過去♡御礼SS置き場
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いつもの風景
快晴の朝、練習前には家事を片付けるのが日課のひとつ。聖臣はその点、きちんとしている。起床、洗顔、洗濯、掃除。動線は大体毎回同じだ。朝食を差し入れに行けば、丁度洗濯機から仕事完了の合図。
「朝飯、ありがと」
「どういたしまして。こっちで一緒に食べてっていい?」
「うん。俺、洗濯物干してから食べるから先食べてて」
勝手知ったる聖臣の部屋、戸棚にある俺専用の箸と茶碗拝借して朝食準備。今日は和食。冷蔵庫からは聖臣の好きな梅干しも出してテーブルに置いた。窓の外からは初夏のいい風が吹いて、温め直した煮物や味噌汁の湯気が部屋の中を流れていく。
「いい匂い。煮物?」
「うん、今日は余ってたひき肉で肉じゃが」
それまた食べたかったから嬉しい。洗濯物を干しながら聖臣が少し上機嫌でこちらを向いた。真っ白い洗濯物と、黒いくせっ毛。青い空がやたら眩しいのは、きっと。
「……新婚さんの気分ってこういう感じなのかなあ」
「寝ぼけてる?」
「寝ぼけてない。食べよ、聖臣。美味しいよ」
いつものご飯、いつもの風景。互いの部屋を行き来して見える、大阪の空。当たり前になってきたこの景色が、時々なんだか随分贅沢している気になるんだよ。
快晴の朝、練習前には家事を片付けるのが日課のひとつ。聖臣はその点、きちんとしている。起床、洗顔、洗濯、掃除。動線は大体毎回同じだ。朝食を差し入れに行けば、丁度洗濯機から仕事完了の合図。
「朝飯、ありがと」
「どういたしまして。こっちで一緒に食べてっていい?」
「うん。俺、洗濯物干してから食べるから先食べてて」
勝手知ったる聖臣の部屋、戸棚にある俺専用の箸と茶碗拝借して朝食準備。今日は和食。冷蔵庫からは聖臣の好きな梅干しも出してテーブルに置いた。窓の外からは初夏のいい風が吹いて、温め直した煮物や味噌汁の湯気が部屋の中を流れていく。
「いい匂い。煮物?」
「うん、今日は余ってたひき肉で肉じゃが」
それまた食べたかったから嬉しい。洗濯物を干しながら聖臣が少し上機嫌でこちらを向いた。真っ白い洗濯物と、黒いくせっ毛。青い空がやたら眩しいのは、きっと。
「……新婚さんの気分ってこういう感じなのかなあ」
「寝ぼけてる?」
「寝ぼけてない。食べよ、聖臣。美味しいよ」
いつものご飯、いつもの風景。互いの部屋を行き来して見える、大阪の空。当たり前になってきたこの景色が、時々なんだか随分贅沢している気になるんだよ。