ファイル島編
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「「「!?」」」
突如起こった轟音に路面電車の中で眠っていたみんなが目を覚ます。
律も起きて、自分を守るように抱きしめているルーチェモンを見上げた。
「……ルーチェモン…」
「律、気を付けて!
何があるかわからないわ!」
「一体どうしたの!?」
「地震だわ!」
「やっぱり電車が動き出したんだ!」
「モンスターが出たんだ!」
「シードラモンや!」
窓の外を見れば青い竜が見え、
途端、地面がまた揺れる。
「きゃっ!やっぱり地震だわ!」
「!違うわ!島が動いてるのよ!」
「なんだか、シードラモンがこの島を引っ張ってるみたいだ…!」
「そんなアホな!
シードラモンは殺気を感じん限り
襲ってはきっしませんで!」
テントモンがそう叫ぶと
島の動きが止まり揺れも収まる。
するとテントモンは焼け焦げた葉っぱのようなものに乗った。
「あんさんら何か悪い事しよりましたかいな!?」
「「何にもしてない!」」
「……テントモン…それ…」
「え?」
律の目線はテントモンの下にある葉っぱのようなもので、テントモンは?を浮かべるとその葉っぱのようなものが動いた。
「うわ!?」
「「「!?」」」
その葉っぱのようなものが突然動き
湖の中に入ると シードラモンの全貌が見えた。
「あ!あの葉っぱみたいなやつは
あいつの尻尾だったのか!!」
「やっぱりあんさんらのせいやー!!」
シードラモンは怒りを顕にして その島を流していく。だが鉄塔のようなものに当たると動きが治まり揺れも落ち着く。
「はぁ…やっと止まった…
律!大丈夫か!?」
「……平気…」
「でもこれだとどこにも逃げられませんよ!?」
するとシードラモンが顔を出し
みんなに向かって威嚇する。
「うわ!襲ってくるぞ!」
「みんな!行くよ!!」
「オッケー!!」
「マジカルファイヤー!!」
「エアーショット!!」
「ポイズンアイビー!!」
「プチサンダー!!」
「グランドクロス!!」
「ベビーフレイム!!」
デジモンたちは一斉に攻撃するも
シードラモンには効いておらず
威嚇を続けている。
「アグモン!進化だ!」
「さっきからやろうとしてるんだけど
できないんだ…!」
「なんでだよ!?」
「だからボクにもわかんないってばー!」
「……太一……ヤマトさんが…」
「え?」
「おーい!タケルー!!」
「ヤマト!?」
律の視線の先には
こちらに泳いで来ているヤマトがいて
タケルとゴマモンは島の縁ギリギリに立った。
「お兄ちゃん!!うわ!?」
だがそれが仇となり、
タケルは滑り落ちるもゴマモンによって救出された。
「いいぞゴマモン!!」
「ヤマト!早く!!」
「ヤマトー!シードラモンやー!」
テントモンはそう叫ぶも、
ヤマトはゴマモンにタケルを託し
自身が囮となって湖を泳いでいった…
「プチファイヤー!!」
「キシャァアアア!!」
「ぐあっ!?」
「ガブモン!!うわっ!?」
ガブモンはシードラモンにより吹き飛ばされ、ヤマトはシードラモンに捕まってしまう…
「お兄ちゃん!!
僕のせいだ!僕を助けようとしてお兄ちゃんは!!」
「ヤマト!!」
「うわああああ!!」
湖から上がって来たヤマトは
シードラモンの尻尾に絞め上げられており悲鳴を上げていた。
「まずい!まずいでっせ!
シードラモンは一度掴んだ相手は息絶えるまで絞め付けるんや!」
「お兄ちゃーーん!!」
「……」
絞め上げられるヤマトと泣き叫ぶタケル… みんなも顔を青褪めているが 律だけ何も考えずボーっと見上げている。
「……」
「律…」
『妹の存在と音楽のおかげ』
『それが無くなれば律は死ぬ』
「……っ 律見てて…!!はあっ!」
「……ルーチェモン……?」
ルーチェモンは飛び上がり
シードラモンに向かって攻撃を仕掛ける。
「ヤマトを離しなさい!グランドクロス!!」
「キシャァアアア!!」
ルーチェモンの攻撃により
シードラモンはルーチェモンに標的を移しヤマトを掴んだまま頭突きを仕掛けてくる。
「そんな攻撃効かないのよ!もう一発…!」
「ルーチェモン!!ヤマトが危ない!!」
「!くっ…!きゃっ!!」
「……ルーチェモン……」
「キシャァアアア!!」
「きゃあああ!!」
ルーチェモンは攻撃しようとするも ヤマトの危険性が増す事を察し攻撃を止める。
そこをシードラモンに突かれ、ルーチェモンは吹き飛ばされてしまった。
「ルーチェモン!!」
「……」
『あぁ、この役立たず?
この役立たずならあんたを離してって
ぎゃーぎゃーぎゃーぎゃー
うるさかったから黙らせただけよ』
「……ルーチェモン…」
律は吹き飛ばされたルーチェモンの元に行き、そっと抱き上げる。
「……ルーチェモン……」
「うっ……律…
ごめんね、カッコ悪い所見せちゃって…」
「……」
「馬鹿野郎!
ルーチェモンがやられちゃ
誰が律を守るんだ!」
「っ…私はただ、律の大事な存在になりたいだけ…!!私にとっての一番が律なように、律にとっての一番になりたいの!!
それを…それをっ!
律に見てもらいたかっただけ…!!」
ポロポロと涙を流すルーチェモンに太一は何も言えなくなり、律はただただルーチェモンを見つめる。
「……ヤマトさん……限界……」
「「「!!」」」
律は無表情のまま口を開けば
みんなはバッとヤマトの方を見る。
ルーチェモンの攻撃も意味を成さず
ギリギリと絞め上げているヤマトの体は限界に近づいていた…
「お兄ちゃん!!」
「ヤマトーーー!!
(もうヤマトの吹くハーモニカが聞けないなんて…!!
あの優しい音色が聞けないなんて…!!)」
その時、ヤマトの腰に着けている
あの機械とガブモンが光だした。
「ヤマトーーーーー!!」
「ガブモン…!!」
「ガブモン進化…ガルルモン!!」
小さかった体は大きくなり、青い狼のような姿になる。
狼は一直線にシードラモンの方へ駆け出し 一瞬にしてヤマトを助け出すと、 シードラモンに噛み付いた。
狼に救出されたヤマトは 急いで島まで行きシードラモンにより湖に沈んだ狼を心配そうに見ている。
「お兄ちゃん!大丈夫!?」
「俺よりガブモンが…!!」
狼は器用に泳ぎ
シードラモンの攻撃を避ける。
その際に何かしているようで
シードラモンは何故か痛がる素振りをしていた…
「ガルルモンの毛皮は伝説の金属
ミスリル並の強度なんや!」
「なんですか?伝説の金属って」
「伝説やさかい、ワテも見たことないさけぇ知りません」
「物知りなんだかそうじゃないんだか わかんねぇやつだなテントモンって」
「んなアホなー!」
それによりシードラモンはさらに怒り
冷気を吐き出す。
するとガルルモンとその周りが氷漬けになり身動きが取れなくなる。
「フォックスファイヤー!!」
だがガルルモンには効かず、
ガルルモンの炎によってシードラモンは湖に沈んだ。
「「やったー!!」」
ーーーーーーーーーー
ガルルモンはガブモンに戻り、
ヤマトとタケルが褒めている。
みんながそれを笑って見ている中、
律はルーチェモンの手を握っていた。
「太一から聞いたの…あなたのこと」
「……」
「私、律に死んでほしくない。
生きてほしい。妹と音楽だけじゃない、私も律の大事なものになりたいの」
「……」
「見てて、律の心は私が助けるから」
「……こころ……」
「うん、律の心。
律の手は私が引っ張るから、
だから太一だけじゃなくて私とも、手を繋いでね」
「……ルーチェモン……」
ルーチェモンは優しい笑みを浮かべ
繋がれている律の手を両手で握る。
相変わらず無表情な律だけれど
それでも小さく頷いたのをルーチェモンは見逃さなかった。
それから夜が明け、ゴマモンのマーチングフィッシーズによって岸に戻ってきた子供たちは疲れからその場に座り込んだ。
「はぁ…疲れた…」
「でもどうして今度はガブモンだけが進化したんでしょうね」
「あ、もしかするとヤマトくんがピンチだったから!?」
思い返すとグレイモンの時も
太一がピンチに陥っていたからだった。
「この前、アグモンが進化した時も
俺が危機一髪の時だった」
「彼らが進化するのは
僕たちに大きな危機が迫った時ですか?」
「そうよきっと! !
…どうしたのミミちゃん?」
「もうここで寝る…」
「ふふ、たった1日ここで過ごしただけなのに逞しくなったね」
「その内ボクみたいにガッチリした体になるね、きっと!」
「あたしみたいな翼も生えるかもね!」
「そんなのいやぁ…ぐぅ…」
みんな疲れ切っており、 夜が明けてもその場で寝始めた。そんな中、優しいハーモニカの音色が響き 律もうとうとと船を漕ぎ始める。
「一緒に寝ましょう」
「……うん……」
『おやすみ、良い夢を』
「……」
突如起こった轟音に路面電車の中で眠っていたみんなが目を覚ます。
律も起きて、自分を守るように抱きしめているルーチェモンを見上げた。
「……ルーチェモン…」
「律、気を付けて!
何があるかわからないわ!」
「一体どうしたの!?」
「地震だわ!」
「やっぱり電車が動き出したんだ!」
「モンスターが出たんだ!」
「シードラモンや!」
窓の外を見れば青い竜が見え、
途端、地面がまた揺れる。
「きゃっ!やっぱり地震だわ!」
「!違うわ!島が動いてるのよ!」
「なんだか、シードラモンがこの島を引っ張ってるみたいだ…!」
「そんなアホな!
シードラモンは殺気を感じん限り
襲ってはきっしませんで!」
テントモンがそう叫ぶと
島の動きが止まり揺れも収まる。
するとテントモンは焼け焦げた葉っぱのようなものに乗った。
「あんさんら何か悪い事しよりましたかいな!?」
「「何にもしてない!」」
「……テントモン…それ…」
「え?」
律の目線はテントモンの下にある葉っぱのようなもので、テントモンは?を浮かべるとその葉っぱのようなものが動いた。
「うわ!?」
「「「!?」」」
その葉っぱのようなものが突然動き
湖の中に入ると シードラモンの全貌が見えた。
「あ!あの葉っぱみたいなやつは
あいつの尻尾だったのか!!」
「やっぱりあんさんらのせいやー!!」
シードラモンは怒りを顕にして その島を流していく。だが鉄塔のようなものに当たると動きが治まり揺れも落ち着く。
「はぁ…やっと止まった…
律!大丈夫か!?」
「……平気…」
「でもこれだとどこにも逃げられませんよ!?」
するとシードラモンが顔を出し
みんなに向かって威嚇する。
「うわ!襲ってくるぞ!」
「みんな!行くよ!!」
「オッケー!!」
「マジカルファイヤー!!」
「エアーショット!!」
「ポイズンアイビー!!」
「プチサンダー!!」
「グランドクロス!!」
「ベビーフレイム!!」
デジモンたちは一斉に攻撃するも
シードラモンには効いておらず
威嚇を続けている。
「アグモン!進化だ!」
「さっきからやろうとしてるんだけど
できないんだ…!」
「なんでだよ!?」
「だからボクにもわかんないってばー!」
「……太一……ヤマトさんが…」
「え?」
「おーい!タケルー!!」
「ヤマト!?」
律の視線の先には
こちらに泳いで来ているヤマトがいて
タケルとゴマモンは島の縁ギリギリに立った。
「お兄ちゃん!!うわ!?」
だがそれが仇となり、
タケルは滑り落ちるもゴマモンによって救出された。
「いいぞゴマモン!!」
「ヤマト!早く!!」
「ヤマトー!シードラモンやー!」
テントモンはそう叫ぶも、
ヤマトはゴマモンにタケルを託し
自身が囮となって湖を泳いでいった…
「プチファイヤー!!」
「キシャァアアア!!」
「ぐあっ!?」
「ガブモン!!うわっ!?」
ガブモンはシードラモンにより吹き飛ばされ、ヤマトはシードラモンに捕まってしまう…
「お兄ちゃん!!
僕のせいだ!僕を助けようとしてお兄ちゃんは!!」
「ヤマト!!」
「うわああああ!!」
湖から上がって来たヤマトは
シードラモンの尻尾に絞め上げられており悲鳴を上げていた。
「まずい!まずいでっせ!
シードラモンは一度掴んだ相手は息絶えるまで絞め付けるんや!」
「お兄ちゃーーん!!」
「……」
絞め上げられるヤマトと泣き叫ぶタケル… みんなも顔を青褪めているが 律だけ何も考えずボーっと見上げている。
「……」
「律…」
『妹の存在と音楽のおかげ』
『それが無くなれば律は死ぬ』
「……っ 律見てて…!!はあっ!」
「……ルーチェモン……?」
ルーチェモンは飛び上がり
シードラモンに向かって攻撃を仕掛ける。
「ヤマトを離しなさい!グランドクロス!!」
「キシャァアアア!!」
ルーチェモンの攻撃により
シードラモンはルーチェモンに標的を移しヤマトを掴んだまま頭突きを仕掛けてくる。
「そんな攻撃効かないのよ!もう一発…!」
「ルーチェモン!!ヤマトが危ない!!」
「!くっ…!きゃっ!!」
「……ルーチェモン……」
「キシャァアアア!!」
「きゃあああ!!」
ルーチェモンは攻撃しようとするも ヤマトの危険性が増す事を察し攻撃を止める。
そこをシードラモンに突かれ、ルーチェモンは吹き飛ばされてしまった。
「ルーチェモン!!」
「……」
『あぁ、この役立たず?
この役立たずならあんたを離してって
ぎゃーぎゃーぎゃーぎゃー
うるさかったから黙らせただけよ』
「……ルーチェモン…」
律は吹き飛ばされたルーチェモンの元に行き、そっと抱き上げる。
「……ルーチェモン……」
「うっ……律…
ごめんね、カッコ悪い所見せちゃって…」
「……」
「馬鹿野郎!
ルーチェモンがやられちゃ
誰が律を守るんだ!」
「っ…私はただ、律の大事な存在になりたいだけ…!!私にとっての一番が律なように、律にとっての一番になりたいの!!
それを…それをっ!
律に見てもらいたかっただけ…!!」
ポロポロと涙を流すルーチェモンに太一は何も言えなくなり、律はただただルーチェモンを見つめる。
「……ヤマトさん……限界……」
「「「!!」」」
律は無表情のまま口を開けば
みんなはバッとヤマトの方を見る。
ルーチェモンの攻撃も意味を成さず
ギリギリと絞め上げているヤマトの体は限界に近づいていた…
「お兄ちゃん!!」
「ヤマトーーー!!
(もうヤマトの吹くハーモニカが聞けないなんて…!!
あの優しい音色が聞けないなんて…!!)」
その時、ヤマトの腰に着けている
あの機械とガブモンが光だした。
「ヤマトーーーーー!!」
「ガブモン…!!」
「ガブモン進化…ガルルモン!!」
小さかった体は大きくなり、青い狼のような姿になる。
狼は一直線にシードラモンの方へ駆け出し 一瞬にしてヤマトを助け出すと、 シードラモンに噛み付いた。
狼に救出されたヤマトは 急いで島まで行きシードラモンにより湖に沈んだ狼を心配そうに見ている。
「お兄ちゃん!大丈夫!?」
「俺よりガブモンが…!!」
狼は器用に泳ぎ
シードラモンの攻撃を避ける。
その際に何かしているようで
シードラモンは何故か痛がる素振りをしていた…
「ガルルモンの毛皮は伝説の金属
ミスリル並の強度なんや!」
「なんですか?伝説の金属って」
「伝説やさかい、ワテも見たことないさけぇ知りません」
「物知りなんだかそうじゃないんだか わかんねぇやつだなテントモンって」
「んなアホなー!」
それによりシードラモンはさらに怒り
冷気を吐き出す。
するとガルルモンとその周りが氷漬けになり身動きが取れなくなる。
「フォックスファイヤー!!」
だがガルルモンには効かず、
ガルルモンの炎によってシードラモンは湖に沈んだ。
「「やったー!!」」
ーーーーーーーーーー
ガルルモンはガブモンに戻り、
ヤマトとタケルが褒めている。
みんながそれを笑って見ている中、
律はルーチェモンの手を握っていた。
「太一から聞いたの…あなたのこと」
「……」
「私、律に死んでほしくない。
生きてほしい。妹と音楽だけじゃない、私も律の大事なものになりたいの」
「……」
「見てて、律の心は私が助けるから」
「……こころ……」
「うん、律の心。
律の手は私が引っ張るから、
だから太一だけじゃなくて私とも、手を繋いでね」
「……ルーチェモン……」
ルーチェモンは優しい笑みを浮かべ
繋がれている律の手を両手で握る。
相変わらず無表情な律だけれど
それでも小さく頷いたのをルーチェモンは見逃さなかった。
それから夜が明け、ゴマモンのマーチングフィッシーズによって岸に戻ってきた子供たちは疲れからその場に座り込んだ。
「はぁ…疲れた…」
「でもどうして今度はガブモンだけが進化したんでしょうね」
「あ、もしかするとヤマトくんがピンチだったから!?」
思い返すとグレイモンの時も
太一がピンチに陥っていたからだった。
「この前、アグモンが進化した時も
俺が危機一髪の時だった」
「彼らが進化するのは
僕たちに大きな危機が迫った時ですか?」
「そうよきっと! !
…どうしたのミミちゃん?」
「もうここで寝る…」
「ふふ、たった1日ここで過ごしただけなのに逞しくなったね」
「その内ボクみたいにガッチリした体になるね、きっと!」
「あたしみたいな翼も生えるかもね!」
「そんなのいやぁ…ぐぅ…」
みんな疲れ切っており、 夜が明けてもその場で寝始めた。そんな中、優しいハーモニカの音色が響き 律もうとうとと船を漕ぎ始める。
「一緒に寝ましょう」
「……うん……」
『おやすみ、良い夢を』
「……」