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「乾、海が近いよ」
両手を広げ、テトラポットを横目に不規則なリズムで彼より前を歩く。海面に反射する光で目を細めた。
「うん、満潮だね」
私は足を止めた。何にも気づかず近寄る彼の言い方が気に食わなかったので胸元を軽く拳で突いた。彼はごめん、と口にしたけれど顔が笑っていた。口角に張り付いた笑みのせいで思考回路が読めてしまう。だから私は彼に手を差し出した。
両手を広げ、テトラポットを横目に不規則なリズムで彼より前を歩く。海面に反射する光で目を細めた。
「うん、満潮だね」
私は足を止めた。何にも気づかず近寄る彼の言い方が気に食わなかったので胸元を軽く拳で突いた。彼はごめん、と口にしたけれど顔が笑っていた。口角に張り付いた笑みのせいで思考回路が読めてしまう。だから私は彼に手を差し出した。