FF編
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日が暮れ始め、練習を切り上げて解散する。
だが黒也は染岡の練習に付き合うため残った。
「わりぃな黒也…
俺の練習に付き合わせちまって…」
「らしくねぇぞ、染岡」
「…」
「どんなシュートでもゴールに入らなきゃ意味ねぇんだからちゃんと狙えよ」
〝さっきから全然入ってねぇぞ〟と黒也はゴール近くに転がるボールを見る。
「豪炎寺、すごかったな」
「っ…テメェまでそれ言うのかよ」
「なぁに、ただの感想さ。
だからこそ力を付けるんだろ?
俺たちは雷門のFWで点取り屋にならなきゃならねぇからな」
「黒也…」
「誰も豪炎寺にはなれねぇ、
それどころか他人にはなれねぇ。
俺は俺、染岡は染岡だ。
焦らなくてもいいんじゃないか?」
「俺は、俺…」
「円堂ならそう言うと思うぜ
さっ!日も暮れたしそろそろ帰ろう。
親御さんも心配する」
「…わかった …ありがとな、黒也」
「おう。
俺も手伝うからよ、1週間、がんばろうぜ」
「あぁ!」
そして少し時が経ち…
「新聞部の音無春奈!
今日からサッカー部マネージャーやります!!
皆さんの練習見てるだけじゃ物足りなくて!
だったら!一緒の部活やった方が早い!
そう思ったんです!!新聞部の取材力を活かして、皆さんのお役に立ちたいと思います!!
よろしくお願いします!!」
「元気だな」
授業が終わり部室に行けば
木野から音無を紹介されそのままマネージャーとして入ることが本人の口から語られた。
「あ、あぁ、よろしく!」
「音無って…」
「やかましの間違いじゃないの?」
「だぁっとけお前ら…
でもやる気があるのはいいことだ。
俺は歓迎するぜ、音無」
「ありがとうございます!黒也先輩!!」
「よし、染岡はもう河川敷にいるはずだ、俺たちも行こう」
「おう!」
「さすが黒也先輩…切り替え早い…」
「オレたちにはできない芸当でヤンス…」
「何ボーっとしてんだ?早く行くぞ」
「「「は、はい!!」」」
河川敷に行けば、既に練習を始めている染岡がおり、円堂と黒也は顔を見合わせて下に降りていった。
「染岡!がんばってるな!」
「!円堂…黒也
…上手くいかねぇよ…なんか行けそうなのに、
全然ゴールが決まらねぇ…これじゃあストライカー失格だな…」
「…」
「……風丸、先に練習始めてろ。
俺と円堂は染岡と話がある」
「わかった。よし、ランニング!行くぞ!」
黒也は染岡にスポドリを渡し
円堂と芝生の上に座る。
「無理すんなよ染岡!
今故障されちゃ適わないからな!」
「それ、お前にも言えるからな。
タイヤで特訓してんだろ?」
「へへっ、俺、この間みんなと試合できてすっげー嬉しかった!やっとサッカーらしくなってきたって思ったんだ!
黒也がいてくれればもっと良かったんだけどな!お前は?どうだった?」
「……羨ましかったんだよ…俺…」
「なにが?」
「豪炎寺だよ…」
「…」
「あいつ、出てきただけで 何かオーラが違ったんだよな…1年生があいつ呼んでくれってのもわかる…それは黒也もだけどよ…」
「俺は試合出てねぇぞ」
「ちげぇ…黒也が下に下りて来た時、すげぇ安心したんだ。お前なら何かしてくれるんじゃねぇかって…お前がみんなを励まして喝入れて、あいつがシュート決めた時、あれが俺だったらな…てさ」
〝豪炎寺や黒也には負けなくない〟
そう語る染岡に黒也は静かに微笑み口を開く。
「染岡、俺は前に言ったはずだ」
「え」
「俺は俺、お前はお前だって。
他人にはなれないって。
誰だって得意不得意はあるんだ、
不得意なことしたって何もならないぜ?な、円堂」
「あぁ!黒也の言う通りだ!
豪炎寺になろうとするなよ!
お前は染岡竜吾だ!!お前はお前のサッカーがあるだろ?もっと自分に自信持てよ!」
「俺のサッカーか…」
「そうだ、お前のサッカーを貫け。
そのままお前だけのシュート、完成させるぞ!」
「よぉし、やってやろうじゃねぇか!
俺のサッカー!俺のシュート!!」
いつもの調子に戻った染岡に 円堂と黒也は頷き合い 練習に参加する。
こうして染岡のシュートを完成させるための特訓が続いていく。
そして数日経った、ある日のこと。
「染岡と俺で上がっていく!
お前らはボールを取ることだけ考えろ!」
「「「おう!」」」
「染岡、行くぞ」
「あぁ!」
黒也と染岡でパスを出し合い 行く手を阻むみんなを抜いていく。
「(負けねぇぜ…豪炎寺には絶対、負けない!!)」
「染岡!!そのままシュートだ!!
思いをぶつけろ!!」
壁山と影野を抜いた黒也からパスを貰った染岡はそのままシュート体勢に入る。
「うおおおおお!!」
染岡が叫ぶと同時に 青いドラゴンのようなものが現れ 雄叫びを上げながらゴールへと向かう。
「!!」
円堂はそれに圧巻され、
ボールはそのままゴールネットを揺らした。
「いいシュートじゃねぇか!」
それにはみんな唖然としていて、
黒也も驚きを隠せずにいたが
すぐに嬉しそうに笑って染岡の下へ行った。
「すっげー…」
「今までのシュートとはまるで違う…」
「今、なんか…
ドラゴンが〝ガー〟と吼えたような…」
「僕もそんな感じしましたよ…!」
「染岡!すっげーシュートだったな!」
「これが…これが俺のシュートだ!!」
「あぁ!やったな!!」
みんなは新たな必殺技に
染岡を囲んで喜んでいると
豪炎寺がこちらに来ていることに気付いた。
「!豪炎寺…」
「何…?」
豪炎寺は何も言わず
みんなの前に立つと静かに口を開いた。
「円堂…俺…やるよ」
「!!豪炎寺…!!」
「「「やったー!!」」」
染岡の必殺技が完成に加え、
豪炎寺の加入が決まり 喜ぶ1年生たち。
新たな戦力に黒也は困ったように微笑んだ。
だが黒也は染岡の練習に付き合うため残った。
「わりぃな黒也…
俺の練習に付き合わせちまって…」
「らしくねぇぞ、染岡」
「…」
「どんなシュートでもゴールに入らなきゃ意味ねぇんだからちゃんと狙えよ」
〝さっきから全然入ってねぇぞ〟と黒也はゴール近くに転がるボールを見る。
「豪炎寺、すごかったな」
「っ…テメェまでそれ言うのかよ」
「なぁに、ただの感想さ。
だからこそ力を付けるんだろ?
俺たちは雷門のFWで点取り屋にならなきゃならねぇからな」
「黒也…」
「誰も豪炎寺にはなれねぇ、
それどころか他人にはなれねぇ。
俺は俺、染岡は染岡だ。
焦らなくてもいいんじゃないか?」
「俺は、俺…」
「円堂ならそう言うと思うぜ
さっ!日も暮れたしそろそろ帰ろう。
親御さんも心配する」
「…わかった …ありがとな、黒也」
「おう。
俺も手伝うからよ、1週間、がんばろうぜ」
「あぁ!」
そして少し時が経ち…
「新聞部の音無春奈!
今日からサッカー部マネージャーやります!!
皆さんの練習見てるだけじゃ物足りなくて!
だったら!一緒の部活やった方が早い!
そう思ったんです!!新聞部の取材力を活かして、皆さんのお役に立ちたいと思います!!
よろしくお願いします!!」
「元気だな」
授業が終わり部室に行けば
木野から音無を紹介されそのままマネージャーとして入ることが本人の口から語られた。
「あ、あぁ、よろしく!」
「音無って…」
「やかましの間違いじゃないの?」
「だぁっとけお前ら…
でもやる気があるのはいいことだ。
俺は歓迎するぜ、音無」
「ありがとうございます!黒也先輩!!」
「よし、染岡はもう河川敷にいるはずだ、俺たちも行こう」
「おう!」
「さすが黒也先輩…切り替え早い…」
「オレたちにはできない芸当でヤンス…」
「何ボーっとしてんだ?早く行くぞ」
「「「は、はい!!」」」
河川敷に行けば、既に練習を始めている染岡がおり、円堂と黒也は顔を見合わせて下に降りていった。
「染岡!がんばってるな!」
「!円堂…黒也
…上手くいかねぇよ…なんか行けそうなのに、
全然ゴールが決まらねぇ…これじゃあストライカー失格だな…」
「…」
「……風丸、先に練習始めてろ。
俺と円堂は染岡と話がある」
「わかった。よし、ランニング!行くぞ!」
黒也は染岡にスポドリを渡し
円堂と芝生の上に座る。
「無理すんなよ染岡!
今故障されちゃ適わないからな!」
「それ、お前にも言えるからな。
タイヤで特訓してんだろ?」
「へへっ、俺、この間みんなと試合できてすっげー嬉しかった!やっとサッカーらしくなってきたって思ったんだ!
黒也がいてくれればもっと良かったんだけどな!お前は?どうだった?」
「……羨ましかったんだよ…俺…」
「なにが?」
「豪炎寺だよ…」
「…」
「あいつ、出てきただけで 何かオーラが違ったんだよな…1年生があいつ呼んでくれってのもわかる…それは黒也もだけどよ…」
「俺は試合出てねぇぞ」
「ちげぇ…黒也が下に下りて来た時、すげぇ安心したんだ。お前なら何かしてくれるんじゃねぇかって…お前がみんなを励まして喝入れて、あいつがシュート決めた時、あれが俺だったらな…てさ」
〝豪炎寺や黒也には負けなくない〟
そう語る染岡に黒也は静かに微笑み口を開く。
「染岡、俺は前に言ったはずだ」
「え」
「俺は俺、お前はお前だって。
他人にはなれないって。
誰だって得意不得意はあるんだ、
不得意なことしたって何もならないぜ?な、円堂」
「あぁ!黒也の言う通りだ!
豪炎寺になろうとするなよ!
お前は染岡竜吾だ!!お前はお前のサッカーがあるだろ?もっと自分に自信持てよ!」
「俺のサッカーか…」
「そうだ、お前のサッカーを貫け。
そのままお前だけのシュート、完成させるぞ!」
「よぉし、やってやろうじゃねぇか!
俺のサッカー!俺のシュート!!」
いつもの調子に戻った染岡に 円堂と黒也は頷き合い 練習に参加する。
こうして染岡のシュートを完成させるための特訓が続いていく。
そして数日経った、ある日のこと。
「染岡と俺で上がっていく!
お前らはボールを取ることだけ考えろ!」
「「「おう!」」」
「染岡、行くぞ」
「あぁ!」
黒也と染岡でパスを出し合い 行く手を阻むみんなを抜いていく。
「(負けねぇぜ…豪炎寺には絶対、負けない!!)」
「染岡!!そのままシュートだ!!
思いをぶつけろ!!」
壁山と影野を抜いた黒也からパスを貰った染岡はそのままシュート体勢に入る。
「うおおおおお!!」
染岡が叫ぶと同時に 青いドラゴンのようなものが現れ 雄叫びを上げながらゴールへと向かう。
「!!」
円堂はそれに圧巻され、
ボールはそのままゴールネットを揺らした。
「いいシュートじゃねぇか!」
それにはみんな唖然としていて、
黒也も驚きを隠せずにいたが
すぐに嬉しそうに笑って染岡の下へ行った。
「すっげー…」
「今までのシュートとはまるで違う…」
「今、なんか…
ドラゴンが〝ガー〟と吼えたような…」
「僕もそんな感じしましたよ…!」
「染岡!すっげーシュートだったな!」
「これが…これが俺のシュートだ!!」
「あぁ!やったな!!」
みんなは新たな必殺技に
染岡を囲んで喜んでいると
豪炎寺がこちらに来ていることに気付いた。
「!豪炎寺…」
「何…?」
豪炎寺は何も言わず
みんなの前に立つと静かに口を開いた。
「円堂…俺…やるよ」
「!!豪炎寺…!!」
「「「やったー!!」」」
染岡の必殺技が完成に加え、
豪炎寺の加入が決まり 喜ぶ1年生たち。
新たな戦力に黒也は困ったように微笑んだ。