FF編
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練習試合から1日経ち
部室にて円堂と黒也がホワイトボードの前に立つ。
「試合お疲れ様。
とりあえず勝利おめでとう」
まず先に口を開いた黒也は
満足そうに微笑むも、なぜかその笑顔は黒く見えてみんなは顔を青褪めた。
「だが!!」
その笑顔はすぐに顰め面へと変わり
キッとただでさえ鋭い目を吊り上げた。
「全体的に体力が無さ過ぎる。
特に目金!テメェなんで逃げた!
しかもエースナンバー背負ってたにも関わらず、だ!!」
「せ、戦略的撤退と言ってほしい」
黒也の怒気に冷や汗をかきながらそう言えばみんなはガクッと肩を落とす。
「ほう…じゃあ次からはお前の出番はねぇな、FWも任せられねぇ」
「ゔっ…」
黒也の言葉が心に刺さり目金は沈んだ。
それを横目に宍戸が恐る恐る口を開く。
「あの、キャプテン」
「ん?なんだ?」
「この間の豪炎寺さん、呼べないんですかね…?」
「…」
「そうだよね、結局の所あの1点、豪炎寺くんのシュートだったんだからねぇ」
「今のオレたちじゃ、
あんな風にはなれないッス」
目金の言葉に壁山がそう言えば
染岡が肩を震わせながら口を開いた。
「あんなのは邪道だ!
俺が本当のサッカーを見せてやる!」
「そ、染岡?」
「染岡さん…」
「落ち着け染岡。
今怒っても何もならねぇぞ」
「黒也!
お前も豪炎寺の力が欲しいのかよ!」
「あいつはもうサッカーはやらねぇって言った。
やらねぇならやらねぇでいいだろ。
俺と染岡の2トップ、それでやってくだけだ」
黒也の言葉に染岡は満足そうに頷くも他の人たちはまだ不満気だった。
「円堂まで、あいつを頼り過ぎだ!」
「そ、そんなことは…!」
「俺たちだってできるさ!
もっと俺たちを信じろよ!!」
染岡がそう言うと、ガラッと部室の扉が開く。
「みんな、お客さんよ!……何かあったの?」
外から木野が入って来るも中の様子がおかしいことに怪訝そうな顔をする。
「ぇ、あぁ…ちょっとな…」
「それより、客って?」
「ど、どうぞ」
木野に続いて入ってきたのは夏未で 黒也はゲッと眉を顰めた。
「…臭いわ…」
「少し位我慢してくれ」
「こんなヤツ、何で連れて来たんだよ!?」
「話があるって言うから…」
「話…?」
「帝国学園との練習試合、廃部だけは逃れたわね」
「お、おう!
これからガンガン試合していくからな!」
円堂の言葉に夏未は満足そうに目を瞑り
〝次の対戦校を決めた〟と言った。
その言葉には黒也すら驚くもみんなはすぐに我に帰り喜びを見せる。
「話を聞こう、相手はどこの学校だ?」
「尾刈斗中、試合は1週間後よ。」
「尾刈斗中か…」
「尾刈斗中?」
「もちろん、ただ試合をやればいいというわけではないわ。」
「何?」
「今度負ければ、このサッカー部は直ちに廃部。」
「またかよ…」
「但し、今度は黒也を入れてもいいわ」
「本当か!?」
「ええ、後半のみね」
「おいコラ、また条件付かよ」
夏未の言葉にみんなは肩を落とし黒也も不満気にする。
「でも勝利すれば
フットボールフロンティアへの参加を認めましょう」
「「「え?」」」
「精々、黒也の足を引っ張らないよう頑張ることね。」
夏未はそう言い残し部室を去る。
円堂が〝フットボールフロンティア…これに出られるのか…と言えばみんなは歓喜の声を上げる。
「喜ぶのはまだ早い!
俺たちは今度の試合に勝たない限り
出場出来ないんだぜ!?」
「わかってるさ!
みんな!この一戦、絶対に負けられないぞ!
練習やろうぜ!!」
「「「おー!!」」」
「…尾刈斗中…か…
(確か、変な噂の絶えない学校だった気が…まぁ、とりあえずやるしかねぇ)
染岡、一緒にシュート練やるぞ
前半はお前が頼りだからな」
「おう!」
「黒也!染岡!付き合うぜ!」
「ありがとな、円堂。
MFとDFは俺たちの行く手を塞いでくれ。
お互いに突破力、守備力を高め合う。
ボールを奪う気で来てくれ、ボールのキープ力も上げる」
「よーし!早速、河川敷で練習だ!!」
「「「おう!!」」」
河川敷で練習を開始するも、染岡の行動が荒々しく、ラフプレーが目立った。
「…」
松野からスライディングでボールを奪い、
影野のユニフォームを引っ張りボールを奪い、止めに来た風丸を押し退けシュートするも、ゴールポストに当たってしまう。
「染岡、今のプレイはダメだ。
イエローカードで最悪レッドカードで退場だぞ」
「こんなんじゃ、ダメだ…!」
「……とりあえず落ち着け。
サッカーは11人でやるものだ 1人でやっていいものじゃねぇぞ」
「…黒也…」
「みんなー!ちょっと来てー!」
黒也が染岡を宥めていると
木野から声がかかり、ベンチの方に集合する。
「あ、音無じゃねぇか。新聞部の取材か?」
「いえ!見学です!」
木野の隣には新聞部の音無春奈がおり
サッカー部のファンになったという彼女から尾刈斗中の怖い噂が語られた。
「尾刈斗中と試合した生徒は3日後に全員高熱を出して倒れるとか…」
「?」
「高熱を出す?」
「尾刈斗中の中に風邪でも引いてるやつがいたんじゃないのか?」
「それならそもそも試合できねーよ。
俺も何かしら噂は耳にしている。
尾刈斗中が試合で負けそうになると強い風が吹いて試合続行不可になるとか」
「それもあります!
あとは尾刈斗中のゴールにシュートを打とうとすると足が動かなくなるとか」
様々な噂に怖くなったのか
壁山は震え上がってトイレに向かった。
「呪いか…?」
「「「っ!!」」」
「まぁ、そういう噂もあるな。
実際見たことねぇから確認のしようがないが…ハッタリと思っておけ。そういうのは信じた方が負けだ」
「そうだな!噂だもんな!」
黒也の言葉に円堂は頷くも
1年生たちは怖くなったのか、 豪炎寺の名を出す。
「なんだお前ら!!
豪炎寺なんかに頼らなくても俺と黒也でシュートを決めてやる!
FWならここにいるぜ!」
「その意気だ。
元からいるメンバーで行くのもありだと思うぜ、やる気のないヤツいても邪魔なだけだしよ」
「言い方…でも、そうだな」
「でもキャプテン、もしあの時豪炎寺さんが来てくれなかったらオレたち廃部だったんですよ?今度だって…なぁ?
やはり不安なのか、1年生たちは顔を見合わせ〝負けられない試合だって…〟と肩を落としていた。
「少林、怖い噂はあるがそればかりに目を向けてたら試合所の話じゃなくなるぞ」
「黒也先輩…」
黒也は困ったように微笑んで少林と栗松に目線を合わせるようにしゃがむ。
「俺たちは今、強いやつに頼らないようにこうして練習してるんだ。俺たち自身が強くなるためにな」
〝そうだろ?〟と円堂の方に顔を向ければ彼は頷き口を開いた。
「そうだぜ!みんな!
人に頼ってたら強くなんかなれないぞ!」
「そうだ!」
「さぁ!練習だ!」
「「おう!」」
「「「お、おー…」」」
部室にて円堂と黒也がホワイトボードの前に立つ。
「試合お疲れ様。
とりあえず勝利おめでとう」
まず先に口を開いた黒也は
満足そうに微笑むも、なぜかその笑顔は黒く見えてみんなは顔を青褪めた。
「だが!!」
その笑顔はすぐに顰め面へと変わり
キッとただでさえ鋭い目を吊り上げた。
「全体的に体力が無さ過ぎる。
特に目金!テメェなんで逃げた!
しかもエースナンバー背負ってたにも関わらず、だ!!」
「せ、戦略的撤退と言ってほしい」
黒也の怒気に冷や汗をかきながらそう言えばみんなはガクッと肩を落とす。
「ほう…じゃあ次からはお前の出番はねぇな、FWも任せられねぇ」
「ゔっ…」
黒也の言葉が心に刺さり目金は沈んだ。
それを横目に宍戸が恐る恐る口を開く。
「あの、キャプテン」
「ん?なんだ?」
「この間の豪炎寺さん、呼べないんですかね…?」
「…」
「そうだよね、結局の所あの1点、豪炎寺くんのシュートだったんだからねぇ」
「今のオレたちじゃ、
あんな風にはなれないッス」
目金の言葉に壁山がそう言えば
染岡が肩を震わせながら口を開いた。
「あんなのは邪道だ!
俺が本当のサッカーを見せてやる!」
「そ、染岡?」
「染岡さん…」
「落ち着け染岡。
今怒っても何もならねぇぞ」
「黒也!
お前も豪炎寺の力が欲しいのかよ!」
「あいつはもうサッカーはやらねぇって言った。
やらねぇならやらねぇでいいだろ。
俺と染岡の2トップ、それでやってくだけだ」
黒也の言葉に染岡は満足そうに頷くも他の人たちはまだ不満気だった。
「円堂まで、あいつを頼り過ぎだ!」
「そ、そんなことは…!」
「俺たちだってできるさ!
もっと俺たちを信じろよ!!」
染岡がそう言うと、ガラッと部室の扉が開く。
「みんな、お客さんよ!……何かあったの?」
外から木野が入って来るも中の様子がおかしいことに怪訝そうな顔をする。
「ぇ、あぁ…ちょっとな…」
「それより、客って?」
「ど、どうぞ」
木野に続いて入ってきたのは夏未で 黒也はゲッと眉を顰めた。
「…臭いわ…」
「少し位我慢してくれ」
「こんなヤツ、何で連れて来たんだよ!?」
「話があるって言うから…」
「話…?」
「帝国学園との練習試合、廃部だけは逃れたわね」
「お、おう!
これからガンガン試合していくからな!」
円堂の言葉に夏未は満足そうに目を瞑り
〝次の対戦校を決めた〟と言った。
その言葉には黒也すら驚くもみんなはすぐに我に帰り喜びを見せる。
「話を聞こう、相手はどこの学校だ?」
「尾刈斗中、試合は1週間後よ。」
「尾刈斗中か…」
「尾刈斗中?」
「もちろん、ただ試合をやればいいというわけではないわ。」
「何?」
「今度負ければ、このサッカー部は直ちに廃部。」
「またかよ…」
「但し、今度は黒也を入れてもいいわ」
「本当か!?」
「ええ、後半のみね」
「おいコラ、また条件付かよ」
夏未の言葉にみんなは肩を落とし黒也も不満気にする。
「でも勝利すれば
フットボールフロンティアへの参加を認めましょう」
「「「え?」」」
「精々、黒也の足を引っ張らないよう頑張ることね。」
夏未はそう言い残し部室を去る。
円堂が〝フットボールフロンティア…これに出られるのか…と言えばみんなは歓喜の声を上げる。
「喜ぶのはまだ早い!
俺たちは今度の試合に勝たない限り
出場出来ないんだぜ!?」
「わかってるさ!
みんな!この一戦、絶対に負けられないぞ!
練習やろうぜ!!」
「「「おー!!」」」
「…尾刈斗中…か…
(確か、変な噂の絶えない学校だった気が…まぁ、とりあえずやるしかねぇ)
染岡、一緒にシュート練やるぞ
前半はお前が頼りだからな」
「おう!」
「黒也!染岡!付き合うぜ!」
「ありがとな、円堂。
MFとDFは俺たちの行く手を塞いでくれ。
お互いに突破力、守備力を高め合う。
ボールを奪う気で来てくれ、ボールのキープ力も上げる」
「よーし!早速、河川敷で練習だ!!」
「「「おう!!」」」
河川敷で練習を開始するも、染岡の行動が荒々しく、ラフプレーが目立った。
「…」
松野からスライディングでボールを奪い、
影野のユニフォームを引っ張りボールを奪い、止めに来た風丸を押し退けシュートするも、ゴールポストに当たってしまう。
「染岡、今のプレイはダメだ。
イエローカードで最悪レッドカードで退場だぞ」
「こんなんじゃ、ダメだ…!」
「……とりあえず落ち着け。
サッカーは11人でやるものだ 1人でやっていいものじゃねぇぞ」
「…黒也…」
「みんなー!ちょっと来てー!」
黒也が染岡を宥めていると
木野から声がかかり、ベンチの方に集合する。
「あ、音無じゃねぇか。新聞部の取材か?」
「いえ!見学です!」
木野の隣には新聞部の音無春奈がおり
サッカー部のファンになったという彼女から尾刈斗中の怖い噂が語られた。
「尾刈斗中と試合した生徒は3日後に全員高熱を出して倒れるとか…」
「?」
「高熱を出す?」
「尾刈斗中の中に風邪でも引いてるやつがいたんじゃないのか?」
「それならそもそも試合できねーよ。
俺も何かしら噂は耳にしている。
尾刈斗中が試合で負けそうになると強い風が吹いて試合続行不可になるとか」
「それもあります!
あとは尾刈斗中のゴールにシュートを打とうとすると足が動かなくなるとか」
様々な噂に怖くなったのか
壁山は震え上がってトイレに向かった。
「呪いか…?」
「「「っ!!」」」
「まぁ、そういう噂もあるな。
実際見たことねぇから確認のしようがないが…ハッタリと思っておけ。そういうのは信じた方が負けだ」
「そうだな!噂だもんな!」
黒也の言葉に円堂は頷くも
1年生たちは怖くなったのか、 豪炎寺の名を出す。
「なんだお前ら!!
豪炎寺なんかに頼らなくても俺と黒也でシュートを決めてやる!
FWならここにいるぜ!」
「その意気だ。
元からいるメンバーで行くのもありだと思うぜ、やる気のないヤツいても邪魔なだけだしよ」
「言い方…でも、そうだな」
「でもキャプテン、もしあの時豪炎寺さんが来てくれなかったらオレたち廃部だったんですよ?今度だって…なぁ?
やはり不安なのか、1年生たちは顔を見合わせ〝負けられない試合だって…〟と肩を落としていた。
「少林、怖い噂はあるがそればかりに目を向けてたら試合所の話じゃなくなるぞ」
「黒也先輩…」
黒也は困ったように微笑んで少林と栗松に目線を合わせるようにしゃがむ。
「俺たちは今、強いやつに頼らないようにこうして練習してるんだ。俺たち自身が強くなるためにな」
〝そうだろ?〟と円堂の方に顔を向ければ彼は頷き口を開いた。
「そうだぜ!みんな!
人に頼ってたら強くなんかなれないぞ!」
「そうだ!」
「さぁ!練習だ!」
「「おう!」」
「「「お、おー…」」」