悪のデスジェネラルと七つの王国
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あぁ………懐かしい………嫌な光景だ………
『成功だ。
これで我らバグラ軍の戦力は大幅に上がる』
『早速放ちますか』
『あぁ、その性能を確かめさせてもらうぞ』
最初に見たのはバグラモンだった。
ガラス越しに見えたバグラモンは怪しく笑っていた。
次に見たのは火の海だった。
デジモンたちの悲鳴が聞こえた。
バグラモンはよくやったと言っていた。
特に何も思わなかった。
物言わぬ人形同然だった俺はバグラモンの命令がない限り何もしなかった。
今に思えば胸糞悪い話だ。
俺は殺戮兵器として生み出された。
バグラモンのために生み出された。
バグラ軍のために殺戮を繰り返した。
何も思わなかった。
バグラモンに褒められても
デジモンたちに恐れられても
何も思わなかった。
そんな俺を変えてくれたのがケラモンだった。
俺の頬を引っ張って笑った。
と思ったら上がっていた口角を落とした。
横にいたクラモンたちと顔を見合わせた。
引っ張られた頬はなぜか痛かった。
痛みを感じないと思っていた。
なのにケラモンが痛みを教えてくれた。
気付けば笑っていた。
ケラモンも笑っていた。
俺は初めて笑顔を知ったんだ。
『美しい……』
ノーブルパンプモンに会ったのはその時だった。
バグラ軍の三元士・リリスモンの部下だったヤツは
俺の顔を見て頬を赤らめていた。
そうだ、ノーブルパンプモンはこの時から
俺を美しいと褒め称えていた。
『私はノーブルパンプモン!
君の名前は?…おや?声が出ないのかい?
何ともったいない!!』
あの時の俺は声帯も舌も無かった。
何もなかった俺たちにノーブルパンプモンは色んなことを教えてくれた。
言葉や字など外のことを牢屋越しに教えてくれた。
そしていつしか俺は外に憧れを持った。
外に出たい、殺戮のためじゃなくて、自由気ままに外に出たかった。
『ならば私が外に出してあげよう』
ノーブルパンプモンは叶えてくれた。
バグラ軍を裏切ることになっても俺の傍にいてくれた。
それからは俺はバグラ軍から使っていないというクロスローダーを盗み、サングルゥモンとメガドラモンを引き連れて外に出た。
俺と同じく地下牢に閉じ込められていたサングルゥモンとメガドラモンは俺の手を取ってくれた。
それからトラッシュゾーンに流れ着いて
たくさんのデジモンと戦った。
成らず者が集うそこは確かに荒れていた。
同時に力をつけるにはちょうど良い場所だった。
そしてボマーモンが仲間になった。
俺の強さに惚れ込んで頭を下げてきた。
『おれっちはアンタの強さに惚れたんだ!
おれっちを仲間に入れてくれ!!頼む!!』
それからシェイドモン。
シェイドモンは実態を持たないデジモンだった。
デジモンに取り憑いて生きるデジモンだった。
俺に取り憑こうとしたらしいが
ケラモンがシェイドモンを掴めたことで作戦が失敗し、面白がって俺たちに付いてきた。
実態が見えないのは不憫だからそこら辺に落ちていたリボンにシェイドモンを入れて長くなった髪を結んだ。
いつの間にか仲間が増えた。
いつの間にか俺は成長した。
クラモンも数え切れないほど増えた。
でも生きる理由を見出せなかった。
殺しても殺しても満たされなかった。
強くなっても虚しかった。
でもケラモンやみんながいるならそれでいい、
そう思ったんだ。
バグラ軍が俺たちを狙ってくるようになった。
みんなは傷ついた、俺も傷ついた。
強く、ならねば…殺 られてしまう。
俺は研究を始めた。
体を丈夫にする研究を。
みんなと一緒に生きる研究を。
『アヤメ!アヤメ!
イッショ!イッショ!ズット!ズット!』
ケラモンはずっと一緒だと言ってくれた。
みんなも一緒だと言ってくれた。
死ぬも生きるも一緒…ならば…と俺たちは命の共有を始めた。
みんなが傷つけば俺も傷つく。
俺が死ねばみんな死ぬ。
呪いのようなプログラムを体に加えた。
後から加わった、イーバモンやクネモン、コクワモンにも加えた。
ずっと一緒にいてくれる。
1人じゃない、独りじゃない。
みんな…………ここにいるんだ。
ここって、どこ…?
『成功だ。
これで我らバグラ軍の戦力は大幅に上がる』
『早速放ちますか』
『あぁ、その性能を確かめさせてもらうぞ』
最初に見たのはバグラモンだった。
ガラス越しに見えたバグラモンは怪しく笑っていた。
次に見たのは火の海だった。
デジモンたちの悲鳴が聞こえた。
バグラモンはよくやったと言っていた。
特に何も思わなかった。
物言わぬ人形同然だった俺はバグラモンの命令がない限り何もしなかった。
今に思えば胸糞悪い話だ。
俺は殺戮兵器として生み出された。
バグラモンのために生み出された。
バグラ軍のために殺戮を繰り返した。
何も思わなかった。
バグラモンに褒められても
デジモンたちに恐れられても
何も思わなかった。
そんな俺を変えてくれたのがケラモンだった。
俺の頬を引っ張って笑った。
と思ったら上がっていた口角を落とした。
横にいたクラモンたちと顔を見合わせた。
引っ張られた頬はなぜか痛かった。
痛みを感じないと思っていた。
なのにケラモンが痛みを教えてくれた。
気付けば笑っていた。
ケラモンも笑っていた。
俺は初めて笑顔を知ったんだ。
『美しい……』
ノーブルパンプモンに会ったのはその時だった。
バグラ軍の三元士・リリスモンの部下だったヤツは
俺の顔を見て頬を赤らめていた。
そうだ、ノーブルパンプモンはこの時から
俺を美しいと褒め称えていた。
『私はノーブルパンプモン!
君の名前は?…おや?声が出ないのかい?
何ともったいない!!』
あの時の俺は声帯も舌も無かった。
何もなかった俺たちにノーブルパンプモンは色んなことを教えてくれた。
言葉や字など外のことを牢屋越しに教えてくれた。
そしていつしか俺は外に憧れを持った。
外に出たい、殺戮のためじゃなくて、自由気ままに外に出たかった。
『ならば私が外に出してあげよう』
ノーブルパンプモンは叶えてくれた。
バグラ軍を裏切ることになっても俺の傍にいてくれた。
それからは俺はバグラ軍から使っていないというクロスローダーを盗み、サングルゥモンとメガドラモンを引き連れて外に出た。
俺と同じく地下牢に閉じ込められていたサングルゥモンとメガドラモンは俺の手を取ってくれた。
それからトラッシュゾーンに流れ着いて
たくさんのデジモンと戦った。
成らず者が集うそこは確かに荒れていた。
同時に力をつけるにはちょうど良い場所だった。
そしてボマーモンが仲間になった。
俺の強さに惚れ込んで頭を下げてきた。
『おれっちはアンタの強さに惚れたんだ!
おれっちを仲間に入れてくれ!!頼む!!』
それからシェイドモン。
シェイドモンは実態を持たないデジモンだった。
デジモンに取り憑いて生きるデジモンだった。
俺に取り憑こうとしたらしいが
ケラモンがシェイドモンを掴めたことで作戦が失敗し、面白がって俺たちに付いてきた。
実態が見えないのは不憫だからそこら辺に落ちていたリボンにシェイドモンを入れて長くなった髪を結んだ。
いつの間にか仲間が増えた。
いつの間にか俺は成長した。
クラモンも数え切れないほど増えた。
でも生きる理由を見出せなかった。
殺しても殺しても満たされなかった。
強くなっても虚しかった。
でもケラモンやみんながいるならそれでいい、
そう思ったんだ。
バグラ軍が俺たちを狙ってくるようになった。
みんなは傷ついた、俺も傷ついた。
強く、ならねば…
俺は研究を始めた。
体を丈夫にする研究を。
みんなと一緒に生きる研究を。
『アヤメ!アヤメ!
イッショ!イッショ!ズット!ズット!』
ケラモンはずっと一緒だと言ってくれた。
みんなも一緒だと言ってくれた。
死ぬも生きるも一緒…ならば…と俺たちは命の共有を始めた。
みんなが傷つけば俺も傷つく。
俺が死ねばみんな死ぬ。
呪いのようなプログラムを体に加えた。
後から加わった、イーバモンやクネモン、コクワモンにも加えた。
ずっと一緒にいてくれる。
1人じゃない、独りじゃない。
みんな…………ここにいるんだ。
ここって、どこ…?
