FF編
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「(いや、まさかとは思ったけど…)」
「木戸川清修から転校してきた、
豪炎寺修也くんだ。
豪炎寺くん、彼は我が校の生徒会副会長である、彪狼黒也くんだよ。」
翌日、遠い目をしている黒也の目の前には先日会った豪炎寺がおり黒也の様子に戸惑い首を傾げていた。
「……よろしく。
とりあえず教室まで案内するから 着いてきてくれ」
「あ、あぁ」
「ああ、彪狼くん。少しいいかな」
「はい?」
「円堂くんに伝言をお願いしたいのですが…休み時間、校長室まで来てくださいっと」
「……わかりました。それじゃ、俺はこれで」
「えぇ、案内お願いします」
校長からの伝言に嫌な予感を持ちつつ
豪炎寺を連れて校長室を後にした。
コツコツと2人分の足音が廊下に響く。
もうすぐHRの時間ということもあり、生徒は1人もいなかった。
「昨日はありがとな。マコを助けてくれて。」
「別に…お前も入っただろ」
「それでもさ、
助けてくれたことには変わりない。」
「…」
「ほら、ここがお前が通う教室。
俺は隣のクラスになるから 何かあればクラスの奴らに聞いてくれ」
「…わかった」
何か言いたげな豪炎寺を先生に託し 黒也は自身の教室に向かった。
「おはよう、彪狼くん。
HR始めるから席に着いてくれ」
「はい。遅れてしまいすみません」
担任の先生に頭を下げ、周りの生徒たちに挨拶しながら席に着くと隣のクラスから叫び声が響いてきた。
『あああああ!!!!』
「「「!!?」」」
黒也は聞き慣れた声に溜息を吐き、
呆然としている担任に向け手を上げた。
「先生、HRの時間です!」
「え、あ…あぁ… それじゃあ出席を取るぞ」
「(まぁ、驚くよな…
けど…なんで急にこっちに来たんだ…)」
黒也の気持ちが晴れぬまま
休み時間になった。
「円堂ー」
「!黒也!」
「先生が呼んでる。
校長室に来てくれだとさ」
「校長室?」
「どんな話かはわからねぇけど
大事な話があるんだと
…覚悟はしといた方がいいかもな」
「覚悟?なんだよそれ…」
「……〝廃部〟の可能性を頭に入れておけ。」
「廃部!?」
「そうならないよう俺も同行する。
とりあえず行くぞ」
「わ、わかった!!」
〜校長室〜
「あ、あの、話って何ですか…」
校長室には校長とサッカー部顧問の冬海、そして窓の外を見ている少女がおり、円堂は緊張した面立ちでいた。
「突然ですが、1週間後に 久しぶりの練習試合をすることになりました。」
「…試合って……試合!?やれるんですか!?」
突然のことで一瞬ポカンとした円堂だが、すぐに意味を理解し先生たちに詰め寄る。
「相手は、帝国学園です」
「!?」
「て、帝国!?
最強と言われるあの帝国学園ですか!?」
「その通り、どうです? すごいでしょう?」
練習試合の相手を聞いた途端、
黒也は眉間にシワを寄せ 重い口を開いた。
「40年間… フットボールフロンティア
通称FFを優勝し続けている学校…
紛うことなく日本一のサッカー部が何故うちに?」
黒也の言葉には円堂も〝確かに…〟と頷き言葉を続ける。
「最強のサッカー部との試合は嬉しいんですけど…今、部員は8人しかいません…」
「足りないのなら、 試合までに集めたら如何?」
「へ?」
「夏未譲…」
不意にずっと窓の外を見ていた少女…
雷門夏未が振り返り円堂に言葉を投げかける。
「集められない場合、或いは試合に勝てなかった場合、黒也には悪いけれど、サッカー部は廃部、決定事項よ。」
「っ勝手に決めんなよ!!」
「これは理事長と校長先生による決定でもあるの。あーんな掘っ建て小屋の弱小クラブに回す予算は無いわ」
「…夏未譲、いくらなんでも言い過ぎだ。
いくらお前が理事長と同じ立場とは言え、
今の発言は生徒への冒涜になる」
「木戸川清修から転校してきた、
豪炎寺修也くんだ。
豪炎寺くん、彼は我が校の生徒会副会長である、彪狼黒也くんだよ。」
翌日、遠い目をしている黒也の目の前には先日会った豪炎寺がおり黒也の様子に戸惑い首を傾げていた。
「……よろしく。
とりあえず教室まで案内するから 着いてきてくれ」
「あ、あぁ」
「ああ、彪狼くん。少しいいかな」
「はい?」
「円堂くんに伝言をお願いしたいのですが…休み時間、校長室まで来てくださいっと」
「……わかりました。それじゃ、俺はこれで」
「えぇ、案内お願いします」
校長からの伝言に嫌な予感を持ちつつ
豪炎寺を連れて校長室を後にした。
コツコツと2人分の足音が廊下に響く。
もうすぐHRの時間ということもあり、生徒は1人もいなかった。
「昨日はありがとな。マコを助けてくれて。」
「別に…お前も入っただろ」
「それでもさ、
助けてくれたことには変わりない。」
「…」
「ほら、ここがお前が通う教室。
俺は隣のクラスになるから 何かあればクラスの奴らに聞いてくれ」
「…わかった」
何か言いたげな豪炎寺を先生に託し 黒也は自身の教室に向かった。
「おはよう、彪狼くん。
HR始めるから席に着いてくれ」
「はい。遅れてしまいすみません」
担任の先生に頭を下げ、周りの生徒たちに挨拶しながら席に着くと隣のクラスから叫び声が響いてきた。
『あああああ!!!!』
「「「!!?」」」
黒也は聞き慣れた声に溜息を吐き、
呆然としている担任に向け手を上げた。
「先生、HRの時間です!」
「え、あ…あぁ… それじゃあ出席を取るぞ」
「(まぁ、驚くよな…
けど…なんで急にこっちに来たんだ…)」
黒也の気持ちが晴れぬまま
休み時間になった。
「円堂ー」
「!黒也!」
「先生が呼んでる。
校長室に来てくれだとさ」
「校長室?」
「どんな話かはわからねぇけど
大事な話があるんだと
…覚悟はしといた方がいいかもな」
「覚悟?なんだよそれ…」
「……〝廃部〟の可能性を頭に入れておけ。」
「廃部!?」
「そうならないよう俺も同行する。
とりあえず行くぞ」
「わ、わかった!!」
〜校長室〜
「あ、あの、話って何ですか…」
校長室には校長とサッカー部顧問の冬海、そして窓の外を見ている少女がおり、円堂は緊張した面立ちでいた。
「突然ですが、1週間後に 久しぶりの練習試合をすることになりました。」
「…試合って……試合!?やれるんですか!?」
突然のことで一瞬ポカンとした円堂だが、すぐに意味を理解し先生たちに詰め寄る。
「相手は、帝国学園です」
「!?」
「て、帝国!?
最強と言われるあの帝国学園ですか!?」
「その通り、どうです? すごいでしょう?」
練習試合の相手を聞いた途端、
黒也は眉間にシワを寄せ 重い口を開いた。
「40年間… フットボールフロンティア
通称FFを優勝し続けている学校…
紛うことなく日本一のサッカー部が何故うちに?」
黒也の言葉には円堂も〝確かに…〟と頷き言葉を続ける。
「最強のサッカー部との試合は嬉しいんですけど…今、部員は8人しかいません…」
「足りないのなら、 試合までに集めたら如何?」
「へ?」
「夏未譲…」
不意にずっと窓の外を見ていた少女…
雷門夏未が振り返り円堂に言葉を投げかける。
「集められない場合、或いは試合に勝てなかった場合、黒也には悪いけれど、サッカー部は廃部、決定事項よ。」
「っ勝手に決めんなよ!!」
「これは理事長と校長先生による決定でもあるの。あーんな掘っ建て小屋の弱小クラブに回す予算は無いわ」
「…夏未譲、いくらなんでも言い過ぎだ。
いくらお前が理事長と同じ立場とは言え、
今の発言は生徒への冒涜になる」