時を駆けるハンターたち
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
デジクオーツへと続くゲートを開き、
アヤメは人間世界によく似たデジクオーツへと足を踏み入れた。
「………」
赤い空に苔のようなものが生えた建物や道。
デジタルワールドとは違いどこか殺風景で寂れた所、それがアヤメの印象だった。
デジモンや人間の気配は特になく、
アヤメは辺りを見渡しながらある場所へと向かった。
「………ノーブルパンプモン」
『データによるとこの辺りのはずだよハニー』
辿り着いたのは薄暗い路地裏。
その奥見える怪しげな店、アヤメは意を決して店の扉を開いた。
「よく来たな、アヤメくん」
「………テメェがクロスローダーを配ってる野郎か」
カチ…コチ…カチ…コチ…といくつかの時計が音を立てて時間を示している店内には杖をついた老人と時計の形をしたデジモンがいた。
老人は赤いサングラスを光らせると
アヤメを見て怪しく笑う。
「君はハントに興味がないと思っていたよ」
「興味はねぇさ、だがデジタルワールドの異変は無視できねぇんでな」
「ハント に参加する気はない、と」
アヤメは短く返事をするとダイヤモンドのようなクロスローダーを背後に向け、ノーブルパンプモンをリロードした。
「だが郷に行っては郷に従え、と言うしね。
ここで行動する上でのルールを教えてもらおうと思ったわけさ」
いいかい?と笑うノーブルパンプモンに時計屋はやれやれと一冊の本をアヤメに渡した。
「ハンターのルールブックだ、もし君もハントに参加するなら読んでおいて損はないぞ」
「…貰っておこう。
だがなぜハンターを集める、場合によっては世界のバランスを壊しかねねぇぞ」
「ほう、知っていたか」
「テメェはどこまで知っている?」
デジタルワールドと人間界とデジクオーツ…
似ているようで似てないそれらの世界は一つでも崩れると欠陥した積み木のように崩れていく。
それを危惧していたアヤメは睨むように時計屋を見つめる。時計屋はそれに怯む様子もなく色グラスの奥からアヤメを見つめ返す。
「お前さんは何が知りたい?」
「質問を質問で返すんじゃねぇよ」
アヤメは髪が崩れることも構わず乱暴に自分の頭を掻くと時計屋に背を向けた。
「知りたいことなんて山ほどあるに決まってんだろ…このデジクオーツは誰が産んだ」
「…………」
「それについては私が説明しよう」
「「!!」」
幼い少女の声にアヤメとノーブルパンプモンはハッと振り向いた。気配などはまるでなかった、仄暗い部屋の中で一際目を引く赤のはずなのに2人は気付かなかった。
「!テメェは…」
ノースリーブの真っ白なワンピースに赤いマント、赤茶の長い髪を持つその少女には見覚えがあった。
そうその少女は以前死んだはずのアヤメの手を引き、背中を押した………確か名前は…
「アサヒ」
「覚えててくれたんだな、嬉しいぞアヤメ」
「ハニー、知り合いかい?」
「……あぁ、俺の恩人だ」
“なんと!”ノーブルパンプモンはアサヒと呼ばれた少女を見て、ゆっくりと頭を下げた。
「ハニーの恩人ならば不敬なことはできないね。
私はノーブルパンプモン、時にハニーのためのジェントル、時にハニーのためのエンターテイナーさ」
「おお、これはご丁寧に!
私はアサヒ、よろしく頼む!」
ニッと笑う少女はまさに太陽のような輝きを持っていて、ノーブルパンプモンは目を細めた。
「なんじゃ、こっちに来ておったのか」
「様子見さ。
様々な世界に影響が出る前に何とかしたいからな」
「様々な、っつーのはどういうことだ」
「そのままの意味だ。
デジクオーツが産まれ、広がっていくことで
他の世界にも影響が出てくるんだ」
アサヒは真剣な顔で語り始めた。
ぺたぺた…と裸足特有の足音を鳴らしながらアヤメに近付いて、彼女を見上げる。
「私は世界を見守る者としての使命がある。
だから世界が崩壊するのを阻止しなきゃならないんだ」
「じゃあ、やっぱりデジクオーツは世界を……」
「あぁ、崩壊しかねない。
デジクオーツは世界の歪みそのもの。
そしてその歪みはバグラモンの残した力を取り込んだ…挙句の果てには迷い込んだデジモンたちのデータを吸収しようとしている、全ては歪みを強化するために」
「………つまりデジモンハントは歪みを抑える他にデジモンたちの保護も兼ねてるってことか」
時計屋はアヤメの言葉に頷くと
“その歪みの名はクオーツモン”と口を開いた。
「クオーツモン?」
「そうだ。
クオーツモンはバグラモンとの戦いで命を持ち、デジクオーツを産んだ。そして今もなお力を得ようとデジモンたちをデジクオーツへと引き込んでいる」
「………なるほどな…粗方理解した。
それでそのクオーツモンをどう倒す気だ」
「クロックモンとアサヒの能力で異なる時間、異なる次元の英雄たちを助っ人として呼びバグラモンの力…及びデジクオーツを抑える。
そしてその英雄たちのリーダー7人の力を合わせ、クオーツモンをハントする。
そこにいるアサヒはその内の1人さ。
もちろん工藤タイキくんも、その1人」
「………………」
アヤメは人間世界によく似たデジクオーツへと足を踏み入れた。
「………」
赤い空に苔のようなものが生えた建物や道。
デジタルワールドとは違いどこか殺風景で寂れた所、それがアヤメの印象だった。
デジモンや人間の気配は特になく、
アヤメは辺りを見渡しながらある場所へと向かった。
「………ノーブルパンプモン」
『データによるとこの辺りのはずだよハニー』
辿り着いたのは薄暗い路地裏。
その奥見える怪しげな店、アヤメは意を決して店の扉を開いた。
「よく来たな、アヤメくん」
「………テメェがクロスローダーを配ってる野郎か」
カチ…コチ…カチ…コチ…といくつかの時計が音を立てて時間を示している店内には杖をついた老人と時計の形をしたデジモンがいた。
老人は赤いサングラスを光らせると
アヤメを見て怪しく笑う。
「君はハントに興味がないと思っていたよ」
「興味はねぇさ、だがデジタルワールドの異変は無視できねぇんでな」
「
アヤメは短く返事をするとダイヤモンドのようなクロスローダーを背後に向け、ノーブルパンプモンをリロードした。
「だが郷に行っては郷に従え、と言うしね。
ここで行動する上でのルールを教えてもらおうと思ったわけさ」
いいかい?と笑うノーブルパンプモンに時計屋はやれやれと一冊の本をアヤメに渡した。
「ハンターのルールブックだ、もし君もハントに参加するなら読んでおいて損はないぞ」
「…貰っておこう。
だがなぜハンターを集める、場合によっては世界のバランスを壊しかねねぇぞ」
「ほう、知っていたか」
「テメェはどこまで知っている?」
デジタルワールドと人間界とデジクオーツ…
似ているようで似てないそれらの世界は一つでも崩れると欠陥した積み木のように崩れていく。
それを危惧していたアヤメは睨むように時計屋を見つめる。時計屋はそれに怯む様子もなく色グラスの奥からアヤメを見つめ返す。
「お前さんは何が知りたい?」
「質問を質問で返すんじゃねぇよ」
アヤメは髪が崩れることも構わず乱暴に自分の頭を掻くと時計屋に背を向けた。
「知りたいことなんて山ほどあるに決まってんだろ…このデジクオーツは誰が産んだ」
「…………」
「それについては私が説明しよう」
「「!!」」
幼い少女の声にアヤメとノーブルパンプモンはハッと振り向いた。気配などはまるでなかった、仄暗い部屋の中で一際目を引く赤のはずなのに2人は気付かなかった。
「!テメェは…」
ノースリーブの真っ白なワンピースに赤いマント、赤茶の長い髪を持つその少女には見覚えがあった。
そうその少女は以前死んだはずのアヤメの手を引き、背中を押した………確か名前は…
「アサヒ」
「覚えててくれたんだな、嬉しいぞアヤメ」
「ハニー、知り合いかい?」
「……あぁ、俺の恩人だ」
“なんと!”ノーブルパンプモンはアサヒと呼ばれた少女を見て、ゆっくりと頭を下げた。
「ハニーの恩人ならば不敬なことはできないね。
私はノーブルパンプモン、時にハニーのためのジェントル、時にハニーのためのエンターテイナーさ」
「おお、これはご丁寧に!
私はアサヒ、よろしく頼む!」
ニッと笑う少女はまさに太陽のような輝きを持っていて、ノーブルパンプモンは目を細めた。
「なんじゃ、こっちに来ておったのか」
「様子見さ。
様々な世界に影響が出る前に何とかしたいからな」
「様々な、っつーのはどういうことだ」
「そのままの意味だ。
デジクオーツが産まれ、広がっていくことで
他の世界にも影響が出てくるんだ」
アサヒは真剣な顔で語り始めた。
ぺたぺた…と裸足特有の足音を鳴らしながらアヤメに近付いて、彼女を見上げる。
「私は世界を見守る者としての使命がある。
だから世界が崩壊するのを阻止しなきゃならないんだ」
「じゃあ、やっぱりデジクオーツは世界を……」
「あぁ、崩壊しかねない。
デジクオーツは世界の歪みそのもの。
そしてその歪みはバグラモンの残した力を取り込んだ…挙句の果てには迷い込んだデジモンたちのデータを吸収しようとしている、全ては歪みを強化するために」
「………つまりデジモンハントは歪みを抑える他にデジモンたちの保護も兼ねてるってことか」
時計屋はアヤメの言葉に頷くと
“その歪みの名はクオーツモン”と口を開いた。
「クオーツモン?」
「そうだ。
クオーツモンはバグラモンとの戦いで命を持ち、デジクオーツを産んだ。そして今もなお力を得ようとデジモンたちをデジクオーツへと引き込んでいる」
「………なるほどな…粗方理解した。
それでそのクオーツモンをどう倒す気だ」
「クロックモンとアサヒの能力で異なる時間、異なる次元の英雄たちを助っ人として呼びバグラモンの力…及びデジクオーツを抑える。
そしてその英雄たちのリーダー7人の力を合わせ、クオーツモンをハントする。
そこにいるアサヒはその内の1人さ。
もちろん工藤タイキくんも、その1人」
「………………」
