もし、先にたけみっちに話していたら
「ヤダ」
「「「えっ」」」
「あ、あのマイキーくん……」
「ヤダったらヤダ!!!兄貴の器!?そんなの知ったこっちゃねーし!たけみっちは俺が最初に見つけたの!!俺のなの!!!俺がヤダって言ったんだから黒龍なんかにはやんねーんだからな!!!!」
「いや、別に東卍から引き抜こうという訳では……」
「そうそう、単に俺たちは東卍の傘下に下るが、それを治めるリーダーが欲しいんだよ」
「それでもヤダ!!!!!!!!だいたい!!たけみっちもなんで断んねーの!?俺がいるのに!!!!浮気か!!!?」
「うわっ……そんなんじゃないっすよ!??誤解です!!東卍を抜けなくてもいいらしいですし、壱番隊と兼任しても構わないから総長の座について欲しいといわれて……!ハッ!いや、そりゃ俺みたいな弱いやつがマイキーくんのお兄さんがいた立場に立つなんて嫌ですよね……すみまs「そういうんじゃねーの!!!そもそもたけみっちは強えって言ってるだろ!!」ヒェッ」
怒ったように叫ばれ思わず萎縮してしまい咄嗟にイヌピーとココの後ろに隠れてしまう。
それを見て益々憤りを感じたようにマイキーの表情は険しくなっていった。
「たけみっちは強えし、総長になって欲しいって言われるのはすっげー嫌だけど分かるんだよ!!!でもたけみっちは俺のだろ!!!俺の事をまず優先しろ!!!俺のことは遊びだったのか!!!???」
「(無敵のマイキーがめちゃくちゃ面倒臭いタイプの彼女みたいになっている……)」
「遊びなんかじゃないです〜〜〜〜!!!!東卍は優先しますよ!!!!!信じてくださいよォ〜〜〜!!!!!」
「(こっちはこっちで浮気を疑われている彼氏みたいになってンな……)」
浮気を疑われている彼氏のような姿の武道を見て、思わず笑ってしまう。
情けなくは思うが2人はやはりコイツこそ黒龍の総長に相応しいとそう、感じた。