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Water castle

常に水質管理に追われる貴族は、いつも水のことを心配していなければいけない。
雨の日は水の濁度が上がるからいつもより仕事量がおおい。
水路の増水がないかの確認と、水楼閣での水質検査と、水竜様の様子をこまめに確認しなければならない。
雨の日は水竜さんに重労働をさせてしまうので、昔から嫌いだ。お父さんも忙しそうにしていた。
今は私と兄で管理しているので交代制が取れているが、お父さんは一人で管理していたのだ。

今は大雨の中、傘をさして水質をチェックしに来ている。
水楼閣につくと、水竜様が居た
私は水楼閣の壁に背中を預けると水質検査のノートを取り始める
「水竜様ー、今日ね雨じゃなかったら3区に行ってお買い物したかったんだよ」
「オーン」
「でも、雨だからお買い物行けなくなっちゃった」
「オーン」
「兄ちゃんと交代した時に行こうかなぁ」
「オオーン」
「寝なきゃダメだって?やっぱそうだよねー……」

水竜様と軽い雑談をし、ノートを取り終えると
パタンとノートを閉じた

「それでは水竜様、増水しないようにと、濁度を抑えるのお願いしますね」
「オーン」
「ありがとう」

手を振りながらお家に帰ったのだった。
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