ハッピー・クリスマス






《ハッピー・クリスマス~エピローグ~》





「子供達はみんな寝たか…。ここからは、大人の時間だな。」





「やっぱり大人のクリスマスの夜にはワインだよなぁ。」




ー…ふふ、またそうやって1人で格好つけて。本当にワインの味なんて分かるのかしら?






「しかし何だな…一護はもうガキなんて言えなくなっちまったな。一護と織姫ちゃんを見てると、若い頃の俺と真咲を見てるみたいで…眩しいぐらいだ。」





ーそうね。よく似てるわ、あなたと一護。
だから一護は、私にどこか似ている織姫ちゃんを選んだのね、きっと。







「……真咲……?」





ー久しぶりね、あなた。





「こいつは驚いたな…。今年のサンタは随分と気前がいいらしい。…それとも、お前が黒崎家専用のサンタか?」



ー…どっちでもいいじゃない、そんなこと。






「…確かにな。よし、ここは一つワイン片手に煙草でも吸ってみるか。」




ー…もう、本当に格好つけてばっかり…。




「9年ぶりに、俺に惚れ直してもらいたいからな。」




ーふふ、期待してます。



見て、あなた。


雪よ…。












12月24日は、クリスマスイブ。



いつも一生懸命頑張っている良い子にはね、サンタさんが素敵なプレゼントをくれるんだよ。



お金では買えない、けれど何より素敵なプレゼントを。



それは雪と共に舞い降りる、小さな奇跡。





《ハッピー・クリスマス》













《あとがき》



いつもお世話になっている「リトルレスト」のラテ*様に捧げる、クリスマス話でございます!


ラテ*様からのリクエストは「黒崎ファミリー+織姫の話」ということで、自分の中にある黒崎家と織姫の絡みの萌え要素をぎゅっと詰め込んでみた次第です。

あと、織姫にサンタコス着せて一心さんに「絶対領域」って言わせたかった(←そこかよ)。

エピローグの部分は、悩んだ挙げ句あえてシンプルに、会話文のみの構成にしました。なので状況が掴みにくかったらすみません。読み手の皆様の想像力フル回転でお願いしますm(_ _)m。


そして1つ言い訳をさせて下さい。
このお話で一護が織姫に三日月とアスタリスクのペンダントを贈っていますが、実は親しくさせていただいている「Cotton Candy」の明夢様も、少し前に一護が織姫に三日月とアスタリスクの刻印の入った指環をプレゼントするお話を書かれていらっしゃるのです。
明夢様のお話を読んだときには「わー!もろ被ったー!(°д°;;)」と大焦りした訳ですが、明夢様にご相談したところ「そのままでも全然構いませんよ」との温かいお言葉をいただき、今回のアップに至っております。

そんなわけで、三日月とアスタリスクのモチーフ被りは偶然で、明夢様の許可もいただいておりますのということで…明夢様、本当にすみません。


こんなお話になりましたが、ラテ*様どうぞお納めくださいませ!




ラテ*様、それからこのお話を読んでくださった皆様、ありがとうございました!





(2013.12.23)
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