FF編
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FF地区予選1回戦を突破し、
いつも通り河川敷での練習に励む雷門イレブン。
野生中との試合に勝ち
調子が上がってきたのか、動きが以前とは違っていた。
だがいつもと違うのは周りもであり… 稲妻マークが入った橋には、たくさんの人がいた。
「……」
「黒也!」
「!わり、どうした」
「黒也こそ、橋の方なんて見てどうしたんだ?」
向かってきたボールを受け取ったものの、そこにはいつものキレはなく、半田は黒也の目線を追う。
「なんか最近、ギャラリーが増えてないか?」
「そうでヤンスね…」
2人の様子を見た栗松、宍戸、風丸も足を止めてギャラリーを見上げる。
「どうした、どうした、動きを止めるな」
「もしかして…ついにできたのか?」
「何が?」
「俺たちのファンだよ」
「「「ええ!!?」」」
風丸の言葉にみんなは驚き、
ファンという響きに喜びを見せる。
黒也は表情を変えずジッとギャラリーを見つめる。
「チッ…嫌な匂いだ」
まだ喜びを抑えられない円堂たちを見て、パンパン!と大きく手を叩く。
「ん?どうしたんだ黒也」
「全員、必殺技の練習中止」
「は!?何言ってんだよ!?ファンが見てるんだぞ!?それにFFに向けて練習しないと!」
「……円堂、あれがファンに見えるか?」
目を鋭くさせギャラリーを睨みつける黒也。
みんなは理由もわからず?を浮かべた。
「黒也の言う通りよ」
「「「!」」」
黒也の言葉に便乗して来たのはマネージャーになったばかりの夏未。
2人は目を合わせると頷き合い、円堂に目を向ける。
「円堂、ありゃあ他校の〝偵察隊〟だ。
どーせ俺らのデータでも取りに来たんだろ」
「「「偵察!!?」」」
「全く無名のチームが帝国学園に勝ち、
そのまま連勝を続けているのよ?
当然起こり得ることだわ。」
「改めて見るとやべーな
盗撮とかなんねーのかよ…」
高性能のカメラで堂々と写真を撮り、
パソコンでデータ解析、その場で図を書いていたり…と大掛かりなことに思わず眉を顰める。
「わかった!偵察されてるとなると 必殺技の偵察はライバルにこっちの手の内を見せちゃうことになるんですね!」
「「「えええええ!!」」」
「その通りよ。だから禁止します」
「確かに必殺技を研究されるのは不利だな…」
「まぁ、サッカーは必殺技だけのスポーツじゃねえ。ノーマルシュートやドリブル、パス…練習はたくさんあるぜ」
「だったら!誰にも見られない所で練習をしよう!必殺技のさ!」
「そんな場所どこにあるんだ」
「でもさ、必要だろ?」
「……(誰にも見られない場所…か)」
〜翌日〜
いつも通り河川敷で練習を始めれば
たちまち偵察隊が橋を占拠しデータを取り始めた。
「はぁ…連中また増えてるぞ」
「今日も必殺技の練習は無理でヤンスね…」
「必殺技だけがサッカーじゃないさ!
肩の力抜いてみっちり基本練習だ!」
「お前もな…壁山痛がってんぞ」
「え?」
柔軟を手伝っていた円堂が下を向けば、力入りすぎて痛がってる壁山がおり慌てて手を離す。
それを呆れた目で見ていると 視界の端で細い道には場違いな2台の大きなトラックを捉えた。
「おい!なんか変なのが来たぞ!」
ビー!ビー!とクラクションが鳴り響き、思わず耳を塞ぐ。するとトラックの荷台が形を変え、 大掛かりな機械が現れた。
「偵察にしちゃ…すごすぎじゃね…?」
「!あいつらは…」
「黒也、知ってるのか?」
「次の対戦相手だ。
御影専農中学…FWの下鶴改と
GK兼キャプテンの杉森威」
「徹底的に観察する気でいやがるぜ…ヤな感じだな」
「同感だ。
さっ、気にせずシュート練行くぞ」
「ああ!」
豪炎寺、染岡、黒也の3人を中心にシュート練をしていると、先程から練習を見ていた杉森と下鶴が下まで来ようとしていた。
「!練習中断!」
「「「!」」」
「黒也?どうし…
え!?あいつら…!入ってきやがった…!」
いち早く気付いた黒也によって練習が止められ、円堂と共に2人と向き合う。
「御影専農のキャプテンだよな!?
練習中にグラウンドに入らないでくれよ!」
「なぜ必殺技の練習を隠す?」
「?」
「今更隠しても無駄だ。
既に我々は君たち全員の能力を解析している。」
「評価はD-、1人だけS+ 我々には99%勝てない」
「1人?」
「彪狼黒也、君だけだ。
それ以外は害虫。
勝負ではない、これは害虫駆除作業だ」
下鶴が真顔でそう言い放ったことで 雷門の怒りに触れる。唯一高評価を貰った黒也も仲間を侮辱され目付きをこれでもかと鋭くさせていた。
「害虫ってなんだよ!」
「ムカツクでヤンス!」
「酷い!」
「最低!」
「俺が追い出してやる!」
「止めろ!!」
円堂によって止められ、みんなは口を閉ざす。当の彼は怒りの炎を燃え上がらせていて黒也も鋭くさせていた目付きを戻した。
「俺たちを害虫と言ったのを取り消せ!」
「事実を述べたのだ」
「理解できないとは思わなかった」
「〜〜〜っ!!もう絶対…許せねぇ!!
俺たちの必殺技を見せてやる!今すぐ決闘だ!!」
「「「ええ!?」」」
「……まぁ、そうなるよな…」
闘志を燃やす円堂に対して、
やれやれと肩を竦める。
「お互いにシュート1本、止められるかどうかで決着を着ける いいな!」
「我々はその必要を認めない。
彪狼黒也が打つならば話は別だが」
「……俺のデータが欲しいかよ」
「君のデータは素晴らしいものだと把握している。それを取り入れれば我々は100%勝てる。」
「…(100%…ねぇ…)
わかった、シュートは俺が打つ」
「!黒也、」
「ただし、先に打つのはテメェらだ。
円堂が仕掛けた勝負、円堂が最初に受けるのは当然だろ」
黒也が出した条件に頷き、 ユニフォームに着替えた下鶴と円堂が対峙する。
「円堂!絶対に止めてくれよ!」
「頼みます!キャプテン!」
「ああ!任せとけ!」
ボールを受け取った下鶴は〝では始める〟と一声掛けて、ホイッスルの音を合図に走り出す。そして高くボールを上げたと思ったら見覚えのあるシュートを放った。
「!!あの体勢…!円堂!!」
「「!?」」
「ファイアトルネード!!」
「(ファイアトルネード…!?)
っ熱血パンチ!!…っ!!」
円堂は反射でボールを弾くも、
ゴールポストに当たってゴールへと入った…
いつも通り河川敷での練習に励む雷門イレブン。
野生中との試合に勝ち
調子が上がってきたのか、動きが以前とは違っていた。
だがいつもと違うのは周りもであり… 稲妻マークが入った橋には、たくさんの人がいた。
「……」
「黒也!」
「!わり、どうした」
「黒也こそ、橋の方なんて見てどうしたんだ?」
向かってきたボールを受け取ったものの、そこにはいつものキレはなく、半田は黒也の目線を追う。
「なんか最近、ギャラリーが増えてないか?」
「そうでヤンスね…」
2人の様子を見た栗松、宍戸、風丸も足を止めてギャラリーを見上げる。
「どうした、どうした、動きを止めるな」
「もしかして…ついにできたのか?」
「何が?」
「俺たちのファンだよ」
「「「ええ!!?」」」
風丸の言葉にみんなは驚き、
ファンという響きに喜びを見せる。
黒也は表情を変えずジッとギャラリーを見つめる。
「チッ…嫌な匂いだ」
まだ喜びを抑えられない円堂たちを見て、パンパン!と大きく手を叩く。
「ん?どうしたんだ黒也」
「全員、必殺技の練習中止」
「は!?何言ってんだよ!?ファンが見てるんだぞ!?それにFFに向けて練習しないと!」
「……円堂、あれがファンに見えるか?」
目を鋭くさせギャラリーを睨みつける黒也。
みんなは理由もわからず?を浮かべた。
「黒也の言う通りよ」
「「「!」」」
黒也の言葉に便乗して来たのはマネージャーになったばかりの夏未。
2人は目を合わせると頷き合い、円堂に目を向ける。
「円堂、ありゃあ他校の〝偵察隊〟だ。
どーせ俺らのデータでも取りに来たんだろ」
「「「偵察!!?」」」
「全く無名のチームが帝国学園に勝ち、
そのまま連勝を続けているのよ?
当然起こり得ることだわ。」
「改めて見るとやべーな
盗撮とかなんねーのかよ…」
高性能のカメラで堂々と写真を撮り、
パソコンでデータ解析、その場で図を書いていたり…と大掛かりなことに思わず眉を顰める。
「わかった!偵察されてるとなると 必殺技の偵察はライバルにこっちの手の内を見せちゃうことになるんですね!」
「「「えええええ!!」」」
「その通りよ。だから禁止します」
「確かに必殺技を研究されるのは不利だな…」
「まぁ、サッカーは必殺技だけのスポーツじゃねえ。ノーマルシュートやドリブル、パス…練習はたくさんあるぜ」
「だったら!誰にも見られない所で練習をしよう!必殺技のさ!」
「そんな場所どこにあるんだ」
「でもさ、必要だろ?」
「……(誰にも見られない場所…か)」
〜翌日〜
いつも通り河川敷で練習を始めれば
たちまち偵察隊が橋を占拠しデータを取り始めた。
「はぁ…連中また増えてるぞ」
「今日も必殺技の練習は無理でヤンスね…」
「必殺技だけがサッカーじゃないさ!
肩の力抜いてみっちり基本練習だ!」
「お前もな…壁山痛がってんぞ」
「え?」
柔軟を手伝っていた円堂が下を向けば、力入りすぎて痛がってる壁山がおり慌てて手を離す。
それを呆れた目で見ていると 視界の端で細い道には場違いな2台の大きなトラックを捉えた。
「おい!なんか変なのが来たぞ!」
ビー!ビー!とクラクションが鳴り響き、思わず耳を塞ぐ。するとトラックの荷台が形を変え、 大掛かりな機械が現れた。
「偵察にしちゃ…すごすぎじゃね…?」
「!あいつらは…」
「黒也、知ってるのか?」
「次の対戦相手だ。
御影専農中学…FWの下鶴改と
GK兼キャプテンの杉森威」
「徹底的に観察する気でいやがるぜ…ヤな感じだな」
「同感だ。
さっ、気にせずシュート練行くぞ」
「ああ!」
豪炎寺、染岡、黒也の3人を中心にシュート練をしていると、先程から練習を見ていた杉森と下鶴が下まで来ようとしていた。
「!練習中断!」
「「「!」」」
「黒也?どうし…
え!?あいつら…!入ってきやがった…!」
いち早く気付いた黒也によって練習が止められ、円堂と共に2人と向き合う。
「御影専農のキャプテンだよな!?
練習中にグラウンドに入らないでくれよ!」
「なぜ必殺技の練習を隠す?」
「?」
「今更隠しても無駄だ。
既に我々は君たち全員の能力を解析している。」
「評価はD-、1人だけS+ 我々には99%勝てない」
「1人?」
「彪狼黒也、君だけだ。
それ以外は害虫。
勝負ではない、これは害虫駆除作業だ」
下鶴が真顔でそう言い放ったことで 雷門の怒りに触れる。唯一高評価を貰った黒也も仲間を侮辱され目付きをこれでもかと鋭くさせていた。
「害虫ってなんだよ!」
「ムカツクでヤンス!」
「酷い!」
「最低!」
「俺が追い出してやる!」
「止めろ!!」
円堂によって止められ、みんなは口を閉ざす。当の彼は怒りの炎を燃え上がらせていて黒也も鋭くさせていた目付きを戻した。
「俺たちを害虫と言ったのを取り消せ!」
「事実を述べたのだ」
「理解できないとは思わなかった」
「〜〜〜っ!!もう絶対…許せねぇ!!
俺たちの必殺技を見せてやる!今すぐ決闘だ!!」
「「「ええ!?」」」
「……まぁ、そうなるよな…」
闘志を燃やす円堂に対して、
やれやれと肩を竦める。
「お互いにシュート1本、止められるかどうかで決着を着ける いいな!」
「我々はその必要を認めない。
彪狼黒也が打つならば話は別だが」
「……俺のデータが欲しいかよ」
「君のデータは素晴らしいものだと把握している。それを取り入れれば我々は100%勝てる。」
「…(100%…ねぇ…)
わかった、シュートは俺が打つ」
「!黒也、」
「ただし、先に打つのはテメェらだ。
円堂が仕掛けた勝負、円堂が最初に受けるのは当然だろ」
黒也が出した条件に頷き、 ユニフォームに着替えた下鶴と円堂が対峙する。
「円堂!絶対に止めてくれよ!」
「頼みます!キャプテン!」
「ああ!任せとけ!」
ボールを受け取った下鶴は〝では始める〟と一声掛けて、ホイッスルの音を合図に走り出す。そして高くボールを上げたと思ったら見覚えのあるシュートを放った。
「!!あの体勢…!円堂!!」
「「!?」」
「ファイアトルネード!!」
「(ファイアトルネード…!?)
っ熱血パンチ!!…っ!!」
円堂は反射でボールを弾くも、
ゴールポストに当たってゴールへと入った…