関連短文(過去拍手文より)





『コイスルオトメの赤い糸』小々ネタ~告白より先に手を繋いじゃった二人の半年後~




「…ごめん、織姫。もう1回言って。」
「え?だからね、黒崎くんに思い切って告白しようかどうしようか、迷ってるの。たつきちゃんは、どう思う?」
「…織姫、アンタ去年の秋にアイツに手編みの手袋渡してなかった?」
「うん、あげた。」
「で、クリスマスは?」
「黒崎くんとお出かけして、黒崎くんに手袋プレゼントしてもらってね、私は手編みのマフラーをあげたよ。」
「…で、アンタと一護、ぶっちゃけどこまで行ってるわけ?」
「え?後は…映画とか、ショッピングとか。水族館とか、動物園とかも行ったよ。あ、でも黒崎くんが一人暮らし始めてからは、お互いのアパートでまったりすることが多いかな。」
「(…そういう意味で聞いたんじゃないけど…まぁいいか)メールは?」
「毎日してる。」
「アイツの下宿先の合い鍵は?」
「もらったよ。」
「…で、もう1回聞くけど、何に悩んでるって?」
「…だからね、その…黒崎くんに告白しようかどうしようか、迷ってるの…。」
「…意味わかんない…。」「だ、だってね。黒崎くんに『好きだ』とか『付き合おう』とか言われたことないの。これはもう、待ってるだけじゃ駄目なのかなって…。ねぇ、たつきちゃんはどう思う?」
「…一護を一発殴りたいと思ってるわよ…あのヘタレオレンジ…!」
「え?たつきちゃん?」
「織姫からは告白なんかしなくていいわよ!っていうか、おとなしく半年待ってるアンタもアンタだけど…。小島にも言い付けてやるから、とりあえず織姫は一護からの告白を待ってな!」
「う、うん…(たつきちゃん、どうして怒ってるのかな?)。」






次回、「告白より先に手を繋いじゃった二人の1年後」に続く(笑)。






(2013.11.17)
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