レイと故郷の時計

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人がほとんどいない奇妙な国「クロック」。5歳まで何不自由なく家族と暮らしていた王女レイだったが、ある日を境に家族と引き裂かれ、国を追われてしまう。数年後、あの日の出来事について知るために奔走するレイだったが、事体は思わぬ方向へ動いていく。

2015年執筆。メルヘン色が強い近代西洋風ファンタジー小説。敬体。この物語自体はバッドエンドです。ハッピーエンドを希望される方は、引き続き「不思議な時計と赤帽子」をご覧いただくと、少し救いのあるエンディングを見ることができます。
ジャンルとしては、ライトノベルと児童文学の間くらいの作品です。

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目次

  • 1 王女の亡命

     小さな国「クロック」に家族と住んでいた王女、レイ。しかし、彼女が5歳のとき、見たこともない大勢の人間が国にやってきた。わけもわからぬまま、女中のイザドラに連れられて見知らぬ世界へやってきたレイは、新しい家と家族のもとで生活をはじめる。

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  • 2 懐かしい故郷

    新しい環境のもと、内気な少女として成長したレイ。ある日、過去に王国と繋がっていた屋敷を発見する。その屋敷にはペンバートンという金持ちが住んでいた。レイは屋敷の事情を探るべく、屋敷の一人息子であるノアに近づく。

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  • 3 昔話

    かつての故郷を発見し、王国時代の知り合いアールに再会したレイ。あのとき何があったのか、両親と弟はどこにいるのか、疑問と期待を寄せるレイに対し、アールはある真実をレイに告げる。

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  • 4 めまぐるしい変化

    11歳になったレイ。よき友人だったノアはレイのもとを去り、家族同然だったアーノルドとステイシーも家を出た。さらに母として慕っていたイザドラが倒れてしまう。危篤状態となったイザドラは、レイに王国の正確な場所と、母親の行方について話す。

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  • 5 絶望

    13歳のレイは、長く暮らした家を出て異国で働きはじめた。ある日休みをもらったレイは、イザドラに教えられた森へ行き、ふたたび故郷を訪れる。しかし……

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  • 6 再会の兆し

    17歳になったレイは、クリスマスイブに偶然通りかかったら時計屋で時計の修理を頼む。そこで知り合ったアーロンに家族の話をしたところ、彼の家に同じ名前の女性がいるという。

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  • 7 おとぎ話

    レイは20歳になった。家族のことを思い出さないようにしていた彼女のもとに、ある知らせが届く。

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