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短い小話・花言葉シリーズ

【碇草1】

※アユミ×ブロッサム

 アユミ
「ブロッサム」

 ブロッサム
「なんだ――って、うわあ!」

 ↑アユミに抱きつかれる

 アユミ
「ははっ。暖かいな。相変わらず」

 ブロッサム
「生きてるからな。……毎度の事ながら無茶しやがって」

 アユミ
「だって俺様は前衛だぜ? 今はライラがいるから楽だが、どっちも防御力は高くないし」

 ブロッサム
「だからって無茶するな。……冗談抜きで死にかけたんだから。完全に死んだら、俺の魔法だってできないんだから」

 アユミ
「わかってるよ。あんまり無茶はしない。……ブロッサムを死なせない為にも」

 ブロッサム
「……程々にな。俺だって死んでほしくない」

 アユミ
「あはは。……そうだな」

 碇草1

 ――――

 花言葉は【あなたを捕らえる】


 花の名前から察したかもしれませんが、アユミ・アイナの名字は碇草からです。



【碇草2】

※ブロッサム×アユミ←ロアディオス

 ロアディオス
「やあ、御両人。相変わらずイチャイチャしてるね」

 アユミ
「……なんでおまえがここにいるんだ? ロア。つーかどうしてたった今取ったばかりの宿の部屋に居座ってんだ!?」

 ロアディオス
「え? 普通にテレポルで移動してきたけど?」

 ブロッサム
「いや、先読みしてる事を言ってんだよ!」

 ロアディオス
「やだな。俺は神だよ?」

 アユミ・ブロッサム
「…………」

 ロアディオス
「まあ、それはそれとして。……うん。元気そうだね」

 アユミ
「は? ……まさか。様子見に来ただけか?」

 ロアディオス
「いやー。何せ課題10分で終わらせたから、暇になっちゃって」

 アユミ
「けっ。どうせ俺らは課題で忙しい凡人だよ」

 ロアディオス
「あはは。相変わらずの上から目線だねぇ」

 アユミ
「バ神と一緒にすんな!」

 ロアディオス
「あはははは♪」

 ブロッサム
「おい」

 アユミ
「あ? うぉあっ!」

 ↑ブロッサムに抱き寄せられる

 アユミ
「ブロッサム……?」

 ブロッサム
「うるさい。ちょっと黙ってろ」

 アユミ
「うわわっ!?」

 ↑さらに抱き寄せられる

 ロアディオス
「あらら……取られちゃった」

 碇草2

 ――――

 花言葉は【君を離さない】



【碇草3】

※ロアディオス→アユミ

 アユミ
「……本当に、できるんだな?」

 ロアディオス
「誓って、ね。嫌なら止める?」

 アユミ
「止めない。やる」

 ロアディオス
「……本当にいいんだね? この呪いを受けたら、君はもう二度とこの家に戻れない。それどころか、君は過酷な運命に巻き込まれる。……今なら、引き返せるんだよ?」

 アユミ
「それだとアイナが家を出ることになる。絶対断る」

 ロアディオス
「そっか……ふふ」

 アユミ
「……? 何?」

 ロアディオス
「何でもないよ。……さ。始めるからそこに座って。君の新しい人生の出発だからね」

 アユミ
「ん……」

 ロアディオス
(光に好まれながら、闇にも好まれている不安定な魂。けれど、それを安定させる強い心。今まで数多くの人間を見てきたけど、これはかなり興味深いね。…………、それに)

 アユミ
「なんだよ」

 ロアディオス
「いいや(多分5、6年位すれば、俺好みの結構可愛い娘になるよなあ。間違いなく)」

 碇草3

 ――――

 花言葉は【人生の出発】


 盛大なネタバレです。
 ロアディオスはアユミが気に入っています。色々な意味で。
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