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2205


《対象》現代(※1)に生存しており、審神者としての適性がある国民
《条件》
1、本施策は、審神者としての素質が高い者、開戦(※2)以前に発生した自然災害や事故などで死亡した適正者に限定し、これら2つの条件を満たす者を対象者とする。
2、対象者の選別の際、本人に対し必ず意思確認を行い、本丸を運営させる。
3、意思確認の可否に問わず、対象者には審神者として登記し、死亡予定時刻までに用意していた本丸に肉体を転送させる。
4、万が一歴史的に重大な障害を与えてしまった場合は、即時世界線を放棄する。また、対象者及び本丸は順を追って廃棄、男士は政府で回収後、調査を行い療養施設に転送、直轄本丸にてメンテナンス後、再編成先の協議を行い、責任者の立ち会いのもと決定する。

※1、本施策において現代とは、開戦(2205年)前200年ごろを指すものとする。
※2、本施策において開戦時は西暦2205年1月14日前後1週間を指すものとする。




政府は、昨今の戦況の悪化に伴い、
2205年時点で就任した審神者がどんどん命を落としていく現状に痺れを切らした結果、
過去に亡くなる予定だった適性者を本人の意思とは関係なく過去から連れ戻し、
審神者として本丸の運営を任せることにした。


俺の主も、その一人だ


過去の世界で多くの人に受け入れられるような、
ゲームの中のキャラクターといった形で
主に仕え、歴史修正主義者と戦っている者もいる。
同じ形代(かたしろ)を持つ物として、
漫画やアニメ、演劇といった形で存在している俺もいるらしい。


政府は200年前ちょっとの情報社会以降の時代を【現代】と指定しており、
当時社会問題となっていた急激な人口増加に対する解決策として、
当時の政府機関と協定を結んだそうだ。

また、ゲームで好成績を残した者や
その他の作品で大きな影響力を周りに与えた者の中から、
今後起こる自然災害などで亡くなってしまうような人物を中心に適正者を選別し、
この本丸の密集している時間軸に連れ出して
審神者として歴史修正主義者と戦わせている事例もある。

亡くなるはずだった人を生かす事が出来るのは、それこそが国家としての模範であり、まるで夢みたいじゃないか。
未来から来た自分たちが言うのだから間違いない。

きっと当時の要人たちはそう思って今の政府と協定を結んだんだろう

だが、現実はそう甘くない
実際にこの時間軸に連れてこられた審神者のほとんどは前線で犬死にして終了。
そして新たな選別が始まる。
この事実にあちら側の政府がいつ気がつくのかは分からないし、
俺たちが今従っている政府は、本当にあのころと同じ政府なのかすら今ではもう分からない。



ああ、そろそろ帰ってくる頃だろうか
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