FF編
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「ファイアトルネードだ…」
「そんな…」
「どうしてあいつが…」
「(こっちの能力を解析…
必殺技のコピーってことか…)」
円堂が黒星となり、俺の番か…と黒也が歩き出そうとすると豪炎寺に止められた。
「黒也、この勝負俺にやらせてくれ」
「……はぁ、お前も大概負けず嫌いだよな…
わかったよ、ぶちかまして来い」
「ああ!
豪炎寺がグラウンドに入り、杉森と対峙すれば、杉森は黒也へと視線を向けた。
「彪狼黒也を出せ」
「俺が蹴る!」
「…って、いうことなんでな。
俺は観戦させてもらうぜ。
俺のデータが無くても99%勝てるんだろ?」
〝その実力を見せてみろ〟と安易な挑発を仕掛ければ、杉森はボールを持つ豪炎寺を見据える。
「所詮、コピーはコピー。
威力は豪炎寺の方が上だ。
自信持って打ってこい」
黒也の言葉に頷いた豪炎寺はホイッスルの音と同時に走り出す。そしてシュート体勢に入った。
「ファイアトルネード!!」
「シュートポケット!!」
だが豪炎寺が放ったシュートは
杉森によって簡単に止められてしまった…
「「「っ…!?」」」
杉森は豪炎寺の側にボールを落とすと真っ直ぐ黒也を見つめる。
「彪狼黒也、これが実力だ」
「……見せてくれてありがとよ」
静かに去っていく2人を悔しげに見送る円堂と豪炎寺。頼りになる2人が負けたことによりチームのモチベーションが下がっていくのが目に見え、練習は中断された。
「……?お嬢…?」
ーーーーーーーーーー
「今まで御影専農と戦ったチームからの情報によると、彼らは常に冷静で正確なサッカーをしています」
翌日、音無が集めてくれたデータを見ていくと無失点の試合が多く、黒也の表情が険しいものになっていく。
「杉森が正GKになってから無失点か」
「よぉし!あいつから初ゴールを奪うのは俺たちだ!燃えてきたぜ!」
「根拠なく燃えてる場合じゃないぞ」
「ファイアトルネードがコピーされた上に、あっさり止められちまったんだぜ?」
「俺たちのデータを全部知っているというのは、本当だろうな…」
染岡も技が通じないと唸るが、
ふと音無とパソコンを覗いている黒也に視線を向ける。
「黒也のブラックブラストなら…」
「まぁ、突破口にはなるだろうな。
けど野生中と同じく、あいつらは俺を警戒する。
…だから四の五の言う前に何とかしねーと…あんな機械染みたヤツらに負けられねえからよ」
何か思うことがあるのか、どこか悲しげな表情をする黒也。それを側で見ていた音無は?を浮かべるも、その表情はすぐに消え円堂と向き合う。
「……最悪、円堂がシュートを打ちに行ってもいいかもな」
「え?」
黒也が呟いた言葉を聞き返そうとするとガラッと部室の扉が開き、木野が顔を出した。
「みんなー、夏未さんが呼んでるわよー」
「「「?」」」
夏未に呼び出されて来たのは 校舎の影にある小さな小屋のような所。
「なーんだよ、呼び出しといていないじゃんかー」
「しっかし、不気味な所だな…」
「ここは…雷門中学七不思議の1つ…開かずの扉…」
「何言ってんだ、ここ開くぞ」
「「「へ?」」」
震え上がる1年生と土門、目金の横を通り過ぎ、黒也は扉に手を掛ける。
少し力を加えるとギィ…と音を立てて扉が開き、中から夏未が出てきた。
「あら、黒也が開けたのね」
「その様子だと、大丈夫そうだな」
「ええ、問題なさそうよ」
「よし、行くぞ」
「「「……」」」
唖然としているみんなを連れ、地下へと続く階段を降りる。さらに扉を抜けると様々な機械が設置された部屋に出た。
「さっ、入って」
「ここは?」
「伝説のイナズマイレブンの秘密特訓場…
イナビカリ修練場よ」
「「「ええ!?」」」
夏未の言葉にみんなは驚き、最初から知っている様子の黒也に詰め寄る。
「黒也!本当なのか!?」
「ああ。昨日、お嬢と一緒に確認した。
記録もちゃんとあったぜ」
〜回想〜
「なんだよ、急に呼び出して」
「これ、見てちょうだい」
御影専農との決闘後、夏未から呼び出された黒也は理事長室へとやってきた。
そこで見せられたのはパソコンと古い地図で、イナビカリ修練場についてだった。
「!こんなのどこで…」
「今日、パパが来たの。
古い建物について整理するって聞いて私も手伝ったら…これが。
イナビカリ修練場。
パパは埋められたって聞いてたらしいわ。
ここで数々の必殺技が生み出されたってことも」
「イナビカリ修練場…
(場所は地下…校舎の影になってるな…)
……ここなら、誰にも見られずに済む」
「ええ」
〜回想終了〜
「と、言う事だ。
急遽だったけど業者も来てくれて機械も点検、リフォーム済、いつでも動かせるぜ」
「ホントか!?スッゲー!!ありがとう!!」
円堂の反応に黒也は笑い、
早速指示を飛ばす。
「そんじゃ、早速やってみるか。お嬢、頼む」
「ええ」
マネージャーは外へ出てから、扉が完全に閉まる。
黒也の指示の元、それぞれ配置に着くと夏未の声がアナウンスで響く。
『この扉はタイマーロックになっていて 一連の特訓が終わるまで開かないわ。がんばって』
「さぁて、豪炎寺、土門、死なないようがんばろうな」
「…………黒也…まさか…」
死んだ目で親指を立てる黒也に嫌な予感がするのか、豪炎寺と土門は冷や汗をかく。
すると立っていたベルトコンベアーが動き出し、至る所からサッカーボールが発射された。
「っ!?」
「うぉああ!?」
「走れ走れ!止まると死ぬぞ!」
「そのようだな…!」
イナビカリ修練場内で至る所から悲鳴が聞こえ始め、思わず顔を背けるも、背けたら背けたで発射されるサッカーボールに反応できず転ぶ。
「おっと!?大丈夫か!?」
「助かった…!」
「何なんだよこれぇ!?」
「身体の全身使えよ!じゃねぇとボールは避けられねぇ!余裕があったら蹴り返せ!」
「そんな無茶苦茶なぁ!?」
そんなこんなで約3時間後…
「「「はぁ、はぁ、はぁ…」」」
扉が開き、マネージャーたちの目に入ってきたのはボロボロで倒れているみんなの姿で…やっとの思いで立っているのは黒也だけだった…
「木野、音無…救急箱の用意…」
「は、はい!すぐ取ってきます!!」
死ぬかと思った…と青い顔で倒れるみんなを尻目に、緩んだゴムを締め直す。
「試合まで、1週間!毎日続けるぞ!」
「「「おお…」」」
ボロボロになりながら特訓を繰り返し 試合当日になる。
〜御影専農〜
「これ、サッカー場か?」
「アンテナがあろうとなかろうと、
サッカーには関係ないさ!行くぞ!」
「「「おう!!」」」
「そんな…」
「どうしてあいつが…」
「(こっちの能力を解析…
必殺技のコピーってことか…)」
円堂が黒星となり、俺の番か…と黒也が歩き出そうとすると豪炎寺に止められた。
「黒也、この勝負俺にやらせてくれ」
「……はぁ、お前も大概負けず嫌いだよな…
わかったよ、ぶちかまして来い」
「ああ!
豪炎寺がグラウンドに入り、杉森と対峙すれば、杉森は黒也へと視線を向けた。
「彪狼黒也を出せ」
「俺が蹴る!」
「…って、いうことなんでな。
俺は観戦させてもらうぜ。
俺のデータが無くても99%勝てるんだろ?」
〝その実力を見せてみろ〟と安易な挑発を仕掛ければ、杉森はボールを持つ豪炎寺を見据える。
「所詮、コピーはコピー。
威力は豪炎寺の方が上だ。
自信持って打ってこい」
黒也の言葉に頷いた豪炎寺はホイッスルの音と同時に走り出す。そしてシュート体勢に入った。
「ファイアトルネード!!」
「シュートポケット!!」
だが豪炎寺が放ったシュートは
杉森によって簡単に止められてしまった…
「「「っ…!?」」」
杉森は豪炎寺の側にボールを落とすと真っ直ぐ黒也を見つめる。
「彪狼黒也、これが実力だ」
「……見せてくれてありがとよ」
静かに去っていく2人を悔しげに見送る円堂と豪炎寺。頼りになる2人が負けたことによりチームのモチベーションが下がっていくのが目に見え、練習は中断された。
「……?お嬢…?」
ーーーーーーーーーー
「今まで御影専農と戦ったチームからの情報によると、彼らは常に冷静で正確なサッカーをしています」
翌日、音無が集めてくれたデータを見ていくと無失点の試合が多く、黒也の表情が険しいものになっていく。
「杉森が正GKになってから無失点か」
「よぉし!あいつから初ゴールを奪うのは俺たちだ!燃えてきたぜ!」
「根拠なく燃えてる場合じゃないぞ」
「ファイアトルネードがコピーされた上に、あっさり止められちまったんだぜ?」
「俺たちのデータを全部知っているというのは、本当だろうな…」
染岡も技が通じないと唸るが、
ふと音無とパソコンを覗いている黒也に視線を向ける。
「黒也のブラックブラストなら…」
「まぁ、突破口にはなるだろうな。
けど野生中と同じく、あいつらは俺を警戒する。
…だから四の五の言う前に何とかしねーと…あんな機械染みたヤツらに負けられねえからよ」
何か思うことがあるのか、どこか悲しげな表情をする黒也。それを側で見ていた音無は?を浮かべるも、その表情はすぐに消え円堂と向き合う。
「……最悪、円堂がシュートを打ちに行ってもいいかもな」
「え?」
黒也が呟いた言葉を聞き返そうとするとガラッと部室の扉が開き、木野が顔を出した。
「みんなー、夏未さんが呼んでるわよー」
「「「?」」」
夏未に呼び出されて来たのは 校舎の影にある小さな小屋のような所。
「なーんだよ、呼び出しといていないじゃんかー」
「しっかし、不気味な所だな…」
「ここは…雷門中学七不思議の1つ…開かずの扉…」
「何言ってんだ、ここ開くぞ」
「「「へ?」」」
震え上がる1年生と土門、目金の横を通り過ぎ、黒也は扉に手を掛ける。
少し力を加えるとギィ…と音を立てて扉が開き、中から夏未が出てきた。
「あら、黒也が開けたのね」
「その様子だと、大丈夫そうだな」
「ええ、問題なさそうよ」
「よし、行くぞ」
「「「……」」」
唖然としているみんなを連れ、地下へと続く階段を降りる。さらに扉を抜けると様々な機械が設置された部屋に出た。
「さっ、入って」
「ここは?」
「伝説のイナズマイレブンの秘密特訓場…
イナビカリ修練場よ」
「「「ええ!?」」」
夏未の言葉にみんなは驚き、最初から知っている様子の黒也に詰め寄る。
「黒也!本当なのか!?」
「ああ。昨日、お嬢と一緒に確認した。
記録もちゃんとあったぜ」
〜回想〜
「なんだよ、急に呼び出して」
「これ、見てちょうだい」
御影専農との決闘後、夏未から呼び出された黒也は理事長室へとやってきた。
そこで見せられたのはパソコンと古い地図で、イナビカリ修練場についてだった。
「!こんなのどこで…」
「今日、パパが来たの。
古い建物について整理するって聞いて私も手伝ったら…これが。
イナビカリ修練場。
パパは埋められたって聞いてたらしいわ。
ここで数々の必殺技が生み出されたってことも」
「イナビカリ修練場…
(場所は地下…校舎の影になってるな…)
……ここなら、誰にも見られずに済む」
「ええ」
〜回想終了〜
「と、言う事だ。
急遽だったけど業者も来てくれて機械も点検、リフォーム済、いつでも動かせるぜ」
「ホントか!?スッゲー!!ありがとう!!」
円堂の反応に黒也は笑い、
早速指示を飛ばす。
「そんじゃ、早速やってみるか。お嬢、頼む」
「ええ」
マネージャーは外へ出てから、扉が完全に閉まる。
黒也の指示の元、それぞれ配置に着くと夏未の声がアナウンスで響く。
『この扉はタイマーロックになっていて 一連の特訓が終わるまで開かないわ。がんばって』
「さぁて、豪炎寺、土門、死なないようがんばろうな」
「…………黒也…まさか…」
死んだ目で親指を立てる黒也に嫌な予感がするのか、豪炎寺と土門は冷や汗をかく。
すると立っていたベルトコンベアーが動き出し、至る所からサッカーボールが発射された。
「っ!?」
「うぉああ!?」
「走れ走れ!止まると死ぬぞ!」
「そのようだな…!」
イナビカリ修練場内で至る所から悲鳴が聞こえ始め、思わず顔を背けるも、背けたら背けたで発射されるサッカーボールに反応できず転ぶ。
「おっと!?大丈夫か!?」
「助かった…!」
「何なんだよこれぇ!?」
「身体の全身使えよ!じゃねぇとボールは避けられねぇ!余裕があったら蹴り返せ!」
「そんな無茶苦茶なぁ!?」
そんなこんなで約3時間後…
「「「はぁ、はぁ、はぁ…」」」
扉が開き、マネージャーたちの目に入ってきたのはボロボロで倒れているみんなの姿で…やっとの思いで立っているのは黒也だけだった…
「木野、音無…救急箱の用意…」
「は、はい!すぐ取ってきます!!」
死ぬかと思った…と青い顔で倒れるみんなを尻目に、緩んだゴムを締め直す。
「試合まで、1週間!毎日続けるぞ!」
「「「おお…」」」
ボロボロになりながら特訓を繰り返し 試合当日になる。
〜御影専農〜
「これ、サッカー場か?」
「アンテナがあろうとなかろうと、
サッカーには関係ないさ!行くぞ!」
「「「おう!!」」」