悪のデスジェネラルと七つの王国
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殺すつもりなんて端から無かった。
キリハはタイキの仲間、バグラモンを倒すための大事な戦力。
甘くなったものだとアヤメは嘲笑う。
そこへ同じくボロボロになったケラモンがやって来てアヤメに抱き着いた。
「アヤメ、アヤメ…」
「悪ぃな…俺が不甲斐ねえばかりに…」
『本当だぜ、さっさとオレ様に取り憑かれてりゃこんなボロボロにはならなかっただろーぜ大将?』
「それでも俺の考えを優先したのはテメェだシェイドモン…はぁ…オレーグモンやダークボリューモンの攻撃はそんなに効かなかった…てのに」
「それだけ彼らの攻撃が強くなっているということさ、ハニー…………ぐっ……」
霞む視界の端にタイキたちが駆け寄ってくるのが見えた。温かな光が当てられて目線を動かすとキュートモンの悲しそうな顔が見えた。
「キュートモン…」
「傷が酷すぎて治しきれないっキュッ!」
「いぃ…俺らよりデッカードラモンを……うっ」
ネネは倒れそうになったアヤメを支えるも、アヤメたちの体からデータの粒子が溢れるのを見て目に涙を溜める。
「アヤメ…!イヤよ…!死んじゃダメ!」
「ハッ、あんな、大口叩いといて………誰が、死ぬかよ…」
“まだ、バグラ軍は殲滅してねぇんだ”と続け、
アヤメは笑う。そしてタイキへと視線を向けると“悪かったな…”と口を開いた。
「俺も、非情に成り切れなかった……
テメェのこと、笑えねぇな…」
「っキリハ!!」
力なく笑うアヤメを見てタイキはキリハの元へ向かう。邪魔をしようとするサイバードラモンとゴーレモンはバリスタモンとドルルモンが止め、タイキはキリハと向き合った。
「キリハ、なぜだ。一体何があった」
「お前に話すことなどない」
「話してくれ!オレたちは仲間だろ!?」
「違う!!俺には仲間はいらない…仲間はいつか俺を裏切る」
「キリハ…」
「キリハくん、あなたがいつか私に言った言葉、」
『だったら強くなれ!ネネ!
俺がそうなったように、強さでしか悲しみは癒せない!!』
「デッカードラモンが強き愛と呼んでいるもの…それがあなたを動かしているんでしょう?
話して、あなたのこと……じゃないとアヤメが体を張ってくれた意味がない」
デッカードラモンと共にキュートモンの治療を受けているアヤメたちを見てネネは顔を顰める。
「ワシが見せよう、キリハの過去を」
デッカードラモンはキリハの守護神。
キリハの愛を守る者だと言い、地面に落ちたペンダントを浮かべる。
すると目の前の景色が変わり、
小さく蹲り、すすり泣く10歳のキリハが現れた。
「……………」
『キリハ、どうしたの?』
『6年生にゲームを取られたんだ…返してよママ…』
『!そうね、パパに聞いてみた?』
『………パパは…』
『キリハ。
自分で取り返すんだ、キリハ』
『相手は6年生だよ…?勝てるわけないよ!』
『戦う前から負けることばかり考えるな!
強くなれ!強くなってこそ、お前は蒼沼キリハになれるのだ!』
優しそうな母、厳しそうな父。
父親の言葉の節々には今までのキリハの言動の面影が見え、今のキリハを形成したのは父親なのだと察した。
『あなた!キリハはまだ10歳なのよ!?』
『君は黙っていてくれ。
キリハは100以上の企業を束ねる、蒼沼グループの総帥になる男だ!』
キリハがそのペンダントを握り締めたことで
回想が終わり、視界が元に戻る。
「親父は俺に帝王学を叩き込もうと辛く当たったのさ。俺はそんな親父が嫌いだった。
だから厳しさよりも母の優しさに逃げた。
そんな泣き虫だった俺が強き愛の持ち主だと言うのか!?」
「そうだ、」
「何!?何が強き愛だと言うんだ!?」
「それは今もお主の中に眠っている…
自分でそれを見つけるのだキリハ」
「………俺にはカゾクっつーものはわからねぇ…
でも、強くあれと背中を押すオヤジとやらも
甘えさせてくれるハハとやらも…テメェを愛していたからじゃねぇのか……」
「!!」
突然の事故で父と母は死に、
優しかった親戚も信頼していた父の部下も
みんな蒼沼家を裏切り、キリハは独りになったのだ。
「そして、その時俺は決めたんだ…
親父を超える親父より強くなってやると。
だから突然、デジタルワールドに引き込まれた時も俺は歓喜した。ここなら思う存分強さを試し、この俺が最強であると証明できる。
俺は負けるわけにはいかないんだ。
そして俺が頂点に立たなければ…勝利を得たとしても何も意味はない!」
「キリハくん…」
「やっとわかったよ、キリハ…
お前に感じていた黒いもの、それが何なのか」
「何!?」
「デッカードラモンの言う通りさ!
愛を捨てた時、お前は黒いものを纏ったキリハになる!でもそれは本当の蒼沼キリハじゃないだろう!?」
「な!?」
「愛を捨てちゃダメだキリハ!
お前のお父さんも、そう言いたかったんじゃないのか!?」
「なんだと!?」
キリハが言い返そうとした時、強大な力が空に現れ、みんなの所に落ちてくる。
デッカードラモンが慌ててみんなを庇いそれを受け止めるも、あまりにも強烈な力にデッカードラモンは悲鳴を上げる。
「…………ケラモン、みんな………」
『アヤメ…?アヤメ…?』
悲鳴を上げるデッカードラモンと衝撃に耐えるしかないタイキたちを他所にアヤメはひび割れていくクロスローダーに向けて穏やかに笑った。
「俺と、死んでくれるか…?」
キリハはタイキの仲間、バグラモンを倒すための大事な戦力。
甘くなったものだとアヤメは嘲笑う。
そこへ同じくボロボロになったケラモンがやって来てアヤメに抱き着いた。
「アヤメ、アヤメ…」
「悪ぃな…俺が不甲斐ねえばかりに…」
『本当だぜ、さっさとオレ様に取り憑かれてりゃこんなボロボロにはならなかっただろーぜ大将?』
「それでも俺の考えを優先したのはテメェだシェイドモン…はぁ…オレーグモンやダークボリューモンの攻撃はそんなに効かなかった…てのに」
「それだけ彼らの攻撃が強くなっているということさ、ハニー…………ぐっ……」
霞む視界の端にタイキたちが駆け寄ってくるのが見えた。温かな光が当てられて目線を動かすとキュートモンの悲しそうな顔が見えた。
「キュートモン…」
「傷が酷すぎて治しきれないっキュッ!」
「いぃ…俺らよりデッカードラモンを……うっ」
ネネは倒れそうになったアヤメを支えるも、アヤメたちの体からデータの粒子が溢れるのを見て目に涙を溜める。
「アヤメ…!イヤよ…!死んじゃダメ!」
「ハッ、あんな、大口叩いといて………誰が、死ぬかよ…」
“まだ、バグラ軍は殲滅してねぇんだ”と続け、
アヤメは笑う。そしてタイキへと視線を向けると“悪かったな…”と口を開いた。
「俺も、非情に成り切れなかった……
テメェのこと、笑えねぇな…」
「っキリハ!!」
力なく笑うアヤメを見てタイキはキリハの元へ向かう。邪魔をしようとするサイバードラモンとゴーレモンはバリスタモンとドルルモンが止め、タイキはキリハと向き合った。
「キリハ、なぜだ。一体何があった」
「お前に話すことなどない」
「話してくれ!オレたちは仲間だろ!?」
「違う!!俺には仲間はいらない…仲間はいつか俺を裏切る」
「キリハ…」
「キリハくん、あなたがいつか私に言った言葉、」
『だったら強くなれ!ネネ!
俺がそうなったように、強さでしか悲しみは癒せない!!』
「デッカードラモンが強き愛と呼んでいるもの…それがあなたを動かしているんでしょう?
話して、あなたのこと……じゃないとアヤメが体を張ってくれた意味がない」
デッカードラモンと共にキュートモンの治療を受けているアヤメたちを見てネネは顔を顰める。
「ワシが見せよう、キリハの過去を」
デッカードラモンはキリハの守護神。
キリハの愛を守る者だと言い、地面に落ちたペンダントを浮かべる。
すると目の前の景色が変わり、
小さく蹲り、すすり泣く10歳のキリハが現れた。
「……………」
『キリハ、どうしたの?』
『6年生にゲームを取られたんだ…返してよママ…』
『!そうね、パパに聞いてみた?』
『………パパは…』
『キリハ。
自分で取り返すんだ、キリハ』
『相手は6年生だよ…?勝てるわけないよ!』
『戦う前から負けることばかり考えるな!
強くなれ!強くなってこそ、お前は蒼沼キリハになれるのだ!』
優しそうな母、厳しそうな父。
父親の言葉の節々には今までのキリハの言動の面影が見え、今のキリハを形成したのは父親なのだと察した。
『あなた!キリハはまだ10歳なのよ!?』
『君は黙っていてくれ。
キリハは100以上の企業を束ねる、蒼沼グループの総帥になる男だ!』
キリハがそのペンダントを握り締めたことで
回想が終わり、視界が元に戻る。
「親父は俺に帝王学を叩き込もうと辛く当たったのさ。俺はそんな親父が嫌いだった。
だから厳しさよりも母の優しさに逃げた。
そんな泣き虫だった俺が強き愛の持ち主だと言うのか!?」
「そうだ、」
「何!?何が強き愛だと言うんだ!?」
「それは今もお主の中に眠っている…
自分でそれを見つけるのだキリハ」
「………俺にはカゾクっつーものはわからねぇ…
でも、強くあれと背中を押すオヤジとやらも
甘えさせてくれるハハとやらも…テメェを愛していたからじゃねぇのか……」
「!!」
突然の事故で父と母は死に、
優しかった親戚も信頼していた父の部下も
みんな蒼沼家を裏切り、キリハは独りになったのだ。
「そして、その時俺は決めたんだ…
親父を超える親父より強くなってやると。
だから突然、デジタルワールドに引き込まれた時も俺は歓喜した。ここなら思う存分強さを試し、この俺が最強であると証明できる。
俺は負けるわけにはいかないんだ。
そして俺が頂点に立たなければ…勝利を得たとしても何も意味はない!」
「キリハくん…」
「やっとわかったよ、キリハ…
お前に感じていた黒いもの、それが何なのか」
「何!?」
「デッカードラモンの言う通りさ!
愛を捨てた時、お前は黒いものを纏ったキリハになる!でもそれは本当の蒼沼キリハじゃないだろう!?」
「な!?」
「愛を捨てちゃダメだキリハ!
お前のお父さんも、そう言いたかったんじゃないのか!?」
「なんだと!?」
キリハが言い返そうとした時、強大な力が空に現れ、みんなの所に落ちてくる。
デッカードラモンが慌ててみんなを庇いそれを受け止めるも、あまりにも強烈な力にデッカードラモンは悲鳴を上げる。
「…………ケラモン、みんな………」
『アヤメ…?アヤメ…?』
悲鳴を上げるデッカードラモンと衝撃に耐えるしかないタイキたちを他所にアヤメはひび割れていくクロスローダーに向けて穏やかに笑った。
「俺と、死んでくれるか…?」
