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2024

段々と外が寒くなってきた。
今日は窓を開けて寝るらしい。

この時代でも、京の星は十分綺麗だなあ
俺が住んでいた所は、あまりよく見えなかった気がするんだが。

春に染めた幹の色が
落ちて今では椛色に変わっている。

次は何色にしようか考えている時の
わくわくとした指先の音が心地よくて、
このまま眠ってしまいそうになる。

一度明るくしてしまうと、
暗い色を入れてもすぐ戻ってしまうようで、
俺は一生染めることは出来ないだろうな、と
自分の襟足を摘んで見ていた。

出来るのならば、きみと同じ色にして
ただの人間として、二人で街を歩けたらいいのに
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