レイチェル・アワーズ
Rachel Hours

時の国の王女。二十二歳。弟一派の妨害工作のため現在は王女のままだが、将来の女王の座を約束されており、すでに国のトップとして日々公務に追われている。
時を操る強大な魔力を持つ、誇り高く気高い王女。妥協を許さない厳しい性格ゆえに周囲からは恐れられている。しかし本当は繊細かつ臆病な性格で、次期女王のプレッシャーに怯えている。
両親は既に他界している。気を許せる友人を持っておらず、常に孤独を抱えている。
唯一信頼していた婚約者がいたが、彼が国を捨てて逃げたため婚約が破談になり、自暴自棄になってしまう。得体のしれないストラとアンジュを即座に自室に招いたのもそのため。

弟のハロルドとは昔は仲がよかった。だが、十年前に「女子であっても第一子を国王にすること」という主旨の文献が見つかってから姉弟の待遇は反転してしまい、弟から恨まれる形で険悪な仲になってしまう。王女としては特に王座を欲していないが、国のしきたりを破ると災いがもたらされるという伝承があることから譲るに譲れない状況が続いている。