クロスウォーズ
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「ハニー」
クネモンたちを仲間として受け入れたローグは
トラッシュゾーンへと戻ってきた。
近くでクネモンとコクワモンたちがボマーモンによる体力育成プログラムに励む中、ノーブルパンプモンがアヤメの元へやってきた。
「天野ネネは無事回復したようだよ、それに伴いチームトワイライトは解散、クロスハートの一員として行動するようだよ」
「なるほど、そう来たか」
「タイキ!タイキ!オモシロイ!オモシロイ!」
「それからブルーフレア…青沼キリハのことだけど」
「そいつはどうでもいい」
「おや?聞かないのかい?」
アヤメは膝の上に乗るクラモンを撫で
“ヤツは面白くない”とつまらなそうに首を振る。
「デッカードラモンを手駒に加えた所は面白そうだとは思っていた、だが俺一人で潰れるようなヤツには興味がわかねぇ」
「なるほど」
「それよりダークナイトモンはどうなった」
「………ダークネスローダー」
「?なんだそりゃ」
「数多のデジモンを強制的にデジクロスさせる力」
「!チッ、めんどくせぇことになりやがったな」
ダークネスローダーについてはまだ知らないことばかりでこれからも調査は必要になるだろう。そう考えていると空にゲートが現れ、黄色い何かが空を舞う。
「………ほう、ここまで来たか」
ジェット機のようなそれはネネの仲間のスパロウモンであり、その背中にはネネが乗っていた。ネネはアヤメの存在に気付くと地面に降りてきた。
「アヤメさん…」
「よう、話は聞いてるぜ。
クロスハートに入ったんだってな」
あの時よりも清々しい顔をしているネネは穏やかに笑い黒から薄い菫色に変化したクロスローダーを見せる。
「おもしれぇ……
そんで?ここに何の用だ」
「あなたに教えてほしいことがあるの。
チームローグは成らず者の集まりであり
バグラ軍に対抗する殺し屋集団だって聞いているわ」
「あぁ、そうだな」
「バグラ軍の居場所を瞬時に突き止めるその情報収集力を貸してほしいの」
「何が知りてぇんだ」
「ダークナイトモンの元にいる人間……私の弟について」
アヤメは目を細め、ネネを見やる。
ネネも黙ってアヤメを見つめた。
やがてアヤメは一つ溜息を吐いて首を横に振る。
「………悪ぃが期待には応えられねぇ」
「!」
「どうして!?」
「俺は確かにバグラ軍の殲滅のためにあらゆる情報を集めている。だが、テメェのオトウトとやらを見た記憶はねぇんだ」
「ふむ…私も聞いてないね…ダークナイトモンのことだ、きっと私たちにも気付かれないような場所に閉じ込めている可能性が高い」
「…そんな……」
「………何もねぇ場所だが、ここならバグラ軍のヤツらも来ないし、情報も集めやすい、しばらくゆっくりしていけ」
ノーブルパンプモン、茶の用意とアヤメはネネに座るよう促し、ソファの背凭れに背中を預ける。
「オトウトについての情報なら俺らも協力してやる」
「!いいの?」
「テメェもクロスハートの一員なんだろ、
なら手を貸さねぇ理由がねぇ」
「ありがとう、アヤメさん!」
ノーブルパンプモンが淹れてくれた紅茶のいい香りが漂い始め、荒れ果てた場所には不釣り合いなティーカップがネネやスパロウモンに渡される。
「アヤメはどうしてバグラ軍と敵対してるの?」
「スパロウモン」
「構いやしねぇよ、隠してることでもねぇし」
アヤメは足を組み直すと、色のない石のようなクロスローダーを見下ろす。
「俺らがバグラ軍と敵対する理由は単なるケジメだ」
「ケジメ…?」
「俺らは元々バグラ軍の兵士だった」
「「!!」」
「バグラ軍の手下として俺らはたくさんのデジモンを殺してきた…あの時の俺はデジモンを殺すことしか考えられなかった兵器だったんだ」
それは、もう色褪せてしまった遠い過去の記憶。
殺戮しか脳のない兵器だったアヤメは言われるがままデジモンたちを傷つけ殺していった。これはその償いなのだとアヤメは語る。
「そんで、俺は、俺が生きる意味を探している。
バグラ軍の殲滅が叶った時、俺に何が残るのかと……その意味を知るために工藤タイキと手を組んだ」
「生きる意味…」
「ヤツと手を組めば俺の生きる道がわかるような気がしてる、科学的根拠も、信憑性もねぇ話だがな」
彼女はそう言うも、
ネネは“何となくわかる気がする”と笑った。
赤く燃え上がるような心を持つタイキ率いるクロスハートは今やデジタルワールド中で噂されるほどの英雄だ。
まだ居場所のわからない弟も助けると言ってくれた、ダークナイトモンに利用されていた自分を助けてくれた、ネネは自然と笑みを浮かべていた。
「工藤タイキは不思議な男だ」
アヤメもまた、ゆっくりと口角を上げ
クラモンによって映し出される他のゾーンの様子を見つめた。
クネモンたちを仲間として受け入れたローグは
トラッシュゾーンへと戻ってきた。
近くでクネモンとコクワモンたちがボマーモンによる体力育成プログラムに励む中、ノーブルパンプモンがアヤメの元へやってきた。
「天野ネネは無事回復したようだよ、それに伴いチームトワイライトは解散、クロスハートの一員として行動するようだよ」
「なるほど、そう来たか」
「タイキ!タイキ!オモシロイ!オモシロイ!」
「それからブルーフレア…青沼キリハのことだけど」
「そいつはどうでもいい」
「おや?聞かないのかい?」
アヤメは膝の上に乗るクラモンを撫で
“ヤツは面白くない”とつまらなそうに首を振る。
「デッカードラモンを手駒に加えた所は面白そうだとは思っていた、だが俺一人で潰れるようなヤツには興味がわかねぇ」
「なるほど」
「それよりダークナイトモンはどうなった」
「………ダークネスローダー」
「?なんだそりゃ」
「数多のデジモンを強制的にデジクロスさせる力」
「!チッ、めんどくせぇことになりやがったな」
ダークネスローダーについてはまだ知らないことばかりでこれからも調査は必要になるだろう。そう考えていると空にゲートが現れ、黄色い何かが空を舞う。
「………ほう、ここまで来たか」
ジェット機のようなそれはネネの仲間のスパロウモンであり、その背中にはネネが乗っていた。ネネはアヤメの存在に気付くと地面に降りてきた。
「アヤメさん…」
「よう、話は聞いてるぜ。
クロスハートに入ったんだってな」
あの時よりも清々しい顔をしているネネは穏やかに笑い黒から薄い菫色に変化したクロスローダーを見せる。
「おもしれぇ……
そんで?ここに何の用だ」
「あなたに教えてほしいことがあるの。
チームローグは成らず者の集まりであり
バグラ軍に対抗する殺し屋集団だって聞いているわ」
「あぁ、そうだな」
「バグラ軍の居場所を瞬時に突き止めるその情報収集力を貸してほしいの」
「何が知りてぇんだ」
「ダークナイトモンの元にいる人間……私の弟について」
アヤメは目を細め、ネネを見やる。
ネネも黙ってアヤメを見つめた。
やがてアヤメは一つ溜息を吐いて首を横に振る。
「………悪ぃが期待には応えられねぇ」
「!」
「どうして!?」
「俺は確かにバグラ軍の殲滅のためにあらゆる情報を集めている。だが、テメェのオトウトとやらを見た記憶はねぇんだ」
「ふむ…私も聞いてないね…ダークナイトモンのことだ、きっと私たちにも気付かれないような場所に閉じ込めている可能性が高い」
「…そんな……」
「………何もねぇ場所だが、ここならバグラ軍のヤツらも来ないし、情報も集めやすい、しばらくゆっくりしていけ」
ノーブルパンプモン、茶の用意とアヤメはネネに座るよう促し、ソファの背凭れに背中を預ける。
「オトウトについての情報なら俺らも協力してやる」
「!いいの?」
「テメェもクロスハートの一員なんだろ、
なら手を貸さねぇ理由がねぇ」
「ありがとう、アヤメさん!」
ノーブルパンプモンが淹れてくれた紅茶のいい香りが漂い始め、荒れ果てた場所には不釣り合いなティーカップがネネやスパロウモンに渡される。
「アヤメはどうしてバグラ軍と敵対してるの?」
「スパロウモン」
「構いやしねぇよ、隠してることでもねぇし」
アヤメは足を組み直すと、色のない石のようなクロスローダーを見下ろす。
「俺らがバグラ軍と敵対する理由は単なるケジメだ」
「ケジメ…?」
「俺らは元々バグラ軍の兵士だった」
「「!!」」
「バグラ軍の手下として俺らはたくさんのデジモンを殺してきた…あの時の俺はデジモンを殺すことしか考えられなかった兵器だったんだ」
それは、もう色褪せてしまった遠い過去の記憶。
殺戮しか脳のない兵器だったアヤメは言われるがままデジモンたちを傷つけ殺していった。これはその償いなのだとアヤメは語る。
「そんで、俺は、俺が生きる意味を探している。
バグラ軍の殲滅が叶った時、俺に何が残るのかと……その意味を知るために工藤タイキと手を組んだ」
「生きる意味…」
「ヤツと手を組めば俺の生きる道がわかるような気がしてる、科学的根拠も、信憑性もねぇ話だがな」
彼女はそう言うも、
ネネは“何となくわかる気がする”と笑った。
赤く燃え上がるような心を持つタイキ率いるクロスハートは今やデジタルワールド中で噂されるほどの英雄だ。
まだ居場所のわからない弟も助けると言ってくれた、ダークナイトモンに利用されていた自分を助けてくれた、ネネは自然と笑みを浮かべていた。
「工藤タイキは不思議な男だ」
アヤメもまた、ゆっくりと口角を上げ
クラモンによって映し出される他のゾーンの様子を見つめた。
