不思議な時計と赤帽子

※本編にこれらの地名はほとんど(全く)出てこないので、裏設定程度に考えください。


*セミラ共和国(The Republic of Cemira)

アリー・ギルが住む町がある大陸の国。かつては主君を持つ国々が多数存在していたが、各国で革命が起き、戦争の果てに大きなひとつの共和国となった。クロック王国はこのセミラの東部にこっそり存在している。
(アメリカ大陸にヨーロッパの文化・歴史があるようなものだと思ってください)


*デルンガン王国(The Kingdom of Delngan)

ワトソン家やペンバートン家がある小さな島国。経済的にはセミラよりも発展しており、老舗の大企業も多く、国際社会における地位も高い。長い歴史があり、由緒ある王家も存在する。現在は立憲君主制のため、国王に権力はない。王国と言えども民主的な近代国家である。
セミラ大陸の東に位置しており、セミラとは海を隔てた隣国。昔から人の行き来が盛んだったこともあり、セミラと言語は類似しており、そのまま意思疎通が可能である。
(歴史は異なりますがだいたい英国のようなイメージです)


*クロック王国(The Kingdom of Clock)

かつては王家の「時を操る魔法」により栄えていた国。絶対君主制で、文化は中世のまま。
約200年前、周辺国に戦争を仕掛けられたが、国中の時を止めたことで間一髪助かる。その後、国王が国内の時間の流れを周辺国とずらし、周囲を森で覆うことで部外者が立ち入れないようにした。現在、この王国の存在を知る者はほとんどいない。


*ドヌールン(Donooln)

ワトソン家やペンバートン家がある大きな都市。デルンガン王国の首都であるため、南部は大都会だが、北部は住宅街であり、どちらかというと郊外としての役割を果たしている。ペンバートン家のある北東部は高級住宅街だが、ワトソン家のある北西部には庶民の家が並んでいる。
(だいたいロンドンのようなイメージです)


*コードルク(Cordolk)

アリーが住む町。大陸の東部にある。商店や駅などがあり栄えている一方、駅周辺を離れると田園風景が広がる、緑が多い町でもある。「人喰い森」もここにある。
隣町のレネクス=ゴニットまでは徒歩で1時間かかるが、大抵の人は汽車を利用して移動している。


* レネクス=ゴニット (Lenex-gonit)

ギルが住む町。アリーの町よりもさらに東にある。コードルクと風景はさほど変わらないが、こちらの方が都会に近いため、人口が多く活気もある。緑は少ない。
隣町のコードルクまでは徒歩で1時間かかるが、大抵の人は汽車を利用して移動している。


*ペンバートン家

200年続く老舗企業「ペンバートン社」の創業家。創業者である先祖の意向で、本家の邸宅は200年間同じ場所、同じ間取りのままである。
代々この家の長男が会社の跡を継ぐことになっているが、「人を出自や身分で差別してはならない」という家訓があるため、人付き合いに関してはそれほど厳格ではない。ノア・ペンバートンが庶民の子供と遊ぶことを許されていたのも、この家訓ゆえである。


*ペンバートン社

創業から200年続く老舗の大企業。元は時計の製造・販売で大きくなったが、現在は自動車・SL・造船などが主力となっている。「人を出自や身分で差別してはならない」というのは社訓にもなっており、創業時から現在に至るまで、出自に関わらず能力さえあれば出世できる。
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