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荒野に響く歌声

「忌ま忌ましいクソ後輩どもがァ!! 魔曲の校章を破っただけで、いい気になるなよォ!」

 完全にブチ切れてるな。
 だって瞳孔開いちゃってるし。

「私の地獄の楽曲で冥府に送ってやる! 我が縦ロールに宿る魔曲砲、喰らえェェェい!」

「うぉっと!」

 叫んだ途端、奴の髪から魔力の砲弾を放ってきた。
 って、あの髪、武器改造でもしてあんのか!?

「魔貴族ってなんでもアリってか……?」

「……まあ、そんなもんだろ」

 何か思い出したか、ブロッサムが苦笑いを浮かべている。
 ……まさか、魔貴族ってどいつもこいつも変人ばかりか!?←

「……言っとくが、全員がそんなことないからな。アユミ」

 そしてなんでわかった!!← もう勘っつーか、エスパーだろ、絶対!!
 そして全員はそんなことないって……一部は変人なのか。

「アユミちゃん。流石にお喋りは終わりにした方がいいかも」

「お喋り終わり……そろそろ、倒す?」

「ああ。それもそうだな」

 シルフィーとライラに頷き、キサッズドへ駆けていく。
 たしかに倒さないと、次に進めないしな。

「そら!」

「やあああっ!!」

「ぐぅ!?」

 左から俺が、右からライラが攻撃する。
 たしかに当たったが。さすが魔貴族。硬くて少ししか食い込まない。

「くたば……!」

「ウィスプ!」

「ガイア!」

 再び魔曲砲を放とうとした瞬間、ブロッサムとシルフィーの魔法がキサッズドに命中した。
 光の精霊魔法がキサッズドに吸い込まれるように当たり、ガイアはアレンジしたのか、足元から鋭利な岩の牙が連続で奴に襲い掛かる。

「いぇいっ。うまくいった♪」

「さすが! やってくれたな」

 出会った頃よりさらに強くなったな。
 もう魔法使いじゃ、シルフィーがトップだろ。

「ぐっ……この、下等生物がァ……!」

「諦めろ。盾がなきゃ、こっちのもんだ」

 悔しそうに俺らを睨むこいつに、見下し返す俺。
 ふむ……魔貴族って言ってもたいしたことないわな。

「キッ……キ、キッキッ」

「……何がおかしい」

 突如、キサッズドが不敵に笑い出した。
 嫌な予感がし、刀の切っ先を奴に向ける。

「キッキッキ……たいしたものだよォ、地上の生徒たちィ……。この俺を、ここまで追い詰めるとはなァ……」

「…………」

「……だが」

 瞬間、俯いたキサッズドから魔力が溢れた。

「貴様らごときにィ……! 負けるなど、認めるものかァァァァァァッ!!!」

「!!」

 奴の髪から魔曲砲の光が溢れた。
 まさか……撃つ気か!?

「喰らえェェェイッ!!!」

「やば……ッ!?」

「アユミ!!」

 あまりにも突発的なことに、ガードが遅れてしまった。
 真横からブロッサムが叫んだのが見える。

「……ッ!!」

 紫の光が近くなる、と思った瞬間、身体に重みがかかった。
 重みに耐えられず、そのまま倒される。

「……え?」

 地面に身体を打ち付ける寸前。
 光が、俺のいた場所より横を通り抜けた。

「なんで……」

 ズレてた? それとも、わざと外した?
 わけがわからず、思わず砲弾の方向を目で追いかける。

「!」

 方向を見て……絶句してしまった。
 魔曲砲……アイドルたちの方向へ飛んでる!!

「当たる……っ?」

「危ない~!!」

 ライラがつぶやき、シルフィーが叫んだ瞬間――弾は五人の近くで爆発した。

「みんな!?」

 俺の上にいたブロッサムも跳ね起き、爆煙にまみれた一行に目を向けた。

「ゲホッ、ゲホッ!」

「やだ、もうっ! 砂だらけ……ゴホッ」

「アマリリスちゃん……っ、大丈夫……っ!?」

「な、なんとか……ゲホッ」

 あ……よかった……とりあえず全員無事だったみたい。

「キッキッキ……外れたかァ……まあいい……」

「……! 校章が!」

「……!!」

 シュトレンの叫びに、全員がキサッズドへ向いた。
 奴の前に、校章が復活してやがった。

「まさか……さっきの魔曲砲の狙いって……」

「キッキッキ……おまえらに当たれば、なお良かったんだがなァ」

「チッ……」

 完全に逆転したことに舌打ちをする。
 奴は歌を中断させるのが目的で、さっき魔曲砲を放ったんだ。
 当たるか当たらないかは、この際どうでもよかったんだ……!

「キーッキッキッ!」

「くそっ……」

 後ろの連中を見てみるが……ダメだ。砂まみれのせいか、とても歌える状態じゃない。

「さァて。まずは……生意気なおまえからいたぶってやろォかねェ!!」

「!!」

 言ってキサッズドの目が、俺に狙いを定める。

「や、やめ――ッ!!」

「邪魔だァァァ!!!」

「ぐわッ!!?」

「ブロッサム!」

 止めようと杖を構えて、だが奴の魔曲砲がブロッサムを吹っ飛ばした。

「ブロッサム……!」

「よそ見をするんじゃねェェェ!!」

「わっ!?」

「危ない……!」

 ブロッサムに目が向いていた俺に、キサッズドの爪が迫った。
 とっさにライラが蹴り飛ばしてくれ、なんとか襲ってくる爪から致命傷だけは回避した。

(けど、攻撃しても奴には届かない……っ)

 校章が復活した以上、俺らの攻撃は効かない。
 けど、今はアイドルたちは歌えない……。

(どうする……っ)

 嫌な汗が、流れ出した。

 ――――

 ブロッサムSide

「く……っ」

「あ! ブロッサム、大丈夫~?」

「シルフィーか……なんとかな……」

 シルフィーの回復魔法で痛みが少しずつ和らぐのを感じながら、身体を起き上がらせる。
 反射的に杖でガードした為、なんとか戦闘不能になることだけは避けられた。

「あ……アユミは!?」

「大丈夫だよ~。ライラちゃんが行ったから」

 言われて見れば、キサッズドの攻撃を避けたり受け流していたりしている。
 よかった……無事だった……。

「早く助けないと……っ」

 メタヒールのおかげでダメージは完全に回復できたため、立ち上がって杖を構えようとした。

「杖、杖はどこ……に……!!」

 落ちていた杖を見つけ……絶句した。
 杖が……バラバラに、壊れてる……!?

「な、なんで……!?」

「えっと……多分、魔曲砲に当たったから、だと思う。……ボクが来た時はもう、こんなに壊れちゃってたし~……」

「そんな……っ」

 杖がこんなんじゃ……これじゃ、俺は戦えない……!

(何かっ。何かないのか……)

 本でも何かなかったか!
 自分の荷物を探り、何かないか、と手探る。

「……あ」

 探って……一つだけあった。
 今、この状況でもっともありがたい武器が。

(で、でも、これは……)

 だけど、これは少し戸惑ってしまう。
 たしかに今、必要だけど……けど、俺にできるのか……?

「隙だらけだァよッ!」

「ぐわっ!」

「!!」

 激しい金属音が聞こえ、反射的に顔を上げた。
 見ればライラが爪に背中を切られ、アユミは右肩から腕が真っ赤に染まっている。
 ……まさか、血……?

「どうしたどうしたァ! これで終わりかァ!?」

「うぉ! ……つっ」

 相当強いダメージを追っているせいか、防御じゃなく回避だけになっている。

「ブロッサム……!」

「あ……」

「終わりだァ!」

「…………ッ!!」

 俺に目配せした瞬間――キサッズドの爪がアユミの背中を切り裂いた。
 鮮血が宙に舞うのが、いやに遅く見えた。

「ガハッ……」

「アユミちゃん! ライラちゃん!」

 地面に倒れ込むアユミから目が離せず、頭が真っ白になる。

(アユミが、死ぬ……? 俺のせいで……?)

 守る力があるのに。倒せる力があるのに。助ける力があるのに。
 ただ自信が無いから。そんな理由で、アユミが死ぬ?

(……ダメだ)

 そんなの、絶対ダメだ。
 知られるのは嫌だ。けど。

「アユミが死ぬのは、もっと嫌だ……!!」

 覚悟を決め、俺はこの武器を使用することに決めた。
 俺を信じてくれるアイツは……絶対に死なせない!

 ――――

 アユミSide

「く……っ」

「キッキッキ……所詮は地上の人間よォ……この俺に勝とうなど、片腹痛いわァ!」

 やばい……思った以上にダメージがでかいな……。
 背中を思いきりやられた。痛いと言うより、熱いって言った方がいい。

「ど……するか……」

 かろうじて利き手は使えるが……厳しいな。

「まだ足掻くか……だが」

「げっ……」

 魔曲砲の光が溜まり始めた。
 ぐ……これだと、まともに受けたら……!

「くそっ……まだ死ぬわけには……!」

「キッキッキッ! これで終わり……!!」

 放たれる、と思い、身構えた瞬間、

 バキィイイインッ!!!

「なァにィイイイッ!!?」

「は……っ?」

 突然、キサッズドの校章が砕け散った。しかも先程以上に粉々だ。
 予想外の事態にキサッズドの目に困惑している。

「コレは…………ブロッサム?」

 オレも思わず固まっていれば、後ろから歌声が聞こえてきていて。その方向へ目を向ければ、ブロッサムがいた。
 奴の歌声。そして手にしている物を見て、俺も目を見開いた。

「おまえ、それ……」

 それはブロッサムが俺とシルフィー以外隠し続けてきたもので。ブロッサムもそうだ、と決定付けるもの。

「ブロッサム? 君、それ……」

「き、貴様ァ……っ! それは……」

 シュトレンたちやキサッズドも目を丸くする中、綺麗な高音が響き続ける。
 あれほど人前で歌うのは嫌だ、と拒否ってたくせに……。

「校章を……破った!?」

「ブロッサムさんの歌が、校章を壊したの……?」

「私たちが三人掛かりで壊したのを、一人で!?」

 アイドル三人も目を見開いてブロッサムとキサッズドを交互に見ている。
 まさか思わなかっただろうな。ブロッサムもアイドル学科だったなんて。
 圧倒的歌唱力の持ち主だって。

「バカなァ……!! 一人の人間の歌に、こんな魔力と力が……!? 何なんだ、この歌は!!」

 キサッズドも信じられない、と目を疑わせていた。
 たった一人の人間に、自分の校章を破壊されるなんて計算外なんだろ。

「……ふん、当たり前だろ」

「な、に……!?」

 ふっ、と笑いながら立ち上がり、キサッズドに向き直る。
 癒しの歌魔法が、俺に再度力をくれる。

「ブロッサムは俺らの――俺の、最高の相棒なんだよ!!」

 替えの利かない、大切な人間。
 命の危機を救う、最高の仲間。
 それが、ブロッサム=ウィンターコスモスという存在だから。

「だから……さっさとくたばりやがれェェェッ!!!」

「ぐっ!?」

 刀を振るい、キサッズドに斬りかかった。
 歌魔法の効力で、今や俺の体力は回復しまくっている。

「貴様……ッ!」

「うっとうしいわッ!!」

 再び魔曲砲を放とうと光を溜めた為、うっとうしい髪を斬り落としてやった。
 縦ロールとやらはすべて地面に落ちる。

「わ、私の髪がァァァッ!!!」

「失せろ!!」

 刀を収刀し、構える。

「トドメだぁあああッ!!!」

 渾身の気合いと集中力を込めた居合が、キサッズドの胴体を斬りつけた。

「かはあっ!!」

 斬られたキサッズドは、ついに膝をついた。
 信じられないと言いたげな顔で、目を見開く。

「そ、そんな……始原の学園をシメる魔貴族の私が……数千年の大先輩の私がァ……っ。こんな、こわっぱどもに……!?」

「誰がこわっぱだ、バカヤロー」

 人間の底力を嘗めんじゃねぇ。こっちだって命懸けなんだよ!
 心の中でそう強気に言うと、キサッズドの体から闇の力が放出した。

「あああッ! 闇の力が、悪の心が!!」

 途端に悲鳴を上げた。
 苦しそうに胸を押さえだす。

「もしかして……闇の力、抜けてってる~?」

「抜けていく……完全勝利?」

 シルフィーとライラがそれぞれつぶやく。
 その間にも、荒野にはブロッサムの歌はラストへ向かっていく。

「か、掻き消される……! やめろ! 歌うな!」

 必死に耳を押さえ、首を横に振っている。
 ……もしかして、ブロッサムの歌にも浄化作用が?

「ダメだ、ダメ、らめえっ、いい子になっちゃうううう!!!」

 ついにはのたうちまわり始めた。
 うわ……気持ち悪い。セリフも姿も。

「あ、あ……はぎゅばッ!!!」

 ついにブロッサムが歌い終わり、一層強く歌魔法の魔力が広がった。
 それを受けたキサッズドが、光の粒となって爆散してしまった。

「爆発した……死んだの!?」

 ぎょっと目を見開いたアマリリスが叫ぶ。
 すると入れ代わるように、いつの間にか姿を消していたソフィアール先生が姿を見せる。

「魔王や魔貴族は、簡単に死にはしない……。彼の体はいずれ再生するだろう……」

「……はあ!? じゃ、また復活するってことか!?」

 ふざけんな! あんなの一々相手にしてたらキリねーよ!

「ただ、その時は悪の心の大部分を失い、善良な生徒に生まれ変わっているはずだ。危惧せずとも良い」

「……ホントか?」

 疑わしげに先生を見て再確認する。
 俺らでも限度ってものがあるんだからな。

「魔貴族を倒すことで、あれほど悪の心を拭い去れるとは……君たちはやはり……かつてない力を持つ生徒のようだ……」

 ソフィアール先生が驚きながら、俺らの実力を褒めてくれた。
 褒めてくれた……けど、うれしくねぇ……←

「ボクも褒めてよー! ほら、あの黒い鐘、回収してきたよ!」

 ここでドタドタとレオが走ってきた。
 封印に注がれていた、例の黒い鐘を片手に持ってきて。

「おお……これで始原の鐘の力の一部を……回収できる……」

 スゥー、とレオの近づくと、黒い鐘に手を伸ばした。

「鐘……光ってる?」

 ソフィアール先生の手の中で、黒い鐘が光を取り戻していった。
 輝きを取り戻した鐘は先生の中に吸い込まれ、取り込むと同時に先生の輝きが強くなる。

「きゃ、まぶしーっ!」

「パワーアップしたのか?」

「私の力と記憶の一部を取り戻せたようだ……ありがとう、生徒たち」

 俺らの前でふよふよと浮かぶ先生。
 心なしか、表情が若干和らいでいる気がするな……。

「だが、残り四つの封印にも危機が迫っている」

「また魔貴族が襲っていると?」

 俺の問いに「その通り……」と静かに頷く。
 またか……ま。それだけ、アガシオンはアゴラモートを復活させたいんだ、ってことなんだろうけどな。

「ま。やれるだけやればいいんだろ。……それで? 次はどこに向かえばいい?」

 ため息をつきながらたずねると、再び無言で先生は荒野の先を指さす。

「この荒野から繋がる、『礼節を灼く洞窟』へと向かうのだ。そこに次なる封印と、さらなる魔貴族が待っている……」

 言いたいことを言い終わったからか。ソフィアール先生の姿が薄れ、そのまま消えていった。
 ……こういうのって、なんかイラッとくるんだけど←

「これで、次の目的地はハッキリしたわね」

「姫様たちに報告して、みんなでそっちに進撃しよう!」

「新たな封印目指して、まっすぐゴーだね~!」

「……ねー?」

 ロクロ、シュトレンの後ろで喜びながら跳びはねるシルフィーとライラ(ライラは無表情)。
 ……おまえら。面倒な事態だってわかってる?

「…………」

「アマリリスちゃんは、どうするの?」

「ボクは……」

 ブーゲンビリアに聞かれ、しばし黙り込む。
 少し考え込み、そして静かに言う。

「一人で行くよ」

「……そうか。けど大丈夫か?」

 並の実力では危険だ。この世界にいる以上は、な。

「大丈夫だよ。闇の世界のモンスターは、モーディアル学園の生徒を見てもあんまり襲って来ないみたいだし」

「なるほど、な」

 ふむ……縁を切ったとは言え、まだアガシオンの影響があるからか?
 ま、わかったからって知ったこっちゃないけど。

「……それに、さすがにいまさら正義の味方面するのも格好悪いしね」

「じゃあ、ぜーんぶ片付いたら、戻って来ればいいじゃん」

 罰が悪そうな顔のアマリリスに、あっけらかんにレオが言った。
 こいつの能天気さはこういう時に役立つな。

「……うん。そうだね。このゴタゴタが終わったら、プリシアナに戻らせてもらおうかな」

「ホント? ……あ。でも、大丈夫~?」

「うーん……。校長とかセルシアにはすごーく怒られそうだけど……それはしかたないよね」

 少し気まずそうに言い、「掃除一週間とかで済むといいなあ」とぼやいた。
 たしかに……あの二人は怒らせたら怖いタイプだしね。いや、今もアレだけど←

「闇の生徒会に入った罰が掃除一週間とかだったら笑えるな~」

「私も一緒に謝るわ! だから、安心して戻って。アマリリスちゃん」

「サンキュ、ブーゲンビリア。レオ! ボクが戻るまで、ブーゲンビリアをよろしくね!」

「まっかせとけってー!」

 レオに指さして頼むアマリリス。
 ……ま。笑顔が戻ってるし、今のこいつなら大丈夫だろ。

「じゃ、ボクのステージはここまで! またね、ブーゲンビリア」

「またすぐに会えるわよね!?」

「うんっ。その時は……兄弟ユニットもいいかもね。ユニット名、考えておけよ!」

「ええ! ええ! 絶対に考えておくわ!」

「お兄ちゃんたちも気をつけて……」

 最後はつぶやくように言い、アマリリスは去っていった。
 姿が見えなくなった頃、残された俺らは顔を見合わせる。

「俺たちも散開な。次はソフィアール先生が言ってた、洞窟に行くか」

「また魔貴族がいるんだよな……大丈夫か」

「大丈夫だろ。……多分」

「…………。俺らの特出した能力以外の魔貴族が出たら」

「そういうことは考えちゃダメだよ、ブロッサム君!」

 そんなパターンは頭にない。
 俺らに負けは許されないから。

(要するに……)

 奴らを無力化した後、すべて叩き潰せばいいだけの話だ。

 ――――

 ブロッサムが守れるなら。

 俺はそれでいい。

 残る封印は、四つ。
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