こしてバードラモンに攻撃を放った。
「!!バードラモン!!」
「アグモン!」
「うん! アグモン進化…グレイモン!」
アグモンはグレイモンに進化するも、飛んでいるユニモンに翻弄され、攻撃によって崩れた瓦礫に埋まってしまう。
バードラモンも対抗しようとするが
ユニモンの反撃を喰らい、 空と共に落ちてしまった。
「……ルーチェモン…」
「行くわよ!グランドクロス!!」
つかさずルーチェモンが攻撃するも
ユニモンの技、ホーリーショットによりかき消され、体当たりを喰らってしまった。
「ああっ!!」
「…ルーチェモン…」
「ぅ……だい、じょうぶ……」
倒れたルーチェモンに駆け寄るも
後ろにはユニモンがいて光弾を放とうとしていた。
「っ!!律…!!」
ルーチェモンが慌てて律を抱き締めて守ろうとすると、突然、ユニモンが苦しそうにもがき始めた。
「え!?」
「これを、外せば…!!
律くんとルーチェモンから、離れろ…!!」
「……丈、さん……」
ユニモンの背中には丈がいて、
背中に刺さる黒い歯車を取ろうとしがみついていた。
「僕がみんなを守るんだ…!
僕が、一番、大きいんだから…!
僕が、みんなを守る…うわ!?」
「丈ーーーーーーー!!」
だがユニモンの力には勝てず、
丈は高いところから放り投げられる。
するとゴマモンの叫び声が響き、あの機械とゴマモンの体が光り出した。
「ゴマモン進化…イッカクモン!!」
ゴマモンは角を持った
真っ白な、大きなデジモンになり、丈を助ける。
「すごい!イッカクモン!」
「……」
「ハープーンバルカン!!」
イッカクモンはユニモンの攻撃に負けず、反撃に成功しユニモンにダメージを与える。 それにより背中に刺さっていた黒い歯車が壊れユニモンは去っていった…
「律ちゃん!丈先輩!大丈夫!?」
「律!丈!」
「良かった、みんな無事だったんだね!」
ーーーーーーーーーー
「見直したよ丈、昨日はごめんな」
「丈先輩の勇気が、ゴマモンを進化させたんですね!」
「いやぁ…」
「いや、それは違うよ!」
「「「?」」」
「丈の勇気と言うよりオイラががんばったおかげだよ!たぶん!いや、そうだよ絶対そうに違いない!」
堂々と胸を張ってそう言うゴマモン。
丈が静かに視線を合わせる。
ゴマモンは昨日の事を思い出し〝やるか?〟と喧嘩腰になる…が、
「ありがとうゴマモン、君のおかげで助かったよ」
「へ?ぁ…」
思った反応とは違い、思わず顔が赤らむ。
それに気付いたピヨモンとルーチェモンは顔をニヤつかせながら近寄った。
「ゴマモン照れてる〜!」
「ゴマモンってば素直じゃないわね〜!」
「う、うるさい!照れてなんかない!」
「さっ!みんな行こうぜ!頂上へ!」
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4人と4匹で頂上へと到着するが、
そこで見たのはとてつもなく広い海だった…そう、ファイル島は絶海の孤島だったのだ。